強烈な蓮舫攻撃、マスメディアはこぞって選挙結果が出てから激しく面白おかしく書きまくっている。蓮舫の個性を潰すかのように、政治的な施策をそっちのけで、疑惑だらけの毛色の変わっている石丸伸二を持ち上げ蓮舫批判を続けている。立憲民主党はきちんと都知事選の総括をせずに、連合や国民民主党の「共産党と共闘したから負けたんや」という科学的根拠が全くない反共攻撃で立憲民主党を批判する。蓮舫の意気込みさえ評価しない、出来ない、連合も国民民主党も大企業代優先の小池百合子を推薦したのであるから。そんな失礼な連合や国民民主党を毅然として批判できない今の立憲民主党。蓮舫を孤立させているのである。冷酷すぎる。野田は蓮舫の「性格判断」までしでかす始末だ。
冷静になって今回の都知事選総括すべきである。新しい「共闘」の形が生まれている。市民一人一人が思いの丈を語り、政治は身近な問題とプラカードを持って立った。財産である。更に市民と共に政治に「共闘」で立ち向かうしか道はないのだという事を確認すべきなのだ。正直に言うと、私は蓮舫が正直好みのタイプではなかった。しかし彼女が賢明に訴える姿は闘いながら蓮舫は輝き強くなっていったと私は感じた。「私は黙らないよ」いいじゃないですか。不条理には黙っていない。あたり前の事である。今心配なのは蓮舫が孤立し自信を喪失するのではないか、そして迷路で行き場を失って立憲民主党の一部の汚い手に誘われてしまうのではないかと言う心配が生じている。
7/23(火)
— 谷川智行 医師・日本共産党中央委員・政策委員会副委員長 (@ttanigawa3) July 22, 2024
今朝は、大竹辰治元区議と、蒲田駅西口でご挨拶
気候危機打開のこと、物価高騰・日本経済への大打撃をもたらしたアベノミクスを転換させる経済再生プランのことなど、お話ししました
熱中症対策では、遠方に住む高齢のご家族にも声をかけてほしいと伝えました。… pic.twitter.com/mSRtYOFlOR
共産党員「共闘は事実じゃないか。蓮舫さんとがんばったのに」記者への抗議に野党関係者からも疑問…128万3262票を誇るべき、わかってくれる人はいる
立憲関係者が嘆き「蓮舫さんはどうしてしまったのか」
「ネットでバトルして、いちいち反応して弁護士だの新聞社へ抗議だの、蓮舫さんはどうしてしまったのか」
立憲民主党の市議会関係者(40代)が心配そうに語る。非自民系の支持者ばかりが集まる場にも関わらず異口同音に「蓮舫さんはどうしてしまったのか」だった。
「政治家でも、元政治家でも誰でもネットで声を上げるのは自由です。でも記者の書き込みにあの反応はね。ネットで面白がるのはごく一部で、有権者の多くはひいてしまいます」
元参議院議員の蓮舫氏のこと。7月7日の東京都知事選に立候補するも、現職の小池百合子氏に大差をつけられての敗北、知事選は現職有利とはいえ、その差は立憲民主党だけでなく「共闘」した日本共産党も落胆の色を隠せなかった。
蓮舫氏はいまやすっかり「ネットを賑わせる人」になってしまっている。7月16日、X(旧Twitter)上の記者のポストに対して「弁護士と相談しているところです」、その記者の所属する新聞社に「抗議ならびに質問状を出したい」とポストした。
共産党員「共闘したのは事実じゃないですか。蓮舫さんとがんばったのに」
これについては別の場で日本共産党の方々とも話をすることができたが、蓮舫氏の行動を「よくわからない」とこちらも異口同音に語っている。ネット上では「共産党べったり」の部分が気に障ったのではという意見が散見される。70代党員の話。
「べったりなんて言い方は気に入らないけど、共闘したのは事実じゃないですか。蓮舫さんとがんばったのに、よくわからない」
