酒屋のオヤジの独り言 ~㈱嵯城商店~ -4ページ目

酒屋のオヤジの独り言 ~㈱嵯城商店~

北海道釧路市の小さな酒屋の店主です
お酒を通じて思いの丈をブツブツと! 
酒屋の視点から、一人の日本酒好きの視点から。
極力本音、フィルター無しの毒舌で!笑

毎年定例のごとく

 

「面倒くさい季節がやってきた!笑」

 

ご存知、隣町の幻の酒!爆

 

毎年、酒屋としてこの酒には振り回され、

 

そして色々と考えさせられる

 

そんな気持ちをここで正直にぶっちゃける!笑

 

味に関しては嗜好品なんでこの際どうでもイイ

 

問題は存在価値だ

 

酒屋として1本でも多く入荷出来れば売り上げにもなるし

 

単なる商品とすれば間違いなく一級品だ

 

その立場は飲食店さんも同じだと思う

 

でもさ、

節操なくかき集めて、自慢げに売ってる状況なんか見ると

ダサいな!結局は金か?って正直思う

ある意味観光資源みたいな商品でもあるが

結局のとこ所詮、隣町のお酒!

図々しいよ!カッコ悪いよ!一部の釧路人!

うちの店も入荷した殆どを飲食店に卸しますが

 

もし、全ての利害を無視できるなら

 

正直全部、店頭で一般販売したいと思ってます!

 

でも、それが出来なのがこのお酒

 

何せ数が圧倒的に足りない

 

だからこそ利害で不平等、争奪戦が生まれるわけで

 

毎年売り切った後も、もどかしい葛藤が続く

 

しかし、

 

近年その状況が少し変わってきている

 

若い店主の飲食店がこの酒にあまり執着心がない

 

「もうどこでも飲めるでしょう!」

「結局、毎年余る!」

「他にも良い酒沢山あるし!」

「うちは観光客当にしてないし!」

 

等々、理由はそれぞれに

 

で、

 

最後の「うちは観光客......」、この理由に注目したい!

 

今なお続くコロナ禍で、観光客に依存率が高い飲食店は

 

昨年、相当なをダメージを受けたはず

 

この酒も、かつてはそれらに向けた武器だったはず

 

それが行き場を失いものの見事に...

 

そもそもこのお酒は「新酒・搾りたて!」

この寒の時期に醸された、荒々しいフレッシュ感を楽しむお酒!

それが観光客目当てにGW~お盆まである事がおかしい

「搾りたて」どころか、「搾り経って」の状態!

もともと人口減やアルコール離れなどの要因で

 

人気はひと頃よりは低迷しているとは言え

 

個人の愛飲家レベルではまだまだ人気!

 

「じゃあ、いつ、誰に言えば買えるんだ!怒」

「一年前からお願いしてもダメなのか?怒」

 

こんな質問よくされます

 

そりゃそうだよね

 

昨年、帯広からわざわざ来たというお客さんが

 

「前泊まりして朝から釧路中の酒屋回ったけど.....」って

 

そりゃそうさ店頭販売なんて無理な話....悲

余計な利害と金を生む

すっかり商業ベースに乗っかった

流通の都合に本来の価値を下げられた悲しい酒

酒自体に罪はないのに

 

飲食店さんも常連さんの口に入る分あれば良いんじゃない?

 

今年は特にこの酒で人を呼べる以前の状況だよ

 

あと、そろそろこの酒の力を借りない

 

店造りにシフトしたら!

 

ってつくづく思う。

 

客観的に見れば個人的にはそんな感じですし

 

親しいお店にはかなり前からそんな話よくしてます

最後に酒屋として一言

 

十分な数量が確保出来るなら

一人でも多くの人に楽しんで頂きたいと思っています

でも、それが出来ないから前途の様な問題が....

 

しかし

 

私は酒屋として諦めていない!

 

段階的でもこの問題に対し業界にメスを入れていくつもりです

 

そして、この酒本来のあるべき姿と価値を取り戻す!

 

そして

 

コレだけは知っておいて下さい!

もともとこのお酒は

高校を卒業して地元になかなか就職先がない若者たちが

根室を離れ、成人式で里帰りした際に

二十歳になり晴れてお酒を飲める、大人の門出を

祝う為のお酒だという事を!

一昔前まではそのために毎年、元々の成人式だった

1/15を発売日にしていました

そんな地元の酒蔵の郷土愛が詰まったお酒なんです

 

と自分は聞いております

そんな素敵な物語がある地酒

今年も口にすることが出来たなら

是非そんな思いも感じて下さい