残酷極まりないイスラエルという国を、維新は万博のパビリオンを承諾する…国際社会から見放される姿勢だ。尋常な思考回路出ない。「命を守る万博」のスローガンは嘘っぱちだって事!

 

 

なんという絶望か。イスラエルは虐殺やめろ。
「イスラエル軍は、早く殺しに来てくれないだろうか」「長い時間をかけて、恐怖を与えられ、死んでいくことにもう耐えられない」

 
 イスラム組織ハマスの奇襲に端を発したイスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの報復攻撃が始まり、7日で半年となる。ガザでは3万3千人以上が犠牲になってもなお戦闘に終わりが見えない。避難民ら150万人が身を寄せる最南部ラファの状況を、ムハンマド・マンスール朝日新聞通信員(28)が報告する。
 

 

人々の心まで変えられてしまった
 イスラエル軍の攻撃が始まってからのこの半年で、ガザは大きく変わった。あまりにも多くの罪のない人々が殺された。街は、空爆や砲撃で跡形もないほど破壊し尽くされた。そして生き残った人々の心まで、変えられてしまったと感じる。

 「イスラエル軍は、早く殺しに来てくれないだろうか」「長い時間をかけて、恐怖を与えられ、死んでいくことにもう耐えられない」

 1週間ほど前からだろうか。ガザ全域からの避難民が身を寄せる最南部ラファでは最近、そんな声が目立ち始めた。これまでになかったことだ。

 

イスラエル軍の攻撃から避難した人たちが殺到し、約150万人が集まるパレスチナ自治区ガザ南部ラファの市街地=2024年3月27日、ムハンマド・マンスール撮影

 

 2週間ほど前、ラファの東の方で爆撃音がして、私は現場に向かった。飛び散ったミサイルの破片、がれきにこびりついた大量の血痕……。もう、嫌と言うほど見てきた光景があった。巻き込まれた小さな女の子が病院に運ばれた。追いかけていくと、まもなくその子が亡くなったと聞かされた。

 

 

イスラエルへの武器売却停止を
国連人権理事会が決議
米独が反対 日本は棄権

 

国連人権理事会がパレスチナに関して複数の決議。イスラエルへの武器売却停止、ガザでの即時停戦を求める決議には、武器輸出を行う米国やドイツが反対、日本は棄権。
日本政府は、いつまで米国の顔色をうかがうのか。殺りくが続いている。即時停戦を求める立場を貫くべきだ。

 

 国連人権理事会(47カ国)は5日、パレスチナに関する五つの決議を採択しました。人権状況をめぐる決議では、イスラエルへの武器売却停止やパレスチナのガザでの即時停戦を求めています。同決議には、イスラエルに武器を輸出している米国やドイツは反対し、日本は棄権しました。

 パキスタンが提出した同決議は、イスラエルへの武器売却や提供の停止のほか、イスラエルに対し、ガザ封鎖を解除して人道支援を行き渡らせるよう要請。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が任務を遂行するために十分な資金提供を確実に受けられるよう、各国の行動を促しました。

 また、イスラエルについて人権侵害や国際人道法違反の報告があるとして「重大な懸念」を表明しました。

 決議には28カ国が賛成、米国やドイツを含む6カ国は「ハマスに言及がない」として反対しました。日本を含む13カ国が棄権しました。日本の代表は「当事者から、さらなる説明が必要」などと発言しました。

 採択後、パレスチナの代表は決議に謝意を示す一方で、「反対票を投じた国や棄権した国の立場は分かりかねる」と批判しました。

 イスラエルへの武器輸出をめぐっては、ガザでの人道状況の悪化を受けカナダやスペインが新たな武器輸出を停止する方針を打ち出しています。
 

ガザ侵攻後、日本で広がる反戦デモ 人々を駆り立てるものとは

 
 そのデモ活動は、東京だけではなかった。ある時は北海道の人が、別の日には愛知の人が、時には1人でも街頭に立ち、3万人以上が死亡している惨状を何とか変えようと訴えている。何が彼ら、彼女らを駆り立てるのか。

 今月1日、国際NGO「ワールド・セントラル・キッチン」のロゴ「WCK」が入った車3台が、パレスチナ自治区ガザ地区を走っていた時だった。イスラエル軍の攻撃を受け、メンバーの7人が死亡したという。WCKが2日、明らかにした。
 
 2023年10月7日にイスラエルと、ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスの戦闘が始まって半年がたった。だが、パレスチナ自治区では今もイスラエル軍の攻撃を受け、死者はこれまでに3万人を超えている。

 そんな中で、東京都内に住む作家・詩人の松下新土さん(28)は、ガザ地区で暮らす友人のアリアさん(23)に思いをはせながら、戦闘の翌日にハンガーストライキを始めた。

 ガザ地区は周囲には壁が立ち、検問所で人や物の流れが制限され、浄水を得ることも極めて難しい。こうした状況から元々、生活環境は極限の状況だった。アリアさんは空爆で家を追われて避難を繰り返し、今は飢餓状態にあるという。

