「リニアはつまらない」 鉄オタの石破新総裁、以前は計画に慎重見解

 
本気で中止をというなら、山添拓さんと近づくのでは???山添拓さんは「過疎地の人々の足を奪うな」「利権最優先の前にもっとやることがあるはず」という弱者目線!
 
 
 自民党総裁に選ばれた石破茂氏は、政界随一の鉄道好きとして知られ、リニア中央新幹線に一家言を持つ論客でもある。リニアに需要はあるのか、国の融資を使う理由は十分説明されているのか、地方の鉄道は置き去りではないか。石破氏が抱く疑問は尽きない。5月にインタビューした際には「鉄オタとしてさ、リニアほどつまらないものはない」とも漏らしていた。その理由とは――。【聞き手・原田啓之、佐久間一輝】

(以下は、2024年5月に掲載した記事を再構成したものです)

リニアの議論「熟していない」
 ――リニアのトンネルは静岡県北部の南アルプスを通るため、そこを水源とする大井川の流量が減少する懸念があります。

 ◆静岡工区をどうすべきかについてはいろんな世論調査があり、質問の仕方によって全然答えが違う。(県民の)反対が多いとか賛成が多いとか一概には言えない。ただ、水源の問題は本当に大丈夫か、きちんと答える義務が施工者側のJR東海にはあります。

 ――静岡県民からは、リニアをつくったところで県内に駅ができるわけでもなくメリットがあまりない、という声が聞こえます。

 ◆「うちに何のメリットがあるんだ」と言い出したら、いろんな計画が成り立たなくなっちゃいます。それよりも、静岡工区に限らず、そもそもリニアって何だったのか、本当に東京から大阪まで通すリニアが必要なのか、という議論が十分成熟したと私は思っていないです。

「のぞみ」は遅い?
 ――JR東海はリニアをつくる意義について、東京―大阪の輸送を二重にして東海道新幹線の老朽化や大規模災害に備えることと、移動の時間短縮と説明しています。東京―大阪は東海道新幹線で約2時間半なのに対し、リニアは67分で結びます。

 ◆1980年ごろ、(旧国鉄は)東海道新幹線を半日くらい運休して「若返り工事」をしていたけど、最近はしていないね。東海道新幹線が老朽化したからリニアが必要というのは、論理の飛躍がないだろうか。