市民の力で忖度のない真っ当な報道をと願うのは真っ当ではないか。忖度報道で今間で何度大きな間違いをしでかしたか、マスメディアは認めるときだ。前川喜平さんはその先頭に立っているのだ。

 

テレビ朝日HDに対し、政治家らによる報道への介入防止策などを、同社の定款に追加するよう求める株主提案を行った。

 

 

 テレ朝株主総会がとんだ紛糾劇となった。テレビ朝日ホールディングスの定時株主総会が27日、都内で開かれ、元文科次官の前川喜平氏がテレ朝役員や株主の面前で〝公開罵倒〟される場面があった。

 

 前川氏はテレ朝HDの株主総会に一株主の立場としてだけでなく、株主提案者として姿を見せた。テレビ局が安倍政権からの圧力やジャニーズ問題などで信頼が低下している現状に危機感をおぼえた市民団体「テレビ輝け!市民ネットワーク」が結成され、前川氏は共同代表に就任。同団体は株主提案権を得る株式を取得し、前川氏を社外取締役への推薦を議案で提出していた。

 放送番組審議会の機能不全が疑われる場合の第三者委員会設置の定款変更なども株主提案され、質疑応答で最初に質問に立った男性は「なぜ取締役会は前川氏の社外取締役への起用を拒否したのか?」と切り出した。

 前川氏や同市民団体の趣旨に賛同する質問かとみられたが、男性は前川氏の経歴をほめちぎった後に7年前の文科次官時に歌舞伎町の出会い系バー通いを取り上げ、「下半身に人格はない。よろしいんじゃないか。(テレ朝は)ジャニーズ問題以外のスキャンダルとして抱き込めばいい」と痛烈にほめ殺ししたのだ。

 これに前川氏は「極めて侮辱的で名誉毀損に当たる可能性がある。議長が制止しなかったのは遺憾」と議長を務めたテレ朝HDの早河洋会長に苦言を呈し、株主総会は一時紛糾した。早河氏は議事進行上、発言は止めるべきものではなかったとしながらも「(男性の発言は)適正なものではなかった」と釈明した。

 結局、市民団体側の株主提案はすべて否決され、会見した前川氏は「(男性は)褒めているようなふりをしておとしめている。私が安保法制反対デモに参加したことにも触れ、勤務中に行ったというが事実に反すること」と憤れば、同団体の弁護士からは「品がない総会でこんなことを許しているから、いろんな不祥事が起きても平気な顔をしている。この一言で体質が出た」と批判した。

 前川氏は男性への法的措置を検討するとしたが、「(テレ朝の)首脳陣は我々の市民運動を無視できなくなった印象を持った。やすやすと政権の圧力に屈する抑止になると期待される」と株主提案自体には一定の効果があったとして、今後も続けていくとした。

東スポWEB

 

 

政治家の報道介入防止策求める テレ朝HDに株主提案

 
 テレビジャーナリズムの萎縮を防ぐことを目的とした市民グループ「テレビ輝け!市民ネットワーク」が8日、テレビ朝日HDに対し、政治家らによる報道への介入防止策などを、同社の定款に追加するよう求める株主提案を行った。

 同グループは、政権による放送内容への干渉の形跡が、在京各局の中でもテレビ朝日で特に著しいと主張。株主提案を行うため、テレ朝を傘下に持つテレ朝HDの株式取得を進めてきた。これまでに約50人が同社株を計約6千万円分(当時)購入したという。

 東京都内で会見した、グループ共同代表で元文部科学事務次官の前川喜平氏は「市民の力で、メディアを立ち直らせる新たな取り組み」と語った。