苦しいはずだ!大型スーパーは過去のように半額セールをしなくなった。コンピューターでの管理をきっちりしている。
ーー家計にのしかかる物価負担が年間で28年万円も増えた(みずほのシンクタンクの調査)
しかも、毎日食べる野菜、肉、魚など生鮮食料品を除くそうだ
生活実感としては、生鮮食料品の値上がりに閉口している

 

 

 物価高が家計の重石になる状況が続いています。民間シンクタンクのみずほリサーチ&テクノロジーズは14日、2022年度~24年度の3年間の物価高騰により、21年度と比べた24年度の年間家計負担が1世帯(2人以上)当たり28万円増えるという試算を公表しました。

 試算は生鮮食品を除く総合消費者物価指数について、23年度は前年度比2・8%上昇、24年度は同2・2%上昇すると予測。家計で購入する商品・サービスを食料、エネルギー、その他に分類して物価変動を推計しました。

 その結果、平均的な世帯では前年度に比べ23年度は9万4852円の負担増、24年度は7万8275円の負担増となりました。これに22年度の物価高騰による負担増10万7625円を加えると、28万752円になります。

 3年間の物価高騰による負担増の額は家計の年収によって異なります。年収300万円未満の世帯では18万1234円、同1000万円以上の世帯では44万566円の負担増となります。

 

自民政治にモノ申す

「裏金」「大軍拡」…大いに対話

東京・新宿で青年有志宣伝

 
 
 裏金と大企業癒着で政治をゆがめ、民主主義と平和を壊してきた「自民党政治にモノ申す」と掲げて16日、青年らが東京・新宿駅前で街頭宣伝しました。リレートークで元気にアピールし、シールアンケートを使った対話が大いに盛り上がりました。主催は全労連青年部、全日本民医連、全商連青年部、全国革新懇、市民の青年有志でつくる実行委員会です。

 アンケートで、自民党の「裏金」問題を「許せない」「許せる」、過去最大の軍事費に「反対」「賛成」などを質問しました。

 大軍拡について「中国が攻めてきたらどうする」と主張する東京都新宿区の男性会社員(60)。参加者が「軍事費を増やすために税金を上げようとしている。物価高、年金引き下げ、医療費の窓口負担増で、生活がままならなくなる」と説明すると、男性は「不満は医療・介護・保育など弱者に冷たいことだ」と応じました。参加者が「僕は医療従事者。医療現場に政府が支援しない。その改善を訴えている」と述べると、最後は「応援します」と握手しました。

 「全部にシールを貼りたい」と語る若者も。印刷会社勤務の男性(21)は「議員ばかり有利な日本にするな。裏金あるぞ!」と付せんに書きこみました。

 リレートークで「賃上げは闘って変えることができる」(全労連青年部)、「『業者には増税、自民党は脱税』は許されない。選挙で営業と暮らしをないがしろにする政治にノーを」(東京商工団体連合会)と訴えました。
 
 

【密着】共産党史上初の女性党首 田村委員長の意外な“素顔”と共産党が抱える課題

 

 

共産党史上、初の女性党首となった田村智子委員長に単独取材。共産党が抱える課題にどう取り組むのか、迫りました。
 
先月、都内の商店街。
 
田村委員長「牛、あの大根と一緒に煮込むような感じのってあります?」
肉店の店主「コマ切れとかで良ければ」
田村委員長「コマで、はいはい」
 
夕飯の買い物をしていたこちらの女性、実は…。ことし1月、100年を超える共産党史上、初の女性党首に就任した田村智子委員長です。
 
「桜を見る会」の問題を先頭に立って追及し、注目されるようになった田村さん。国会では厳しい追及が売りですが、商店街で聞いてみると・・・
米販売店の店主 「全然そういう雰囲気じゃ、普段は全然違うんです」
豆腐店の店主「普通のおばさんです、ね?」
 
街での評判は「ふつうの人」。
 
 
前任の志位氏が23年にわたり委員長を務めていた共産党。「世代交代」と「女性登用」を求める声におされ田村さんを抜てきしました。
 
○共産党・田村智子委員長
「私達の世代がこれからの党の中枢を担っていくっていうことは必要だし、それからジェンダー平等を掲げる政党として、やはり女性が委員長になるということはどこかで求められてくるんだよなと」
 
党首になったのは自民党に政治とカネの問題が起きたまっただ中でした。
 
○共産党・田村智子委員長
「最大の国民の怒りは裏金問題ですよね。ここまで腐ってここまで行き詰まって、本当に日本の社会ダメになってしまいますので、これはもう最大のテーマが自民党政治を終わらせるというのが私の役割」
 
「これだけ国民がもう自民党は信用ならないと。自民党政治にダメ出しをしてるときにその政治に代わる政治はこういうものですよというのを示すことが、いま野党の責任として求められているというふうに思うんですね」
 
自民党に代わる政権のあり方を示すとして、立憲民主党などとの連携に強い意欲を示しました。
 
ただ、岸田内閣や自民党の支持率が低迷している一方、共産党の支持率も上向かず、批判の受け皿になれていないのが現状です。そこには共産党の体質に課題があるとの指摘も出ています。
 
○現役の共産党員 
「SNSで異論を表明した党員に対して、党から呼び出され注意をされる、あるいは、ひどい場合だと、除籍になってしまう」
 
「党運営が閉鎖的」との声があがっているのです。田村さんに対しても「幹部への疑問の声を抑え込んだ」という指摘もあります。
 
○共産党・田村智子委員長
「あれ(抑え込みとされるの)は発言に対する批判なんですよね。批判っていうのは辞書を引いても「言動に対して問題点や間違いを正すことを求める」っていうことなんですね。それが中央委員会(=幹部)としての責任を果たすということなんですね」
 
あくまでも適正な反論で、問題は無いと主張しました。
 
また、高齢化が進み、党勢が縮小していることにはむしろ「チャンスだ」と訴えます。
 
○共産党・田村智子委員長
「格差が非常に広がってるという問題を見ても、資本主義のままでいいの?という問いかけが若い皆さんの中にも相当に広がっていて、そこに答えを持ってるのは日本共産党なんですよ」
 
言葉通りに党勢を拡大させられるのか。田村委員長の手腕が問われます。
 
(2024年3月16日放送「news every.サタデー」サタスペ)

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