小池百合子はここまで来たら逃げ切ることはでき無いであろう。

イスラエルで現地ガイドが日本人(胡散臭い人だった…)で、カイロ大卒業(といっていたが卒業が中退では?)の人物が案内者であった。彼の投げやりな話ではカイロ大学は入学はたやすく、しかし卒業までに殆どが挫折する難解な大学とのこと。ガイドはカイロ大学の構内で何回か小池百合子を目にしたが、その様子は男漁り(ガイドが発した言葉)であったのは誰の目にもそう映ったそうだ。『卒業はできませんよ。あんなチャラチャラな様相では」と投げやりな話題にするのも嫌だという様子が目に浮ぶ。

 

 

 

 小池百合子都知事のカイロ大学歴詐称騒動で17日、側近だった元都民ファーストの会事務総長の小島敏郎氏が17日、日本外国特派員協会で会見した。小島氏とともに疑惑のカギを握る元ジャーナリストのA氏が近く実名で名乗りを上げると予告した。
 
 小島氏は4年前の都知事選前に小池氏の学歴詐称疑惑が持ち上がった際、「カイロ大に卒業したとの声明を出してもらえばいい」と提案。同じく小池氏側近のA氏が文案を作成し、駐日エジプト大使館のフェイスブックにカイロ大学長の声明として掲載され、騒動は沈静化していた。自責の念に駆られた小島氏は今月10日発売の月刊「文芸春秋」で「隠ぺい工作した」と告白していた。

 小池氏は12日の会見で、「カイロ大を卒業し、大学が認めている。選挙のたびにこうした記事が出るのは残念」と再燃した疑惑を否定していたが、この日の会見で、「経歴詐称は公選法違反で時効は3年。2020年の時効は既に成立している。今後、小池さんが選挙に立候補する時に『カイロ大卒業』と書けば、その時点で犯罪が発生する。刑事告発の要件が整う。もう一つは小池さん側から民事訴訟を起こされる可能性がある。法廷で戦うことになればすべてを明らかにする」と次なる準備を進めていることを明かした。

 その一つが声明文の文案を作成したA氏の素性を明らかにすることだ。匿名だったことで、その正体を巡っては、冤罪も生まれている。この日、会見に参加したジャーナリストで「NOBORDER」の上杉隆氏も疑われた一人。「(文芸春秋の報道で)誤爆を受けた。(A氏は)きちんと名前を出して、早く証言した方がいい」と上杉氏から質問された小島氏は「Aさんには伝えておきます。Aさんとの話では(実名で告発するのが)どの段階になるか、そんな遠いことではない」と話し、近くその正体は明らかになるという。

 また約50年前にカイロで小池氏と一時同居し、実態を知る北原百代氏についても小島氏は「北原さんの証言は小池さんの卒業実態を証明する重要な証言。告発に出せるような形で保全してある」と話し、弁護士であることから準備はぬかりないようだ。

 最後に小島氏は「裁判所でしかできないというのではなく、都議会や記者会見で正確にお答え願いたい」と小池氏に真実を明らかにするように迫った。

 

《現物を公開》「宛先はどうしますか? 大使宛て? 私宛?」小池百合子都知事が“元側近”に送ったメールの中身

 
 
「『カイロ大学声明』の作成に関わり国民を欺いたのは、知事としてふさわしくない、重大な問題行為です。私は、その行為に加担してしまったことを悔い、事実を明らかにするべく、手記を発表しました」
 
 かつて都民ファーストの会東京都議団政務調査会事務総長も務めた、小池百合子都知事の“元側近”小島敏郎氏が4月17日、丸の内の日本外国特派員協会の会見に登壇し、こう語った。手記というのは、文藝春秋5月号に掲載された 「小池百合子都知事 元側近の爆弾告発『私は学歴詐称工作に加担してしまった』」 のことだ。

小池知事から「声明文の中身をどうしたらよいのか」とメールが
 会見には海外はもちろん、日本の多くのメディアが詰めかけた。会場は記者たちの熱気に包まれていた。

 小島氏が問題視しているのが、2020年6月9日の午後、駐日エジプト大使館のフェイスブックに掲載された「カイロ大学声明」の作成過程だ。当時、小池知事はカイロ大学卒業の経歴を巡って、都議会で厳しい追及を受けていた。その窮地を救ったのが、この「カイロ大学声明」だ。フェイスブックに掲載されるや事態は一気に沈静化し、すぐさま再選を目指して7月の都知事選に立候補することを表明したのだった。

 実は声明が出る3日前の6月6日、小島氏は小池知事に呼び出されて相談を受けていた。そこで小島氏はカイロ大学から声明を出して貰ったらどうかと提案していた。すると翌日、小池知事から声明文の中身をどうしたらよいのかとメールが来たという。ただ小島氏はそれに対応しなかったため、小池知事は日本人の元ジャーナリストのA氏に声明文の作成を依頼し、原案を作ってもらったのだ。

明かされたメールの“現物”
 今回の会見では、小池知事から小島氏に送られてきたメールの現物も初めて公開された。6月7日午前8時27分、「大学」という件名で、小池知事が小島氏に、

