蓮舫知事で都政変えよう 共産党が活動者会議

 
「都知事選・都議補選は、裏金事件で国民の怒りが広がっている自民党政治に審判を下すとともに、『暮らしよりも財界の目先の利益最優先』の自民党政治を加速する小池都政を転換し、都民の希望がかなう都政を取り戻すたたかいだ」
 
 
小池書記局長あいさつ
 日本共産党東京都委員会は3日、目前に迫った都知事選(20日告示、7月7日投開票)・都議補選(28日告示)での勝利を目指す全都幹部活動者会議を都内で開きました。同日夜には、全都の都民運動各分野と職場支部の決起集会も開きました。
 
 小池晃党書記局長があいさつし、「立憲民主党参院議員の蓮舫さんが都知事選への立候補を表明し、『反自民・非小池都政』を掲げた。市民と野党の候補者選定委員会でも、当初から名前が挙がっていた最良最強の候補者で、全力で応援する。都議補選も一体にたたかえるよう協議している。自民党政治と小池百合子知事への批判の高まりは、党の奮闘を受けたもの。勝利して政権交代に突き進もう」と呼びかけました。

 報告した田辺良彦都委員長は「都知事選・都議補選は、裏金事件で国民の怒りが広がっている自民党政治に審判を下すとともに、『暮らしよりも財界の目先の利益最優先』の自民党政治を加速する小池都政を転換し、都民の希望がかなう都政を取り戻すたたかいだ」と強調。党都議団が学校給食無償化など世論と運動と結んで共闘を広げ、都政を動かしていることを指摘しました。

 都知事選・都議補選勝利へ「広範な都民が蓮舫候補勝利に力を尽くす『オール東京』の大運動をつくろう」と述べ、(1)都党の都知事選・都議選アピール(本紙5月27日付掲載)を全支部で学習(2)都知事選勝利を目指す共闘組織を小選挙区ごとにつくる(3)街頭やSNSでの宣伝・対話・支持拡大(4)選挙勝利募金―を提起。党支部の党勢拡大への立ち上がりを広げるよう訴えました。

 党地区委員長、地方議員、支部の代表らが「区議会で自民党の汚職腐敗とたたかってきた。自民党都政を変えるため何としても勝ち抜きたい」(大つきかおり都議補選江東区候補)、「区議として生活相談に取り組んできた。自己責任を求める都政から、都民に寄り添う都政に変えるため全力を尽くす」(竹内愛・都議補選板橋区候補)などと発言しました。

(しんぶん赤旗2024年6月4日付より)
 
 

【詳報】小池百合子都知事、蓮舫氏が挙げた「争点」には答弁せず 都議会代表質問 3選出馬も表明なし

 
 
東京都議会で4日午後、各会派の代表質問が行われた。都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への3選出馬が確実視されている小池百合子知事だが、5月29日の都議会定例会初日に臨んだ所信表明では態度を明らかにしなかった。代表質問では、小池知事は知事選について何を語ったのか。
◆自民党、直接的には出馬意向を尋ねず
最初に質問に立ったのは、自民党の発地易隆(ほっち・やすたか)氏。都議会自民党は、小池知事が立候補表明した場合には支援を目指す方針を確認しているが、この日は知事選出馬の意向を直接的に聞くことはなかった。
発地氏は「小池知事は就任以来、子育て支援を始め、東京の強靭化、スタートアップや金融分野の国際競争力の強化、デジタルをテコとした構造改革など東京が進むべき将来に向けて数々の政策に取り組んできた」などと、小池都政8年間を評価した上で、小池知事の今後の都政運営に向けた決意を問うた。
 
小池知事は「未来は人が作るもの。だからこそ、困難を乗り越え、1人1人が輝ける舞台を次の世代に引き継いでいかなければならない」として、「議会の皆さまと知恵を出し合い、世界一の都市を築き上げる、こうした思いで都政運営に集中しているところだ」と答えた。
 
◆蓮舫氏「挑戦すると決めて良かった」
都議会で自民党の代表質問が行われている頃、国会内では立憲民主党の蓮舫参院議員が報道陣の取材に応じた。
 
蓮舫氏が都知事選に無所属での立候補を表明してから、この日で9日目。蓮舫氏は「1週間、結構長かった。実際に動き出して、東京都のために私に何ができるのか、自分の中で整理し直しているところだが、とてもやりがいがある。挑戦することを決めて良かった」と語った。
 
