石丸伸二氏「日本国民に対してあきらめてない。そんなアホじゃない」政策より本質主張の理由説明

 
「選挙が上手やというだけで選ばれるような時代になったら、その国は滅びるしかない」その通りだと思う。しかし、メディアは石丸伸二の本性を報道しようとしなかった。安芸高田市に行って取材すれば、この男の市長としての評判はすぐに分かったはず。メディアの責任は大きい。
 
今仕切りに橋下徹は「石丸賛美」と「維新批判」。維新のボス橋下徹は石丸と合体したいのか?国民を揶揄する発言で笑いを取る上目目線。それだけでこいつ(石丸)の傲慢さに辟易する。石丸は岸田の選挙区に殴り込みをかけるとか。インパクト与えるいやらしい術はなかなかのもの。維新の低脳組織はどうも石丸とくっつきたいのではないか?!
 
石丸伸二は「政治屋の一掃」と言いながら、裏では維新に接近し
石丸「維新と政策が近いので応援してもらえませんか?」と支援を依頼
これだけでもこいつが信用できない奴であることがよく分かる!

 
 
東京都知事選で、約165万票を獲得して2位に入った前広島県安芸高田市長石丸伸二氏(41)が14日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜午前7時30分)に生出演した。

冒頭では、石丸氏がSNSなどを駆使して若者世代の支持を得たことを紹介。同世代のNPO法人代表、大空幸星氏が、石丸氏の躍進の理由を「露出度」と指摘し「一方で政策は訴えていない」とした。一方、橋下徹氏は「『露出度が高いから票が集まった』というのは本質をとらえていない」とし、石丸氏が他の政治家にない「熱量」を持っていることで支持を得たと分析した。

コメンテーターの意見が割れる中、石丸氏は「私らしくなく、半々取ってみると」と両者を尊重。「単純接触効果、これは間違いなくあると思います。知らない人間に好感って持ちにくいんですよね。その上で『ただ見てりゃいい』というわけじゃないのはその通りで、しかもそこで、政策の細かい話ではなくて、より本質の話をしたら通じる。そこは私は、日本国民に対してあきらめてない。まだ信じているので、そんなアホじゃない。見くびらない方がいいんじゃないかな、とはずっと思ってます」と主張した。
 
 

石丸伸二氏 バラエティー番組に出演したワケ「政治関係の人は呼ばれても出ないだろうと。だったら…」

 
マスメディアの安易な姿勢が後から大変な障害を作ってしまう。今面白おかしく石丸を露出させ、こいつの狙いが「国会議員」新党?どちらにしても石丸の魂胆に加担しているわけだ。維新の橋下徹がいかがわしい『維新」を立ち上げる時とそっくりである。間違いは二度起すな💢
 
 
 前安芸高田市長で、7日投開票の東京都知事選で次点だった石丸伸二氏(41)が14日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に生出演した。

 同局の梅津弥英子アナウンサーが、石丸氏の連日のテレビ出演に触れたうえで、「金曜日の深夜には、フジテレビのバラエティー番組にも出演されて」と、12日深夜放送のフジテレビ系「オールナイトフジコ」(金曜深夜1・05)に生出演した話を振ると、石丸氏は「はい、初めて本格的なバラエティー番組に出ました」と話した。

 梅津アナの「なんで出てくれたんだろうというのが率直な印象だったんですけれど」には、「ああいう番組ってきっと政治関係の人を呼ばないと思ったんですね。しかも呼ばれても出ないだろうと。だったらそこを自分が担ってみようかなと」と説明した。

 石丸氏は、東京都知事選で3選を果たした無所属現職の小池百合子氏には及ばなかったが、165万8363票を獲得して次点と健闘。精力的な街頭演説とSNSによる発信で無党派層や若者の支持を集めた。投票率は60・62%で、前回を5・62ポイント上回った。得票数は、小池氏が約291万票で42・8%、石丸氏が約165万票で24・3%、蓮舫氏が約128万票で18・8%、田母神氏が約26万票で3・9%だった。
 
 

橋下徹氏「なんで学者ってこうも偉そうなんや」都知事選斬った京大教授を猛批判

 
橋下徹ってこうした非常識なハッタリだけでマスメディアを利用して「利権漁り」を続けて来た人間として最も賤しい輩。『おまはんが一番偉そうなんやって』!
 
