神頼みのみ!『ガス爆発しないように』『台風が襲来しないように』『大雨が降らないように』万博協会職員は万博が開催された時から閉館するまで神棚に祈る日々が続く…。今は何時代だ?!💢

 

「起きないことを祈るしかない」
 広報担当者は取材に「パビリオン内や協会の催事施設の屋根の下などで過ごすなど、一時的に滞留できるよう計画を進める。(防災計画の)具体化を引き続き続けていく」と話す。

 しかし、先の渡辺氏は海に囲まれた夢洲において、万全な防災計画の策定には困難が伴うと言う。
 「万博開催中、会場にはちょっとした自治体クラスの人口が集まる。外からの救援は難しく、ぞっとするような被害想定になる。そんなリスクに備えた防災計画を作ることは現実的には難しい。巨大地震が起きないことを祈るしかない」

 万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」、サブテーマは「いのちを救う」だ。大阪市内在住で帝塚山学院大の薬師院仁志教授(社会学)はこう皮肉る。「計画時点から『ここでやるのか』と防災の観点で批判はあった。大阪には他に防災工事をするべき場所がたくさんある。住んでいる人の防災を後回しにして万博をやるのか。これでは誰の命も輝かない」

 

 

 

万博への子ども無料招待で教職員組合が要望 

 

2025年大阪・関西万博の開幕を来年4月に控え、人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)の会場予定地で今年3月に起きたガス爆発事故が波紋を広げている。けが人はいなかったものの、夢洲の一部では可燃性ガスが発生しており、大阪府が会期中に計画する子供の無料招待事業に対し、教育現場から「待った」の声が上がる。大阪市議会でも問題を追及する動きが出ており、万博を巡る論争の火種になりかねない状況だ。

 

「正直なところ、けが人や第三者への被害がなく済んでよかったというのが本音。これを教訓に気を引き締めたい」

万博を運営する日本国際博覧会協会の幹部は、今回のガス爆発事故を受けてこう心情を語る。

事故は3月28日、会場予定地の北西側「夢洲1区」内で建設中のトイレで起きた。溶接作業で出た火花がトイレの地下空間にたまったガスに引火。爆発でコンクリートの床など約100平方メートルを破損したが、作業員にけがはなかった。

事故の背景には、埋め立て地の夢洲1区が廃棄物処分場として利用されてきた経緯がある。地中には昭和60年度から、大阪市内の家庭や事業所から出た一般廃棄物の焼却灰を埋設。そこから可燃性のメタンガスなどが発生している。

市は廃棄物処理法に基づき、焼却灰が埋められた地下の層に沿って、穴の開いたガス抜き管を格子状に敷設。地上に伸びる縦管にガスを誘導し、空中に分散させてきた。1区では今も管が残されているが、今回の事故では管で抜き切れなかったガスが地下空間にたまっていたとみられる。

万博協会は1区の工事を中止して原因を調べた結果、「ガス濃度の測定が不十分だった」と公表。今後は屋内作業では必ず測定し、換気を強化するといった再発防止策を講じた上で4月下旬に工事を再開した。万博開幕後は会場での火気使用を禁止する方針も示す。

これに対し、保護者や教育現場からは不安の声が上がる。府は万博の会期中、府内在住の4歳から高校生までの子供らを無料で招待する事業を実施する予定だが、中学生の子を持つ府内在住の30代女性は「可燃性ガスが漂うような場所に子供を送り出す気になれない」と打ち明ける。

府教職員組合も4月18日、ガス爆発に保護者や教員が懸念しているとして、吉村洋文知事と府教育長宛てに申し入れた。府は公立・私立の小中高校と支援学校約1900校を対象に、万博を訪れる希望日などについて意向調査を進めているが、組合側は安全が確認できなければ意向調査や招待事業を中止するよう求めている。

 

組合の米山幸治書記長は「学校現場としては安全でない場所に子供たちを連れていくことはありえない」と指摘。万博協会の副会長を務める吉村氏は「対策を徹底して行うことが大切。安全に工事を進めていきたい」としている。

ただ、大阪市議会で過半数の議席を持つ大阪維新の会市議団以外の野党会派からも、爆発事故を問題視する声が上がる。第2会派の公明党市議団幹部は「府教職員組合の指摘は当然のことだ」とし、事故について市議会で議論するよう維新側に要望した。

ガスは「強制的に発生を抑えるような技術はなく、何十年もかけて抜いていく」(万博協会幹部)といい、今後の議論の行方次第では、府市や協会がさらなる安全対策を求められる可能性もある。(山本考志)

 

 

「学校行事で子どもを万博に連れて行かないで」 安全性不安、市民団体が滋賀知事に要望

 

