語るに落ちる岸田首相の最側近…講演で堂々と語っていた自民党のインチキ経済政策

 
 
 およそ2カ月後に迫った自民党総裁選をめぐり、有象無象がうごめいている。「ポスト岸田」への野心を隠さない茂木幹事長は露出を高め、再チャレンジする気満々の高市経済安保相も後ろ盾だった安倍元首相の命日に新著を出版して存在感をアピール。非主流派に甘んじてきた二階派の幹部はこそっと集まり、対応を協議した。党内外で嫌われる岸田首相の外堀は着々と埋められているように見えるが、最側近の公式見解は「堂々と出れば戦える」。世論はトコトン無視する気か。

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 岸田首相の懐刀と評される木原誠二幹事長代理が24日に講演。それで話題になっているのが岸田首相の燃えたぎる再選意欲だ。立候補断念の可能性について「ないと思っている。これまでの成果には自信がある。堂々と出れば戦える」と発言。超がつく楽観主義の岸田首相の「心の声」と言っていいだろう。レームダック首相の思惑もさることながら、もっと気になるのが足元の経済状況への認識だ。東大法卒、元財務官僚。夫人をめぐる疑惑で官邸を去り、憔悴しきっていたのは1年ほど前のこと。以前にも増して黒光りする木原氏はこう評価した。
 
「30年停滞した経済は2年や3年では動かず、4、5年程度をかけてしっかり政策を継続したい。憲法改正や政治改革といった残された課題もあり、岸田総理大臣が取り組むのが一番ふさわしい」

 あれあれ? アベノミクスがデフレではない状況をつくり出し、GDPを高めて雇用を拡大した──岸田首相がこう繰り返していたのは、やっぱりおべんちゃらか。
 
介入で実質賃金マイナスにブレーキか
 
 
 木原氏は、政権の金看板の「新しい資本主義」について、こうも言っていた。

「賃上げを実現し投資や株価でも大きな成果をあげるなど国内経済を活性化する点で成果をあげつつある」

 この30年は言うまでもなく、ほぼ自民の天下だ。異次元緩和の後遺症で円安物価高に歯止めがかからず、実質賃金は過去最長の26カ月連続マイナス。木原氏の発言は岸田自民のインチキ経済政策を認めたも同然で、語るに落ちる。

 淑徳大大学院客員教授の金子勝氏(財政学)はこう指摘する。

「円相場は一時、1ドル=151円台まで上昇しました。日銀が月末の金融政策決定会合で追加利上げに踏み切るとの観測から日米金利差が縮小するとの見方が広がり、円買い・ドル売りが加速した一方、政府・日銀が再び為替介入を実施した可能性もある。というのは、円安が和らげば物価上昇の重しとなり、データ上は7月の実質賃金をプラスに転じることができるからです。政権にとって悪材料のマイナス記録の最長更新を止められる。この期に及んで岸田首相が生き残るための策を必死で講じている雰囲気が漂っています。岸田首相にしろ、自民党にしろ、どこまでも無責任。亡国の輩です」

 このままいけばこの国は完全アウト。岸田自民と沈没したくなければ、声を上げるしかない。
 

 

堀井学衆院議員に「かつら代金も裏金」疑惑が浮上 香典配った疑いで特捜部の事情聴取受けた元秘書が証言

 
こんなイカレタ人間を国会議員に仕立て上げた自民党。税金で高額な香典この行為が買収だという事も気づかない低脳さ…おまけにカツラまで。二刀流と大喜びしてあっちこっちでお笑い芸人並みの「カツラ前」「カツラ語」のパフォーマンスで支持者を笑わせていたとか…。政治は語れない頭まで筋肉マン。
 
「かつら」云々よりも
後援会幹部による香典の話の方がきつい
>最初はポケットマネーかと思い、秘書に確認すると、事務所の経費だという。おまけに、堀井氏は参列していない。秘書に大丈夫かと聞くと『堀井氏の指示なので仕方ない』というばかり
堀井学さんの場合、収支報告書の訂正がとりわけ酷く、何に使ったのかが全く不明のままで(領収書をかきかつめてきて「体裁」だけとりつくろうみたいなことすらない)、ちょっと特別におかしいなという感覚があったのですが、そういうのがしっくりきてしまう話と展開。
「かつら」はキャッチーで、それ自体どうかとは思うけど、収支報告書の支出で書いちゃってやりすごす手(手かどうかあれですけど)もなくはないだろうけど、
一切そういうことをしないこと自体の不自然さ。
かつら、香典以外ではどういうのに使っていたのだか。結構な金額ですから、堀井学さんの裏金。
 