公約については「もし現職の方が出られるのであれば、その方の政策をやっぱり見たいと思う」と述べ、小池知事が立候補するかどうかを踏まえて発表する考えをあらためて示した上で、「私の得意分野、1丁目1番地は皆さんご存じだと思うので、そこは大きく出す」と強調。報道陣から「改革ということか」と聞かれ、「そうですね」と答えた。
 
◆都民ファースト、蓮舫氏の「リセット」発言を批判
都議会本会議で自民党に続いて質問した都民ファーストの会の村松一希氏は、蓮舫氏に攻撃の矛先を向けた。都民ファーストは、小池知事が特別顧問を務める「知事与党」。
 
村松氏は、蓮舫氏を名指しこそしなかったものの、蓮舫氏を念頭に「改革をうたいながら、他人には厳しく自らには甘い一部の政治勢力と一線を画す姿勢は高く評価されるべきもの」と述べ、小池知事を持ち上げた。
 
都知事選に関しては、「都民が期待するのは、これから先の東京のビジョンとそれを実現する政策であり、実績を踏まえない『リセット』発言や税金を巡る不正の混乱を都政と結びつける動きなど、政党間の政局争いを期待しているわけではない」と指摘。蓮舫氏の「自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットする」との発言を批判した。
 
小池知事の学歴詐称疑惑についても「既に卒業証書が公に示されており、公的な証拠を自ら示すことなく批判することは政局パフォーマンスと言わざるを得ない」と擁護し、「現実的な提案もなく、単に批判に終始する方には、都政の舵取りを任せることは到底できない」と話した。
 
◆蓮舫氏批判の都庁舎の映像、小池氏は答弁せず
 
 
蓮舫氏が「都知事選で問う一つの事例」として、争点に挙げようとしている都庁舎のプロジェクションマッピング。蓮舫氏は5月27日の出馬会見で、「困っている人たちに対する予算、政策に回すことはできないんだろうか」と疑問を呈していた。
村松氏は、知事与党の立場から「休日や夜間に人が訪れなかった西新宿に世界から人を呼び込むためのチャレンジが世界トップレベルの都庁へのプロジェクションマッピング」と、小池氏を援護射撃してみせた。
 
ただし、小池氏の口からプロジェクションマッピングへの見解が語られることはなく、代わって答弁したのは都の担当幹部だった。
 
◆公明党「これまでの取り組みを高く評価」
3人目の質問は公明党だった。都議会の公明党は5月28日、都民ファーストの会とともに、小池氏に3選出馬を要請しており、小池氏支持のスタンスを取る。
 
蓮舫氏が「都知事選で問う一つの事例」として、争点に挙げようとしている都庁舎のプロジェクションマッピング。蓮舫氏は5月27日の出馬会見で、「困っている人たちに対する予算、政策に回すことはできないんだろうか」と疑問を呈していた。
村松氏は、知事与党の立場から「休日や夜間に人が訪れなかった西新宿に世界から人を呼び込むためのチャレンジが世界トップレベルの都庁へのプロジェクションマッピング」と、小池氏を援護射撃してみせた。
 
ただし、小池氏の口からプロジェクションマッピングへの見解が語られることはなく、代わって答弁したのは都の担当幹部だった。
 
◆公明党「これまでの取り組みを高く評価」
3人目の質問は公明党だった。都議会の公明党は5月28日、都民ファーストの会とともに、小池氏に3選出馬を要請しており、小池氏支持のスタンスを取る。
 
 
質問に立った伊藤興一(こういち)氏は、新型コロナ対策や高校の授業料無償化などを取り上げ、「これらの施策実現は小池知事のリーダーシップによるもの。これまでの取り組みを高く評価する」として小池都政を称賛した。
その上で、「2期8年を振り返り、これまでの取り組みの総括と今後の都政にかける小池知事の思いを伺います」と述べ、小池氏に3選出馬への意向を尋ねた。
 
ここでも小池氏は態度を明らかにせず、「今後とも、東京日本の将来を見据えまして、都がなすべき施策を先手で積極的に展開をし、東京を持続可能な都市へと昇華させてまいります」と述べるにとどまった。
 
