1926(大正15)年、多喜二が商大を卒業し拓銀へ入職した年でもある。その年北海道で一番最初となるメーデーが小樽で開催される。今でいう非正規労働者、港湾労働者が「賃金上げろ」と声をあげ、市民も参加しなんと4000人のメーデーとなった歴史を持つ小樽。その誇りある地「小樽」のメーデに参加。時間前から続々と高齢者がゆっくりとした足並みで集まってくる。「元気だった?」「暫くぶり」という確認の声があっちこっちから。この方々の後には港湾労働者の道内で初のメーデーを開催し、戦争という暗黒の時代を超えて、小樽ではの労働者の歩みが輝いている。その歴史をしょって集まってくるのである。

 

 

挨拶も独特で子樽独特の雰囲気の中で開催。挨拶では「補選の勝利は共闘無しでは語れない戦い。一人勝ちしたかのような事をいっているとうがあるが「ガタガタ」(この表現が頭に残る)言っているときではない。」と。共産党道議会議員の挨拶では「岸田政権とアメリカは私達を蔑ろにした軍拡を進めている。暮しの中から生まれてくる要求と共に頑張って行きます」と。伝統ある小樽らしい挨拶である。

 

 

 

多喜二祭実行委員会からは多喜二は北海道で初めての港湾労働者のメーデーを目にしているはずである。多喜二はその後身体ごと政治改革を文字にしそして活動に身を投じていった誇りある文学者。今の心もとない平和と労働者の分断差別は多喜二が生きていた時代と重なる。文字の上だけの戦いの姿勢ではなく労働者と共に生きた多喜二祭が6月1日に開催される、是非参加して欲しいと訴えた。

医労連からは厳しい労働現場、地域の人々と共に医療を守って行きますと心強い決意表明、発言した方は多喜二祭の構成劇に参加される。

年金者組合からは年金だけでは暮らしていけない。ジッとするのではなく集まって語って世直していきましょうと。

 

皆さんが根っから明るい。高齢者に混じっての医労連の若い方々の参加が眩しく感じる。

 

行進はなく(?と思ったが、高齢者が多いため?)スタンディングで国道の右左に陣取りシュプレヒコール。決して大勢でなはいが老舗らしい落ち着いた歴史を重ねてきた小樽らしいメーデーであった。

 

 

スト4回 賃上げ上積み

JMITU超音波工業支部
 

労働者も見本!👏
 
(写真)ストを実施し、粘り強いたたかいで賃上げを勝ち取ったJMITUの超音波工業支部の人たち
 
 日本でストライキが再生し、すべての労働者に物価高騰を上回る賃上げを波及させることが焦点となった春闘の熱気が続くなか、メーデーを迎えました。

 JMITU(日本金属製造情報通信労働組合)超音波工業支部は、今年4回のストライキを実施。メーデー直前の4月後半まで粘り強く団体交渉を続け、ベースアップ(ベア)と定期昇給相当分を合わせた賃上げ総額は、初回回答から3500円上積みし、第5次回答1万6187円(5・01%)を引き出しました。

 超音波工業(東京都立川市)は、超音波の性質を利用した金属やプラスチックの接合、洗浄、計測などの装置をつくる企業です。

 JMITUは産別統一要求を月額4万円と提起。超音波支部は、職場アンケートをもとに4万1343円の上積み要求を掲げ、春闘に臨みました。

 3月6日の初回回答は1万2687円。昨年妥結額の1万3010円を下回りました。ここから超音波支部の逆転の闘いが始まりました。

 3月7日の産別統一ストをへて、会社回答は1万4187円と1500円の上積み。高澤新吾委員長は「昨年を超えたところからがスタートだ」と強調し、「物価高騰から生活を守るにはまだ足りない」と、3月14日に半日ストを決行しました。

 4月10日の団交。会社は回答額を1万5687円まで引き上げました。ただ、賃上げ率4・85%で、5%に届いていません。組合員からは、「物価上昇に届かない」と会社にもっと踏み込んだ回答を求める声があがり、闘いを続ける決意を固めました。