 
 自民党の堀井学衆院議員(比例北海道)の議員会館や北海道の事務所などが7月18日、東京地検特捜部に家宅捜索された。選挙区内の有権者に秘書らを通じて香典を配った公職選挙法違反の疑いだ。堀井氏は政治資金パーティー収入を裏金化していた安倍派議員の一人で、特捜部の捜査で香典代も裏金から捻出した疑いが出てきているという。
 
 堀井氏を一躍有名にしたのはオリンピックでの活躍だ。スピードスケート選手として1994年、リレハンメルオリンピックに出場、500mで銅メダルを獲得した。96年には1000mの世界記録も樹立。98年の長野、2002年のソルトレークのオリンピックにも出場した。

 競技生活引退後の2007年、やはりオリンピックで銅メダルを獲得した元スピードスケート選手で参院議員の橋本聖子・自民党北海道連会長(当時)から口説かれて政界に進出。北海道議選に出馬して、当選した。2012年には衆院北海道9区から、鳩山由紀夫元首相の対抗馬として出馬。鳩山氏は直前に立候補をとりやめ、堀井氏が後継候補に圧勝した。そこから当選4回。外務大臣政務官、内閣府副大臣などを歴任している。

■銅メダリストで連続当選も「カネの問題で人気凋落」

「銅メダリストで、連続当選と地元では人気抜群だった。だが、年を重ねるごとに人気凋落だったね。政治とカネの問題ですよ。堀井氏はカネにがめついのです」

 と打ち明けるのは堀井氏の後援会幹部だ。

 2023年3月、堀井氏が支部長を務める自民党支部の事務所から120万円を横領したとして、堀井氏の元秘書が業務上横領容疑で逮捕され、その後、懲役3年執行猶予5年の有罪判決を受けた。

「それ以外にも東京の議員会館の秘書が、『事務所経費だと騙されて地元の秘書に600万円近く横領された』と嘆いていたことがあった。カネの管理ができず、支援者にも『ちょっと寄付を』『今月、足りないのです』などと堀井氏や妻が頭を下げていたこともあった」(前出の後援会幹部)
 
 昨年発覚した安倍派の裏金事件で、堀井氏は2018年から4年間で総額2196万円の裏金をつくっていた。このため堀井氏は政治資金収支報告書を訂正している。

 堀井氏が代表を務める自民党北海道第9選挙区支部の2022年分の政治資金収支報告書を見ると、支出欄に「横領」として、日付不明で1490万円あまりの金額が支出されたと書かれ、逮捕された元秘書の実名が記されている。これだけでも、政治資金のずさんな扱いぶりがよくわかる。

 堀井氏は、裏金事件にからみ、特捜部の事情聴取を複数回受けたとみられる。秘書、元秘書、会計責任者は10回を超すほどに及んだという。

■「堀井氏の名前の香典持参は当たり前だった」

 堀井氏の元秘書、Aさんに話を聞くことができた。

「昨年末は12月28日の仕事納め直前まで都内のホテルに呼ばれました。年明けは4日からですよ。いや、本当に厳しくやられました。年明けの事情聴取では、すでに裏金の金額がほぼ確定して、安倍派からの還流の経緯もわかっていた。特捜部には携帯電話を押収され、ばっちり解析されていました。LINEで堀井氏とどういうやりとりをしていたのか、問題部分をピックアップして説明を求められました。それが、特捜部が立件しようとしている香典の扱いについての公職選挙法違反でした」

 とAさんは振り返る。

 公職選挙法では、議員本人が葬儀に参列する際には、香典の持参が許されている。だが、堀井氏は自身では参列せず、秘書を代理に行かせて香典を渡していたとして公職選挙法違反に問われている。

 Aさんによると、特捜部は22年3月の葬儀などについて特定していたという。

「裏金の事情聴取の中で、LINEなどのメッセージを見られて、すっかり裏金が香典に使われていることがバレている感じでした。堀井氏はLINEで『今日は東京だから』というメッセージとともに秘書に香典の金額を『1でいい』『この人は3万円だ』などと具体的な指示をしていました。秘書が代わりに堀井氏の名前が入った香典袋を持参するのが、当選1期のときから当たり前になっていたそうです。みんな罪の意識はなかった」
 
