二階氏不出馬の意向で「和歌山3区」三男vs世耕氏

●世耕氏は "二階氏の息子なら勝てる"と衆院に鞍替えを画策
●三男の伸康氏は地元で評判が良い。二階氏の秘書を務め、見た目も爽やかで物腰も柔らかい。既に東京から和歌山に引っ越し、後援会に挨拶回り
――2021年の記事より

裏金幕引きに大マスコミも加担 調査もせずに処分を検討する自民党

 処分の決定は岸田の国賓訪米前の4月上旬といわれている。大マスコミはそれまでずっと「どうなる処分」で大騒ぎし続けるのだろう。処分をめぐる情報は、当然ながら官邸や党幹部らが番記者らに流しているわけで、観測気球のリークに乗っかり、幕引き狙いの自民党の思うツボである。

■目くらましに騙されてはいけない

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。

 「政局報道に流されるという大メディアの弱点が出ています。誰を処分するのか、二階さんは、岸田さんは、といった政局に関わることで、重要な情報を伝えているかのような勘違いです。国民が望んでいるのは、裏金問題の真相解明ですよ。世論調査では8、9割が『説明責任が果たされていない』と答えている。それなのに処分論が先行するのは、問題のすり替えです。政倫審でハッキリしたのは、裏金問題について何もハッキリしなかった、ということ。メディアは今こそ、より厳しい証人喚問をやれとキャンペーンを張るべきでしょう」

 目くらましの問題すり替えに乗せられる大マスコミも、欺瞞に満ちた自民党と同罪だ。
 

二階俊博元幹事長、次期衆院選に立候補しない意向 会見で発表

 
自民党の二階俊博元幹事長(85)が25日午前に記者会見し、次の衆院選に立候補しないことを明らかにした。
 
 二階氏は衆院和歌山3区選出で、当選13回。二階氏をめぐっては、自身が会長を務める二階派の政治資金パーティーをめぐる裏金事件を受けた処分などが焦点となっていた。二階氏は2021年まで自民党史上最長の約5年間にわたって幹事長を務めた。