日本で起きた過去最大の重罪に課する「性被害」問題を、他国の放送局がインタビューをして報道する。それも毅然とした姿勢で。日本マスメディアは何故これができない。出来ない所か、TVでは又ゾロゾロと旧ジャニーズのタレントが普通にあっちこっちに番組に横綱の如く出演している。時間がたてばすぐに忘れる国民とでも思っているのかとやるせなくなる。
東山社長は今だこの問題の重大性を認識できていない。まあ~この人には無理であろう。幼い頃からジャニーズのタレントの一員としてジャニーズ喜多川の性犯罪の渦中にいた人物、思考力も常識もここで破壊され、そして自らも性提供者として歩いてきた人物。そんな人物に正常な判断を要求する事事態が無理なのだ。
第三者の被害者の立場に立てる人物が中心になるべきである。そして初めて被害者が報われる一歩となるのだ。
ジャニー喜多川元社長の性加害問題を取材してきたイギリスのBBCが、SMILE-UP.の東山紀之社長への単独インタビューを公開しました。取材したBBCの記者が私たちの取材に応じ、SMILE-UP.の対応を批判しました。
BBCニュース
「SMILE-UP.社のCEO、東山氏が取材に応じました」
ジャニーズ事務所解体から、4か月ほどがたった今年2月、SMILE-UP.の東山社長がイギリスBBCの単独インタビューに応じました。
BBCニュース
「東山さん、モビーンです。お元気ですか。お会いできて本当にうれしいです」
「はい」
「お時間をありがとうございます」
「いえ」
SMILE-UP. 東山紀之社長
「まあ、事務所がこういうことになり、やはり僕も、ちゃんとしたメッセージを出すべきだなと思いましたし、モビーンさんと、こうやって日常会話のようにコミュニケーションをとれたらありがたいなと思って、引き受けさせていただきました」
◇
取材した、イギリスBBCのモビーン・アザー記者は、ジャニー喜多川元社長の性加害問題を、日本のメディアに先駆ける形で伝えてきた人物です。
イギリスBBC モビーン・アザー記者(3月29日)
「東山氏は、全ての質問に自分で答え、オープンで透明性が高かった。そこは評価します」
3月30日に約30分にわたって公開されたBBCのインタビューで明かされたのが、ジャニー喜多川元社長以外にも、“性加害を行っていたスタッフが2人いた”ということです。
SMILE-UP. 東山紀之社長
「僕がいま聞いているのは、2人と聞いています」
イギリスBBC モビーン・アザー記者
「あなたがいま言及している複数の人物は、まだ存命なんですか」
SMILE-UP. 東山紀之社長
「僕が知る限りは、亡くなったという話は聞いていません」
誰が被害にあったのかはわからない、という東山氏に対し、アザー記者は、“警察に情報提供するべきでは”と何度も問いただしますが…
SMILE-UP. 東山紀之社長
「実際、僕も答えがわからないですね。どこの着地点が果たして正しいのか」
イギリスBBC モビーン・アザー記者
「どう考えても、最善の結末は、その人が有罪になることではないですか?」
SMILE-UP. 東山紀之社長
「形としては正しいんだと思います。ただ、その被害を受けた方たちが、やはり声をあげるべきだなと思いますし、それに対して協力はしますけど、私たちが動くというのは、ちょっと難しいんではないかなと思っています」
イギリスBBC モビーン・アザー記者(3月29日)
「正直、びっくりしました。世界のどの国でも、性的虐待やレイプの被害者が警察に届け出るのは、とても難しく勇気のいることです。被害者らを、SMILE-UP.や東山氏が、どんな方法を使ってでも支援するべきです」
SMILE-UP.は、当該のスタッフ2人について、“去年9月までに厳正に対処した”としていますが、詳細については明らかにしていません。
これまで多くの被害者を取材してきたアザー記者。抱いた疑念は、もう一つありました。
イギリスBBC モビーン・アザー記者(3月29日)
「ブランドと会社を、守っているように見えました。“被害者に対する正義”を感じませんでした」
それは、公開されたインタビューに先立って行われた、ミーティングでのことです。
SMILE-UP.の広報がアザー記者に対し、「被害者を紹介したい」と申し出たといいます。「もちろんお会いしたい」と、3人の被害者と会ったというアザー記者。
すると…
イギリスBBCモビーン・アザー記者(公開されたBBCニュースでのインタビューより)
「その場にいたサバイバーたちは、“いま名乗り出て被害を主張する多くの人が、真実を話していないと思う”と、そういう考えを私たちに伝えてきました」
“嘘の被害を訴えている人が多いと思う”ということを、強く訴えられたといいます。
イギリスBBCモビーン・アザー記者
「このやりとりには、どういう目的があったのか、理解したいのですが…」
SMILE-UP. 東山紀之社長
「幅広く話を聞いてもらった方がいいんじゃないかなと。僕も何人かこれまで被害者の方たちと話をしましたけれども、やはり真実じゃないことというのも、ちゃんと訴えてほしいという話は多々聞きました」
イギリスBBCモビーン・アザー記者
「“うそをついている人たちがいるかもしれない”と指摘することが、どのようにして役に立つとお思いですか」
SMILE-UP. 東山紀之社長
「それによって、真実の声をきちっと取り上げたいという思いが強いですね」
これまでに被害を訴えている人は、973人。SMILE-UP.は、3月29日時点で、324人への補償を終えたと発表しています。