各局に小池陣営は「単独出演によるインタビューなら受ける」と打診しているという。
「小池陣営は事前に『質問事項』の提示を求めてくるそうです。それ以外の質問をすると小池陣営は露骨に嫌がり、抗議までしてくると聞きます」(民放関係者)

 

 

小池知事は公務を理由に公開討論会を断り続けてるようですが、4月の衆院補欠選挙では、小池知事は乙武氏の応援のため、12日間の選挙期間中、江東区に9日間入り、支援を呼びかけてた。
前回の公開討論会で評判を下げたからかもしれないが、公務を持ち出して公開討論会を断るというのは、ご都合主義。

 

今回の東京都知事選は、単に首都の知事を選ぶというだけではない、他府県民にも重要な意味を持つ戦いです。それは「腐敗政治をまだ許すのか」という問題意識の問い。小池百合子現職が討論会にも記者会見にも街頭演説にも出て来られないのは、腐敗しているからです。汚職を追及されるのが怖いからです。
 

 

 

 

「チャレンジャーである私は現職とフェアな公開討論会で議論をしたかった。小池都知事はどうして出てきてくれないんですか」

 

 東京都知事選のラストサンデーだった6月30日、銀座の歩行者天国で蓮舫前参院議員が街頭演説。まず、冒頭の訴えはコレだった。

 そして、内情をさらに暴露した。

「ある民放テレビの幹部に聞きました。公開討論会を3回オファーしたがすべて断られた。理由は公務。しかし、フタを開けたら、自分で街頭演説をしていたそうです。逃げないでもらいたいと、皆さんも思いませんか」

 ここで聴衆から拍手が沸き起こった。

 テレビの報道・情報番組に主要な候補者を呼んで、公約や政策を戦わせる公開討論会は、テレビ局にとって都知事選の定番コンテンツだ。コロナ禍の4年前こそ行われなかったが、8年前の小池知事の初出馬時は、主要候補者がテレビ局をハシゴ。小池知事がライバル候補だったジャーナリストの鳥越俊太郎氏を「病み上がりの人」と街頭で発言したことについて、テレビ討論で小池知事と鳥越氏がバトルになった。

■夜は公務が入らないのになぜ逃げる

 蓮舫陣営によれば、「真相報道バンキシャ!」(日本テレビ系)、「報道ステーション」(テレビ朝日系)、「Mr.サンデー」(フジテレビ系)など、ほぼすべての在京民放テレビ局から討論会のオファーがあるという。

 しかし、小池知事が逃げているため、ただの一度も開かれていない。

 蓮舫氏は30日の演説で、小池知事が少子化対策で打ち出した「婚活アプリ」などに言及し、「時代とズレている」「若者支援が徹底的に欠落している」とバッサリだった。

「小池さんがしきりにアピールする少子化対策は、選挙目当ての場当たりでここ1、2年にやったことです。2期8年で見れば、東京の出生率0.99が小池都政の“成果”。討論会に出れば、そうした現実を突きつけられるから嫌なのでしょう」(ジャーナリスト・横田一氏)

 小池知事が強調する公務優先も、「改選期の知事の選挙期間中に、普通、現場は公務など入れない。知事サイドから『画になる公務を入れてくれ』のお達しが出ているのでしょう」(都庁関係者)というし、そもそもテレビ局がオファーしている番組は、ほとんど公務の入らない夜の時間の放送だ。

 この週末のメディアの最新情勢調査では、小池知事が一歩リードしているという。政策論争から逃げまくる不誠実な知事が、さらに4年続投でいいのだろうか。

 

 

都知事選 7日投票

都民に寄り添う「次の東京へ」

蓮舫氏逆転勝利へ市民と野党 全力

 
 
 大激戦となっている東京都知事選・都議補選は7日の投開票日まで1週間を切りました。広範な市民と野党などが支援する蓮舫知事候補(56)が支持と共感を急速に広げ、裏金事件の自民党に支えられる現職の小池百合子氏(71)を激しく追い上げています。
 
 蓮舫氏を支援する市民と野党は「陣営全体の頑張りが情勢を動かす」と逆転勝利を目指し奮闘。1日には「東京一斉行動」に取り組みました。蓮舫氏も朝、通勤客や通学の学生でにぎわう町田市のJR町田駅前デッキ上で自らビラを配り、支持を呼びかけました。

 笑顔でビラを手渡す蓮舫氏に、急ぎ足で改札に向かう人たちも次々と受け取っていきます。「頑張ってください」と自ら駆け寄って握手を求める人や、一緒にスマートフォンのカメラに納まる若者の姿も相次ぎました。

