とうとう言ってくれました。一級建築士で建築エコノミストの森山高至氏は昨年から『「夢洲は本当に土地になっているの?」参加国に共有されていない“軟弱地盤”への危機感『『工期を間に合わすための“火事場のばか力”による突貫工事は「2024年問題」で不可能に』を発しておられる方。
専門科が発した講演内容吉村を先頭に横山を一番前に座らせて聞かすべき。言い出しっぺの「橋下徹・松井一郎」もだ。如何に維新の言動が嘘まみれなのかを示している。
失敗すること間違いなしの「大阪万博」責任は誰が取るのか今から鮮明にしていて欲しい。
大阪維新の無能さが露呈してきた
大阪万博まで1年を切る。海外の参加国・地域が独自に設計・建設する「タイプA」56施設のうち8施設は撤退。16施設はいまだ建設業者が決まっておらず、着工したのはわずか14施設だ。プレハブ万博でさえ間に合わない恐れ大だ。
伊勢新聞社の政経懇話会が12日、津市新町のプラザ洞津であり、一級建築士で建築エコノミストの森山高至氏が「建築業の未来を占う 大阪万博混乱の行方」と題して講演した。森山氏は大阪・関西万博は会場も含め問題が山積しているとし、「延期して、パビリオン会場を移転すべきだ」と語った。
森山氏は来年4月の大阪・関西万博について、開幕まで一年となる中で、完成が間に合うかなど混乱が続いていると指摘。
万博会場を囲む「万博リング」の建設が進む一方、メインとなる各国パビリオンの多くが設置されていないとし、「先にリングを作ったことにより、外から見ればうまくいっているように見えるが、問題が隠されている状況だ」と強調した。
各国パビリオンの建設が進まない問題として、会場が埋め立て地のため地盤が軟弱で工事が困難なことや、それに伴う工事費の増大、職人不足のため受注が進まないことなどを提示。「万博協会は機会提供しているだけで、パビリオンは各国任せの無責任状態」と批判した。
その上で「もはやここまで来て、何事もないように進めていくことはできない」と指摘。解決策として、開催を延期した上で、会場の一部移転を提唱。「リングだけ夢州に残しておいて、パビリオンは移転すべき」と強調した。
移転先の候補地としては関西国際空港に近い大阪の南エリアや、万博記念公園の活用などを挙げ、「アクセスもしやすく地盤対策にもなる」と述べた。
森山氏は岡山県生まれ。早稲田大理工学部および政治経済学部大学院卒。建築と経済を専門とする希有な存在として、日本各地の自治体で地域再生や公共工事適正化のためのコンサルティング活動を行っている。TVや新聞、雑誌などメディアに出演、執筆、コメントも多数。
大阪・吉村洋文知事、ちょうど1年後開幕の「万博会場」から「ウェークアップ」生出演…「ワクワク、ワクワクしています」
この日は来年4月13日に開幕する大阪・関西万博の会場から生放送。吉村氏はちょうど1年後の開幕に「9年前に誘致、構想した段階から携わっていますので、本当に楽しみにしています。もうワクワク、ワクワクしています」と声を弾ませ「ちょうど1年後にこの地に160か国の国々が集まる万博を開催されるというので素晴らしい万博を実現したいと思います」と述べた。
関経連会長はどう見る? 万博まで1年「情報発信、最大の課題」
私は2017年5月の関経連会長への就任と同時に、万博の誘致活動に携わってきました。18年11月にフランス・パリで開催されたBIE(博覧会国際事務局)の総会にて大阪への誘致を勝ち取ってからはや5年が過ぎ、いよいよ開幕に向けた準備のラストスパートに入ることに、大変な感慨を覚えるとともに、改めて気の引き締まる思いでいます。
吉村知事「開幕時はできあがっている」大阪万博の工期に言及 一部内装遅れの可能性も示唆
吉村知事は冒頭の紹介で、中谷しのぶアナウンサーから「ちょうど、あと1年」と声をかけられ「9年前に誘致、構想に携わってますので、楽しみにしてます。わくわくしてます。ちょうど1年後の今日、この地で160カ国の国々が集まる万博が開催されるというので、すばらしい万博を実現したと思っています」と語った。
その後、万博の主に3点の「課題」について議論。参加国がパビリオンを自前で建設する「タイプA」の着工が約50カ国中、14カ国にとどまることで工期が間に合うか、先月会場でガス引火事故が発生したことなどの安全性、建設費が1250億円から2350億円となり運営費も809億円から1160億円に上がった予算の問題が話題となった。
