沖縄県議選は残念な結果に。共産党は4名当選で3名届かず。自公が議席増。県政野党が過半を握ることに。
内閣支持率が1割台、裏金政治に怒り高まる中での政治戦だったが・・・
困難も予想されるが、玉城デニー知事を支えてがんばろう。基地押しつけを許さず、平和で豊かな沖縄へ。この目標は不動だ。

 

 

 沖縄県議選は16日、投開票され、玉城デニー知事を支える与党が半数の24議席を割り込み、野党・中立の過半数奪還が濃厚となった。玉城県政にとって大打撃で、今後、厳しい県政運営を強いられる。

 

 県議選で「オール沖縄」の与党と野党・中立の構図が逆転するのは初めて。辺野古新基地建設への対応や県議選の最中に急きょ争点化した給食費無償化などを巡り、県議会は大荒れとなりそうだ。

 

 

沖縄県議選 玉城知事を支持する県政与党 過半数を確保できず

 
16日に投票が行われた沖縄県議会議員選挙で、玉城知事を支持する県政与党の勢力は過半数を確保できませんでした。玉城知事は今後、厳しい県政運営を迫られることになります。

任期満了に伴う沖縄県議会議員選挙は、48の定員に対して75人が立候補し、無投票となった石垣市選挙区を除く12の選挙区で、16日に投票が行われました。
 
 
開票の結果、玉城知事を支持しない県政野党の自民党と、中立的な立場を主張する日本維新の会や公明党などの勢力は選挙前の24議席から4議席増やして28議席となり過半数を獲得しました。

自民党を中心とする勢力が議会の過半数を獲得するのは2008年以来、16年ぶりです。

一方、玉城知事を支持する共産党・立憲民主党・社民党・地域政党の沖縄社会大衆党など県政与党の勢力は選挙前の24議席から4議席減らして20議席となり、過半数を確保できませんでした。

これまでは玉城知事を支持する県政与党の勢力が事実上、多数を占めていましたが、勢力が逆転することで、玉城知事は厳しい県政運営を迫られることになります。
 
 
選挙結果を受けて、玉城知事は17日未明、記者団に対し「結果を真摯に受け止めて、いままでの進め方が本当に正しかったのかもっと努力するべき点があったのではないか、考えなければならない。アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設反対は揺るぎない思いだ」と述べました。

投票率は45.26%と、4年前を1.70ポイント下回り、過去最低となりました。
 
 
沖縄県議選 共産党4人当選
 
 沖縄県議選(総定数48)が16日、投開票されました。日本共産党は4人が当選しました。「オール沖縄」の玉城デニー県政を支える与党の議席を野党系の自民、公明、維新などが上回ることが確実になりました。今後のデニー知事の県政運営をめぐり困難も予想されますが、日本共産党は「デニー知事を全力で支える」と決意を新たにしました。

 当選したのは那覇市・南部離島区(定数11)の渡久地修、比嘉瑞己、浦添市区(同4)の西銘純恵、豊見城市区(同2)の瀬長美佐雄の各氏。島尻・南城市区(同4)の玉城武光、沖縄市区(同5)の島袋恵祐、糸満市区(同2)の上原徳一郎の各氏は及びませんでした。

 選挙は、岸田自公政権が名護市辺野古の米軍新基地建設で「代執行」を強行し、ミサイル配備など沖縄の軍事要塞(ようさい)化を進める中でたたかわれました。日本共産党は代執行を許さず、軍事によらない対話と外交を進めることで「沖縄を二度と戦場にさせない」と訴えました。

 また、学校給食費無償化の段階的実施を表明するなど、くらしを守るデニー県政を前に進めようと強調。抜け穴だらけの政治資金規正法改定を強行するなど裏金事件に無反省の自公維に審判を下そうと呼びかけ、共産党の訴えが届いたところでは共感が広がりました。

 しかし県政転覆を狙う自民は、徹底した自民党隠しで裏金問題への批判をかわす一方、本土企業が県内企業締め付けを強めるなど異常なテコ入れで企業・団体ぐるみ選挙を展開。自公維で“共産党落とし”のシフトも図りました。