昨日始めた裏金議員への聴き取りを、来週も続けると岸田首相。これまでまともな調査を怠ってきたと認めるに等しい。しかも国会では、森元首相にも聴き取りするとは言わなかった。
岸田氏と自民党に、真相解明も自浄作用も期待できないのはもはや明らか。証人喚問こそ!
いつまで続くんだ?
「犯人が犯人の聴取をする」
というバカげたサイテーの茶番は???
田村智子委員長
「今回の(裏金)事件は自民党丸ごとと財界丸ごとの癒着でありそれゆえに自民党は事実解明から逃げ回っている。もはや自民党には政権党としての資格はない」
その通りだ
山下芳生さん
#自民裏金 づくりのキーパーソンは #森喜朗 元首相。岸田首相に元首相に経緯を聞いたか問うものらりくらり。真相解明する姿勢は微塵もありませんでした。地元無視の #沖縄 #うるま市 での #陸自訓練場建設 についても質問。予算委員会質問の動画です。
岸田総理大臣から事情聴取を受けた安倍派幹部の一部が「キックバック再開の判断には森元総理大臣が関与していた」と新たな証言をしたことが分かりました。
岸田総理による追加の事情聴取は26日、27日と2日間にわたって行われ安倍派幹部の塩谷立氏、下村博文氏、西村康稔氏、世耕弘成氏の4人が聴取を受けました。
複数の関係者によりますと事情聴取の中で安倍派幹部の一部が「いったん中止が決まったキックバック再開の判断には森元総理大臣が関与していた」と新たな証言をしたことが分かりました。派閥の会長を長くつとめた森元総理の関与について安倍派幹部の証言が明らかになるのは初めてのことです。
岸田総理はさきほど記者団の取材に応じ来週に向け追加の聴取を行う方針を明らかにしました。執行部は今後森元総理や4人以外の安倍派幹部への聴取を検討する考えです。
「ふてぇ野郎だ」地元カンカン! 自民・萩生田光一氏「非公認」処分なら次期選挙は落選濃厚
安倍派の裏金を巡っては、安倍元首相が「キックバック中止」を指示したにもかかわらず、安倍元首相の死去後の幹部会(2022年8月)を経てキックバックが継続となった経緯がある。4人は幹部会に出席していながら、キックバックを止めなかった責任で、党則で定める8段階の処分のうち4番目に重い「選挙における非公認」や、3番目の「党員資格停止」となる可能性がある。
さらに、26日の毎日新聞によると、幹部だった萩生田光一前政調会長と松野博一前官房長官、高木毅前国対委員長の3人の処分については「選挙における非公認」か「党の役職停止」が下される方向だという。岸田首相が直接、聴取した4人よりは軽い処分になるとみられている。
中でも危ういのが、東京・八王子市が地元の萩生田氏(東京24区)だ。21年の前回衆院選では、15万票を獲得し、次点の候補に10万票差をつけて当選。ところが、出馬した野党系3候補の票を合計すると10万票を超え、萩生田氏との差は約4万票になる。次期衆院選で非公認となり、公明党の推薦を得られないとなれば“黄信号”である。選挙区内の公明票は約4万票だからだ。
■「ご心配おかけして申し訳ないです~」
ある地元関係者が言う。
「2700万円以上も裏金化していたのに、萩生田さんはもう自分は“無罪放免”と思っているようです。普通に地元回りをやっていますから。最近、市内の飲食店で、店員のおばちゃんに『ご心配おかけして申し訳ないです~』と笑顔で声をかけている姿が目撃されています。裏金についての謝罪も釈明もない。みんな『ふてぇ野郎だ』『誰も心配なんかしてないっつーの』とカンカンです。安倍派5人衆のひとりなのに、彼だけ政治倫理審査会に出ず、逃げているのも情けない。次の衆院選では公認を得ようが得まいが、確実に票を減らすでしょう」
