異次元の少子化対策を口にする岸田政権ですが、中身は低次元で財源を国民に押しつけるお粗末さ。若い世代が先が見えない状況に置かれている今、隅々までの支援を。めざすのは、どんな生き方を選択しても自分らしく生きることができ、それが尊重される社会です。

 

回りから、ヒントを言われているのに未婚化の原因について、明後日の答弁で答える加藤鮎子大臣。しかも、なんか、答え方もしどろもどろ。誰だよ、こんなポンコツに投票した奴は誰だ!

 

 

加藤鮎子こども政策相は5日の参院予算委員会で、少子化対策の財源として公的医療保険に1人あたり月額平均500円弱を上乗せする「子ども子育て支援金」について「政府が示している加入者一人あたりの平均月額500円弱は、言葉通り、全体の平均的な金額を示すものであり、具体的な拠出額については加入する医療保険制度、所得の多寡、世帯単位か個人単位か等によって異なることとなるが、いずれにせよ負担能力に応じた設定となる」と説明した。

その上で「こうしたことについて、今後とも丁寧に説明していく」と強調した。

 

 

きょうの潮流
 

 子どもをもつ以外の人生を歩みたい―。その選択を、テレビの長寿番組で全国に伝えた夫婦は、とんでもない試練にさらされました

 

▼教師だった妻は夫の親からなじられ職も解かれる。夫婦は殺害予告をうけ、隣人は手紙を送りつけました。「あなたは女性と名乗るべきではない」。1970年代のアメリカでの出来事です

 

▼子を産むか産まないか。両者の間の「溝」を掘り続けてきたものとは。米国の歴史学者が著した『それでも母親になるべきですか』を読むと、その「溝」が社会のなかで意図的につくられてきたことがわかります。国家や宗教によって

 

▼著者は歴史をひもときながら、女性が母親にならなかった理由を説きます。助けてくれる人がいなかった、すべてを手に入れるのは無理、地球環境が心配、物理的に無理だから…。そして現代の女性が子どもをもたない理由の多くが、過去の女性たちと共通していることも

 

▼昨年の日本の出生数が75万人余で過去最少を更新しました。これで8年連続の減少。結婚も減っていることから、専門家は「今後さらに減少する可能性がある」と指摘します。民間の調査でも将来子どもをほしくないと答えた未婚の男女が半数超に

 

▼異次元の少子化対策を口にする岸田政権ですが、中身は低次元で財源を国民に押しつけるお粗末さ。若い世代が先が見えない状況に置かれている今、隅々までの支援を。めざすのは、どんな生き方を選択しても自分らしく生きることができ、それが尊重される社会です。