赤旗のスクープがなかったら…。自民党はこんな状態に陥らなかった。あのスクープが発端で次から次へと自民党の裏金が暴露されていったのだ。

 冒頭、倉重氏は、「赤旗」日曜版2022年11月6日号のスクープは、「メディアの調査報道が世の中を大きく変えるきっかけとなった」事例に該当すると指摘。「岸田文雄政権の命運もこの事件にかかっている」と評価しました。

 

 

 『サンデー毎日』5月19・26日合併号(5月7日発売)の「倉重篤郎のニュース最前線」では、「裏金事件の闇」「本丸は森元首相ではなく自民党中枢だ!」との見出しで、山本豊彦「しんぶん赤旗」日曜版編集長とジャーナリストの田原総一朗氏の対談を掲載しています。

 冒頭、倉重氏は、「赤旗」日曜版2022年11月6日号のスクープは、「メディアの調査報道が世の中を大きく変えるきっかけとなった」事例に該当すると指摘。「岸田文雄政権の命運もこの事件にかかっている」と評価しました。

 田原氏の「裏金事件、なぜ赤旗だけが暴けた」との疑問に、山本氏は「政治資金パーティーにずっと着目して取材を重ねてきた」「それ(企業団体のパーティー券購入)がどう機能、どう政治を動かしているのか、権力ウオッチには欠かせない作業だと思っている」と主張しました。田原氏は「最近は特ダネといえば、文春砲か赤旗日曜版だ」と述べました。

 田原氏は「キャンペーン報道、今後は?」と質問。山本氏は「自民党には幕引きさせない。誰がどうこの裏金システムを作りあげたのか、その謎の解明に挑戦したい」「派閥次元の問題ではない。自民党全体の組織的・構造的問題だ。党中枢でカネの差配をしている党官僚がタッチしない限りできないはずだ」と強調しました。