 22年と23年にパレスチナを訪れたことがある松下さんは、今回の戦闘が始まると「戦闘を止めなければならない」という思いに駆られた。

 同時に、友人が生死の境にいるのに自分は無事に生きているという罪悪感にもさいなまれた。

 ハンガーストライキを思い立ったのは、そんな気持ちからだ。計2回、延べ3週間にわたった。この間、イスラエル大使館(東京都千代田区)の前で、停戦を訴えたこともあった。
 


 大使館前でのデモで松下さんが出会った一人が、広島市から来たユダヤ系アメリカ人のレベッカ・マリア・ゴールドシュミットさん(37)だ。自身のルーツでもある国が罪のない人々を殺すことに耐えられず、戦闘開始から約1週間後の13日から原爆ドーム(広島市)の前に立ち、反戦を呼びかけている。

 デモをする人は、次々に増えていった。国籍も年齢もさまざまで、ネット交流サービス(SNS)を通じて現地の情報が直接届くこともあり、若い世代も目立つ。場所も北海道や長野、愛知など全国に広がっている。

 戦闘開始後、デモで出会った若者らによる「<パレスチナ>を生きる人々を想(おも)う学生若者有志の会」も発足し、東京でデモを重ねた。会には松下さんも加わっている。

 メンバーの皆本夏樹さん(25)は「在日パレスチナ人の集まりもでき、デモに来てくれる」と話す。2月18日には、有志の会の呼びかけに応じて20カ所以上でデモが実施されるなど、他のグループとの連携も生まれている。
 
「戦闘の理不尽さ、若者動かす」
 

 
 中東文化研究者の田浪亜央江(たなみあおえ)・広島市立大准教授は「これほどまでに国内で声が高まったのは初めてでは」と話す。

 これまでも攻撃は繰り返されてきた。だが、今回の戦闘は「桁違いの規模」(田浪さん)という。

 「ガザ地区を消し、民族浄化が起きるのではという危機感が、パレスチナのことを知らない人にも共有されたのだろう」

 さらに、デモに在日外国人が参加することで、新たな広がりが生まれているという。

 名古屋市内でデモを主催している市民団体「ガザ緊急アクションなごや」の担当者は「これまで来たことがない若い人たちの参加が目立つ」と話す。

 松下さんは、戦闘開始直後のデモには「社会的に弱い立場の人たちが多かった」と振り返る。

 「若い世代は、これからの時代がひどいものになるという実感を抱いている。戦闘の理不尽さを目の当たりにして、抑えつけられていた彼らの意識や思いが、声を上げたり、路上に立ったりすることにつながっているのではないか」【矢追健介】
 
 

ガザ戦闘から半年、続く人道危機 人質解放求め連日抗議

 
 
 イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとの戦闘が始まってから7日で半年を迎えた。ガザ保健当局によると、ガザ地区では7日時点で3万3175人が死亡。7割が子どもと女性だと推計されている。ガザ地区はイスラエル軍の封鎖措置で食料や物資が極度に不足し、人道危機が続いている。

 米CNNによると、イスラエルは人道支援物資を搬入するために7日にもガザ北部のエレズ検問所を開放する予定だ。開放されれば戦闘開始以来、初めて。ただ、イスラエルは一時的な開放だとしているほか、ネタニヤフ政権の一角を担う極右政党は反発しており、どこまで人道状況が改善するかは不透明だ。
 
 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は6日、イスラエル軍の攻撃を受けたガザ最大の病院「シファ病院」をWHOなどのスタッフが視察したとX(ツイッター)で公表。少なくとも5体の遺体が確認されるなど「人間の墓場」になっていたと指摘し、停戦を求めた。
 一方、イスラエル側もハマスの越境攻撃で約1200人が死亡し、今も人質96人がハマスに拘束されている。エルサレムなどでは6日、人質解放に向けたハマスとの妥結やネタニヤフ首相の退陣などを求める大規模なデモが行われた。一方で、イスラエル国内では戦闘継続を求める声も根強くあり、世論は分断されている。

 大規模デモは連日行われており、国会周辺で2日のデモに参加したオーロラ・ズスマンさん(59)は「人質も解放されず、政府は戦争をうまく遂行できていない。人質の解放は何よりも優先されるべきだ」と訴えた。【エルサレム松岡大地】
 
 

人質解放求め大規模デモ 「裏切り者」と首相批判―イスラエル

 
 
 【エルサレム時事】イスラエル各地で6日、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザで拘束するイスラエル人の人質の解放に向け、政府とハマスの合意を求める大規模な抗議デモが開かれた。双方の衝突から7日で半年。報道によると、一向に人質解放が進まない状況に、「裏切り者」とネタニヤフ首相を非難する声が上がった。
 
 抗議活動は、エルサレムや中部テルアビブ、北部ハイファなどで行われた。テルアビブでは約10万人が集まったという。