「紛争解決に女性の声を」 イスラエルとパレスチナで異例の連携

 

 戦争をやるかどうか決めるのは男性。でも犠牲になるのは女性も一緒――。

 パレスチナ自治区ガザ地区で続くイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘の裏には、ジェンダーギャップの問題が存在する。ハマスの主要幹部は男性が占め、イスラエルの戦時内閣も全員が男性だ。そんな矛盾を前に、イスラエルとパレスチナの女性団体が連携して「平和」を求める声を上げ続けている。

 「(政府は)力によって物事を解決できると市民を説得している。でも権力はうそをつくことを忘れてはいけない」。イスラエルの市民団体「ウィメン・ウェイジ・ピース」(WWP)のヤエル・アドミ代表(66)はそう話す。WWPはイスラエル軍とハマスが戦い、約2300人が死亡した2014年の戦闘後、結成された。

 アドミさんは1969年に兄をエジプトとの戦争で失った経験があり、ソフトウエアエンジニアとして働く一方、20代から平和運動を続けてきた。しかしイスラエルとパレスチナの戦闘は何度も繰り返され、やむ気配がない。徴兵制のイスラエルでは、母親は常に子供を戦地に送る不安にさらされている。「今までと何か違うことをしなくては」と結成したのが女性、そして母親の思いを訴えるWWPだった。


岐阜市長がシオニスト政権イスラエルへの支持を表明 過去にも反パレスチナ発言

 

相当にヤバイこれは!

 

 

シオニスト政権イスラエルの在日大使館は17日、X(旧ツイッター)への投稿で、岐阜市の柴橋正直市長が同大使館を訪れ、自身が代表を務めるクリスチャン政治家の団体代表として、シオニスト政権を支持する声明文を手渡したと明らかにしました。

 

 

この投稿によると、柴橋市長はこの日、自身が代表を務めるクリスチャン政治家の団体「オリーブの会」代表として、同会メンバーの五十嵐義隆氏とともに都内のシオニスト政権イスラエル大使館を訪れ、声明文を手渡しました。

声明文は冒頭で、今月7日に始まったパレスチナ・イスラム抵抗運動「ハマス」による「アクサーの嵐」作戦を「テロ攻撃」として非難した上で、「私たちオリーブの会は、(中略)イスラエルの平和のために祈る。私たちはイスラエルの側に立つとともに、アブラハム、イサク、ヤコブの神であり、私たちの創造主なる神ご自身が、イスラエルを加護されんことを祈る」としています。

また、この声明文では、柴橋氏の肩書は岐阜市長ではなく、「オリーブの会 会長」と記されています。

 

 

 

福音派団体の行事に多数出席、親イスラエル・反パレスチナ発言繰り返す

柴橋市長は2009年から2012年まで民主党の衆院議員として活動。その後、2018年の岐阜市長選に無所属で出馬・初当選し、昨年2月の市長選でも再選を決め、現在2期目を務めています。プロテスタントのクリスチャンであることを公言しており、2016年にクリスチャンの政治家らでつくる「オリーブの会」を組織し、自ら代表を務めています。

その一方で、国内各地で開かれている福音派と思われる団体の行事に岐阜市長の肩書で出席し、多数の講演を行っています。

いずれも主催者側の団体がYouTubeに動画を公開しており、市長の発言を確認することができます。

例えば昨年4月3日に沖縄県内で開かれた集会(https://www.youtube.com/live/yg5dMWu8Ock?si=EtczdSBwojtAOLyS)では、当時始まったばかりのウクライナ戦争に触れ、「ロシアとウクライナの関係をイスラエルとパレスチナの関係に重ね合わせる人がいる」とし、「私たち(=集会出席者)はイスラエルが神に選ばれた国であることを知っているが、一般の人は知らない。イスラエルがパレスチナをいじめていると考えてしまう」などと、イスラエル「建国」に正統性があるかのような認識を開陳しています。

また、同年に開かれた別の集会(https://www.youtube.com/live/S-OolBDhY8M?si=6dzg7u69qsW8-ko0)では、オリーブの会を立ち上げるに至った経緯について、2015年に被占領地パレスチナに渡航した際、「神から日本を動かすため立ち上がるよう言われた」と話しています。

さらに、浪人中の2016年には、韓国のキリスト教団体が運営するCGNTVの番組(https://youtu.be/qD2DK3koogY?si=L8LHr9p5Dxvdt_8g)に出演し、衆議院議員時代の2011年に当時国連で提起されていたパレスチナ国家の承認決議について、日本政府として反対するよう当時の野田首相に働きかけたことを明らかにしています。その際、聖書に書かれている「イスラエル」についても解説したとし、あたかも聖書内に記述された「イスラエル」と現在イスラエルと名乗るシオニスト政権が関連があるかのように語っています。

 繰り返す「主の言葉」

柴橋市長の演説を聞いていると、「主(神)からの言葉が聞こえた」という発言が頻繁に耳につきます。柴橋氏がよく披露するエピソードに、2019年に岐阜市内の中学3年生がいじめを苦に自殺した事件があった際、「主の声を聞いて、市の教育大綱の内容を見直した」というものがあります。

また、そもそも市長の肩書で特定宗教・宗派の集会に出席・演説することは、政教分離の原則に抵触する疑いがあります。柴橋氏は上にあげた2番目の動画でも市長として集会に出席し、「我々の目的は福音伝道の完成。日本の人々がイエス様にお会いし、救済にあずかることだ」などと語っています。地域と一体化した神社の行事への出席でも政教分離をめぐる訴訟が行われる中で、特定の信仰を広める目的を市長が公言することは明らかに政教分離の原則に違反します。

連日、シオニスト政権の爆撃により多くのパレスチナ人が犠牲になっている中、市長という公職にある人物が一方的にイスラエルへの支持を表明することが果たして適切なのか。また、神の声が聞こえるなどと主張し、それを政治判断の基準に据えていることを公言する人物が市長としての資質を有していると言えるのか。市議会や地元メディアは厳しく問う必要があります。