 
 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)が、14日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。13日放送のABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜前9・30)に出演した京大大学院教授の藤井聡氏(55)の発言について、強く非難した。

 藤井教授は、7日投開票の東京都知事選について「選挙が得意なやつが票を集めるような選挙になってるんですよ」と指摘し「はっきり言って、有り体に申し上げますが、詐欺と同じです。“これ、ええで”って言って、全然アカンもの買わせるという話ですから、本当はすごくいい物を“いいよ”とちゃんと宣伝してくれる人のを買わないといけないのに、選挙が上手やというだけで選ばれるような時代になったら、その国は滅びるしかない。本当に僕は危機感を感じます」とバッサリコメントしていた。

 この発言を取り上げた記事を引用し、橋下氏は「お前みたいな学者が日本を滅ぼすんや!!何の役に立っているかの評価も受けない税金のタダ飯食らいが!!」と投稿。

 続けて「なんで学者ってこうも偉そうなんや。何の役に立つかも分からん研究をいかにも意味があるように装って研究費を引っ張る学者が世の中に多数。こういう輩も立派な詐欺師や」と批判した。

 

メッキ剥がれた石丸旋風…「女こども」発言に批判殺到!選挙中に実像を封印した大手メディアの罪

 
 
 東京都知事選で政党の支援なく165万票を獲得し、“旋風”を巻き起こした石丸伸二前安芸高田市長(41)だが、投開票直後から一転、バッシングを浴びている。テレビ出演時の横柄な対応に批判が噴出。質問者との対話が成立しない独特な物言いがSNSなどで「石丸構文」と名づけられた。政界からも「ちょっと怖かった。引く人もいるのではないか。政治家になるなら包み込む温かさも必要」(国民民主党・榛葉幹事長)という発言が飛んだ。
 
 中でも、まさに多くの人が“引いた”のが、11日のテレビ朝日系「グッド!モーニング」での発言だ。斎藤ちはるアナ(27)との単独インタビューで、投開票日の特番で元乃木坂46・山崎怜奈(27)の質問を「前提が正しくない」と切り捨てたことについて、「女こどもに容赦するのは優しさじゃない」「(頭を)ポンポンとやってあげる感じがよかった? それも失礼ですよね」と持論を展開。これには「今どきこんな言葉がさらっと出てきてしまう人なのね」などとガッカリ感が広がった。

 市長時代のユーチューブからの支持者にとっては「いつもの石丸構文」なのだろうが、都知事選で石丸氏の存在と「政治屋の一掃」などの発言を知り、改革期待を抱いた人たちは、選挙後の落差に戸惑っている。

■「ネガティブ情報を伝えない選挙報道は大きな曲がり角」

 もっとも、そうした石丸氏の人物像は、大メディアがきちんと報じていれば、都知事選期間中には分かったはずだ。抱えている民事訴訟は5連敗。4年前の市長選のポスター印刷代金を支払わず、業者に訴えられた裁判は最高裁で敗訴が確定。投票日4日前には「市議から恫喝を受けた」と主張したことが名誉毀損だと訴えられた裁判の控訴審で、恫喝の事実がないとして、石丸氏側が敗れた。

「女こども」を彷彿させる市長時代の発言もある。理解のない年長者について「ほとんど全員自分より先に死にますから。僕らの勝ちです」と言い放っていた。

 選挙が終わった途端、石丸氏の危うい本性が次々あらわになるのは、裏を返せば、選挙中にそれらがほとんど報道されなかったから。討論会もなく画一的な選挙報道では、真に大事な情報が有権者に伝わらない。

 40年以上テレビ報道に携わるジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。

「選挙報道は大きな曲がり角に来ています。テレビは放送法で公平性を求められ、新聞も平等を重視するので、告示後は各候補を横並びにした報道になるうえ、前向きな発言を取り上げ、ネガティブな情報は報じない。しかし、これでは有権者にとって何の参考にもならず、投票の判断材料として役に立っていません。ちょうど都知事選期間中に米大統領選のテレビ討論がありました。討論は、政策論争はもちろんのこと、発言や表情から人間性も見える。有権者が『なるほど』と思える参考材料になり得ます。選挙プランナーの調査では、日本ではネット全盛の今でもテレビ報道を投票の参考にする人が5割だそうです。日本の選挙報道も変えていかないといけない」

 石丸旋風は大メディアの怠慢がつくり上げた徒花だとも言える。
 
 