 都民の暮らしには無関心で「財界ファースト」の現都政を続けるのか。都民に寄り添う「次の東京」に転換するのか―。争点は鮮明です。

 街頭で「分断ではなく都民を守る都政をつくりたい」「神宮外苑再開発を見直し、大切な緑を守る」と訴える蓮舫氏。外苑問題での都民投票、多摩地域で深刻な地下水の有機フッ素化合物(PFAS)汚染で米軍との交渉の提起など、市民と一緒に訴える政策をアップデートする姿勢に、集まった人たちから共感が寄せられています。

 各地の駅頭では、市民が「あなたと次の東京へ」「若者たちに希望を」などのプラカードを掲げスタンディングしたり、自分の言葉で訴えたり思い思いのスタイルで取り組む「ひとり街宣」の輪も広がっています。

 都議補選でも、自民党政治への怒りが広がる中、「ずっと自民党を支持してきたが、今の自民党はけしからん。今回は共産党候補に入れる」(江東区)など、日本共産党が擁立した5候補(府中市の無所属1人を含む)への共感が寄せられ、自民党や都民ファーストの会などの候補を猛追しています。

 小池氏は、蓮舫氏やメディアの指摘にまともに答えず。一方、小池氏を支える自民党、公明党、都ファが必死の取り組み。自民党は“集票マシン”といわれる組織を通じ、業界団体への締め付けを強めています。

 共産党は知事選での蓮舫氏の逆転勝利と都議補選での議席獲得へ、駅頭やネット・SNSでの大規模な宣伝・対話を呼びかけています。

 

都知事選 7日投票

“木だけでなく森見る知事に” 東京の森 循環必要

蓮舫候補 製材所を訪問 あきる野市

 
 
 東京都知事選の投票日(7日)まで1週間を切った1日、蓮舫都知事候補は、あきる野市の沖倉製材所を訪問し、多摩産の木材をめぐる状況を聞き取りました。

 「キーンキーンキーン」―丸太を住宅用の細長い板に加工する音が響く中、蓮舫氏は同製材所の沖倉喜彦社長に工場内を案内されました。

 切り出したばかりの木は水分をたくさん含むため乾燥させる必要があります。蓮舫氏が乾燥室の扉を開けると「うわっ熱っ」と声がもれ、白い蒸気が舞いました。沖倉氏は、比較的低温でゆっくり乾燥させるのが良質な建材にする秘訣(ひけつ)だと説明しました。

 都政についても話題になりました。

 沖倉氏は「今の都政の8年間は、一部の人だけが潤うように見える。私たち製材所の仕事は、木に第2の命を与えること」とし、森林を循環させる地場産業全体への支援を求めました。

 多摩産木材の普及に向けて沖倉氏は、都が多摩産材のモデルハウスをつくり、都民に公開してはどうかとも提案。「都庁に48億円(プロジェクションマッピング)も使ってる場合じゃない。お金が生きない」とも。

 沖倉氏は「木だけ見て森を見なくては意味がない。ぜひ蓮舫さんには大局を見てほしい」とエールを送りました。

 蓮舫氏は「いい経験ができた。東京の森が住宅に変わる流れ、循環させる必要性を感じた」と述べました。

 蓮舫氏は、各メディアの選挙情勢調査が出た受け止めについて記者から問われ、「私はチャレンジャー。相手の背中が見えてきたのは非常にやる気が出る。本気の1週間だ」と表明しました。


小池知事「テレビ私物化」画策のア然…都知事選討論会からは逃げるくせに、自分都合で電波利用
 
 
各局に小池陣営は「単独出演によるインタビューなら受ける」と打診しているという。

「小池陣営は事前に『質問事項』の提示を求めてくるそうです。それ以外の質問をすると小池陣営は露骨に嫌がり、抗議までしてくると聞きます」(民放関係者)
 
 
 討論会から逃げ、メディアを自分のためだけに利用する──。7月7日の投開票日まで残り5日、いよいよ終盤戦に差しかかった東京都知事選。ライバルの蓮舫前参院議員が「公開討論会」を呼びかけても、現職の小池知事は聞く耳ナシ。テレビ討論会のオファーを断り続けていると蓮舫氏に暴露されたが、われ関せずだ。議論を避けるクセに、勝手知ったるテレビ局には水面下でムチャぶりの連続。あろうことか「テレビ私物化」を画策しているというのだ。
 
