「米軍はやりたい放題だ」「国は言いなり」 住民は「空飛ぶ欠陥機」に憤り 飛行停止を訴え オスプレイ墜落の報告書公表

 

サンデーモーニング 
米兵による性暴力事件を沖縄県に通報しなかったのは「被害者のプライバシー」と上川外相。その根拠を問われ「規定はございません」。
米兵による事件の日米間の通報手続きを「フローチャートについて存じあげず」と上川外相。

 

 昨年11月に屋久島沖で起きた米空軍オスプレイの墜落事故に対する米軍の調査報告書からは「空飛ぶ欠陥機」という呼び名の通りの機体の不具合や操縦士の判断ミスが明らかになった。オスプレイが上空を飛び交う沖縄県宜野湾市や嘉手納町の住民は、重大事故を繰り返しても「安全性に問題はない」と繰り返す米軍や日米政府に不信感をあらわにし、飛行停止を訴えた。(中部報道部・吉川毅、砂川孫優)
 
 墜落したオスプレイは山口県の岩国基地を離陸し、嘉手納基地に向かう途中だった。嘉手納には度々、空軍や海軍仕様のオスプレイが飛来している。

 嘉手納町民でつくる同町基地対策協議会の上地安重会長は「一歩間違えれば嘉手納で墜落していた可能性もあった」と強調。機体には構造的欠陥があると指摘した上で「すぐに飛行停止すべきだ」と力を込めた。

 第4次嘉手納基地爆音差し止め訴訟原告団嘉手納支部の福地勉支部長は、オスプレイが開発段階から事故やトラブルが相次いできたことに触れ「報告書で示されたのは、欠陥機である証拠だ。墜落の不安を抱える住民の精神的な負担は大きい」と話した。

 

米空軍の事故報告書は「いい加減」 元統括航空事故調査官が不備指摘 警告灯無視の操縦士判断にも首をかしげる 屋久島沖オスプレイ墜落

 
「米軍はやりたい放題だ」「国は言いなり」 住民は「空飛ぶ欠陥機」に憤り 飛行停止を訴え オスプレイ墜落の報告書公表
 
この人の言うとおりです。
でもね、自衛隊の事故調査なんか、もっと酷いから。
公開もしないし、結論も無茶苦茶なのが多い。
 
 
 
 2日公表された米軍オスプレイ墜落事故の調査報告書は、事故原因の究明に至らず、再発防止策も曖昧な表現に終始した。防衛省は「日米間でこれまで前例のないレベルで技術情報に関するやり取りを行ってきた」と説明するものの、国土交通省運輸安全委員会で統括航空事故調査官を務めた楠原利行さん(74)=鹿児島市=は「技術的な対策も示されていない」と報告書の不備を指摘する。

 楠原さんは、具体的な再発防止策が明確にならなかったことに「事故原因の肝心な部分に触れておらず、対策も示さなかった。これでは住民の不安はなくならない」と強調した。

 報告書は、事故の原因を左側の変速機(ギアボックス)の破損としたが、ボックス内のギアにひびが入った原因は特定しなかった。楠原さんは「原因を示し、ギアを壊れにくい材質に変えるとか、一定の飛行時間で交換するなどの再発防止策を示すべきだ。製造元にはノウハウがあるはず。そういった対策が明示しておらず、報告書としていい加減なものだ」と批判した。

 金属片の発生を知らせる探知機の警告を無視した操縦士の判断については、「探知機は民間のヘリにも付いていて、ランプが付いたら即着陸するのが普通だ。民間の感覚とはかけ離れている。致命傷となり、こういう事故につながることが伝わっていないのではないか」と首をかしげた。

 事故を受け、「民間飛行場への予防的な着陸が増えるだろう。離島では民間機の運用を圧迫することになる」と懸念した。
 
 

〈詳報〉屋久島沖オスプレイ墜落 米空軍が事故調査報告書を公表 左ローター変速機破損し動力伝達に急激な不具合 異常知らせる警告が複数回点灯するも飛行継続「搭乗員の危機意識不十分だった」

 
 