「石丸伸二氏」批判殺到でも「案外支持したい」と思わせる理由 かつての「小池百合子都知事」との相似点

 
 
石丸構文
 東京都知事選で小池百合子氏(71、291万8015票)に次ぐ165万8363票を獲得し、2位で落選した元安芸高田市長の石丸伸二氏(41)が今、ネット上の話題をかっさらっている。特に、小池氏の当選が確実になった後に出演した日本テレビの選挙特番での社会学者・古市憲寿氏が行ったインタビューが注目された。古市氏の質問に、石丸氏が正面から答えず、すり替えたり、はぐらかしたりするといった、堂々巡りのような受け答えが話題になった。
 
 石丸氏の支持者は「古市氏はどうでもいいことを聞き揚げ足を取ろうとした」と解釈し、一方のアンチは「石丸氏は質問に答えずのらりくらりと逃げるし、キレているような態度が悪い」と解釈。その後、石丸氏の対応は「石丸構文」とまで言われるようになり、Xのトレンドにも何度も登場。主にアンチから使われた。

 石丸氏に対しては厳しい意見が並んだが、その根拠として同氏が用いていた「YouTubeの切り取り動画を活用し、自分の都合の良い部分を支持者にアピールする」「安芸高田市議を批判し、自身の支持を集めた」「物言いが激しい」などが挙げられた。

 こうしたことから、味方も敵もできやすい人物といえるが、私は石丸氏のことは案外支持したくなってしまう。というのも、彼には「何かを変えたい意思」があると思えて仕方ないのだ。それに加え、「石丸氏のスタンスは、かつて小池百合子さんがやろうとしていたことと似ていませんか? それって多くの石丸アンチの人だって支持していたでしょ?」と思うからである。

都民を守るリーダー像
 2016年の、小池氏が初出馬した都知事選を振り返ると、今回の石丸氏の姿勢と、小池氏のやり方との間に、共通点が非常に多いことに気付かされる。当時、都民はそのやり方を支持し、そして私も小池氏を応援していた。とはいえ、振り返ると、小池氏は結局、派手なスローガンを並べ、自分が目立つ言動を繰り返すだけだったため、現在はまったく支持していない。

 2020年から始まったコロナ騒動の時もそうである。ひたすら「3密」「東京アラート」「首都直下型地震並み」「ステイホーム」「ハンマー&ダンス」「防ごう重症化 守ろう高齢者」などと言葉を作り、フリップを広げて「都民を守る頼れるリーダー」像を演出。なんのこっちゃない。ただ単に人々を自粛させ、自分がリーダーシップを取っているように見せただけだ。以来、全国各地の知事がこのやり方をマネし、目立とうとする悪い流れになり、日本はコロナ沼のドツボに自らハマっていったのである。

 さて、今回の選挙で石丸氏が発表したスローガンは「東京を動かそう」。柱となる公約は「政治再建」、「都市開発」、「産業創出」。「政治再建」の意図としては、人々に政治に対する関心を持ってもらい、AI等も活用して民意を集約し、利権政治からの脱却を図ることにあった。
 
ドン・キホーテ
 この、利権政治からの脱却という点が、小池氏の2016年の選挙戦での姿勢に似ているのである。小池氏は当時自民党所属の衆議院議員だったが、安倍政権になってからは不遇をかこっていた(これは市長だった石丸氏とは異なる)。「初の女性首相は小池さんだ!」といった期待をずっとされていたものの、ライバル・野田聖子氏や稲田朋美氏の方が安倍氏に近いとみられていた。

 2015年の総裁選で小池氏は出馬すらままならず、さらに安倍氏の支持は国民的にも党内的にも高い状況にあった。このままだと総理にはなれない、と考えたのか、総理の次に日本で目立つ政治家である都知事選に打って出た。旧態依然とした自民党政治から脱却化し、女性が活躍できる社会を作ることも意図しながら、「(男性が中心である政治の世界の)ガラスの天井を突き破る」と宣言。

 石丸氏の「都市開発」と「産業創出」と同様のニュアンスのことは小池氏も公約で述べていた。「満員電車ゼロ」を含む「7つのゼロ」はそれにあたるだろう。かくして小池氏は「自民党の男性中心の老害政治から迫害されたジャンヌ・ダルクが無所属で孤立無援の都知事選に出馬する」という図式を作ったのである。