そもそも、党員資格停止や非公認程度で、国民は納得しないだろう。いっそのこと、二階氏のように不出馬を表明してはどうか。
二階氏は「ばかやろう」不出馬発言で処分逃れ、厳重処分が濃厚の安倍派幹部4人の気になる今後
二階氏はそう述べ、次の衆院選に出馬しないことで裏金事件の責任を取るとの考えを示した。
■なぜか林幹雄議員が代弁
ただ、会見では政治倫理審査会に出席しなかった理由や裏金づくりの経緯などについては自分の口では語らず、付き添いのようにして二階氏の後ろに立っていた側近の林幹雄元幹事長代理が、
「いちいち政倫審に出なくてもわかってもらえる」
などと答えていた。
そして、次期衆院選の不出馬の理由について、
「年齢の問題か」
と記者に聞かれると、
「お前もこの年がくるんだよ。ばかやろう」
と食ってかかった。
「政界引退」を示唆するような内容だったが、二階氏が身を引くのかどうかについては明言しなかった。
この日の夕方、岸田文雄首相は二階氏と会談した。
「国会審議がある多忙ななかで、時間をやりくりしてまで二階氏の労をねぎらった。二階氏の選挙不出馬の発表は、岸田首相にとっては追い風になることは間違いない」
官邸関係者がそう打ち明ける。
岸田首相が自ら申し出て出席した政倫審には、西村康稔、世耕弘成、下村博文、塩谷立の各氏も出席した。2022年4月に当時安倍派会長の安倍晋三元首相の指示で提案されたキックバック廃止の方針を、7月に安倍氏が死去した後、復活させるなどの協議をした4人だ。
しかし、4人からは具体的な経緯などは語られず、それまでの説明に終始した。
ある安倍派の衆院議員は、
「3月23、24日の土曜、日曜には、岸田首相の処分案に不満をもった4人の幹部や、その意を受けた議員があちこちに電話をかけて、『なんとか岸田首相に翻意してもらうように』と働きかけていたようだ。私にも幹部の一人から『岸田の処分はいったいなんだ』とすごい剣幕で電話があった。30分以上、岸田首相の悪口を言いまくっていた。『誰のおかげで総理になれたのかわかっているのか。安倍派のおかげだ』と言っていたのが印象に残っている」
と明かす。同議員のスマートフォンにはメッセージも届き、
<岸田のむちゃくちゃさを森喜朗元首相にも言ってやる>
との内容も入っていた。
■処分は党員資格停止が濃厚
岸田首相もあまりの反発に、一時は、
「弁明を再度聞いてから判断する」
と発言が後退した。そこへ二階氏の不出馬の報が飛び込んできたのだ。
「安倍派の4人を処分したところで国民は納得しません。政治資金収支報告書への不記載額では最高額の約3500万円だった二階氏も責任を取れとなります。そうなる前に辞めれば処分は回避できると、事前に岸田首相らと調整したうえで、選挙不出馬を決断したと聞いています。処分を受けなければ議員を辞めても影響力を残すことができる。安倍派の4人の処分にさまざまな横やりが入り、困っていた岸田首相にも恩を売れます。二階氏が辞めたのだから、4人にはより厳しい処分を課すことが当然という空気になってくる」
とは二階派の国会議員の話。
前出の安倍派の衆院議員は、こう話す。
「二階氏の決断で、自民党の党則から見ると3番目に重い党員資格停止になるとの見方が強い。ただそうなると裏金が1千万円を超すような他の安倍派幹部にも軽い処分とはいかず、それで新党結成となると困るので岸田首相も悩んでいるようだ」
自民党で政務調査役を長く務めた政治評論家の田村重信氏は、
「二階氏は先手を打って自身の処分を避け、一方で岸田首相の応援にまわり、安倍派の4人に処分を下しやすい環境をつくった。二階氏が選挙不出馬なので、安倍派の4人には最低でもこれと同等か、それ以上に厳しい処分も出しやすくなった。だから、岸田首相は夕方にわざわざ二階氏と会談をしたのでしょう」
