裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

 

 

 動員された70代男性は日刊ゲンダイ記者にこう打ち明けた。
「うちは代々自民党支持の家系ですから、今回も自民党に投票したいとは思っています。とはいえ、今回の裏金のことで多くの県民が怒っている。今後は、日本維新の会を支持することも視野に入れようかと」

 

やっぱりね…。自民党を支持してきた層は「維新」に先ず目が向く。言ってみりゃ「自民党と遜色ない『保守』」しかしこれでは又有権者が騙される!

 

 

 裏金総理の応援は完全に不発だった。岸田政権の行く末を占う衆院3補欠選挙(28日投開票)。長崎3区と東京15区で候補者擁立を見送った自民党が、唯一、擁立したのが島根1区。与野党一騎打ちの構図で「天王山」に位置付けられている。ラストサンデーの21日、自民党総裁の岸田首相と立憲民主党の泉代表が現地入りしたが、明暗が分かれた。

 

  ◇  ◇  ◇

 立候補しているのは、自民新人の錦織功政氏と、立憲前職の亀井亜紀子氏の2人。

 岸田首相は21日正午前、選挙区の中心地JR松江駅から車で1時間ほどの山間地域、奥出雲町内のスーパーで演説。錦織氏本人が市街地での遊説で不在の中、約500人の聴衆を前に「政治の信頼回復へ先頭に立ち、責任を持って進める」と訴えた。ところが、聴衆からの拍手はパラパラ。お寒いムードが漂っていた。


 険しい表情で話す岸田首相を前に、2人組の高齢男性はこんなヒソヒソ話を交わしていた。

「こんな所に総理大臣が来るって、あれはソックリさんじゃないかね。こぎゃん田舎の山奥にわざわざ来るなんて、自民党も必死だ。相当追い詰められてるんだろうね」

 1996年の小選挙区制導入以降、同区では自民の細田博之前衆院議長が連戦連勝。首相の応援は異例なだけに、岸田首相を「ソックリさん」と思ったのかもしれない。

■「岸田さんのことを良く言っておいたから!」と“ヤラセ”暴露

 錦織氏の妻が聴衆に挨拶して回ると、ある男性は「さっき、メディアの取材に岸田さんのことを良く言っておいたから!」と、まさかの“ヤラセ”を暴露。集まった聴衆の大半が「動員」なのは明らかだった。

 

 動員された70代男性は日刊ゲンダイ記者にこう打ち明けた。

「うちは代々自民党支持の家系ですから、今回も自民党に投票したいとは思っています。とはいえ、今回の裏金のことで多くの県民が怒っている。今後は、日本維新の会を支持することも視野に入れようかと」

 動員しても岸田演説が盛り上がらなかった一方、立憲の亀井陣営の演説は上々だった。泉代表は午後3時半、松江駅前で行われた亀井氏の街頭演説に駆けつけた。聴衆こそ300人程度だったが、泉氏が裏金事件を念頭に「一緒に政治を変えたい」と訴えると、拍手と共に「そうだ!」という声がそこかしこから上がり、大盛況だった。

 

情勢調査では亀井候補がリード

 

 選挙情勢はどうなっているのか。

「直近の情勢調査では、立憲の亀井さんがリードしている状況です。選挙前の段階で、錦織さんは15ポイント離されているとの調査がありましたが、現時点でも差は縮まっていないようです。裏金事件の影響で、地元自民関係者からは『総理に来てほしくない』という声もある。一部の支援者は、度重なる動員にヘトヘトになっています。そもそも、過去の選挙は細田さんの連勝だったから、ここの自民党はマトモに選挙を戦ったことがない。対立候補を追いかける展開を経験したことがないため、どう活動すればいいのか分からないようです。諦めムードすら漂っています」(官邸事情通)


 地元紙「山陰中央新報」電子版(20日)は、ある県議の「国会議員が次から次に入ってきてかきまわしている。訳が分からない状態だ」とのコメントを報道。岸田首相の現地入りは、やはり地元関係者に迷惑がられている可能性がある。

 このままでは補選3連敗まっしぐらだ。岸田首相は表に出ず、おとなしくしていた方がいいのではないか。
 

 

二階俊博元幹事長の凋落

 

 

二階俊博元自民党幹事長の「政界引退」記者会見から約1か月。同氏の地元である和歌山県にさらなる激震だ。

10増10減で3つの選挙区が2つに減少する和歌山県の新和歌山1区で、自民党公認候補として次期総選挙への出馬が決まっていた元沖縄北方担当相の鶴保庸介参議院議員が、衆議院へのくら替えを断念することが分かった。

◆   ◆   ◆

自民党の和歌山県連は、青年部が企画した近畿ブロック会議で「過激ダンスショー」を行っていたことが分かり大炎上。その後、裏金問題で批判を浴びていた二階氏の引退が決まった。今度は鶴保氏の衆院転身断念。自民党の和歌山県議が、こう打ち明ける。

