《何を今さら! もう遅いんじゃー!!!》

《国会の会期中にやれよ 終わってから何を言っても言い訳がましく聞こえる》

《茶番のガス抜き》

《あまりの逆風の強さにたじろぎ 自民議員有志が「やっていますよ」とアピールを始めた》

《「お前らが言うか」の典型例ですね。どの口が言ってるのやら、です》

 
「政治資金パーティー券の購入者の公開基準の引き下げや、政策活動費改革、政治資金規正法改正を実現することができた」
 
 通常国会が事実上閉会した6月21日、岸田文雄首相は会見でこう言い、胸を張った。

 しかしその後、若手議員から相次いで「岸田首相退陣要求」が突きつけられるハメになっている。

「特に菅義偉前首相が文藝春秋のオンライン番組で『総理自身が派閥の問題を抱えているのに、責任を取っていない。いつとるのか』と公然と批判したことは、党内で波紋を広げました。

 この一連の動きから、9月の総裁選でトップの首をすげ替え、注目を集めて解散総選挙に打って出るというシナリオが現実味を帯びてきました」(政治担当記者)

 自民党関係者からは、「こうなると議員は、選挙に向けて『目立ってなんぼ』の心理が働く」という声も上がる。その動きの一つなのか、自民党の岩屋毅元防衛相、中谷元元防衛相、逢沢一郎元国対委員長などのベテランを含む、自民党の国会議員有志約10人が7月4日、首相官邸で岸田首相と面会。「政治の劣化によって岸田政権や党に対して国民の厳しい目が注がれている」「今こそ日本政治の抜本改革が必要だ」として、「通常国会で成立した改正政治資金規正法で『検討事項』になった政治資金監査の第三者機関の設置、選挙制度の改革に向けた党内議論の場を設けること」などを求めた。これに首相は、「思いは同じで、重く受け止める」と述べたのだった。

「申し入れには20名の議員が連名しています。面会の後、記者団の取材に応じ、岩屋氏は『できるだけ早く党の政治刷新本部を開き、議員の声を吸い上げてもらいたい』と語り、中谷氏も『政策活動費の10年後の領収書の公開などは国民の感覚からずれている』と指摘していました」(前出・政治担当記者)

 ここにきて身内が首相に対する厳しい糾弾を始めたわけだが、立憲民主党関係者からは「どうして国会開会中に言わないんだろう。『今さら感』がありますよね」と苦笑が漏れる。

 こうした呆れた反応は、国民の間にも流れているようだ。Xには、こんな投稿がなされていた。

《何を今さら! もう遅いんじゃー!!!》

《国会の会期中にやれよ 終わってから何を言っても言い訳がましく聞こえる》

《茶番のガス抜き》

《あまりの逆風の強さにたじろぎ 自民議員有志が「やっていますよ」とアピールを始めた》

《「お前らが言うか」の典型例ですね。どの口が言ってるのやら、です》

 国民の呆れた声が、党に届くといいのだが……。

 

【政界地獄耳】内閣広報官でも柔軟性のない冷たい対応続くなら「適任」とは…

 
★普段は安全保障最優先と思っていた産経新聞の6月29日付は「在沖米兵の事件 外務省の未伝達許されぬ」と社説で「米兵の起訴後も外務省は県に情報を伝えず、県警も報道発表しなかった。県民が知るべき事柄であるのは明らかで、外務省と県警には猛省を求めたい」「林芳正官房長官は27日の記者会見で、昨年12月の事件を外務省が県に伝えなかったことについて『公になることで被害者の名誉、プライバシーに甚大な影響を与え得ることを考慮した』と説明した。だが県も被害者保護には配慮しており、伝達しない理由になっていない。玉城デニー知事が事件発覚後、『信頼関係において著しく不信を招く』と政府を批判したのは当然だろう」と、厳しく外務省や県警の対応を批判した。

★事件発覚直後、26日の会見が外務省でのおそらく最後の仕事になったであろう外務報道官・小林麻紀は、起訴後約3カ月にわたり政府が沖縄県に情報を伝えていなかったことについて「常に関係各所へ漏れなく通報が必要であるとは考えていない」と言い張った。小林は中南米局長などを歴任した外務省幹部だが、今月1日付で内閣広報官に着任。林は起用について「報道業務に関する豊富な知識と経験があり、適任だと総合的に判断した」とした。また事件発覚後の先月27日に沖縄県庁を訪れた嘉手納基地第18航空団のニコラス・エバンス司令官とマシュー・ドルボ総領事は沖縄県副知事・池田竹州の抗議を受け、事件への「深い懸念」と「遺憾」を表明したが謝罪はなかった。

★4日、外相・上川陽子は「地元の犯罪対策や住民の不安に向き合っているのは地方自治体。情報共有のあり方について、さらなる工夫や改善ができないかと考えている」とした。事態がここまで大きくなったのは外務省の方針だったとしても小林の対応が極めて不適切かつ、国民に寄り添わない心のない発言だったことだ。内閣広報官も柔軟性のない、冷たい対応なら林の「適任」は間違いだ。(K)※敬称略