野党が云々以前の話 自民党政権続投という選択肢はもはやない

 



 岸田自民は上から下まで腐り切っているということ。マトモな議員など皆無に等しいのだ。

 「それもこれも、この10年にわたる『安倍1強』の弊害が原因です」と言うのは、法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)だ。こう続けた。

 「安倍政権以降、『モリカケ桜』に象徴されるように、権力側がやりたい放題を平然と行うようになった。不祥事が発覚しても、国会でウソをつき、公文書は改ざんです。安倍元首相のこうしたやり方を長年、見てきた自民党議員は何をやっても許されるという感覚が身についてしまっているのでしょう。おごり高ぶりと緊張感の欠如が、相次ぐハレンチ行動の元凶になっているのだと思います」

 自民党最大派閥・安倍派による巨額の裏金づくりも「どうせ検察は権力中枢に手出しできない」と、高をくくった末の不法行為だったに違いない。党内は順法精神に欠けるヤカラだらけということ。改めて衝撃的な惨状である。

 国民はもうハレンチ政党にウンザリなのだ。岸田政権の明暗を分ける4月28日の衆院3補選で「スリーアウト! チェンジ」が現実味を帯びてきた。今月7日、小泉元首相と二階、山崎元副総裁ら党重鎮が会食。終了後、山崎氏は報道陣に「自民党3連敗なら岸田政権はアウト」と語ったが、「NO」を突きつけられるのは、岸田だけじゃない。

 「巨額の裏金づくりに脱税疑惑、ハレンチ会合、差別発言と悪行の限りを尽くしてきた自民は、下野程度では済まされません。岸田首相は『解党的に出直す覚悟』と表明していますが、出直ししてもらう必要もない。もはや、解党・解散が当然です。衆院3補選で全敗させ、国民が怒りの鉄槌を下さなければ、自民はまた同じことを繰り返すに違いありません。国民は覚悟を持って臨むべきです」(五十嵐仁氏=前出)

 底なしのハレンチ政党には、サッサとお引き取り願うしかない。でなければ、この国に未来はない。

 

 

【中継】「もう何をやっても無駄」党内から諦めの声 議員からの政倫審“出席意向”締め切る ダンスショー問題で閣僚も不快感

 
 
自民党の派閥の政治資金問題を受け、参議院の政治倫理審査会は12日午前11時、野党が出席を求めている32人からの意向確認書の提出を締め切った。何人が出席するかが焦点。最新情報を国会記者会館から、フジテレビ政治部・阿部桃子記者が中継でお伝えする。

提出は午前11時に締め切られたが、ある安倍派の閣僚経験者は、締め切り直前のFNNの取材に対し、「まだ決めていない」と話すなど、出席に前向きな議員は限られている。

FNNの取材では、これまでに世耕前参院幹事長と西田参院議員ら、合計4人が出席の意向を示している。自民党内には「この数人に限定して幕引きすべき」との声があり、野党側は批判を強めている。
 
日本維新の会・音喜多政調会長「32人全員を求めていきたい」
さらに、裏金問題に加えダブルパンチとなっている、自民党青年局によるダンスショー懇親会に対し、12日朝は、閣僚からも不快感が示された。

加藤こども政策相「会の趣旨にそぐわない、極めて不適切な内容の余興が企画・実施され、国民の不信を招いたことは誠に遺憾」

一方、12日午前、この問題で辞任した藤原青年局長の後任に、鈴木貴子元外務副大臣の起用が了承された。

自民党は、5日後に党大会を控える中、人事を急ぎ問題を払拭したい考えだが、ある若手議員は「もう何をやっても無駄」と嘆くなど、どんよりとした空気が広がっている。

 

政労使会議が13日開催も現状は「笛吹けど踊らず」…世論調査では「賃上げ実現できない」が76%

 
 
13日、岸田首相は賃上げに向けた政労使会議を開く。経団連の十倉雅和会長、連合の芳野友子会長と会い「賃上げと成長の好循環をつくるために、官民の機運を盛り上げる」そうだ。

では、この賃上げは実現できるのか。12日公表のNHKの世論調査では「物価上昇を上回る賃上げが実現できるか」の問いに76%が「実現できない」と答えている。

春闘のニュースでは、「大手航空会社1万2000円アップ」とか「電機連合ベア1万円以上」と威勢のいい話が出ているが、これは働く人の7割が勤める中小企業とは縁遠い話。

「連合加盟の組合は大手中心で、全労働者の16%しか入っていません。一方の経団連傘下の企業は下請けへの締め付けが続いています」(関係者)

サラリーマンは渋い賃上げを覚悟したほうがいい。

 

自民党員、裏金事件で3万人減 「不信招いた」と分析
 

 自民党の金子恭之組織運動本部長は12日の党役員連絡会で、2023年末時点の党員数が109万1075人だったと報告した。22年末から3万3688人減少。金子氏は、派閥の政治資金パーティー裏金事件が影響したとして「党員の不信を招いた」と分析した。梶山弘志幹事長代行が役員連絡会後の記者会見で明らかにした。

 裏金事件は23年11月に東京地検特捜部が捜査していることが判明。年末までの短期間で党員数減少につながった形だ。

 自民の党員獲得目標は120万人。金子氏は、次期衆院選などを念頭に「各種選挙を勝ち抜くため、目標達成に向けて粘り強く取り組む」とも語った。