 香典代を裏金から出していた疑惑について、前出の後援会幹部もこんな証言をする。

「堀井氏は香典で3万円とか5万円と、わりと高額で包んでくることがありました。最初はポケットマネーかと思い、秘書に確認すると、事務所の経費だという。おまけに、堀井氏は参列していない。秘書に大丈夫かと聞くと『堀井氏の指示なので仕方ない』というばかり。裏金事件に続き、また今回の事件となって、元秘書らは『裏金があったので高額の香典が出せた』と言い、からくりがわかった」

 堀井氏の裏金の使途については、サウナの利用料やスーツ代に使ったという報道もあるが、Aさんは裏金の使途について、こんな話をした。

「特捜部から、裏金でかつらを買っていないかと聞かれました。堀井氏がかつらの代金に使っていたこともバレちゃったようです」

■かつらを着用し「二頭流」を自称

 スピードスケート選手時代はスキンヘッドがトレードマークのようだった堀井氏だが、現在はかつらを着用して活動している。かつらを着けるようになったのは21年の衆院選で小選挙区で初めて敗れ、比例復活した後の22年ころから。そのころ始めたブログでは、「二頭流代議士」と称している。

〈今だからこそ明かす、26年間の我が闘争「ハゲ・コンプレックス」〉

 というタイトルの22年3月20日付のブログでは、

〈私のコンプレックス…それは、ズバリ言いますと、“髪の毛”です。〉

 として、スキンヘッドでの苦労やストレスについて綴っている。

〈カツラを手にしてからの「心の動き」〉

 という22年5月13日付のブログでは、かつらを着けて人前に出るまでの葛藤を綴り、

〈「よくぞ、この精神状態を乗り切って、夢を実現した!」と、自分ながらに思います。〉

 と記している。

■「裏金事件は決着していない」

 元秘書Aさんが言う。

「堀井氏のかつらは完全オーダーメードで、3、4カ月かかって堀井氏の手元に届きました。最初、プロの人に試着してもらうと、とてもフィットしていい感じで喜んでいました。今では2つか3つのかつらを持っているはずです。値段は50万円とか60万円、いやもっと高かったかもしれないです」

 裏金でかつらの購入をしていた疑惑について、堀井氏の事務所に質問をしたが、期日までに回答はなかった。

 堀井氏と同様に、有権者に香典などを提供していたとして立件されたのは、菅原一秀元経済産業相の例がある。菅原氏は2018年から19年にかけて選挙区内で香典や祝儀など総額約80万円を違法に寄付していたとして公職選挙法違反の疑いがもたれ、議員辞職した。その後、同法違反の罪で略式起訴され、東京簡裁が罰金40万円、公民権停止3年の略式命令を出した。

 堀井氏についても、特捜部は略式起訴を検討していると報じられている。

 安倍派の裏金事件のきっかけとなる告発をした神戸学院大学の上脇博之教授はこう話す。

「堀井氏が選挙区内の政治活動に裏金を使っていたとニュースになっています。政治活動なら、なぜ表のカネを使わないのか。何かやましいことに使うから、裏金が必要だったのでしょう。かつらまでも裏金となれば、個人的なものであきれるばかりです。裏金事件後、私は、堀井氏の裏金について刑事告発をしました。安倍派からのキックバックを過少申告した政治資金収支報告書を提出していた政治資金規正法違反(虚偽記載)などです。裏金事件は決着したという世論の流れがありますが、堀井氏をみてもまったくそうではありません」

(AERA dot.編集部・今西憲之)
 
 

自民・岩手「女性議員育成計画」早くも嘲笑の的…県連会長はハレンチ懇親会、ラブホ不倫から国会直行の議員も

 
 
《冗談にも程がある》--。岩手の政界関係者からはこんな声が漏れているという。自民党岩手県連(藤原崇会長)が女性議員を増やすために立ち上げた「女性議員の育成、登用に向けた基本計画実現検討会議」に対してだ。