 蓮舫陣営によれば、ほぼすべての在京民放テレビ局から討論会のオファーがあるというが、小池氏は「公務優先」を理由に逃げ続け、ただの一度も実現していない。そもそも、民放各局がオファーしている情報・報道番組は、ほとんど公務の入らない夜の時間の放送にもかかわらずだ。

 つまり「公務」は激論回避の逃げ口上。ボロが出るのを避ける口実に過ぎない。実際、各局に小池陣営は「単独出演によるインタビューなら受ける」と打診しているというのだ。

「当然、小池知事のみを単独で出演させれば番組としても『選挙の公平・公正性』の疑念を生じさせることになります。その事態を避けるため、他の主要候補との共演を条件にすると小池陣営は突っぱねてくるので結局、番組としては断らざるを得ない」(民放テレビ局関係者)
 
「私だけをテレビに出して」と言わんばかりで、随分と高飛車な女帝ではないか。
 
事前通告なしの質問にブチ切れ
 
愛想がいいのは街頭演説の時だけ(C)日刊ゲンダイ

 テレビ討論会が無理ならばと、ある番組が知恵を絞った結果は、VTR収録で主要候補へ同じ質問をブツけ、さらに事前アンケートで他の候補に聞きたいことを答えてもらい、その相手に番組キャスターが代わって尋ねるという、いわば“疑似討論会”だ。

「そのような形式で、すでに収録を終えている番組もあるようですが、その際も小池陣営は事前に『質問事項』の提示を求めてくるそうです。それ以外の質問をすると小池陣営は露骨に嫌がり、抗議までしてくると聞きます」(別の民放関係者)

 学歴詐称疑惑や神宮外苑再開発、都庁幹部の三井不動産グループへの大量天下り、プロジェクションマッピングのムダ遣い、関東大震災で虐殺された朝鮮人への追悼文停止──聞かれたくないことは山ほどあるのだろうが、いずれも小池氏の自業自得。言うまでもなく「公共の電波」は小池氏のモノではないのだ。

 蓮舫氏の猛追に焦る小池氏は、自分に都合のいい形でのテレビ出演に向け、条件をさらにつり上げることも予想される。

 そんなテレビ私物化に手を貸すメディアが現れれば、「情けない」のひと言だが、せめて女帝に聞くべきことはキチンと聞いてほしい。それこそキャスターの腕前が問われる。
 
 

「都職員の多くは辞めてほしいと思っている」「都政新報」記者が語る小池都政2期目の“総決算”「トップダウンで、現場はやる気を失った」

 
 
 終盤を迎えた東京都知事選で、3選を目指す小池百合子知事は、前参院議員の蓮舫氏や広島県安芸高田市前市長の石丸伸二氏を引き離し、リードを保っているとみられている。
 
 一方、知事のお膝元である東京都の職員は、小池氏3選に冷ややかだという。「職員の多くは辞めてほしいと思っている」と語るのは、都職員向けに発行する「都政新報」の服部篤紀記者だ。

「これまで、小池知事の取材を続けてきてわかったのは、一般都民の受けはよくても、都職員にとっては評価できない知事だということです。

 たしかに2期目は、コロナ禍で国に先駆けて企業に協力金を出すなど、施策にスピード感があった。また、0歳~18歳の子供一人当たり5000円の支給といった一連の子育て支援を独自に進め、ばら撒きと批判されながらも、都民はありがたく感じていました」

 一方、都職員は『コロナかるた』や店舗に張り出す『協力金ステッカー』を作らされ、『こんなものがなぜ必要なのか。無駄な作業が増えた』と憤りを感じていました。

 それに子育て世帯への補助も、財源が豊富だからできるだけ。小池知事は財政改革を進めてきたと言っていますが、元知事の石原慎太郎氏の時に財政改革を徹底し、無駄を少なくしたおかげなんです。しかし将来的に財政難になった時、ばら撒き系の施策は首を絞めることになる。都職員はそれを不安視しています」

 加えて、就任時から指摘されてきた現場の声を聞かないトップダウン方式で、都職員はすっかりやる気を失っているという。

「『018サポート』も、正月の新年のあいさつで小池知事が突然言い出したものでした。担当職員すら知らない状態。小池知事は、自身のブレーンを顧問や参与という形で呼び寄せ、密室政治で物事を決めてきた。他部署との議論がないのです。

 各部の係長や課長代理は本来、現場の声を吸い上げ、ボトムアップで政策を作るのが仕事。ところが現在は、彼らは上から降ってくる政策を伝えるだけになってしまいました。小池知事の手法に疑問を抱く職員は多いのです」

 身内に募る不満に、小池氏はどう向き合うのか――。