 屋久島沖で昨年11月、米空軍の輸送機CV22オスプレイが墜落し搭乗の8人全員が死亡した事故で、米空軍特殊作戦司令部は2日、左ローターのギアボックスと呼ばれる変速機が破損し、動力システムの不具合が急激に生じたとする事故調査報告書を公表した。警告灯が複数回点灯したにもかかわらず、予防着陸しなかった操縦士の意思決定も原因と結論付けた。

 エンジンの動力をローターに伝える「プロップローター・ギアボックス(PRGB)」内で、五つのギアのうち一つが破断するなどし、動力を伝達することができなくなった。防衛省によると、PRGBの破損で事故につながったケースは今回が初めて。

 PRGBでは、ギアが高速回転しているため、部品が摩耗して金属片が発生する場合がある。金属片の発生を知らせる警告灯が3回表示され、マニュアル上は速やかな着陸を検討する状況になったが、搭乗員で検討した形跡はなかった。その時点で最寄りの海上自衛隊鹿屋航空基地に着陸せずに操縦士は飛行を続けた。

 事態が悪化した後も、着陸可能な三島村黒島や硫黄島など近くの離島ではなく屋久島空港に着陸しようとした。操縦士は同空港へ着陸を求めたが、空港運用担当者が確認するまで「緊急事態」を申告しなかった。

 事故機は当時、別機との演習中だった。報告書は、操縦士が機長と機上任務指揮官を兼務したり、PRGBが故障した場合のリスク認識が甘かったりしたことが事故につながったと指摘。「搭乗員の危機意識が不十分だった」とした。九州防衛局の職員が同日、屋久島町の屋久島漁協や同町、県庁、鹿屋市を訪れ、米軍の調査結果を報告した。

 事故は昨年11月29日に発生。横田基地(東京)所属のCV22が、岩国基地(山口)から嘉手納基地(沖縄)に向かう途中で屋久島の東約2キロに墜落した。米軍と陸上自衛隊は事故後、オスプレイの飛行を見合わせた。今年3月、対策を講じて安全に運用できるめどが立ったとして飛行を再開した。
 
 
普天間飛行場に着陸するため住宅地近くを飛ぶオスプレイ=2日午前11時6分、宜野湾市(竹花徹朗撮影)
普天間飛行場に着陸するため住宅地近くを飛ぶオスプレイ=2日午前11時6分、宜野湾市(竹花徹朗撮影)
「米軍はやりたい放題だ」「国は言いなり」 住民は「空飛ぶ欠陥機」に憤り 飛行停止を訴え オスプレイ墜落の報告書公表 
2024年8月3日 4:50有料
米軍基地・安保
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#嘉手納基地
 昨年11月に屋久島沖で起きた米空軍オスプレイの墜落事故に対する米軍の調査報告書からは「空飛ぶ欠陥機」という呼び名の通りの機体の不具合や操縦士の判断ミスが明らかになった。オスプレイが上空を飛び交う沖縄県宜野湾市や嘉手納町の住民は、重大事故を繰り返しても「安全性に問題はない」と繰り返す米軍や日米政府に不信感をあらわにし、飛行停止を訴えた。(中部報道部・吉川毅、砂川孫優)


 墜落したオスプレイは山口県の岩国基地を離陸し、嘉手納基地に向かう途中だった。嘉手納には度々、空軍や海軍仕様のオスプレイが飛来している。

 嘉手納町民でつくる同町基地対策協議会の上地安重会長は「一歩間違えれば嘉手納で墜落していた可能性もあった」と強調。機体には構造的欠陥があると指摘した上で「すぐに飛行停止すべきだ」と力を込めた。

 第4次嘉手納基地爆音差し止め訴訟原告団嘉手納支部の福地勉支部長は、オスプレイが開発段階から事故やトラブルが相次いできたことに触れ「報告書で示されたのは、欠陥機である証拠だ。墜落の不安を抱える住民の精神的な負担は大きい」と話した。

 「世界一危険」と言われる米軍普天間飛行場に「欠陥機」といわれるオスプレイが配備されてから約12年。この間、緊急着陸、部品落下、そして...