自民党「刷新本部」会合で「森喜朗元首相の時代はどうだったか、ちゃんと聞くべきだ」との声が複数上がったという。
岸田首相や安倍派幹部は、この間一貫して「森氏が関与したとの指摘はない」として森氏の調査から逃げてきた。いかにいい加減な姿勢できたか、露呈しつつある。

 

 

 14日に開かれた自民党の政治刷新本部会合で、安倍派の政治資金パーティー収入裏金事件を巡り、出席者から「森喜朗元首相の時代はどうだったか、ちゃんと聞くべきだ」などの声が複数上がった。森氏はかつて清和政策研究会(安倍派)の会長を務め、裏金の経緯について事情を知っているのではとの見方もある。

 

 出席者によると、刷新本部長を務める岸田文雄首相(党総裁)は「実態解明のために関係者の声を直接聞くことについて対応を検討する」と語ったが、具体的な対象には言及しなかったという。

 

 

世耕弘成氏、裏金経緯は「知らなかった」「分からない」 贈答疑惑クッキーは「個人的に用意した」 参院政倫審

 
全てが他人事。そして異常な威張り方。「キックバックをやめることはない」と言う発言を聞いたこともないと言いきるが橋本聖子は聞いて知っていたと発言。アベ派の中枢部にいた世耕が聞いていないはずがない。幼稚で気味悪い世耕。破廉恥発言に徹し世耕ってどんだけアホなんだろう。
 

山下:裏金はいつから?
世耕氏:知らない
山:始まったと推察される頃、派閥会長だった森元首相に経緯を聞いたか?
世:聞いてない。決めつけはいかがか
山:参院議員の改選年に全額キックバックいつから?
世:わからない
山:秘書に聞いたか?
世:5年前までしか聞いてない

 

 

 
 
 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた参院政治倫理審査会(政倫審)が14日開かれ、安倍派の世耕弘成前参院幹事長と西田昌司氏、橋本聖子元五輪相の3人が出席した。安倍派がパーティー券の販売ノルマ超過分のキックバック(還流)を継続した経緯について、世耕氏は「関与したこともなければ、報告、相談も受けていない」と主張した。
 
 世耕氏は、政治資金収支報告書の不記載が長年続いていたことは「一切知らなかった」とした。改選対象の参院議員はパーティー券の売り上げが全額還流される派閥内の仕組みに関しても、「私は決める過程に全く関与していないので説明できない」と述べた。
 
 安倍派は、2022年4月の幹部会で還流廃止の方針をいったん決めた後の22年8月、幹部が再度集まり、還流の取り扱いを協議した。いずれの会合にも出席した世耕氏は「8月の会合で現金還付の復活が決まったことはない」と強調。その後、なぜ復活したかは「残念ながら分からない」と関与を否定した。
 
 還流の仕組みについて、「少なくとも十数年前には始まっていた。13年ごろから私の事務所でもあった」と述べた。橋本氏も仕組みを把握したのは「10年以上前」と説明した。
 
 西田氏は政倫審で、派閥幹部への不満を表明した。還流を巡って「安倍晋三元首相が『やめろ』と言ったのに、続けた派閥幹部は責任重大だ」と指摘。説明責任が「全く果たされてない」と反発した。
 
 参院政倫審での審査実施は1985年の設置後初。2月29日と3月1日に開かれた衆院政倫審と同じく、報道機関に全面公開で実施された。政治資金収支報告書の不記載があった自民議員ら32人が審査対象となっていた。 (三輪喜人)
 
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◆世耕氏地元の「女性ダンサー会合」に秘書も出席
 

 
 自民党の世耕弘成前参院幹事長は14日の参院政倫審で、地元の和歌山市で昨年11月に開かれた党会合に露出の多い衣装の女性ダンサーが招かれていた問題を巡り、自らの秘書が参加していたと明らかにした。「ああいう写真が撮られるのは極めて不適切だった。監督責任として厳しく注意し、自宅謹慎を申し付けている」と述べた。
 