中谷アナから工期について「開幕時はどういう光景が広がるんですか」と問われた吉村知事は「開幕時は海外のパビリオンを含めて、できあがっている状態であると思います。これは間違いなくそこに行くと思います。すべてできあがっている、ということになると思います」と明言。「国によって今の自前で難しいな、というところは別のタイプの受け皿を日本でも準備しています。そちらで自国のすばらしい出展をしてもらおうと思ってますから、開幕には問題なく間に合うと思ってます」とした。
一方「(パビリオン)内装工事が続いている間もあるかもしれない、ということですか」と確認されると「そうですね、それはあるかもしれませんね」と肯定。「もちろん全部じゃないんですけど、160カ国集まります。その中でひょっとしたら数カ国、内装がまだちょっと…というのはあるかもしれませんが、これは他の過去の万博でもあることなので、開幕そのものには影響がない程度。もし少し遅れるのであれば、『内装が1週間遅れます』みたいなアナウンスはあるかもしれませんけど、基本的にはこの万博会場でいろんな国々の個性を持ったすばらしいパビリオンができあがっているのが、ちょうど1年後になると思います」とした。
万博まで1年 吉村洋文知事「未来の羅針盤に コストは厳格な管理」
違う価値観を持つ国々が最新の技術を持ち寄り、未来社会の羅針盤をつくる。社会課題の解決を目指す万博の大きな意義はここにあります。会場の準備は着実に進み、来年4月13日に支障なく開幕できます。
「課題乗り越えることが必要」
万博の課題が大きく報道されるのは当然だと思いますが、それを乗り越えていくことが必要です。中でもコストは厳格に管理していかなければなりません。
開幕までいよいよ1年です。秋にはパビリオンの目玉の展示が具体化し、観覧予約も可能になる。個性豊かなパビリオンが建ち、国民の実感がわけば期待感につながっていく。万博の意義や中身を具体的に、より積極的に発信していきたいと思います。
日本で開催する以上、日本の未来や経済成長に資する万博にしたいと考えています。
大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)が会場となる今回は世界初の「海上万博」です。水素を使って動く水素燃料電池船の運航は、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を実現する社会につながるかもしれません。「空飛ぶクルマ」の商用運航は僕も含めてチャレンジしています。まるで自転車や車に乗るように空を移動する時代が来るはずです。
「リング保存論、必ず出る」
1970年大阪万博でも「ワイヤレステレホン」の展示が携帯電話につながり、25年後のインターネット社会を経て情報革命が起きました。今回出展する大阪ヘルスケアパビリオンも、2050年の未来を見越した展示を予定しています。
動物の筋肉や脂肪の細胞を培養して増やし、3Dプリンターで成形してつくる「培養肉」の展示もその一つです。できれば、みなさんに食べてもらいたいですね。これらの技術をつなげていけば、食料危機問題も乗り越えることができる可能性だってあります。
未来社会を描くレガシー(遺産)を大切にしたい。木造リング(大屋根)も、万博後に残すべきだとの意見は必ず出てくると思っています。日本の技術が詰まった世界最大級の木造建築物は芸術性が高く、多くの人々を魅了するはずです。
「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマに関連したイベントが、開催期間中に各地で開かれることも期待しています。約2800万人の来場が見込まれる中、各地の魅力を発信する絶好のチャンスです。万博の効果を夢洲から関西一円に、もっといえば日本全体に広げるべきだと思います。【聞き手・井上元宏】
大阪・関西万博の概要
・開催期間
2025年4月13日~10月13日(184日間)
・会場
大阪市此花区の人工島「夢洲(ゆめしま)」
・テーマ
いのち輝く未来社会のデザイン
・公式キャラクター
ミャクミャク
・参加表明国
161カ国・地域(24年3月14日現在)
・想定入場者数
2820万人
・入場料(大人)
1日券7500円(前売りの「超早割」は6000円)