 石丸氏も常に旧態依然とした安芸高田市議会を批判し、実際、若者ウケするポピュリズム的な要素はあるが、高齢議員が苦手なYouTubeとSNSを駆使して、議会内では反対派が多いながらも議会外からは圧倒的な支持を獲得した。いわば同氏は「巨大な風車に立ち向かうドン・キホーテ」のように見せることに成功した。

“変えよう”が、“カイヨー”に
 15年の都知事選における小池氏の対抗馬はリベラル派が推した鳥越俊太郎氏と、自公が推した前岩手県知事で元総務相の増田寛也氏。人権派弁護士として知られ「日本のバーニー・サンダース」とも呼ばれた弁護士の宇都宮健児氏も立候補を表明していたが、左派が「野党一本化が大事だ! 鳥越さんに任せろ」と猛烈に反対し、宇都宮事務所にFAX攻撃を仕掛けるなどして宇都宮氏はその志を鳥越氏に託した。

 こうしてこの3人が中心の選挙となったが、選挙序盤から鳥越氏は失速する。76歳という高齢もあったのだろうが、街頭演説の際、「一緒に東京を作りましょう」とシュプレヒコールをあげるよう聴衆に呼びかけるも、確認のための次の発声では「一緒に新しい東京を作りましょう」に変わっていて、聴衆は困惑。

 実際にシュプレヒコールが始まると「一緒に東京」から始まり「新しい」が抜けていた。これには再び聴衆困惑。さらに、最後「作りましょう」が「変えよう」になっていたのだが、活舌の悪さから「カイヨー!」と聞こえてしまった。これはさんざん5ちゃんねる等で保守派からおもちゃにされ「カイヨー鳥越」などと呼ばれる始末。
 
颯爽と現れた若きリーダー
 増田氏についても、小池氏にとって絶好の追い風が吹いた。自民党本部で行われた増田氏の決起集会で、当時83歳だった石原慎太郎元知事が小池氏のことを「大年増の厚化粧がいるんだな、これが。これはね。困ったもんでね……」と述べたのだ。

 小池氏はこれを利用し、演説ではこのように言われることを「慣れている」と述べ、厚化粧である理由は生まれ持って顔にあざがあるからだと説明。これで一気に石原氏と自民党への批判が増し、女性を中心に同情を集め、小池支持が拡大した。石原氏=自民党・都庁の老害政治の典型――が前に出れば出るほど小池氏が新しい時代を切り拓くかのように人々には感じられたのだ。実は石原氏は小池応援団の一人だった、というオチである。

 その後、都庁初登庁時は自民党議連から門前払いにも近い「塩対応」されたり、記念撮影を自民党の高齢男性政治家から拒否されたりしても穏やかに反応。「都政のドン」と呼ばれた高齢男性議員から露骨に嫌がられるも小池氏は笑顔で応じ、自民党とも融和する姿勢を見せた。ここで完全に小池氏は「高齢男性中心の老害自民党都政」を変えるべく颯爽と現れた若きリーダー、というイメージを定着させた。

女帝化した小池氏
 小池氏は石原氏が都知事時代に推進していた豊洲市場の移転について、土壌に問題がある、などとして移転を2年遅らせた。共産党議員団が指摘した地価の「盛り土」問題では、メディアを引き連れプレスツアーを敢行。いかに豊洲が危険かを伝えたが、これは石原氏と自民党政治の批判の意図があっただろう。ワイドショーは連日豊洲問題を報じた。

 しかし、シレーっと豊洲移転は実行された。問題のどこがどう解決したのかは全く分からないが、少なくとも小池氏があそこで大騒ぎしたため、石原氏と自民党批判は見事なまでに達成されたといえよう。

 その後、小池氏はその勢いをもって「希望の党」を率いて2017年の衆院選に臨んだ。小池氏は「(考えが違う候補者は)排除します」発言もあり、惨敗。この時は「鉄の天井があった」と自己防衛に努めた。いや、違う。「希望の党」発足後は支持率も高かったが、自身の「排除発言」で恐怖を感じた有権者が離れた結果である。

 あれから8年経ったが、その間小池氏は「女帝」と呼ばれるなどすっかり過去の石原氏のような存在になっている。今回の都知事選では、無所属で出馬したものの、実質、自公都民ファーストの協力も取り付けた。要は昔ながらの自民党選挙である。組織力と利権を取り込んだ形である。
 
