小池都政の“土地狂った”築地跡地再開発 三井不動産などへの借地料が不当に安すぎる根拠

 
「三井不動産などの事業計画では敷地内に3つのレジデンス棟を整備し、500~700戸を供給する予定ですが、あくまで事業のメインはスタジアムやホテルなどの商業施設。一般定期借地権は借り主の権限も、より強くなる。事業者には至れり尽くせりで、目に見えない『力学』が働いていると疑われても仕方ありません」(建築エコノミスト・森山高至氏)

 都の大型再開発を主導する三井不動産グループには都市整備局の元局長ら都の幹部OB14人が天下り。地面師たちと同様、小池都政も「土地狂っている」のか。


東京都は晴海フラッグの土地を三井不動産などに9割引で譲渡しましたが、築地市場跡も「破格」で譲り渡すそうです。一方、都庁幹部は14人が三井不には天下りして、小池氏の政治資金パー券を買ってもらっている可能性が高い…。私欲のために都民の財産を利用して、許せません。
 
 
 Netflixの人気ドラマ「地面師たち」のように一筋縄ではいかない土地取引だ。

 小池都知事肝いりの築地市場跡地の再開発計画の事業者は今年4月、三井不動産や読売新聞グループ本社など11社で構成される企業連合に決定。目玉は5万人収容の多目的スタジアムで「巨人の本拠地、築地移転か」と話題を呼んだ。不可解なのは土地を貸し出す「定期借地権」の設定である。

 約19ヘクタールもの都有地は都民の貴重な財産。銀座から徒歩圏内の超一等地は「1兆円でも買い手がつく」とされる。跡地を売却して約6000億円もかけた豊洲市場の整備費用を穴埋めする計画を「都が所有して有効活用する」と民間に貸し出す方針に変えたのは小池知事だった。

 都は再開発にあたり、整備期間を除く70年の定期借地権を設定し、築地跡地を事業者に貸し出す。貸付料は1平方メートルあたり月額4497円。都は年間101億円の収入を見込むが、不動産関係者からは「設定額が不当に安い」との声が上がる。
 
 
資産価値1兆円なら相場は200億~300億円
 
 
 借地権には「一般定期借地権」と「事業用定期借地権」があり、都は今回、通常なら住宅などに用いる前者を採用。事業者に「より安く、長期間借りられる」というメリットが生じる。年間の借地料は「土地価格の2~3%」(不動産関係者)が相場で、1兆円ともいわれる資産価値を考えれば200億~300億円が妥当な額だ。

 都は2019年、「有償所管換え」なる手法で、中央卸売市場会計で所有していた築地跡地を一般会計に売却。この際の土地評価額5623億円に基づいても、年間101億円は安すぎる。

「三井不動産などの事業計画では敷地内に3つのレジデンス棟を整備し、500~700戸を供給する予定ですが、あくまで事業のメインはスタジアムやホテルなどの商業施設。一般定期借地権は借り主の権限も、より強くなる。事業者には至れり尽くせりで、目に見えない『力学』が働いていると疑われても仕方ありません」(建築エコノミスト・森山高至氏)
 
 都の大型再開発を主導する三井不動産グループには都市整備局の元局長ら都の幹部OB14人が天下り。地面師たちと同様、小池都政も「土地狂っている」のか。
 
 

小池都知事の剥離骨折はなぜ起きた? 神宮始球式で左膝グニャリ…元中日チームドクターが解説

 
 
 あの時、マウンドで何が起きていたのか……。

 東京都は7日、小池百合子知事が6日のヤクルト─阪神戦(神宮球場)で始球式を行った際、左膝関節を剥離骨折したと発表。全治は2カ月で、当面の間、公務はテレワークになるという。

【実際の写真を見る】小池都知事 “女優帽”を深く被り、「車椅子で退場」!!!!

 たしかに、小池知事のフォームはダイナミックだった。セットポジションから足を高く上げ、大股で踏み出し全力投球。しかし、その際に左足を滑らせてしまった。

 日刊ゲンダイカメラマンは小池知事が球場を去る際、車椅子に乗っていた様子もキャッチ。やや張り切りすぎてしまったのか、案の定、大ケガを負ってしまったが、なぜこんなことになったのか。

 プロ野球「中日」の元チームドクターで「亀戸佐藤のり子クリニック」の佐藤のり子院長に聞いた。

「剥離骨折はある一方向に異常な力が加わり、靱帯の付着部が骨から引き剥がされた状態を指します。今回の場合、小池さんはとっさのことで足を正しい位置に持っていけず、膝関節に負担がかかってしまったのだと思います。それでも、普段の公務で鍛えられているのか、バランスを崩しても踏ん張り、転倒を免れました。72歳という年齢では素晴らしい運動機能です。自分の体を支え、都政も支えています」

 公認野球規則ではマウンドの高さは25.4センチと定められており、実際に立ってみると思ったより高低差を感じる。その傾斜も、今回のケガの原因とみられている。

「マウンドはホームベースに向けて斜めになっているので、平らな地面から投げるのとは訳が違います。もともと投球動作は繊細な動きで、それに傾斜が加わるため、一般の人がすぐに慣れるものではありません」(佐藤のり子院長)

 剥離骨折は小池知事に限ったことではなく、注意が必要だ。

「年齢や体形の変化に気付かず、昔と同じような動作を取ってしまうと剥離骨折のリスクが高まります。普段から運動を心がけ筋力を維持し、しなやかな関節の動きを保つことが大切です。運動の前には十分なエクササイズを行い、体をほぐしましょう」(佐藤のり子院長)

 神宮の魔物は、準備運動不足の人に厳しいようだ。