きょうの潮流
 

 「政治は夜動く」とばかりに「ポスト岸田」で蠢(うごめ)く菅義偉前首相らをニュース番組は映し出します。「料亭政治」の再現か、と思わせるほどの会食ばやり。個室での会食は国民の目に触れません。時代劇なら、代官らが「お主も悪よのう」と交わすあの場面も

 

▼本紙8日付は岸田文雄首相の資金管理団体「新政治経済研究会」の2022年政治資金収支報告書から、「組織活動費」の「会合費」を検証しました。懐石料理店で93万円、水たき料理店では58万円などグルメ三昧(ざんまい)

 

▼本紙のX(旧ツイッター)で、首相の飲み食いは年間66回、総額1923万円と紹介すると22日の午前11時時点で「いいね」が5026、利用者が表示した回数は49万。多くの人の関心事です

 

▼先月18日は岸田文雄首相と麻生太郎副総裁が会食。政治資金パーティー券の購入者の公開基準額を5万円超に引き下げたことをめぐり悪化した関係を「修復」するため、とか

 

▼問題の「改定規正法」は、裏金の原資となったパーティー券の購入という形を変えた企業・団体献金を温存です。そのうえ政党本部から党役職者に数千万円単位で渡され、支出先不明の「政策活動費」という闇ガネを、条文に定めて合法化。改正にはほど遠いものに

 

▼安倍・菅・岸田政権の12年は、大企業や富裕層が肥え、巨額をためこむ一方で、国民の多くが生活苦に、中小企業は苦境に追い込まれています。「料亭政治」のたれ流しでなく、不公正な自民党政治を検証する報道こそが求められています。

 

 

 


元会計責任者に禁錮2年求刑
東京地裁 自民二階派の裏金事件

 

 

「逃げ得は許さない」ほんとこれ!
間に合って観ることができました
Tverで今日まで
MBS「政治家が最も恐れる男」
いやぁ本当に頭が下がる
上脇先生も、広島の岸田総理の闇パーティーを告発した人達も
小さな力の積み重ねとの女性の言葉がしみじみ
#ひとり街宣 もそうよね
忘れない #自民党裏金問題

 

 

 

 

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、政治資金規正法違反(虚偽記載)罪に問われた二階派(志帥〈しすい〉会)元会計責任者の永井等被告(70)の公判が22日、東京地裁(向井香津子裁判長)であり、検察側は「民主政治の健全な発展を著しく害するものだ」と非難して禁錮2年を求刑しました。弁護側は執行猶予つきの判決を求めました。判決は9月10日に言い渡されます。

 二階派など自民党の複数の派閥では、ノルマを超えてパーティー券を販売した議員側に超過分の資金を還流していました。二階派の一部の議員は、超過分を派閥に入金せず“中抜き”していたことも分かっています。

 検察側は論告で、永井被告が2018~22年分の二階派の政治資金収支報告書に約2億6千万円の収入と約1億2千万円の支出を記載せずに提出したと指摘。虚偽記載の期間や金額、偽った程度はいずれも大きく「極めて悪質だ」と述べました。

 また、検察側は「政治活動が国民の不断の監視と批判のもとに行われるようにする」という政治資金規正法の目的に反して5年間も虚偽記載を続けた「常習的犯行」で「厳重な処罰が必要だ」と強調。二階派に資金を残すためとの動機も「派閥の都合のみを考え、国民を軽視した身勝手なものだ」と断じました。

 初公判で永井被告は、起訴内容を認めています。弁護側は最終弁論で「(虚偽記載は)被告人の私利私欲のためではない」「会計に関する知見が乏しく、政治資金規正法についての正確な理解もなかった」と主張し、悪質性を否定しました。

 最終意見陳述で永井被告は、自身の行動で国民に政治不信を抱かせたとして「深く反省しております」と述べました。

 

 

ドンペリ世耕弘成氏はギフト券310万円分を三越で…香典がアウトなら裏金での金券爆買いはどうなる?

