日本のGDPがドイツに抜かれた。
原因は賃金。この30年間で日本は横這い。
総評が国鉄分割民営化などで解体され企業や自民党にベッタリの連合に。
そして賃金をコストカットの対象にし非正規を生み出す労働者派遣法。
この元凶を変えない限り労働者はまともに生活できない。

 

 

 

 

経済の規模を示す名目のGDP=国内総生産で日本がドイツに抜かれ、世界4位に転落しました。

都内にあるスーパー。夕食の買い物をしていた利用客からは“悲鳴”にも似た声が相次ぎました。

「久しぶりに見たら(値段が)えっ、上がってる。控えているものは外食」
「ギョウザにしようと思った。キャベツがいつもは、もうちょっと安くないかなと思って。メニュー変更」

きょう、発表された去年10月から12月期のGDP。年率換算でマイナス0.4%と2期連続のマイナス成長となりました。

さらに、衝撃の数字も…

新藤義孝 経済再生担当大臣
「ドイツが日本を上回った」

経済の規模を示した去年1年間の名目GDPがドル換算でドイツに抜かれて世界4位に転落したのです。

日本は2010年に中国に抜かれてから10年以上、世界3位でした。しかし、去年は4兆2106億ドルで、人口が日本の3分の2程度のドイツに抜かれました。円安やドイツのインフレなどが主な要因ですが、長年続いた低成長やデフレが影響した形です。

2026年にはインドにも抜かれ、日本は近い将来、GDPで世界5位に転落する可能性もあります。

「(Q.日本の順位が下がり続けたらと思うと)そんな感じがしちゃって不安」

じりじりと順位を下げる状況に歯止めをかけられるのか。企業の生産性向上や持続的な賃上げの実現がカギを握ります。

 

日本のGDPがドイツに抜かれ世界4位転落、トヨタは時価総額が(アジア)2位に浮上[新聞ウォッチ]

 

2月15日の東京株式市場では、日経平均株価が大きく反発し、1990年1月以来、約34年ぶりに3万8000円を超えて取引を終えたという。

 

◆史上最高値まで、あと一歩
きょうの各紙も「株終値3万8157円、最高値視野」と、バブル絶頂期の1989年12月29日につけた史上最高値(3万8915円87銭)まで、あと一歩までに迫っているなどと報じている。

このうち、日経はビジネス面に「トヨタ時価総額2位浮上」と、大見出しで取り上げているが、ただし「アジアで」との小見出し付きである。それによると、トヨタ自動車の時価総額が韓国サムスン電子を超え、台湾積体電路製造(TSMC)に次ぎ、アジア企業の2位に浮上。15日の東京株式市場でトヨタ株の終値は前日比0.1%安の3382円と値を下げたものの、韓国市場でサムスン株は前日比1.4%安で取引を終えたため、時価総額はトヨタが55兆1772億円と、サムスン(54兆9116億円)を2700億円近く上回ったそうだ。

◆日本経済の現実は…?
こうした中で、きょうの各紙には「日本GDP 4位転落、56年ぶりドイツ下回る」などと、朝日、毎日、産経が1面トップで掲載。1面のほか、社説や総合面、経済面にも「投資怠り日本低迷、空洞化生産性伸びず」(読売)や「転落失われた30年の果て、日本の技術力世界に後れ」(朝日)、「日独逆転技術立国に明暗」(毎日)などと分析している。

日経平均が史上最高値の更新が視野に入ったといい、トヨタの時価総額がアジアで2位に浮上したといい、まるで景気の良い明るい話題に水を差すようだが、日本経済の現実を直視して伝えているだけに無視もできない。識者の中には「1人当たりGDPはドイツに抜かれるどころか、経済協力開発機構(OECD)加盟38カ国中21位であり、主要7カ国(G7)で最下位。このままではアジアの中でもいずれ韓国や台湾に抜かれるだろう」と、はっと息をのむようなコメントも……。

2024年2月16日付

●トヨタ工場停止、23日まで延長(読売・8面)

●日本GDP 4位転落、円安響きドイツ下回る(朝日・1面)

●のと鉄道、一部運転再開(産経・1面)

●H3 1年前の雪辱へ、あす2号機打ち上げ、日本の宇宙開発背水の陣(産経・5面)

●VWグループ車、米で数千台押収、ウイグル禁輸法違反、部品使用か(産経・8面)

●内閣支持率 最低16.9%,不支持、初の6割超え、時事世論調査(東京・6面)

●日経平均34年ぶり3万8000円台、海外で稼ぐ力を評価(日経・2面)

●トヨタ、時価総額2位浮上、アジアで、7年半ぶりサムスン超え(日経・17面)

●仏ルノー、最終黒字に転換、前期3500億円、EV販売が大幅増(日経・20面)

●ガソリン5週連続下落、店頭174.4円(日経・21面)