当該記者は謝罪した上でポストを削除したが、そもそも連合(日本労働組合総連合会)芳野友子会長の「共産(党)が前面に出過ぎて逃げた票もあったのではないか」という見解を引いて「間違いじゃない」と肯定した国民民主党、榛葉賀津也幹事長の会見記事を「貴方に言われたくない」とした蓮舫氏に対する記者のポストであった。
別の立憲関係者は「他の理由があるのでは」と語る。
「榛葉さんとは遺恨があるから。十年くらい前は二人いっしょに静岡で街頭演説とかしていたけどね。いまに至るまで、いろいろあったことは事実」
田中角栄「新聞記者は書くのが商売、政治家は書かれるのが商売だ」
それはともかく蓮舫氏、敗れたとはいえ128万3262票もの支持を受けたこともまた事実で、128万人以上が蓮舫氏を支持してくれた。
だからこそ、その後の姿勢は彼らのためにも大事なように思う。「負けは謙虚さと慎重さの母」とは野村克也監督の言葉だが、負けたときこそ謙虚さと慎重さ、つまるところそうした姿勢が必要ということか。
人は勝っているときでなく負けているときこそ本来の人間性が露呈する。蓮舫氏がそうだとは言わないが敗軍の将、とくに政治家はそれが求められる。
まだ44歳だったころの田中角栄にこんな逸話がある。角栄と東京タイムズ記者(当時)だった早坂茂三とのやりとりである。
勘違いしないで欲しいが、早坂は角栄に呼び出されたのでなく、早坂が角栄のところに自分から行った上で「あの記事を書いたのは私です」である。「田中が、さすがにしょげていると聞いた」ので行ったとある。
「私はね。黙らないよ。いま、最も自由に黙らない」
角栄に極めて近かった早坂の著書であるという面は割り引くにせよ、角栄の稀代ともいえる人心掌握術と政治家としての「大きさ」は確かだろう。毀誉褒貶あれど認めざるを得ない。また、これだけの政治家がいまいるか、と問われれば答えるに難しい。
政治家としてのキャリアやメンツを考えれば、それこそ弁護士に相談だ、新聞社に抗議だとサラリーマン記者にキャン言わせる「わからせ」もよくある話。しかしこの時の角栄はそれをしなかった。善人とは思わないし策士であったことも確か、それでも器の大きさもまた、確かだったように思う。
「清美ちゃんが落選したときはさすがやと思った」
都知事選後、蓮舫氏は国政復帰を考えていないとしたが「私はね。黙らないよ。いま、最も自由に黙らない」ともポストしている。
冒頭の立憲関係者。
「『黙らないよ』は嬉しかったがそっちじゃない。矛先が違う。負けるが勝ちではないけど、ときに黙るのも必要なのでは」
別の立憲支持者の女性(70代)はこうも語る。
「(辻元)清美ちゃんが落選したときはさすがやと思った。うちがアホやったとか、しんどいけどへこたれへん、うどん食べて出直すって、ほんま地元でいちからみんなと草の根でがんばった。蓮舫さんも勉強のときと思う」
同じ立憲民主党だった辻元清美参議院議員も「負け」を経験している。彼女は若いころから草の根で活動してきた人で、華々しい芸能界にいた蓮舫氏と異なる部分はあるが、蓮舫氏も学ぶところはあるだろう。角栄だって最初の選挙は落選だった。負けて大きくなった。
その角栄ではないが、敵が多くても味方もまた多ければいい。政治だけでなく商売だって、市井の人間関係だってそうだ。しかし敵ばかりになっては、とくに政治の世界は難しい。サラリーマン記者ひとりをとっちめてネットの話題になっても、ネット界隈でなくリアルの話となれば先の「面白がるのはごく一部で、有権者の多くはひいてしまうだろう」は的を射ているように思う。
ちなみに一番多くいただいた「共闘」した方々の言葉は「もったいない」だった。蓮舫氏の情熱をわかってくれている人はいる。だから128万3262票を誇るべきで、バッシングなど角栄のごとく「政治家は書かれるのが商売だ。こんどの勝負は君の勝ちだ」と笑い飛ばせばいいのだ。むしろそういう政治家のほうがずっと怖いし、強い。