◆共産「期待を集めた『反自民』、見る影もない」
続いて質問に立った共産党の米倉春奈氏が小池知事について「8年前(の都知事選初出馬時)に期待を集めた『反自民』の姿勢は見る影もない」と指摘すると、野党系の複数の議員から「そうだ!」と野次が上がった。
共産は都知事選で、蓮舫氏を支援する方針を決めている。
 
米倉氏が「知事、都政から退くべきです。いかがですか」とたたみかけると、議場から笑い声も上がった。この間、小池知事は下を向いて書類にペンでメモをし続けていた。
 
小池知事は「都民ファースト、都民が第一、全ては都民のため、明るい東京の未来を切り開く政策を練り上げ、いかにして実行に移すか。これこそが都政の舵取りを担うものの使命と考えている。こうした考えの下で、都政運営に集中している」と述べ、米倉氏の質問に正面からは取り合わなかった。
 
米倉氏は、蓮舫氏が都知事選の争点に挙げようとしている都庁舎のプロジェクションマッピングや神宮外苑再開発の問題も追及したが、小池知事は自らは答えず、事務方に答弁を委ねた。
 
米倉氏は、都庁下で行われている生活困窮者への食糧支援の活動を見に行ったことがあるかも尋ねた。蓮舫氏は6月1日、活動を視察し、「現場の声を積み重ね、公約として示したい」などと述べている。
これに対し、小池知事は自らは答弁せず、事務方が「これまでもさまざまな機会を通じ、生活に困窮されている方の状況を把握しており、経済的に厳しい環境に置かれている方への支援に取り組んでいる」と述べるにとどまったため、米倉氏は再質問。小池知事が「先ほどお答えした通りでございます」と答えると、議場は一時騒然となった。
 
◆立民、学歴詐称疑惑に「極めて不自然だ」
最後の質問に立った立憲民主党の山口拓氏は、小池知事が2016年7月の都知事選で待機児童や介護離職、残業、満員電車、「多摩格差」、ペット殺処分など「7つのゼロ」を目指すと訴えていたことを取り上げた。蓮舫氏は、「『7つのゼロ』はどこにいった」と批判している。
 
山口氏は「とりわけ介護離職ゼロ、残業ゼロといった公約に熱意が全く感じられない」と追及。だが、小池知事は「高齢者がいつまでも自分らしく活躍できる社会づくりを進めている」「DX(デジタルトランスフォーメーション)によって柔軟で効率的な働き方が可能になり、知事就任以前とは隔世の感がある」などと反論した。
 
山口氏は、小池知事の学歴詐称疑惑についても「本当に在学し学んだ事実があったのか、非常に疑わしいと言わざるを得ない」とただした。これに対し、小池知事は「カイロ大学は卒業を正式に認めていて、そもそも質問の前提が間違っている」と取り合わなかった。
 
山口氏は再質問で「知事は『カイロ大学に通った』とは言わない。極めて不自然」と指摘。「都民の皆さんの疑惑はさらに増すだろう」とした上で「関係者への働きかけはあったのか」と迫ったが、小池知事は「先ほど答弁した通り」と繰り返した。
 
◆20人以上が立候補表明
都知事選には、蓮舫氏のほか、田母神俊雄・元航空幕僚長、広島県安芸高田市の石丸伸二市長ら20人以上が立候補の意向を表明している。
 
 

逆風コメント相次ぐ蓮舫氏の出馬「誇りに思っている」…支持を発言していた“大物タレント”

 
蓮舫批判をしているのは、「維新のボス」「桜を見る会参加」「小池百合子とツーショット」など曰く付きの、とんでもない輩だけ。余りにも偉そうに薄っぺらな発言には愕然とする。
 
 6月2日、『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演したタレントの眞鍋かをりは、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)についてのコメントを求められ、開口一番、こう言い放った。
 
「蓮舫さんが出てきたことによって、国政の構図がそのまま都知事選にも流れてきちゃっているような感覚になって。都民としては選挙に対してのテンションがあんまり上がらないというか。

 自民党の裏金問題があって、野党が『ワ~』って言うけど、別に文句しか言ってないみたいなのが、もうウンザリって思っているところに、都知事選でもそうなるのか、みたいな。蓮舫さんがいることによって、その構図でやらなきゃいけないのかな」

 5月27日、立憲民主党の蓮舫参院議員は、都知事選への立候補を表明。

「自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットしてほしいという国民の声ははっきりしている。その先頭に立つのが、私の使命だ」