要求実現 最後までこだわる
「組合員の思いが結果に」
 
(写真)粘り強いたたかいで大幅賃上げを勝ち取ろうと呼びかける高澤委員長=4月11日、東京都立川市
 
 超音波支部では、賃上げのほか、コロナ感染の病欠に対応する特定事由休暇の継続を望む声もあがりました。「欠勤は一時金の勤怠査定に影響がある」「病気になっても安心できる制度があれば歩み寄れる」と意見が相次ぎました。

 支部は「このままでは春闘を終われない」と組合員の意思を確認。時間外労働拒否を継続し、再度団交を申し入れました。

 4月17日、会社からは「時間外労働拒否が続くと来客の対応もできない。早く妥結して終わらせたい」と発言があり、回答額は1万6000円台に乗り、5%を超えました。特定事由休暇も3年延長すると回答しました。

 支部は4月18日、臨時組合大会を開き、「要求には届かないものの、5%を超える賃上げとなり、一定の評価ができる」として妥結集約を確認しました。

 初任給は高卒9000円、大卒1万円引き上げ、60歳以降の再雇用者の基本給も4000円引き上げました。

 高澤さんは、「1991年の春闘では、1万8000円の賃上げがあったことを宣伝し、大幅賃上げは可能だという職場世論をつくって闘いを広げた」と指摘。「会社の土俵で闘うのではなく、組合員の思いからくる要求を最後まで追求し、春闘結果につながった」と振り返りました。

 今春闘では中小企業、非正規雇用への賃上げ波及が重要テーマとなりました。岸田政権による大企業への「お願い」では、労務費の価格転嫁はすすみません。

 JMITUは、ストを構え、労働組合主導の賃上げになってこそ、賃上げを波及させられると、全国の職場で声をあげる全国統一闘争を呼びかけました。JMITU全体の回答集計も3月8日の初回1万409円から、4月13日の1万1022円へと上昇させ、粘り強く闘いを続けています。

 高澤さんは、「組合から会社に適正な価格で製品を売るよう価格転嫁交渉を求め、来年以降も堂々と賃上げ要求を掲げる」と強調しました。

 

 

「実感あるか!」自民党「賃上げ実現」「経済再生」の宣伝文に「ステルス増税」に苦しむ国民総ブーイング

 
 
衆院補選「惨敗」という結果が岸田政権への信頼の低さを物語っている

自民党広報のXは4月25日、《【経済再生 実感をあなたに。】この春、2年連続で大幅な賃上げが実現しました。引き続き、価格転嫁対策、地方創生、規制改革、成長戦略など政策を着実に進め、経済成長の成果を“実感”として日常生活にお届けします。》と題した宣伝文書2枚を投稿した。

1枚めには、《実感をあなたに。数字で見る経済再生》のタイトルで、賃上げ率(2024年)非正規6.08%UP、中小組合4.7%UP、正社員5.20%UP、民間平均給与435万円(2020年)が458万円(2022年)に、と景気のいい数字が並んでいる。公的年金の運用益は24兆円増(2023年度)。
 
さらに、外国人旅行者の消費額が2019年から0.5兆円増(2023年度)、外国人旅行者は2507万人(2023年度)で、コロナ禍後、インバウンドが大幅に回復とある。

そして《経済再生・デフレ完全脱却へ》として、日経平均株価が史上初めて4万円を突破したことや、名目GDP、企業の経常利益、民間の設備投資、国・地方の税収合計などがアップしていると、数字をあげている。

2枚めは、《物価上昇を超える、さらなる「賃上げ」を実現する。》のタイトルで、《賃金上昇を確実なものにするため、賃上げ促進税制を強化するなど「構造的。持続的な賃上げ」に全力で取り組みます》として、《今年6月に定額減税を行い、物価上昇を上回る本格的な収入増へとつなげます》《収入減を防ぎ、手取りを増やします》などの公約を掲げている。

政治担当記者が言う。

「厚生労働省が8日、発表した2月の毎月勤労統計調査によれば、物価変動を考慮した実質賃金は前年同月比1.3%減で、23カ月連続のマイナスでした。また、子育て支援制度では、公的医療保険に上乗せして負担額を徴収する方法に、専門家から『国民を欺く隠ぺい増税』との批判が出ていますし、国民年金の納付期間を65歳まで5年間延長する案では、支払額が約100万円増えることになるなど、国民は今後もひとりひとりの負担額が増えることに将来への不安を抱いています」