7月17日の蓮舫氏のポスト「夕陽だ。上を向こう、ね。」こそ、等身大の「蓮舫さん」なのだと思う。それをもっとわかってもらうべきだ。本当に「もったいない」と思う。
「ネットのおもちゃの蓮舫」など求めていない
いまや「捲土重来未知可」の蓮舫氏、この一節は項羽が劉邦に敗れたとき、悔しくとも恥ずかしくともしばらく身を隠し、力をつけて再起しようという部下たちの進言を聞かず、メンツにこだわりやぶれかぶれに戦って自害したことを嘆いたものだ。「人の意見を聞いて再起していれば……」はこの先の蓮舫氏にも当てはまる。項羽の轍を踏まなければまさしく「捲土重来」になる。
支持者は、共闘者は「ネットのおもちゃの蓮舫」など求めていない。「捲土重来の蓮舫」こそ期待している。
128万3262票、誰と比べるではなく一人ひとりの人間が、128万3262人が投じた票である。それは大きくて、確かな数字だ。小さなことでネット上の誰かを晒し上げるのでない、再び立ち向かう蓮舫を、128万3262人は待っている。
紀藤正樹氏 石丸伸二氏の「あれは切り取り」発言に皮肉「自身作成の映像も”切り取り”」
東京都知事選で2位となった石丸氏は現在、テレビ番組などに数多く出演し、注目される存在になっている。そうした中、22日夜に配信された「文春オンライン」は、週刊文春の記者が石丸氏に電話取材した際の記事を掲載。石丸氏は〝SNSでの逆風〟について「あれは切り取りですよね」などと話していたと報じた。
紀藤氏は、この記事をXに貼付したうえで「全ての表現は”切り取り”なのに最近”切り取り”で思考停止する不思議な人が目立つ。その一人が石丸氏」と疑問を呈した。さらに「自身作成の映像も”切り取り”」としたうえで「問題は表現の中身」と持論を展開した。
石丸氏が安芸高田市長の時、市議会の様子などを撮影した公式映像などをもとに第三者が作成した動画で、ユーチューブなどで拡散された。石丸氏の後任で就任した熊高昌三市長は、こうした〝切り抜き動画〟について削除要請をする可能性を示唆している。
支持者を取り込み、対立と分断も深まり…石丸伸二氏に猛激怒した安芸高田市議会関係者のホンネ
「彼は市長という権力を使って、なかったことをあったことにする」
そう口にしたのは、かつて広島県安芸高田市の石丸伸二元市長(41歳)と対立していた市政関係者だ。
メディアに登場しては過激とも受け取れる発言を繰り返し、何かと世間を騒がせている石丸氏だが、学生時代を知る人々の多くは、彼を「地味な子どもだった」と評していたのは、前回の記事『「おとなしく地味で目立たない」…石丸伸二氏の地元住民が語る学生時代の「意外な過去」』の通り。
一方で、関連記事『「都知事選で2位」の石丸伸二氏が出馬した「本当の理由」…安芸高田市長時代に残していた「4つのフェイク」』のように、市長としての実績について疑問視する指摘もある。
安芸高田市の市政関係者に話を聞いた。
恫喝裁判の顛末
「自分では責任を取らない、他責思考の人だと思います。そして、自分の嘘をもとにそれを拡散していく人間でもある。非常にタチが悪いです」
この市政関係者が指摘する「自分の嘘」とは、安芸高田市の山根温子市議(68歳)が起こした損害賠償訴訟についてである。当時安芸高田市長だった石丸氏が「山根市議から恫喝を受けた」と主張したことが発端となり、山根氏が安芸高田市と石丸氏を相手取り、名誉毀損による裁判を行っていた。
「一審では山根氏の主張が認められ、市が33万円の賠償を命じられました。7月3日の控訴審判決でも一審判決が支持される形となりました。判決を不服として、市側の補助参加人だった石丸氏はすでに最高裁に上告しています」(市政担当記者)
