自民党裏金調査の責任者にパーティ券収入「不記載」で政治資金規正法違反疑惑《派閥パーティの収入130万円分が…》

 

「鹿児島県建設政治連盟の収支報告書には、個人ではなく同連盟からの支出額と明記してあります。個人で購入した金額を政治連盟の支出に混ぜてしまったという森山氏側の回答が事実であれば、領収書や購入者名を開示すべきです。森山氏は裏金事件の調査責任者ですからしっかり説明すべきでしょう」
 
 派閥の政治資金パーティをめぐる裏金事件の余波がいまだ収まらない自民党。そんな中、自民党総務会長の森山𥙿衆院議員(78)が代表を務める政治団体「近未来政治研究会」についても、政治資金規正法違反(不記載)の疑いがあることが「 週刊文春 」の取材で分かった。
 
岸田首相からの信頼も厚い森山氏
 
裏金問題調査の責任者である森山氏
 
 現在衆院7期目の森山氏。岸田文雄首相との“すきま風”が囁かれる茂木敏充党幹事長とは対照的に、岸田首相とサシで会食するなど、信頼も厚い。

「森山氏は党の政治資金問題調査チーム座長を務め、政倫審でも野党との調整や出席者の意向確認などを担った。ただ、出席を検討していた安倍派幹部の下村博文氏などの更なる政倫審開催については、『検察庁の捜査が終結している以上、これ以上議員を表に立たせてもしょうがない』と慎重な立場です」(政治部記者)

 裏金調査の司令塔と言える森山氏。ところが――。森山氏が領袖を務め、一連の裏金問題を受けて今年1月に解散を宣言した派閥「近未来政治研究会」(森山派)。この政治資金収支報告書を精査すると、不可解な点が浮上するのだ。

 2022年4月15日、近未来政治研究会は都内のホテルで、派閥の政治資金パーティ「近未来政治研究会と語る集い」を開いた。森山氏の地元・鹿児島県の政治団体「鹿児島県建設政治連盟」の収支報告書には、このパーティについて、同年4月13日付で130万円分のパーティ券を購入した記載がある。しかし、近未来政治研究会の収支報告書には、この130万円分の収入についての記載が見当たらないのだ。

 政治資金に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授が解説する。

「政治資金規正法では、20万円超のパーティ券の購入者の氏名や金額を収支報告書に記載するよう義務付けている。130万円のパーティ券収入を記載していないとなれば、政治資金規正法違反(不記載)の恐れがあります」

先月も記載漏れを訂正したばかりだが…
 そもそも鹿児島県建設政治連盟とはどのような団体なのか。

「建設業者でつくる鹿児島県建設業協会傘下の政治団体で、所在地は鹿児島市内の同じビル内にあり、代表者も同じです。建設業界と農家は、森山さんの支援団体の中核と言われます」(自民党関係者)

 鹿児島県建設政治連盟会長に聞いた。

――近未来政治研究会は森山さんの派閥。森山さんとのお付き合いは?

「お付き合いとかそういうレベルじゃないよ。そりゃ、森山先生は有名ですから知ってますよ」

――付き合いはある?

「そりゃ誰でも付き合いはあるでしょうが」

――近未来政治研究会のパーティ券を130万円分購入した?

「ちょっと、私には分かりませんけどね、事務局がしておりますんでね」

 近未来政治研究会は昨年11月、34万円のパーティ券収入の不記載があったとして2022年分の収支報告書を訂正し、森山氏本人の資金管理団体も先月下旬、2022年分の収支報告書において、20万円の寄付の記載漏れを訂正したばかりだ。なぜミスが相次ぐのか。
 
森山氏は「私は全く分かりません」
 森山氏本人に電話で聞いた。

――130万円の不記載が見つかった。

「それはちょっと、調べてみないと。私は全く分かりませんので」

――鹿児島県建設政治連盟会長とはどのようなご関係?

「それは昭和20年生まれですから同じ年ですよ。私の選挙区ですから(付き合いはある)」

 近未来政治研究会は、次のように書面で回答した。

「本会の政治資金については、法令に従い適正に処理し、その収支を報告しているところです。20万円超の購入については確認をしているところであり、ご質問の政治団体の関係者からは、個人と政治団体でいずれも20万円以下の購入であると聞いておりましたので、再度確認した上で適切に対応をしたいと思います」

 だが、前出の上脇教授はこう反論する。

「鹿児島県建設政治連盟の収支報告書には、個人ではなく同連盟からの支出額と明記してあります。個人で購入した金額を政治連盟の支出に混ぜてしまったという森山氏側の回答が事実であれば、領収書や購入者名を開示すべきです。森山氏は裏金事件の調査責任者ですからしっかり説明すべきでしょう」

 政治とカネに対する信頼回復の道は険しそうだ。
 
 

橋下徹氏 自民裏金調査責任者130万円誤分記載に「収支報告書のデジタル化、金の流れの紐付け化が必須」

 
橋下徹は何処でも口は挟み、ちゃんと問題の根源を暈かす事に懸命。維新も同じ事やっているのかな?って疑いたくあんる。大阪のおばちゃんみたいに何でも口を挟むのlは罪がないけれども、こいつは厄介な維新のボス。「利権漁り」だけで生きている卑しい奴。だからマスメディアで目立つような発言で時には平気でコロコロと立ち位置を変える。「詐欺師」みたいな者。呟いても相手にすべき人間でない。
 
 
 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(54)が13日までに自身のSNSを更新。自民党森山派会長の森山裕総務会長(衆院鹿児島4区)は12日の記者会見で、2022年分の政治資金収支報告書にパーティー収入130万円分の誤記載があったと明らかにしたことに言及した。

 政治資金問題調査チームの座長を務めている森山氏は、週刊文春のニュースサイトが報じたことを受け「事務処理上、非常にまずかった。今後、間違いがないようにしたい」と述べた。

 森山氏の事務所によると、12日に総務省に訂正を届け出た。鹿児島県の建設関係の政治団体が購入した政治資金パーティー券代130万円分に関し、収入総額には計上したが、支払者名や金額の内訳が記載されていなかった。7回に分けて、いずれも20万円以下で入金されたため、規正法で定める公開基準「20万円超」に当たらないと認識していたという。

 橋下氏は「自民党裏金調査の責任者にパーティ券収入『不記載』で政治資金規正法違反疑惑≪派閥パーティの収入130万円分が…≫(文春オンライン)→政治団体間での金の出入りが一目瞭然となるように、収支報告書のデジタル化、金の流れの紐付け化が必須」とつづった。