案の定、自民党の文書には、発表当日からSNS上に多くの批判コメントが寄せられた。

《そんな実感あるか! 自民党の一味なら500万円まで脱税オーケーなんだな、という納税者としての実感しかないのだが。》

《賃金が仮にちょっとあがっても税金や保険料が上がったら手取り減るし、さらに物価が上がったら生活キツくなるだけ。さらに電気代も上って、これからもステルス増税が続く》

《実感ね~ 給与明細書見ていると溜息しか出ません。何故かって?!社会保険料で天引きされる金額ですよ》

《1円も賃金上がってませんし、物価上って、増税されて、賃金上がってない 中小企業社員は苦しいどころじゃないですよ 簡単に経済再生とか使わないで欲しい》
 
自民党ベテラン議員秘書が言う。

「広報が発信しているものとは別に、次の衆院選候補者に向けた政治活動用バージョンが用意されています。それは2枚めの最下段部分に《自民党〇〇県第〇選挙区支部長 自民太郎》と書かれたもので、候補者予定者が有権者に配るチラシ用ですね。今回のこの広報発信資料に対して、かなり批判が出ていることは承知しています。岸田さんは国民が苦しい生活を強いられていることをどうやらよく理解できていない感じがします。岸田政権はいまは何をやっても国民から反感を買う状況ですので、耐え忍ぶしかないですね」

岸田文雄首相は30日午前、記者団に対し、衆議院の解散については「ひとつひとつの課題に取り組み、結果を出すことに専念しなければならず、まったく考えていない」と否定した。が、前出の記者は「どんな首相も、解散する直前までそう話すものです。額面どおりに受け取った永田町の関係者は多くはないですね」と話す。

生活が少しでも楽になった実感を得られるのは、いつになるのだろうか。
 
 

岸田首相の外遊に《行くなら自腹で》と揶揄皮肉…外交のキシダで浮上? 否、国民の怒りは最高潮

 
 
「終活旅行」「最後の想い出づくり旅」――。SNS上では揶揄する声が溢れているようだ。
 
 1日午前、フランス、ブラジル、パラグアイを訪問するため、政府専用機で羽田空港を出発した岸田文雄首相(66)。パリで開かれる経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会での基調演説や各国首脳との会談が予定されており、岸田首相は出発前、「日本がルールに基づく自由で公正な国際経済秩序を構築、強化する取り組みを主導していくことを訴えたい」などと、ご機嫌な様子で話していた。

《ルールに基づく自由で公正な国際経済秩序の維持・強化を、また総理就任後初の訪問となる中南米では、未来に向けた政策を打ち出します》

 首相官邸のSNSにもこう投稿されていたのだが、このニュースが報じられた直後からネット上では否定的な意見や突っ込みが相次いだ。

■ルールがないから裏金事件が起き、処分も公正ではないのが自民党

《「ルールに基づく自由で公正な秩序の維持」って、どの口が?ルールがないから裏金事件が起き、処分も公正ではないのが自民党》

《中南米で「未来に向けた政策」を掲げてどうするの。肝心要の日本の未来の政策はまだ何も示されていないよ》

《行くなら自腹で行け。超円安で庶民は近場の海外にすら行けないんだぞ。それに今出かけるなら、おフランスではなく能登半島でしょ》

 岸田首相の外遊といえば、2023年1月にも問題視された“事件”があった。当時、総理秘書官を務めていた長男の翔太郎氏(33)が欧米歴訪に同行した際、パリやロンドンで現地大使館の公用車を使って観光や買い物に興じていた――と「週刊新潮」に報じられたのだ。

 この時もネット上では、《公費で家族旅行、観光三昧。ふざけるな》《政治利用のファミリービジネス=岸田家》……などと批判的な投稿が溢れたが、今回はさらに怒りの声が目立つようだ。

 衆院3補選で全敗、各メディアの世論調査はそろって「危険水域」とされる支持率2割台が続いている岸田政権。岸田首相は「外交のキシダ」で浮上を図りたいと考えているようだが、世論の反応を見る限り、そう甘くはない。

《退陣前のご褒美旅行》との指摘が現実になる日は近いかも……。