と指摘した。
「地元の皆さんのご判断にお任せしております。(和歌山)県連にもこの旨、お伝えしたところ」
と述べた。
二階氏の和歌山3区は次の衆院選で「10増10減」の区割り変更の対象となり、現在の和歌山2区の大部分と一体になる。
二階氏の秘書には長男と三男がついており、
「いろいろ問題はあるが、二階先生が引退となればどちらかが後継になるのは既定路線です」
と自民党和歌山県連の幹部は話す。
■じわじわと効いてくる「過激ダンスショー」
一方、以前から二階氏の選挙区を狙っていた世耕氏の動きも気になるところだ。
これまで何度も衆院にくら替えするとの話が浮上していた。参院の任期は来年夏まで。くら替えするにも、参院選で出馬するにも党の公認が得られなければ、厳しい選挙になるのは間違いない。
また、世耕氏には、元秘書と現秘書が関わった和歌山県での「過激ダンスショー」もボディーブローのように効いている。さかのぼれば、世耕氏が陣頭指揮をとった昨年4月の衆院和歌山1区の補選は、維新候補に大敗している。
前出の田村氏は、
「安倍派が解散し、官邸の力が強くなるなかで、派閥も、森元首相ももう頼れないという現実をまずは直視すべきだ。そこに裏金事件があるので、世耕氏は新党だ、他の党に移籍だとか考えたとしてもとても無理。そんなことを考えずに、無所属で戦い勝ち抜かないと政治家として未来はない。他方で、岸田首相が捨て身で派閥解消を打ち出したことが、ひいては二階氏の不出馬にまでつながった。これで、岸田首相は安倍派4人を思い切って処分できるので、“低空飛行”の支持率を戻せるチャンスがきた。処分内容も報道より厳しくなる可能性もある」
との見方を示している。
(AERA dot.編集部・今西憲之)
「世耕氏を道連れ」「息子の世襲を画策」自民ナンバー2まで上り詰めた二階氏“電撃不出馬”の真の狙いは? 権力に貪欲、10年ごとに転機を迎えた40年の議員生活
「お前もその年がくるんだよ、バカヤロウ」
25日の記者会見で不出馬理由について「年齢の問題か」と問われた二階氏は記者に対して凄むように言った。令和の今にあっては失言とも取れるような発言だが、ある意味、現代に染まらない“ザ・昭和”の政治家らしい会見だったと言えるかもしれない。
二階氏は最近でも番記者に対して頻繁に食事をおごり、手土産を持たせる、昔らしい政治家のスタイルを貫いていた。
幹事長時代に二階氏の番記者をしていた大手新聞社の記者は語る。
「二階氏が東京都内で誰かと懇談をするとき、候補となる飲食店は数店舗に限られていたため、各社で手分けをして各店舗を見て回り、幹事長の車を探したものです。無事に見つかって、懇談後にぶら下がり取材をした後には、二階氏が記者たちに夜飯を奢ることが恒例になっていた。地元である和歌山のみかんや梅干しを大量にお土産として持たせることもあった」
昨今は政治家と記者の距離感が問われる時代になったこともあり、こうした光景は永田町ではあまり見られなくなっていたため、よくも悪くも二階氏らしい振る舞いを続けていたと言えるだろう。
ただ、このような豪胆な性格も災いしたか、自民党裏金問題では起訴された3人の議員を除くと、二階氏の収支報告書不記載額が3526万円と最高額となっていた。
会見では、二階氏が自らの裏金問題について国会で説明しないのかとも追及されたが、側近の林幹雄衆院議員が「二階会長は(不記載のお金を何に使ったのか)全部つまびらかにしてご報告を記者にしている」と即座に否定した。
しかし、その内容はほとんどが書籍代で、二階氏自身や小池百合子氏の活動について記した本など2万7700冊を3472万円もかけて購入したものとなっている。