〈カイロ学長や関係政府当局から、どのような書類が必要か、確認お願いします。宛先はどうしますか? 大使宛て? 私宛? 内容は?ご教示下さい〉

 と依頼していることがわかる。

 そして6月7日午後2時6分、小池知事は樋口高顕都議(現・千代田区長)を通じて、A氏に声明文の作成を依頼。原案を受け取った翌日の8日午後8時34分、小池知事はA氏にメールで、後に駐日エジプト大使館のフェイスブックに載ることになる「カイロ大学声明」を送ったのである。

 今年4月12日の定例記者会見で、小池都知事は「声明は大学当局が意思を持って出されたと認識している」と語った。だが小島氏が今回明かしたメールや、A氏とのやり取りを考えると、小池知事がカイロ大学声明の作成に積極的に関わっており、「大学当局が意思を持って出された」ものではないことは明白だ。

「なぜ隠蔽工作をしなければならなかったのか」
 会見で小島氏はこう語っている。

「隠蔽工作に現職の知事が関わったことは重大な問題です。また、もし正式な手続きを経てカイロ大学を卒業しているのであれば、なぜ隠蔽工作をしなければならなかったのでしょう。なぜ声明文の内容をどうするのかを私やAさんに相談してきたのでしょう。それは『卒業していないから』――そう考えるのが相当ではないでしょうか」

 19日の金曜日にはまた都知事の定例会見が開かれる。小池知事はこの“物証”に何と答えるのだろうか。

『文藝春秋』5月号(発売中)及び「 文藝春秋 電子版 」には、小島氏の手記「 小池百合子都知事 元側近の爆弾告発 」が全16ページにわたり掲載されている。

「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2024年5月号
 
 

《小池百合子“学歴詐称疑惑”》「文藝春秋」告発手記で渦中の千代田区長が「公務ドタキャン」行方不明になっていた!

 
 
 月刊「文藝春秋」5月号に掲載された「 『私は学歴詐称工作に加担してしまった』小池百合子都知事元側近の爆弾告発 」。この手記の中で学歴詐称工作に加担した一人と名指しされる現千代田区長の樋口高顕氏(41)が、月刊「文藝春秋」の発売日である4月10日から12日まで区役所に登庁せず、13日の公務をドタキャンするなど、行方不明となっていたことが「 週刊文春 」の取材で分かった。
 
 当時、都知事2期目を目指していた小池百合子氏の「国立カイロ大学首席卒業」という経歴に疑惑が生じたのは2020年のこと。同年5月、ノンフィクション作家・石井妙子氏が上梓した「 女帝 小池百合子 」がベストセラーとなり、6月には都議会でも追及を受けた。

 だが、6月9日に都議会自民党、共産党などから「小池都知事のカイロ大学卒業証書・卒業証明書の提出に関する決議案」が提出されると、同日、駐日エジプト大使館は、突如としてフェイスブック上にカイロ大学長名で〈コイケユリコ氏が、1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明する〉との声明を発表したのだ。

駐日エジプト大使館の声明文案を依頼
 この声明をめぐり、偽装工作を告発したのが、元「都民ファーストの会」事務総長の小島敏郎氏だ。

 そして手記の中で偽装工作にかかわったとされたのが樋口千代田区長である。

〈大学ないし国からの、望ましい声明文面案、作っていただけないでしょうか。すいません 本人から声明文案、作っていただけないかと依頼ありました。かなりつかれてました〉

 メールの送り主は樋口氏で、送信先は声明の原案を作ったとされる元ジャーナリストのA氏。文中の“本人”とは小池氏のことだ。カイロ大学の声明文がエジプト大使館のフェイスブックで発表される2日前、小池氏から命を受けた樋口氏がA氏に声明文案を依頼していたのだ。

『文藝春秋』の取材から逃げ回り、公務もドタキャン
「樋口氏は、元警視総監の樋口建史氏の長男で、京都大学在学中に小池氏の事務所でインターンをしていた。2017年の都議選では、都議会のドンこと内田茂氏の後継候補への刺客として千代田区から出馬し当選。都議になった後も小池氏の秘書のように働いていた。偽装工作が行われてから半年後の2021年1月、樋口氏は、小池氏の熱烈な支援を受け、千代田区長に当選しています。また小心者で知られており、『文藝春秋』の取材から逃げ回っていたそうです」(都民ファ関係者)

 その樋口氏は、前述したように4月10日から12日まで千代田区役所に登庁せず、区長が例年出席する13日の「千代田区海洋少年団入団式」という公務もドタキャン。

「4月の初旬までは、毎日区役所に登庁し、千代田区の談合問題に関して都内をお詫び行脚していた。ところが、『文藝春秋』発売の10日以降、ぱったり姿を見せなくなったのです。また、この間、樋口氏は区役所職員に対し、公務を入れないよう指示していました」(区役所関係者)

 千代田区広報課に樋口氏の勤務実態を聞くと、「2月頃に4月10日から12日まで休暇を申請していた」とし、13日の公務欠席は「承知していない」と説明した。

 4月17日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および18日(木)発売の「週刊文春」では、小池氏の学歴詐称工作疑惑について5ページにわたって特集する。小島氏の学歴詐称工作についての証言の他、カイロ大声明文の発表後に東京都のエジプト関連予算が9700万円計上されたこと、高校時代から小池氏を知る濱渦武生元副知事へのインタビュー、小池氏と関係の深い自民党・萩生田光一氏の“クーデター”指示について詳報している。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年4月25日号