ガザの死者数3万5千人以上で、女性や子どもの犠牲者が半数を超えていると伝えられる中、「パレスチナの民間人を大量虐殺するというメディアが言うような事実はないんですよ」…?
飯山陽って何を根拠にこんなこと言ってるんですかね。

 

 

 

 イスラエルが今後、ラファ侵攻を継続した場合、この問題について国連安全保障理事会で議論される可能性がある。その場合、米国はこれまでと同様にイスラエルを支持することができるのか。今後の対応に注目が集まる。

 

 国際司法裁判所(ICJ)がイスラエルに対し、パレスチナ自治区ガザ地区の最南部ラファでの戦闘停止を命じたことについて、米国務省の報道担当者は24日、毎日新聞の取材に「我々のラファに関する立場は明確で一貫してきた」とだけ述べ、ICJの命令に関する評価は避けた。ラファへの侵攻に反対しつつ、同盟国であるイスラエルの孤立を避けるというバイデン政権の難しい立場が浮き彫りになっている。

 バイデン政権はこれまで、多数の死者が出ることが予想されるラファへの大規模侵攻について明確に反対してきた。人口密集地への侵攻を「レッドライン」に設定し、これを越えた場合は一部の武器の供給を停止するとまで明言した。だが仮に武器支援を停止すれば、野党・共和党など国内のイスラエル支持派から激しい反発を受けるのは必至だ。

 

 国際刑事裁判所(ICC)が20日、イスラエルのネタニヤフ首相とハマスの指導者らの逮捕状を請求したと発表した際には、バイデン政権は「イスラエルとハマスを同列に扱うのはおかしい」とイスラエルを擁護し、国際的な孤立の回避を図った。
 ただ、今回のICJの命令に対してもイスラエルを擁護すれば、今度はイスラエルの軍事作戦拡大に反対する国内の左派や若年層から批判されるほか、良好な関係を保つアラブ諸国との間にも亀裂が入る。

 イスラエルが今後、ラファ侵攻を継続した場合、この問題について国連安全保障理事会で議論される可能性がある。その場合、米国はこれまでと同様にイスラエルを支持することができるのか。今後の対応に注目が集まる。【ワシントン松井聡】

 

 

イスラエル、ICJに反発 人質奪還へ「戦う義務」

 
 
 【エルサレム共同】イスラエルの戦時内閣に加わるガンツ前国防相は24日、国際司法裁判所(ICJ)がパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの攻撃の即時停止を命じる仮処分(暫定措置)を出したことに対し「人質を奪還し、国民の安全を確保するために戦う義務がある」と反発した。

 昨年10月に始まったガザでの戦闘を巡り、ICJが攻撃停止に踏み込んだのは初めて。ICJに攻撃をやめさせる執行手段はないが、イスラエルへの国際的圧力が強まるのは必至。イスラエル軍は仮処分後もラファ攻撃を続けた。

 イスラエルのハネグビ国家安全保障顧問は声明で、ラファで民間人に危害を加えるような軍事活動は行っていないと強調した。
 
 

パレスチナ刺しゅうの帯、病院再建… 神奈川で広がる支援の輪

 
 
 イスラエルの報復攻撃で死者が3万5000人を超えたパレスチナ自治区ガザ地区。支援の輪は神奈川県内の女性にも広がる。現地女性の手による伝統柄の刺しゅうを施した帯を締めチャリティー行事に参加したり、攻撃で破壊された病院再建の構想を練ったりと、取り組みはさまざまだ。【和田浩明】

 18日に東京都内のワリード・シアム駐日パレスチナ大使公邸で開催されたチャリティー会合。呼びかけたのは、「パレスチナ刺繡(ししゅう)帯プロジェクト」を主宰し、現地女性を支援する山本真希さん(45)だ。

 参加した約25人の女性らは、大使からパレスチナの歴史と現状を聞いたほか、山本さんがプロジェクトの背景や見通しを説明した。収益は大使を通じガザに届けるという。
 
 「刺しゅうをしてくれた女性たちの安否は不明。作業施設も破壊された」。厳しい報告に聴衆の表情は硬い。
 参加者はみな和服姿で、パレスチナ女性による刺しゅうが施された帯を締めていた。そのうちの1人が葉山町在住の会社経営、湯浅千鶴さん(63)だ。

 2017年からパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区で医療支援を行う友人医師とともに現地を訪れ、パレスチナ人医療チームの事務などを手伝ってきた。現地では多数の検問所などで移動の自由を厳しく制限されるパレスチナの人々の様子を目の当たりにした。少しでも支援になればと、山本さんがプロデュースした帯を入手したという。

 イスラム組織ハマスの攻撃に対するイスラエル軍の報復で、ガザ地区の主要病院は破壊された。湯浅さんは「友人らと病院は再建したいと考えている」と話した。

 横浜市の松浪邦子さん(76)も参加者の一人だ。美しさにひかれてパレスチナ刺しゅうの帯を手に入れた。松浪さんは、日本・アフガニスタン協会の事務局長を務める。

 山本さんの取り組みに触発される形で、松浪さんはアフガニスタンへの支援方法を模索する。タリバン支配下のアフガンでは、女性の就労や教育は厳しく制限されており、弱い立場の女性や子どもが苦境にあるのはガザ地区と同様だ。来月にはアフガンの女性を日本に招き、支援について協議する。

 取材した女性たちの思いは共通している。「虐げられる人たちのために自分ができることをやりたい」

 「パレスチナ刺繍帯プロジェクト」の問い合わせは、info@icejinc.co.jpへ。