学校としては当たり前‼️

 

 

 

 滋賀県が2025年大阪・関西万博に県内の4歳~高校生を招待する方針を示していることについて、新日本婦人の会県本部(大津市)は9日、会場の安全性に不安があるとし、学校行事として子どもたちを万博に連れて行かないよう求める要望書を、県知事や県教育長宛てに提出した。

 万博会場となる人工島の夢洲(ゆめしま)は埋め立て地で、3月28日には、施設建設工事中の火花が地中の廃棄物から発生したガスに引火する爆発事故が起きている。

 要望書では、「ごみの最終処分場だった夢洲にはダイオキシンなどの物質も埋め立てられている」と指摘。猛暑や南海トラフ地震なども心配されるとした。

 

大阪万博を南海トラフが襲ったら…ホンマに大丈夫? 具体的な避難計画は「まだない」 残り1年を切っている

 

いのち軽んじる利権万博のデザイン。維新と財界のための反公益イベントです。

 

 

 

開催まで1年を切った大阪・関西万博の防災計画がまだ整っていない。会場となる人工島・夢洲(ゆめしま)は交通手段が限られる。万が一、開催期間中に南海トラフ地震などに見舞われたらどうなるのか。夏までには具体的な計画を作るというが、本当に安全は確保できるのか。(宮畑譲)
 

◆液状化や津波の被害は?

 日本国際博覧会協会が昨年末に発表した防災基本計画(初版)によると、自衛の消防体制を敷き、常駐の医療従事者を確保するが、具体的な避難計画は別途定めるという。今年4月に大阪府の吉村洋文知事が「具体的な計画を夏までに作りたい」と話したように、現段階では具体的な防災計画は完成していない。
 

 協会が発表した防災基本計画は、南海トラフ地震が発生した際、会場の予想最大震度は6弱と見立てる。懸念するのが液状化や津波による被害だが、粘土質のしゅんせつ土砂で埋め立てるなどの対策で、「会場の大部分は液状化が起こらない」とする。津波も予想の5.4メートルを超える11メートルのかさ上げをしているため、「浸水被害は夢洲周辺部に限られる」と結論付ける。
 

◆会場は埋め立て地、被害想定は難しく

 しかし、基本計画を読んだ防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏は「埋め立て地で怖いのは、どんな被害が現れるのか、ボーリング調査などで調べてみないとなかなか分からないところ。津波にしても、常に想定外の顔を見せる」と話し、被害想定や対策の難しさを指摘する。
 

 住民らが府に意見を寄せる「府民の声」には基本計画発表後、南海トラフ地震でも万博会場の安全が確保されるなら「日本中の原発を大阪に集めて何十基も建てればいい」といった突っ込みもあった。
 夢洲には他のリスクも潜む。大阪湾に浮かぶ立地のため、地震などで交通アクセスが遮断され、孤立する危険性がある。

 

◆同じ海の上…関西空港は台風で孤立

 行き来できるのは北側の橋、東側にあるトンネル、そして地下鉄のみ。いずれも一定の震度や風速になると通行止めや運休を余儀なくされかねない。

 

 夢洲と同じように大阪湾にある関西空港もかつて苦難に直面した。2018年9月には、近畿地方に大きな被害をもたらした台風21号の影響で、空港島の連絡橋にタンカーが衝突。道路と鉄道が寸断され、一時は空港島に最大約8000人が取り残された。恒久施設である空港と違い、仮設の万博会場には、多くの人が雨露をしのぐ設備はない。
 

 万博は1日最大約23万人の来場者を見込む。協会は帰宅困難者が最大で約15万人発生することを想定し、場内に数日程度とどまれるように水や食料などを備蓄することも検討している。
 

◆「起きないことを祈るしかない」
 広報担当者は取材に「パビリオン内や協会の催事施設の屋根の下などで過ごすなど、一時的に滞留できるよう計画を進める。(防災計画の)具体化を引き続き続けていく」と話す。

 

 しかし、先の渡辺氏は海に囲まれた夢洲において、万全な防災計画の策定には困難が伴うと言う。
 「万博開催中、会場にはちょっとした自治体クラスの人口が集まる。外からの救援は難しく、ぞっとするような被害想定になる。そんなリスクに備えた防災計画を作ることは現実的には難しい。巨大地震が起きないことを祈るしかない」

 

 万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」、サブテーマは「いのちを救う」だ。大阪市内在住で帝塚山学院大の薬師院仁志教授(社会学)はこう皮肉る。「計画時点から『ここでやるのか』と防災の観点で批判はあった。大阪には他に防災工事をするべき場所がたくさんある。住んでいる人の防災を後回しにして万博をやるのか。これでは誰の命も輝かない」