山口さん、選挙が近いからしおらしいことをおっしゃっていますね。でも、これほど腐敗した自民党を支えてきたのはあなたの公明党じゃないですか。もし、ほんとうに自民党に反省させたいなら、連立を離れるしか道がなさそうです!

 

 

萩生田光一が愚かなのか? 自民党が愚かなのか? たぶん両方だ(笑) 党役職停止処分が下った萩生田光一が、なぜゆえに自民党東京都連会長に再任されるのか? これについて自民党の関係者は『党本部の決定と支部の決定は違う』と ”謎理論” を展開── もはや自民党の屁理屈は ”子供以下” だ・・・!

 

 

★「都知事・小池百合子との関係を守るためなら都連会長は前政調会長・萩生田光一の続投しかない」という理屈はどの世界で通用するのか。15日、自民党東京都連は政治資金収支報告書への不記載計2728万円が判明して党役職停止1年の処分を受けている現会長・萩生田ら都連役員の続投を内定した。本来は2月の役員改選だが、この裏金事件で延期していた。選考委員長を務める都連最高顧問・深谷隆司は「裏金事件は一時大騒ぎしたが、今は落ち着いている。処分は党本部であり、支部は関係ない。やっぱり萩生田君が適任。彼の将来を考えても、このまま会長をやってもらうことが正しい」と説明した。

★驚くべきことがたくさんあるが、まず萩生田が一連の反省などなく、都連会長の辞意を示さないこと。深谷の言う「裏金事件は今は落ち着いている。彼が適任」という理屈が全く理解できない。では東京15区はなぜ補選になったのか、なぜ自民党は候補者を立てられなかったのか、後半国会はこの裏金事件での法改正が最大の焦点。その議論の最中に東京都連は関係ないという説明でいいと思うのか。つまり、都知事選考に都連会長の意向が必要という内向きの理由でしかない。

★そもそも、党のルールで役職停止と党本部が決めても地方組織の役職を対象とするか否かは各組織に判断を委ねるという理屈だが、では政治責任とやらはどこに行ったのか。役職停止では軽すぎると党内からも声が出たほどで、本来は離党勧告を受けるべき安倍派5人衆のひとりだったことを鑑みれば、恥ずかしくて続投などできないはずだ。また、都選出議員たちから異論も出ないということは深谷が言う「落ち着いている」と考えているのか、もう問題ないとでも思っているのか。全く理解できない。「この時期に、裏金事件の当事者ともいえる萩生田がわざわざ責任はとりません、続投ですと国民の自民党離れを促すとは、それこそ反党行為だよ。選挙で都連の自民党議員が軒並み落選しても辞めないかもな」とは自民党ベテラン議員の感想だ。(K)※敬称略

 

 

自民党がいよいよ崖っぷち…ナンバー2・茂木幹事長が見せている「意味深な動き」

 
 
驚きの調査結果
 5月26日に投開票される静岡県知事選で自民党が瀬戸際に立たされている。

 岸田政権は4月末に行われた衆院3補選で惨敗を喫したばかりで、さらに黒星をつければ国政運営や解散戦略、また岸田文雄首相自身の去就を左右する自民党総裁選(今年9月に予定)にも影響を及ぼしかねない。
 
 さらにそんな岸田首相の背後では、首相との溝が深まり続けている茂木敏充幹事長が意味深な動きをしていると見られる。

 「かなり悪い数字が出ている。自民党に逆風が吹いている中、ここから追いつき、追い越すのは至難の業だ」

 自民党が5月11、12日に独自に実施した静岡県知事選の情勢調査が永田町に駆け巡ると、予想以上の内容に永田町関係者は絶句した。

 この情勢調査では、立憲民主党や国民民主党が推薦する鈴木康友氏が大きくリードし、自民党が推薦する大村慎一氏が苦戦を強いられる結果となっている。

 ただ、このような情勢となることは前々から予想されていた。

 4月21日に筆者が寄稿した「自民党がさらなる窮地へ…? 川勝知事の後任選挙の『驚きの実態』」では、告示前に自民党が実施した情勢調査の段階で、鈴木氏が大村氏を10ポイント以上引き離してリードしていることについて触れた。

 その背景には衆議院議員や浜松市長を歴任してきた鈴木氏が知名度で優っている分、大村氏に対して優勢となっているという状況があった。

 一方の自民は、浜松色が強い鈴木氏に対して、全県的な支持を集めることによって大村氏の逆転を目指していたが、その矢先に発覚したのが静岡県を地元とする宮沢博行衆院議員(4月25日に議員辞職)のパパ活不倫スキャンダルだった。

 すでに自民党は裏金問題で大逆風が吹いており、4月28日に行われた衆院3補選では保守王国の島根1区で惨敗。

 そこに宮沢氏のスキャンダルが追い打ちとなり、続けて静岡県知事選でも敗れることとなれば、岸田首相の求心力はさらに低下しかねない。

 そのため、自民党では大村氏に対して党本部の推薦を出さずに静観することも検討されていた。
 
不穏な動き
 しかし、最終的に自民党は知事選が告示される前日の5月8日に大村氏の推薦を決定。

 その背景には岸田首相との関係が冷え切ってしまった茂木幹事長の存在が指摘されている。

 永田町関係者は語る。

 「もともと岸田政権は岸田派、麻生派、茂木派の三派連合で成り立っていたが、裏金問題を受けて岸田首相が独断専行で派閥を解散してから関係が悪化している。政権支持率が低迷する中、茂木氏は裏で『岸田には解散させない』と漏らしているほどだ。今回の知事選推薦も茂木氏が推したようだが、これは、勝つ見込みがあるというよりも、岸田首相に連敗させることで解散戦略を潰しにかかっているということなのではないか」

 岸田首相が今国会で衆議院解散に踏み切らなければ、9月に予定されている自民党総裁選で「岸田おろし」が加速する可能性が高い。

 茂木氏自身は総理総裁への意欲も示しており、もはや岸田首相は党ナンバー2に後ろから刺されるような事態に陥っているようにも見える。

 県政だけでなく国政の今後を左右するバロメーターともなる静岡県知事選。

 自民党内でも様々な思惑がぶつかる中、投開票は刻一刻と迫っている。

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 「自民党がいよいよ窮地へ…ナンバー2・茂木幹事長がついに口にした「驚愕のひと言」」の記事でも、自民党内の動向をくわしく報じています。

宮原 健太(ジャーナリスト)