 

 

 

 裏金総額2196万円の堀井学衆院議員(比例北海道ブロック=自民離党)が公選法違反の疑いで家宅捜索を受けた事件。選挙区内の支援者らが亡くなった際、秘書や家族を通じて香典1万~数万円を渡したとして、東京地検特捜部は堀井氏の議員会館の事務所など関係各所をガサ入れ。任意の聴取に堀井議員は香典配布を認めたという。香典がアウトなら、こちらの裏金問題も放置すべきではない。

 日刊ゲンダイは5月、世耕弘成前参院幹事長(参院和歌山=自民離党)の総額1542万円に及ぶ裏金の使い道を2度にわたり追及した。代表を務める資金管理団体「紀成会」が裏金の使途を訂正・追記した際の領収書の写しを情報公開で入手。裏金を原資に「ドンペリ」など高級シャンパンやワイン計45万円分を買い漁り、いずれも「贈答品代」として計上していたのだ。

 世耕議員の怪しい裏金の使途はもっとある。例えば2021年11月に東京・三越銀座店で2万2000円分の「シャツ仕立券」を4枚購入し、8万8000円を支出。世耕議員は同店の“お得意さま”のようで、21~22年の2年間に6回に分けて商品券やギフトカードをお買い上げ。金額は計310万円に上る。

 

杉田水脈議員は一度にビール券38万円分も購入

 

 

 いや、三越銀座店は所属先だった清和政策研究会(安倍派)の御用達かもしれない。

 安倍派の杉田水脈衆院議員(比例中国ブロック)も裏金総額1564万円を反映し、今年1月に代表の資金管理団体「杉田水脈なでしこの会」の収支報告書を訂正・追記。その際に添付した領収書の写しを情報公開で入手すると、22年8月に宛名は杉田議員の個人名で裏金を原資に同店で一度に「ビール券」を38万800円分も購入していた。

「いずれも大量の金券で、これだけの額を誰に渡したのか。選挙区内の有権者に贈っていれば公選法違反罪(寄付の禁止)に問われます。特捜部は、安倍派の裏金事件の捜査過程で堀井氏のケースを把握。裏金を香典代に使ったとみて悪質性の高さから強制捜査に踏み切ったと報じられましたが、裏金を金券に換え、仮に有権者に配ったとすれば同様に悪質です。特捜部は捜査を尽くすべきです」(神戸学院大教授・上脇博之氏)

 裏金事件の捜査を「シッポ切り」で終わらせてはいけない。

 

 

紀藤正樹弁護士、堀井学衆院議員の裏金私的利用報道に「これは堀井氏だけなのか?」Xに私見

 
 情報番組のコメンテーターとしても活躍する紀藤正樹弁護士が23日、自身のX(旧ツイッター)を更新。自身の選挙区内の有権者に香典を渡したとして公選法違反容疑で東京地検特捜部の強制捜査を受けた堀井学衆院議員(52)=自民党を離党=が、安倍派から受領した還流金をスーツ代やサウナ利用代など私的流用した疑いがあるとの共同通信の報道に「これは堀井氏だけなのか?」と私見を述べた。
 
 添付した報道によると堀井氏側は2018年以降、計2196万円の還流金を受領したものの、政治資金収支報告書に記載していなかった。関係者によると21年に650万円を受け取り、スーツや靴の購入やサウナ利用代など数百万円を私的に利用した疑いがあるという。
 紀藤弁護士の投稿に、コメント欄は「だけ!?と、考える方が無理がありますね!!」「みんなしとるんと違いますの?」「氷山の一角ってところではないの」「他の自民党議員の還流金使途も調べて欲しい」「自民党の考えた禊、生け贄ではないですかね。検察かもしれませんが。きちんと捜査してますよ、ほら捕まる人もいるんですよ、というアピールだと思います」など、さまざまな意見が寄せられた。