 日本維新の会の音喜多駿政調会長は「こうした(会合の)際に裏金が使われていたのではないか」と追及。世耕氏は「少なくとも還付金を原資とするものは、地元を対象に使ったことは1円もない」と反論した。
 
 世耕氏は、和歌山市の選挙区内の有権者に高級クッキーを渡していたとして、寄付行為を禁じる公職選挙法違反の疑いも指摘されている。立憲民主党の蓮舫氏は、還流された資金でクッキーを購入した可能性を指摘し、「こういう使われ方を堂々と胸を張って言えるのか」とただした。
 
 世耕氏は「クッキーは個人的に用意した。和歌山の有権者には私の資金管理団体で購入した贈答品は何一つ渡したことはない」と違法性を否定。「贈答品はいくつか還付金の中から買っているが、与野党の政治家との会食の手土産や、経済界などからごちそうになる時にこちら分の負担との思いで返している」と述べた。(近藤統義)
 
 

世耕弘成氏に「みっともない」の声…裏金追及政倫審でセクシー懇親会釈明「出席秘書は自宅謹慎」

 
 
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて14日、参院政治倫理審査会が開かれ、自民党安倍派(解散決定)の世耕弘成前参院幹事長、西田昌司衆院議員、橋本聖子元五輪相の3人が出席した。

「5人組」と呼ばれた安倍派幹部の1人で、裏金問題の「キーマン」とされた世耕氏だが、緊張感漂う政倫審の場で、セクシー衣装を着た女性ダンサーが出演した自民党和歌山県連主催の青年局会議後の懇親会に自身の秘書が出席していたことを明かした。裏金だけなく、ハレンチ会合問題でも釈明に追われる形になった世耕氏に対しては、自民党内でも「みっともない」と突き放す声も聞かれた。

世耕氏は、会合出席者が口移しで女性ダンサーにチップを渡す様子の写真が報じられたことを念頭に「ああいう写真を撮られるのは極めて不適切。秘書には厳重注意をし、自宅謹慎を申しつけた」と強調。一方、自身の責任については明確に答えなかった。

会合に出席した世耕氏の秘書が、チップを口移ししたとの指摘もある中、チップは「裏金」だったのではと日本維新の会の音喜多駿参院議員に指摘された世耕氏は「このお金が秘書のものかどうかも分からない。少なくとも還付金が原資のお金を、地元を対象に使ったということは、1円もない。明確に申し上げたい」と「明言」した。

ただ裏金問題では明言どころか「ゼロ回答」の連続。最大の注目点だった、2022年4月に1度廃止方針が決まった安倍派の裏金キックバック方針が8月の幹部協議を経て復活した経緯について、幹部協議に出席した1人の世耕氏には質問が集中したが、世耕氏は自分の関与を否定した。「だれが決めたのか、私自身が知りたい」と述べ、幹部会合の中で代替案が出たことに言及した世耕氏に、立憲民主党の蓮舫参院議員が「誰が代替案を提案したのか」と問うても「記憶がない」と発言。蓮舫氏に「都合のいい記憶だ」と皮肉られる場面もあった。

キックバック復活の経緯をめぐっては衆院政倫審での西村康稔、塩谷立両氏ら幹部の主張が食い違い、さらに世耕氏の知らぬ存ぜずぶりが露呈。蓮舫は「(偽証が問われない)政倫審の限界を感じた」と口にしたが、世耕氏は「知っていることは全部、正直に話した」と強調した。

この日までに衆参両院政倫審に岸田文雄首相ら自民党議員9人が出席したが、新事実は明らかにならず。そんな中、野党が「ラスボス」として「爆弾発言」に期待する下村博文元文科相(69)が18日の衆院政倫審に出席することが決まった。下村氏も、キックバック復活が決まった幹部会合に参加しているが、18日の説明次第では、証人喚問を求める声がさらに強まる。保身か説明責任か、自民党の本質が問われる最後のチャンスになりかねない。【中山知子】