 と、無所属での出馬を宣言したものの、小池百合子都知事が出馬表明を先送りしたこともあり、逆風にさらされている。

 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏は6月3日、自身の「X」に、眞鍋のコメントを報じた記事を貼りつけたうえでこう連投した。

《これは真鍋さんが正しい。自民党の裏金は最悪。政治と金の改革案も最悪。だけどこれは国政選挙で国民が審判を下すべきもの。》

《都知事が誰になってもこの点の改革はできない。蓮舫さんが都知事になっても、小池さんが都知事になっても自民党の政治と金の問題を改革することはできない。

 そこをごっちゃにして、蓮舫さんが都知事になれば政治と金の問題は解決できる!自民党の政治と金の問題が嫌なら蓮舫さんに投票を!と国政を都政に持ち込むと都知事選が意味不明になる。

 そこをしっかりと区分けし、国政と都政は別という意識を都民に換気した真鍋さんは正しい。小池さんが立候補するなら、小池さんと蓮舫さんで早く都政について論戦して欲しい。》

 5月27日の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)では、政治ジャーナリストの田崎史郎氏が「蓮舫さんの攻撃性を都民がどう判断するか。引いちゃう人もいるかも」と発言。

 読売テレビの高岡達之特別編集委員も、蓮舫氏の出馬会見について、「全国の知事選挙に行くが、『私がこの先、知事になったら』と夢を語るというのが都知事選でもあるかと思ったが、そうではなかった」と指摘したうえで、「いま、東京の有権者にとって批判票だけで勝ち目があるんでしょうか?」と蓮舫氏の姿勢に疑問を呈した。

 そんななか、異彩を放ったのが、“大物タレント”として知られるRIKACOだ。高岡氏の発言にこう反論したのだ。

「高岡さんはいま、蓮舫は夢を語ってないっておっしゃったけど、裏金問題っていうのは、私たち本当にすっごい腹が立ってますよね。だから、そういう気持ちを表現してくれてることが夢を語ってることにも繋がるんじゃないかな。まず、国民の頭にきてること、不満に思ってることを蓮舫はしっかり言ってくれたっていう意味では、女性からは支持率が高いと思います。男性からみるとパキパキして怖い顔して攻撃的だと思うかもしれないけど、こういう強い女性が引っ張っていかないと東京は変わらないんじゃないかな」

 1980年代後半から90年代前半にかけてバラエティ番組などで蓮舫氏と共演したというRIKACOはこうも語っていた。

「蓮舫はもともとクラリオンガールで、すごく素敵なデビューを飾っています。その蓮舫がいま、こうして政治に携わってくれていて、本当に立派な女性になっているというのは、私は誇りに思っているんです。やっぱり蓮舫は昔からウソがない。本当にまっすぐな女性なんです。東京を背負うにはピッタリの女性だと思ってます」

 逆風にさらされる蓮舫氏に対し、ハッキリと“支持”を宣言したRIKACOには、「X」で称賛する声があがっている。

《スシロー、高岡編集委員、蓮舫さんにネガティブコメントを吐く。攻撃的であろうと、反対ばかりだっていいじゃない。Rikacoさんの、ハッキリ反対意見を言う姿勢、とても良かった!こうでなくちゃ!》

《RIKACOさんのこの発言、私も本当に感心しました。今の芸能界で、蓮舫さんのような野党系の政治家にエールを送るのってそれなりに「リスク」があることだと思うんですが(異常な話だけど)、RIKACOさんは違った。RIKACOさんも蓮舫さんも、最高にかっこいいね》

《蓮舫出馬は極秘裏に進められたから、RIKACOさんも当然その日に出馬を知ったはずだけど、全く口裏合わせる事なく発表当日にそれも政治的発言するのにそれなりにリスクある芸能人が支持表明するというのは蓮舫氏を信頼してる人が多い証だと思う》

 一方で「X」にはこんな声も。

《RIKACOを絶賛しながら眞鍋かをりを叩いてる人見ると何かモヤる RIKACOがテレビで蓮舫を応援していいなら、眞鍋かをりがテレビで野党をウンザリだって言うのも別にいいよ》

 蓮舫氏の出馬で注目を集める都知事選。コメントを求められる芸能人にも覚悟が求められることになりそうだ。