原爆投下は「大戦を終わらせた」という彼らの信じる「物語」を引き合いに、イスラエルへの大型爆弾輸出継続を訴える。非常に醜悪。

 

山添拓さん

米国防長官が、広島、長崎への原爆投下は世界大戦を終わらせるために必要だったとの見解を米国上院で証言。

午後の国会で外務大臣に質問したが、「承知していない」「確認する」との答弁。
唯一の戦争被爆国として許しがたい発言であり、抗議すべきと求めた。

 

 

 

 【ワシントン時事】オースティン米国防長官は8日、上院歳出委員会の小委員会で証言し、広島、長崎への原爆投下について、第2次世界大戦を終わらせるために必要だったとの見解を示した。米国内では原爆投下に肯定的な意見が多く、それに沿った見解と言えそうだ。

 

 グラム上院議員(共和党)の質問に回答した。グラム氏はまず米軍制服組トップのブラウン統合参謀本部議長に「広島、長崎への原爆投下を支持するか」と尋ね、ブラウン氏は「それが世界大戦を終わらせた」と語った。オースティン氏はその後に同じ質問を受け、「議長(ブラウン氏)と同意見だ」と述べた。

 このやりとりは、米政府がパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの本格侵攻に対する懸念から、イスラエルへの大型爆弾輸出を停止したことに関し、グラム氏が批判する文脈で飛び出した。グラム氏は「負けるわけにはいかない戦争で、イスラエルに必要なものを与えるべきだ」と訴えた。