二階氏の事務所は書籍の購入について、議会関係者などに配り、政策広報に努めるためだったと説明しているが、自身のヨイショ本を書いてもらうために出版社から提示された数量を買っていたのではないかとの指摘も受けているところだ。
「そもそも収支報告書に記載されなかった3526万円は記録をつけない裏金となっていたため、実際のところ何に使われたのかはわからない。ただ、お金に色はないため、もともと二階氏が自身のポケットマネーから書籍を購入していたものを、不記載だった政治資金の使い道として後付けしたのではないかともいわれます。
だからこそ、書籍代3472万円という突飛なものとなってしまい、政治資金の使い道としては疑問符がつく内容になったのだろう」(永田町関係者)
今回の不出馬表明によって裏金問題の責任を取り、国会で自身の裏金について説明する必要も、自民党から処分を受ける理由もなくなった――。二階氏はそんなシナリオを描いているのだろうが、そう簡単に国民が納得できるとは思えない。
一方、二階氏の引き際は裏金問題を巡る政局を見定めたものとなった。
裏金を所属議員にキックバックしていたことで大問題となった安倍派の幹部4人に岸田文雄首相自身が聴取をする3月26、27日に先駆けて不出馬を表明することで、安部派幹部らにもきちんと責任を取らせるよう圧力をかける形になったからだ。この4人のうち1人には二階氏と地盤を同じくする世耕弘成前参院幹事長もいる。
自民党関係者は「世耕氏は総理総裁を目指す考えを以前から示しており、参院和歌山選挙区から衆議院に鞍替えすることを狙っている。その選挙区が、二階氏が当選を重ねてきた和歌山3区(次期衆院選では「10増10減」の区割り見直しで和歌山2区となる)だった」としたうえで「二階氏は息子に国会議員を世襲させたいと考えている。安倍派の幹部が聴取を受ける前に責任を取ることによって、世耕氏に重い処分が下される流れを作り、動きを封じ込めようとしたのだろう」と解説する。
冒頭のように、会見では年齢と不出馬の判断は関係がないとして記者に凄んで見せた二階氏だったが、それでも85歳という高齢を迎え、永田町ではいつ国会議員から身を引くかが注目されていた。最終的には、次の選挙での不出馬表明も、政局的な駆け引きのカードとして利用したわけだ。
自民党で幹事長を5年以上務めただけあって、最後の最後まで権力に対して貪欲だったといえるだろう。
ベテラン秘書の1人は「二階氏は10年ごとに大きな転機を迎えてきた」と振り返る。
1983年に初当選を果たした二階氏は1993年に自民党を離党し、小沢一郎氏らとともに新生党を結成。2003年には自らが幹事長を務めていた保守新党が自民党に吸収される形で10年ぶりに自民党に復党している。
2013年には自民党が政権復帰を果たした第2次安倍政権で衆議院の予算委員長となり、2014年には来年度予算案を与野党の人脈を駆使して異例のスピード審議で衆議院を通過させ、その後の総務会長、幹事長就任に道筋をつけた。
そして、2023年に自民党裏金問題が発覚し、今年になって二階派は解散。二階氏自身も国会議員としての活動に区切りをつけることとなった。
新党ブームから民主党政権誕生による自民党下野も含む、激動の40年間の議員人生を自らの政局観で切り開き、自民党ナンバー2の権力者にまで上り詰めた政治家だと言えるだろう。
しかし、時代はすでに令和である。国会議員の思惑が絡み合った永田町の駆け引きによる政治ではなく、求められるのは真に国民生活に向き合った政治だ。ザ・昭和の政治家が国会から去ることによって、現代に即した新しい政治を始めることができるのかが、これからの国会議員には問われている。
取材・文/宮原健太
集英社オンライン編集部ニュース班