きょうの潮流
 

 なんでわからない、バカなのか。もう男の上司に代われ―。コールセンターに勤める女性の話を聞いたことがあります。叱責やどう喝、暴言のすさまじさを

 

▼顧客などから理不尽な言動を受けるカスタマーハラスメント(カスハラ)。さまざまな職場や店舗で働く人たちを精神的に追い詰め、心を壊しています。先の女性の職場でも耐えられずに辞めていく人が多いといいます

 

▼労働組合の調査ではおよそ2人に1人がカスハラを受けたことがありました。迷惑や暴力行為にエスカレートする場合もあり、社会問題になっています。しかしセクハラやパワハラのような法的な定義がなく企業任せが現状です

 

▼対処手引や相談体制の整備をはじめ対策にのりだす企業や団体が増える一方で、いまだに「お客様は神様」と見過ごすところも少なくありません。立場の弱さにつけこまれる場合も。労働者を守るための早急なとりくみが国や自治体、企業に求められています

 

▼この人の場合はカスハラというべきか、パワハラというべきか。北海道の職員を呼びつけ、多額の税金を使わせていた自民党の長谷川岳参院議員。この5年間に知事や道職員による長谷川議員との面談を伴う出張がのべ1500回近く、旅費は計1億2千万円以上にも

 

▼しかも長谷川議員は叱責や威圧的な言動をくり返していました。権力をかさに着た、もっともたちが悪いハラスメント。ふんぞり返る本人はもちろん、対策を進めるどころか、それをのさばらせる党の責任は大きい。


 

 

「信頼関係を大切にしてきたつもりだが…」兵庫県の斎藤知事、最大会派自民の百条委設置提案の方針で 斎藤兵庫県知事の告発文書問題

 
 
凄いな、このパワハラ知事。公用車のセンチュリーが無駄ということが最大の争点だった知事選で当選した斎藤知事ご自身が、無駄どころか有害だったという茶番。
 
 
 
兵庫県の西播磨県民局長だった男性(60)が斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを記載した文書を作成し、懲戒処分を受けた問題で、県議会最大会派の自民が地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)の設置議案を提出する方針を決定したことについて、斎藤氏は5日の記者会見で「信頼関係を大事にしてきたつもりだが、会派の判断」と述べた。斎藤氏は令和3年の知事選で、自民と日本維新の会の推薦を受けて初当選しており、議案の行方が来夏の知事選にも大きく影響する可能性がある。
 
文書をめぐっては、斎藤氏が5月21日、内部調査の中立性を疑問視した県議会の要請を受け、第三者機関の設置を決定。さらに、今月4日には、県議会第4会派のひょうご県民連合が、6月定例会で百条委設置に関する議案を提出することを表明し、自民も議員団総会を開いて同様の方針を決めた。

5日の会見で斎藤氏は、県議会で百条委設置の議案が提出されることについて「コメントする立場ではない」と述べるにとどめた。知事選で推薦を受けた自民の対応に関しては「予算や色んな議案も基本的には賛成していただいてきて、その信頼関係を大事にしてきたつもりだが、そういったことになっているのは会派としての判断」と語った。

また、文書内で指摘された自身のパワハラ疑惑について、「それなりに厳しい口調で注意をしたことはある」としつつ、「業務に関することで社会通念上の範囲内で注意をしたと認識している」と説明。パワハラかどうかについては、「受け手にとっていろいろなとらえ方があるのは分かる。第三者委員会などで適切に評価されていくことが大事」との見解を示した。
 
 

「正直、認識していなかった」兵庫県の斎藤知事、イベント会場で授乳室を自身の控室に 職員アンケートで判明 斎藤兵庫県知事の告発文書問題

 
 
兵庫県の西播磨県民局長だった男性(60)が斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を作成し、懲戒処分を受けた問題に関連し、県議が県職員らを対象に実施したアンケートで斎藤氏が尼崎市内でのイベントに参加した際、会場の授乳室を控室として使用していたことが明らかになった。斎藤氏は、当時は授乳室との認識がなかったとし、「県民の皆さんにご迷惑、ご不便をかけたことはおわび申し上げたい」としている。
 
県議の丸尾牧氏が4月末、県庁前でアンケート用紙を配布し、21人の県職員から回答が寄せられた。その中で、今年3月に尼崎の森公園で開催されたマラソンイベントに触れ、「知事の意を受けた秘書課の強い要求により、一般人用の授乳室をクローズドにして、知事専用の個室に一時的に切り替えざるを得なかった」との記載があった。

5月22日の定例会見で斎藤氏は「公務がいろいろあったので着替える必要があり、担当部局がスペースを用意してくれた」と当時の状況を説明。「授乳室であることは正直認識していなかった。県民の皆さんにご迷惑、ご不便をかけたことはおわび申し上げたい」と謝罪した。

また、アンケートの回答では「庁外公務イベントでは、いかなる場所でも個室を用意せねば罵倒される」との記載もあった。斎藤氏は今月5日の会見で、「イベントや行事でケース・バイ・ケース。車中で着替えていったりすることもある。秘書室と担当部局でよく調整してもらっていると思う」と説明した。

 
 
 

「百条委員会で、はっきりさせて」 市民グループが設置求め、議長に請願書提出

斎藤兵庫県知事の告発文書問題

 
 
兵庫県の西播磨県民局長だった男性(60)が斎藤元彦知事らの言動を「違法行為」などと指摘する文書を作成し、懲戒処分を受けた問題で、市民グループが3日、地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)を設置し、文書の内容などを調査するよう求める請願を県議会の内藤兵衛議長宛てに提出した。4日に開会する6月定例会で委員会に付託され、審査などが行われる。

市民グループは「風通しの良い兵庫」。一連の文書問題に関する斎藤氏の対応や人事当局が行った内部調査などをめぐり、交流サイト(SNS)などで意見交換する中で知り合った県民らで結成されたという。
 
百条委設置を要望する県民ら157人の署名を集めた。請願の提出後、八木和美代表(71)らが記者会見を開き、これまでの斎藤氏の対応について「自分のやったこと、やっていないことを具体的に述べていない」と指摘。「百条委ではっきりしたことを私たちに知らせてほしい」などと訴えた。