「裏金3,500万円の二階先生は、自民党の処分前に政界引退。過激ダンスショーの影響もまだまだ残っている。鶴保さんは最近になって『維新に勝てないのではないか』とぼやきはじめていた。それを察知した県議や市議が根回しして、鶴保さんにキズがつかないよう、“くら替え断念”という方向に持って行った」

4月21日に和歌山県連では役員会を「過激ダンスショー」があったホテルで予定をしている。その席上で、鶴保氏が正式にくら替え断念を表明することになるという。

岸田文雄首相が4月28日投開票の衆議院の補欠選挙の後で、解散総選挙を目論んでいるというニュースが頻繁に流れる中、和歌山県は2つの選挙区で候補者が未定ということになる。

これまで二階氏に対抗して衆議院へのくら替えを狙っていた、安倍派5人衆の一角、世耕弘成参議院議員も離党勧告の処分を食らい、動けない状況。世耕氏はさらに「過激ダンスショー」の企画をしたのが元秘書の県議とあって、「一時、永田町発で和歌山2区にくら替えして無所属で出馬というニュースが流れた世耕さんですが、裏金と過激ダンスショーのおかげでお先真っ暗。来年夏の参議院選挙で野党がいいタマを立てれば世耕さんは勝てないという声しきりです。おまけに、世耕さんは近畿大学の理事長でもありますが、そちらでも退陣を迫られているとのこと。議員バッジも理事長の椅子も失いかねないほどの窮地で、くら替えどころではありません。ただ野心はたっぷりで、くら替えに向けて暗躍している」(前出の自民党の和歌山県議)

そうした中、自民党の和歌山県選出の国会議員で唯一“無傷”とされているのが、元総務相の石田真敏衆議院議員。現在は和歌山2区選出だが、岸田派に入り、次期総選挙では比例近畿ブロックの「上位で処遇」とされていた。

だが、鶴保氏のくら替え断念のニュースが流れると同時に、「石田氏が和歌山1区から出馬」という話が駆け巡る状況だ。

「大阪をはじめ、近畿では維新が強い。昨年の和歌山1区の補欠選挙でも自民党候補が維新に惨敗をしている。また、支持率低迷にあえぐ岸田首相が石田氏を本当に比例上位で処遇できるのか不透明。そこで石田氏は、小選挙区和歌山1区もしくは2区ででの出馬を狙っているというのだ。

鶴保氏は衆院選出馬見送り、世耕氏と石田氏は二階氏が出馬予定だった新和歌山2区をターゲットにしているという。

なぜ、急に動きが激しくなってきたのか?二階氏が引退表明したことに尽きるようだ。

「二階先生が引退を決めて、急速に“二階離れ”の現象が起きている。21日の県連役員会でも、県連会長の二階先生が出席するのかどうかがそう話題にならないほど。地元のメディアもまったく気にしておらず、早くも過去の人という感です。引退表明したので、一気に影響力がなくなり歯止めが利かない。みんな好き勝手に動き出している。鶴保さんなんて二階先生の了解がないと見送りなんて言えないはずなのに、無視して周囲にお膳立てさせている。石田さんも急に動き出して、小選挙区での出馬を岸田首相にアピール。世耕は離党しているから関係ないとばかりに、くら替えを公然と表明しつつある。みんな好き勝手にやっている。二階先生は後継を長男か三男に決めたいが、兄弟の仲が悪く、難航。衆議院選挙には三男、参議院選挙には世耕に代わって長男という二階家独占までささやかれていたが、このままなら和歌山2区は、二階先生の息子ではない人物が後継になるかもしれない」(前出の和歌山県議)

自民党幹事長としては歴代最長を誇り、永田町でも和歌山でも権勢を誇ってきた二階氏。牙城を崩そうと挑んできた世耕氏をことごとくはねのけ、他の政治家にも付け入る隙を与えなかった。しかし、裏金事件による政界引退で「ご威光」は急降下。二階王国と呼ばれた和歌山は、一気に戦国時代となりそうだ。

 

 

岸田首相、平然と「記録はございません」自民裏金問題めぐる森喜朗元首相への電話聞き取り内容

 
ふざけんなって言う話だ💢何故にバカボン爺「森喜郎」が怖いんだ!
 

 

岸田文雄首相は22日の衆院予算委で、自民党安倍派の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、かつて安倍派の前身、森派会長を務めた森喜朗元首相に電話で聴取した際の記録について「記録はございません」と明言した。

立憲民主党の岡田克也幹事長の質問に答えた。

森氏が派閥会長の時代に、安倍派の裏金キックバックのシステムが始まったとの見方がくすぶる中、岸田首相は、岡田氏から「森さんになぜきちんと話を聞かないのか。なぜ(対面でなく)電話だったのか」と指摘され「聞き取り調査の日程の中で、森元総理の日程との調整の中で電話で行うことを決定した次第」と述べた。

岡田氏が「森元総理は、キックバックの存在も知らなかった、と答えられているんですか」と再三たずねても、岸田首相は「こうした慣行がいつから始まったのかについて直接関与したという証言は得られなかった」「今申し上げた点を確認した。それ以上については詳細を明らかにしない。実効性を高める観点からそういった前提での聞き取り調査だ」とはぐらかした。