山根氏による恫喝発言は「なかった」と認定した広島高裁。しかし、「それを捻じ曲げようとするのが石丸氏だ」と前出の市政関係者は話す。
「裁判で敗訴しようが、彼は自分のYouTubeなどを使い“石丸信者”を取り込みます。彼を支援している人たちは、裁判で敗訴しても敗訴だとは思わないどころか、裁判の意味を解ろうともしません。だって、石丸氏本人がそうですからね。支援者は、本人の言うことしか信じようとしていないから厄介なのです」
事実、恫喝騒動に巻き込まれる形となった山根氏のもとには、石丸支援者からの誹謗中傷メールや嫌がらせの電話が相次いだという。
「石丸氏に『居眠り議員』と糾弾されメディアにも大きく取り上げられた武岡隆文さんに関しては、自宅に誹謗中傷の電話がたくさんかかってきただけでなく、荷物の送り付けなどもあったと聞いています。相当参っていたようで、体調もどんどん悪くなり、行事などを欠席することもあったといいます。
しかし、あるとき石丸氏が、武岡さんが地域懇談会を欠席したことに対して言及しました。それを相当プレッシャーに感じたのか、武岡さんは体調不良にもかかわらず仕事を続けようとした。結局、昨年末から急激に悪化し、今年1月に亡くなってしまったのです。
石丸氏寄りの議員が目を瞑って居眠りしているように見えても、彼は何も言いません。ですが、彼の市政に反対意見を持つ人には『居眠りだ』と指摘する。議場で言うのでみんなにも聞こえるし、一般質問の際はメディアも入るので、マスコミを利用して嘘を本当にするというやり方だと感じていました。
市長という権力を使い、なかったことをあったことにする。嘘を真実かのように主張し、みんなが信じるものに作り上げていく。それによって傷ついた議員は少なくありません」(前出の市政関係者)
別の市政関係者は、いまの石丸フィーバーに警鐘を鳴らす。
「彼が市長に当選したとき、多くの地元民は歓迎していたし、期待していました。しかし、蓋を開けてみたらどうでしょうか。自分が敵とみなした人間は徹底的に叩くという手口が露わになった。今回の都知事選では、160万の人が彼を支持しましたが、安芸高田で何が起きていたのかしっかりと知ってほしいです。今回は当選しませんでしたが、もし都知事になっていたら……首都・東京も同じ目に遭っていたんじゃないかとゾッとします。
彼と意見が対立したことで傷つけられた人はたくさんいます。そうした石丸氏を、古い政治体質を変えようとするヒーローであるのように持ち上げたメディアも問題だと私は思います」
市政関係者の間以外でも、石丸氏を批判する人も少なくなかった。古くから安芸高田市に住む男性(70代)は、市長時代の手腕についてこう疑問を呈する。
「彼はコストカッターなだけで、持続可能な政策をやっているわけではなかった。地元民の中には『パフォーマンスだけで市は何も変わっていない』『期待外れだった』と言う人が大勢いる。居眠り議員への指摘など、パフォーマンスが目立っていたよね。
話題になることばかりやる……目立つことしか考えていないとか若さと口だけだとか、いろいろな意見があった。ハッタリだけで通用するほど、東京は甘くないだろ? 逃げ出してこっちに戻ってくるだろうという意見も多いよ」
東京都民160万人の支持を受けた石丸氏は7月16日、自身のyoutubeで「実家の住所が明記された上で自身および家族が殺害、放火といった内容の殺害予告が届いた」と発表している。
いっぽうで、石丸氏が市長だった当時、対立していた議員たちの元にもいわゆる「石丸信者」による嫌がらせ行為が存在しており、同市における対立や分断の根深さを感じざるをえない。