兵庫県の斎藤元彦知事、内部告発の全7件否定…職員へのパワハラ疑惑は「業務上必要な指導」
っていうのが斎藤元彦のいう必要な指導助言らしい
兵庫県の斎藤元彦知事は20日の記者会見で、自身に関する内部告発で指摘された7件の疑惑について、全て否定した。職員へのパワハラ疑惑を巡っては、業務上必要な指導だったと釈明。「コミュニケーション不足という指摘は 真摯しんし に受け止め、反省しなければならない」と述べた。
疑惑を巡っては、県議会が地方自治法100条に基づく調査特別委員会(百条委員会)を51年ぶりに設置する事態となっている。斎藤知事はこれまで、詳細な言及を避けていたが、百条委の設置を受けてこの日の会見で説明し、百条委への出頭も明言した。
疑惑は3月、県西播磨県民局長だった男性職員(60)が一部の県議らに配布した文書で指摘。職員へのパワハラや、視察先企業からの贈答品受け取りなど7件が挙げられた。
斎藤知事は会見で、全ての疑惑を「事実ではない」などと否定した。出張先で公用車を降りて20メートル歩かされただけで職員をどなり散らしたとの疑惑については、「しっかり動線の確保を図るべきだったと厳しく注意したが、あくまで業務上必要な指示、指導だ。ハラスメントという認識はない」と説明。「しっかりコミュニケーションをとり、職員に任せるやり方に変えていく」と語った。
内部告発について県は当初、「 誹謗ひぼう 中傷」とする内部調査の結果を発表した。しかし、調査に協力した弁護士が告発で知事のパーティー券購入に関与したと指摘された団体の顧問弁護士だったことが判明。真相究明のため、県議会が百条委の設置を決めた。
<浪速風>斎藤元彦・兵庫県知事を撃った告発文 問われるリーダーとしての器
いやいやいや、「リーダーとしての器をみせてほしい」と言われても、そんなもの皆無だから問題になっているのでは。リーダーとしての器がないから怒鳴るしかないのでしょ。
新聞社には時折、内部告発と称する封書が届く。誰それが権力をかさに着て好き放題している、公私混同がはなはだしい、カネを使い込んでいる-などなど。私怨(しえん)を晴らすための言いがかり、怪文書としか思えないものが実に多い。だが、時間をかけて取材すると内容は事実だった、ということもある。
▶兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑を告発した文書はどちらだろう。知事は怪文書のように扱い、作成した職員を停職3カ月の懲戒処分に。ここで、はて?と思った。痛いところを突かれてうろたえた、異論を権力で排除した、とみられる可能性に考えは至らなかったのだろうか。
▶県議会は文書の真偽を確かめるため、強い調査権限を持つ百条委員会を設置した。真実がどうであれ知事がやるべきは、時間を惜しまず真っ正直に説明することだろう。リーダーとしての器をみせてほしい。