スタートラインにも立っていないのに
 そこに颯爽と現れたのが、強力な後ろ盾があるとはいえない石丸氏。2016年の小池氏と同じような状況ではないか! ただ、一部で同氏に不快感を覚える人々がいたため、小池氏とは状況は違う。ただ、あまりにも叩かれ過ぎではなかろうか。

 というのも、石丸氏は小池氏のように「スローガンは出したけど実行はしなかった」ということをまだしていないからである。さらに、「自分が目立つために行ったことの検証をしていない」というものもある。その点、私は小池氏よりもまともだと思うし、都政や国政のスタートラインにも立っていない人物をそこまで批判するのもいかがなものか、とも感じるのである。

 だから石丸氏も再挑戦する場合は、小池氏の流れを踏まえたうえで、「うまくいくこと」「失敗すること」を見極めて今後政治活動をしていただきたいのである。案外2人は似ているところがある。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973(昭和48)年東京都生まれ、佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』『よくも言ってくれたよな』。最新刊は『過剰反応な人たち』(新潮新書)。

デイリー新潮編集部
 
 

石丸伸二氏が激論「昨日今日作ったキャラじゃない」仮に訴訟敗訴でも謝罪しない意図を説明

 
 
 東京都知事選で、約165万票を獲得して2位に入った前広島県安芸高田市長石丸伸二氏(41)が14日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜午前7時30分)に生出演した。
 
 番組では、石丸氏が安芸高田市長時代にX(旧ツイッター)上で恫喝を受けたと主張をしたことについて、山根温子市議(68)が市と石丸氏に損害賠償を求めた訴訟で、昨年12月に広島高裁が、市に33万円の賠償を命じた1審判決を支持した裁判も例示された。石丸氏への賠償責任は棄却され、石丸氏個人は上告の意思があることも紹介された。

 橋下徹氏から「裁判所が判決をくだせば従うというのは当然ですよね」と聞かれると、石丸氏は「それだけですね」と即答。日本の司法は「謝らせる」という判決は出せないことが例示された上で、石丸氏は、権力側に立つ立場として謝罪の意思を聞かれると「完全にケースバイケースですね。権力者としてどうふるまうべきか、というのは私なりに考えがある。ただ、今回の事例で言えば、政治家同士ですよ、二元代表制の両側で話をしていた、しかも議会の中で。そこに立場上の優劣はない」と断言。一方で「市民と(の訴訟)なら、司法の結果を受けて行政として謝罪、はあるかもしれない」と持論を述べた。

 最高裁で同様の判断が出た場合を聞かれると「先ほど申し上げた通りです」と回答。ここでNPO法人代表の大空幸星氏が「謝った方が得なわけですよね」と指摘すると、石丸氏はカットインする形で「そこなんですよ、違う、違う」と反論した。大空氏が「石丸さんのやり方は分かるし…」と言いかけたところで再び「分かってないんですよ、得だって言うから」と再びカットイン。石丸氏は「時間がないから」と、CM前で議論の時間が足りないことを説明しながら「自分の得のためにやってないんです」と主張した。

 CM明けに急きょ、議論の時間が延長されると、石丸氏は「時間があるので…」と、大空氏の意見に耳を傾けた。大空氏からは「市議の後ろに市民がいる。市議といえども、その先の市民に向かって謝るというのは、司法として求められなくても、パフォーマンスを重視するのであればやってもいいのかな」と提案を受けたた。ただ石丸氏は「誰のためのパフォーマンスかというところに重きをおいてます。自分のためじゃないんですよ。個人の利益なら、政治家なんてやらないんですよ、やるべきじゃないんですよ。それを政治屋と私は呼んでます。じゃなくて、社会の利益のためにやっているので、自分のレピュテーション(評価)が上がろうが下がろうが、あまりそこに関心がない」と持論を展開した。

 さらに「(パフォーマンスを)うまく使えというのは、そういう方がやってください」と主張。大空氏から、都知事選の獲得票を念頭に「165万人のために謝る」という選択肢を取ることを提案されたが、石丸氏は「165万人というのは、これまでの石丸伸二があって支持されている。これまでの石丸伸二を今更変えられない。それは今、私が申し上げた通りのポリシーなんですよ。これは昨日今日取って作ったキャラじゃなくて、この4年間、何ならそれまで37年間生きてきて市長になって、できあがったキャラクターなので、そこは今更、自分の中で一貫性をゆるがせられない」と信念を貫いた。