 自民党本部は党所属国会議員のうち、女性の割合を現状の約1割から3割に引き上げる目標を設定しているが、同県で自民党籍を持つ議員182人中、党員の女性議員は16人で1割にも満たない。「女性活躍」を掲げる党の方針などから女性議員を懸命に増やそうというわけで、10日ほど前に初会合が開かれたのだが、ハードルが高い理由としてささやかれているのが、今も問題視されている県選出の国会議員のスキャンダルだ。
 
 県連会長の藤原氏(衆院岩手3区)といえば昨年11月、党青年局近畿ブロック会議後に開かれた和歌山県連主催の会合に「党青年局長」の肩書きで出席。会合には露出の多い衣装を着た女性ダンサー数人が招かれており、ダンサーに口移しでチップを渡す参加者もいるなど「ハレンチ懇親会」だったことが報じられ、藤原氏は青年局長の辞任を余儀なくされた。

 このため、県民からは「ハレンチ会合を止めなかった人がいる組織に入りたいと思う女性なんているのか?」「まずは自分が辞職してけじめをつけるの先ではないか」といった声が出ているという。
 
■広瀬めぐみ参院議員にはサックス奏者との不倫報道

 そして、「こういう女性議員がいるから、なり手がいなくなる」と指摘されているのが、今年2月、週刊新潮などにサックス奏者との不倫疑惑を報じられた広瀬めぐみ参院議員(58=岩手県選挙区)の存在だ。

 記事によると、広瀬氏は昨年10月の臨時国会開会中、議員会館から赤いベンツを自ら運転して東京・青山に向かい、サックス奏者を載せた後、都内ホテルへ。翌日開かれた参院予算委員会に出席したものの、何度もあくびをして終始眠たい様子だったという。

 広瀬氏は記事の事実関係を認めて謝罪する展開となったわけだが、県民らは「不倫疑惑の女性議員が仕切る組織に喜んで入る女性がいるわけがない」とカンカンのようだ。SNS上でもこんな投稿がある。

《ハレンチ懇親会に不倫疑惑。グダグダの組織を立て直すことが先でしょ。新しい女性が来たらどうなるのか》

《露出ダンサーをニタニタ眺める議員、不倫して国会でウトウトする議員。そんな緩んだ組織で議員になろうと思う女性がいるわけがない》
 
 岩手県の女性は真面目で堅実で慎重--などと評されているから、今の組織体制である限り、女性議員は増えそうにないのでは。
 
 

【政界地獄耳】立民が今のままなら死にかけていた自民が息を吹き返すだけ

 
★実際は党内でいろいろな動きがあるのだろうが、立憲民主党幹事長・岡田克也が大して仕事をしないおかげで、小沢一郎の動きが活発に見える。19日の夜、小沢は元首相・野田佳彦と実に8年ぶりの会食をしたという。多分、12年の消費税増税議論で対立した2人は、今回も意気投合したわけではないだろう。それでも連合や国民民主党のように、考えが違うから会わない・認めない・敵対するというようなことはしない。お互いさまざまな局面で政府や党を率いた経験を持つ者としての矜持(きょうじ)が会談を実現させたのだろう。

★25日には元衆院副議長(21年引退)・赤松広隆が小沢との会談を申し入れ約1時間、議員会館で会った。赤松は党内最大のグループ「サンクチュアリ」創設者で、党内左派に影響力を持つ。前代表・枝野幸男が代表選出馬の意向を示しており、小沢の代表選への対応について協議したとみられる。そもそも党内で一定の影響力を持つ、小沢に対して考えを聞くという対応を立憲民主党は見せない。政界の大ベテランで党内のみならず、自民党もベテランになるほど小沢の動向に注目するが、党内には小沢への敬意も指南を乞う態度もない。小沢の活発な動きは党を何とか戦う体制に持って行きたいという思いと共に、若手の奮起を促すものだ。

★この代表選が複雑なのは3年前の代表選で泉健太を支援した小沢に対して、周辺にそそのかされたのか泉が極めて失礼な態度を示したことから始まる。それ以来、小沢は泉と会っていない。泉は自業自得ながら周辺には「小沢さんが電話に出てくれない」などとこぼす態度をとるが、自分で議員会館のドアをたたき、面会できるまで続ければいいだけだが、言い訳を作って何もしない。その間に党勢拡大が実現でもしていればとにかくも、都知事選挙の惨敗は党の戦術・戦略ミスにほかならず、党内が政権交代などと浮かれる状況にはない。今のままでは死にかけていた自民党が息を吹き返すだけだ。(K)※敬称略