岡田氏は「中身は言えません、でも自分が森元総理から聞いているから関係ない。それでは何も説明したことにならない。それで納得する国民がどれくらいいるのか。そんないいかげんことで許されるのか」と追及したが、首相は「聞き取り調査や政倫審などでのやりとりを通じて、うわさの域を超えて、森元総理の具体的な関与について確認できる発言はなかったということを申し上げている。追加の調査でも具体的な関与を確認できなかった」と、のらりくらりと主張した。

電話の際にほかに同席者がいたのか、また記録は取ったのかと突っ込まれると「私の責任で聞き取り調査を行いました。記録は、ございません」と平然と言い放った。岡田氏は「それでは、何もしていないのと同じだ」と、強く批判した。

 

 

 

岸田首相タジタジ…政治資金規正法改正で自民提案なし「同じ国会議員として恥ずかしい」公明議員が激オコ追及

 

公明党も猛省だよ。こんなイカレタ腐敗しきった自民党と共に政治を歪めてきたのだから。他人事に批判派できん💢

 

 

 「反省しているのか。自覚があるのか。同じ国会議員として恥ずかしい」

 22日午前の衆院予算委員会で、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件をついて、「与党議員」が岸田文雄首相(66)を厳しく追及する場面があった。

 質問したのは公明党の赤羽一嘉議員(65)。自民、公明両党は先週19日の衆院政治改革特別委員会の理事懇談会で、26日に政治資金規正法改正などを議論する特別委を初開催する日程で合意。今国会の焦点でもある規正法改正に向けた議論を本格化させるが、“当事者”である自民はいまだに具体案を示していない。

 このため、赤羽氏は「先頭に立って取り組む」とした岸田首相の言葉を振り返りながら、「いつ(具体案を)提案するのか明言してほしい」と声を張り上げ、「総理自身が政治家としての政治生命をかけて…」などと迫ったのだ。

■与党議員が冷ややかな視線を送り、野党席からは「そうだ」などと声が飛ぶ

 高校時代はラグビー部に所属し、全日本選抜にも選ばれたという強面の赤羽氏。語気を強め、岸田首相を鋭い眼光で見つめる姿に対し、与党議員が冷ややかな視線を送り、野党席からは「そうだ」などと声が飛ぶ異様な状況に。SNS上では《公明が激オコ》《同じ穴の狢のデキレースか。それともマジ切れしているか》《ついに岸田自民に公明が反旗を翻すか》といった投稿が広がった。

 

 これに対し、岸田首相は、ふだんはみられない「仲間」の怒声にシドロモドロになりながら、議員本人に対する厳罰化やデジタル化による政治資金の透明性向上などを挙げて、「この3点は最低限、行わないといけない」などと答弁。辛うじて自民党案を今週取りまとめる考えを示すのが精一杯だった。
 

円安&物価高止まらず弊害だらけ…日銀植田総裁の追加利上げ断行「非常に高い」発言に市場恐々

 

 

「また金利を上げるつもりなのか」──。日銀の植田総裁の発言に市場がざわついている。「追加利上げ宣言」と受け取られる発言を連発しているからだ。

 植田発言があったのは、米ワシントンで開かれた「G20財務相・中央銀行総裁会議」(18日)が終わった後の記者会見。円安進行に伴う物価高について「無視できない大きさになれば、金融政策の変更もありえる」と、もう一段の利上げを検討すると明らかにした。

 さらに翌19日。ワシントンで講演し「基調的な物価の上昇がつづけば、(追加で)金利を引き上げる可能性が非常に高い」と明言している。


 サプライズ好きだった黒田日銀と違って、植田日銀は市場と対話する手法を取っているだけに、2日つづけての「利上げ」発言は、メッセージの可能性がある。経済評論家の斎藤満氏はこう言う。

「植田総裁は、追加利上げに踏み切るつもりなのでしょう。これ以上、円安を放置できないのだと思う。本来、為替政策は日銀の所管外ですが、円安が物価高を引き起こしているだけに、利上げをして円安を是正するのでしょう。これまでは、円安は日本経済にプラスという声が強かったが、1ドル=154円まで円安が進み、さすがに経済人からも『円安がコスト高をもたらしている』と批判しはじめている状況です。実際、日本経済にとって円安は弊害が大きい。植田総裁が19日に講演した場所が、ピーターソン国際経済研究所だったのもポイントです。バイデン政権と関係が近い研究所だからです。日銀の利上げは、アメリカも了解しているのでしょう。植田日銀は、早ければ7月に利上げし、さらに年内にもう1回、金利を引き上げる可能性が高いと思います」

 

■株価さらに下落か

 現在、日米の金利差は約4%。円安を是正するためには、金利差を3%に縮める必要があるとされている。となると、植田日銀は、金利を1%上げる必要がある。利上げが行われれば、株価は下落する可能性が高い。

「市場関係者は“金融緩和”と“円安”をはやしたて、株価を上げてきた。日銀が利上げに動き、円高が進めば、当然、株価は下がるでしょう」(斎藤満氏)

 新NISAに踊らされている個人投資家も要警戒だ。