【万博の課題】「めっちゃせかされる」「手が足りてない」会場建設に携わる作業員たちの本音 工期の遅れで残業せざるを得ない状況も 開催期間中は夢洲で渋滞懸念...IR工事関連を含めて"車両殺到"のおそれ

 
(パナソニックHD・万博推進担当 小川理子参与)「万博は来年ですから。社員にもがんばってチケットを売っています。(Q何枚?)20万枚です」きついだろうな…一枚7500円、陸の孤島夢洲に行くのには交通費がかかる。大企業の社員なら何とかなるだろうが、賃金の上がらない下請け孫請けの人たちには無駄な出費だろう。どう考えても魅力ある出展はない。今は携帯の時代。わざわざ行かなくとも簡単に万博の様子は観ることが出来る。それを観てガックリするであろう画面を観て万博まで足を運ぶ呑気者はいない。
そして異な夢洲の現場での労働者は「いのち輝く」ではなく「命が危うい」現場で労働をしている。夢洲は大阪府・市のゴミの最終処分地で、大阪湾のヘドロで埋め立てられた地。穴を掘ったり杭を打ち込む度に、有害物質がドンドン出てくる。そんな悪質な地で日夜労働しているのである。
夢洲はトンネルと橋しかないところ。何故にこんな辺鄙な地に松井一郎なる人物が強引に決めたのか説明をして欲しい。渋滞や、大雨や台風が襲来すると帰宅できない陸の孤島に変貌する場なのである。
この万博はカジノのために理由付けに松井一郎と橋下徹がすすめた愚策。未来が見えない「能登半島地震被災地の人たち」にこの税金の無駄使いをやめて、バトンタッチすべきである。
 
 
 会場建設費や運営費の上振れなど、さまざまな課題が指摘されている大阪・関西万博。来年4月開幕となっていますが、「間に合うのか」「延期するべきなのでは」といった後ろ向きな声も聞かれます。そんな万博の“現在地”とは…。現場作業に携わる人たちの本音を聞きました。
 
 来年に開幕を控えた大阪・関西万博。膨大に膨れ上がった費用が課題となる中、能登半島地震の復興を優先すべきだとして経済安全保障担当大臣の高市早苗氏が“万博の延期や縮小”を岸田文雄総理に進言しました。その矢先…
 (林芳正官房長官 1月28日)「万博関連の資材調達等によって能登の復興に具体的に支障が生じるという情報に接していない」

 林官房長官が「万博の開会を遅らせる必要がない」との考えを述べ、足並みが乱れる一幕も。そしてここにきて万博アンバサダーのダウンタウン・松本人志さんの活動休止と、順風満帆とは決して言えない状況が続きます。

パナソニックグループのパビリオン 進捗率は4割ほど
 1月16日、万博のシンボル「大屋根リング」の上からパビリオンの進捗を確認していたのは、パナソニックHDの小川理子万博担当です。
 
 パナソニックグループは、子どもたちが新しいものを作り出す創造力を養うパビリオン「ノモの国」を建設中で、進捗率は4割ほど。順調に進んでいるといいます。パビリオンはもちろん、小川さんが任されている大仕事が、入場券の販売です。チケット売り上げが運営費の大半を担うことになるため、関西の財界総出で今、販売に力を入れています。

 (パナソニックHD・万博推進担当 小川理子参与)「万博は来年ですから。社員にもがんばってチケットを売っています。(Q何枚?)20万枚です」
 
 国内パビリオンが概ね計画通りに進む一方で、遅れが懸念されているのが海外パビリオン。現段階で工事に取り掛かっているのは中国やシンガポールなど5か国のみで、自前でのパビリオン建設を予定する約3割がまだ施工業者が決まっていない状態です。
 
 すでに自前での建設は断念し、万博協会が建物の建設を代行する“簡易タイプ”への移行を決めた国も出てきました。そのひとつがブラジルです。

 (ブラジルの万博担当)「時間が一番大きな原因です。コストの問題ではなく、計画を時間内に完了させることができないと判断しました」

 あるゼネコン幹部は、今回の万博の工事現場は“異例ずくめ”だといいます。

 (ゼネコン幹部)「これほどの規模の工事で、水や電気のインフラが整っていない現場はこれまで経験したことがない。さまざまな制約もあり、現場にも負担がかかっている」

「資材が調達できるか」「シンプルに工期が遅れている」現場の声
では、現場で働く作業員はどう感じでいるのでしょうか?

 (関東から来た建設会社)「作業員がまず集まるかとか、資材が調達できるかとか、けっこう大変」

 (「大屋根リング」関連を担当)「どこの作業員さんに聞いても手が足りてないということなので、結構作業員さんは負担は負担やと思います」

 (インフラ工事を担当)「めっちゃせかされます。急に『きょう中にこの範囲を終わらせてくれ』と朝に言われたりとか。(Q1日で終えられる作業量?)いや、1日でできないので残業して…」
 
 業界の慢性的な人手不足に加え、工期の遅れから残業せざるを得ない状況もあり「万博工事は請け負いたくない」と敬遠する実態もあるといいます。

 (インフラ工事を担当)「来たがらない人もいる。『万博はちょっと…』と。シンプルに工期が遅れているので、その分を取り戻さないとダメなので、来たがらないっていうのは大きいと思います」

開催期間中は夢洲に『1日最大6000台の車両』の可能性 コンテナを運ぶドライバー「渋滞が心配」
 そしてこの先、深刻な課題になると懸念されているのが会場へのアクセスです。夢洲は大阪湾を埋め立ててつくられた人工島で、会場へのアクセスは、現時点では舞洲(夢舞大橋)または咲洲(夢咲トンネル)の2つのルートに限られます(※大阪メトロ中央線が夢洲まで延伸工事中)。博覧会協会は、開催期間中には来場者を運ぶシャトルバスなど1日最大4000台が夢洲に入ると想定しています。さらに…

 (公明党 今田信行市議 1月31日)「IRの工事車両が上乗せするとなれば、状態はさらに悪化すると考えます」
 
 万博の期間中にはIR=カジノを含む統合型リゾートの工事が本格化しているとみられ、IRの工事車両と合わせて6000台が1日に夢洲に殺到する可能性があり、対応を迫られている状況です。それだけではありません。
 
 夢洲の約2割を占めているのが「コンテナターミナル」。これらのコンテナを運ぶドライバーたちからは次のような声が聞かれました。
 
 「渋滞が心配やな。車両が増えるから、万博が始まったら。渋滞で(夢洲へアクセスする)トンネルとか橋とか混むと思うんですよ。仕事やりにくくなると思うわ」

 「渋滞は絶対出てくると思うから、仕事にはならんと思う。時間の勝負やから、こっちも。早くコンテナを返して、早く取って、またどこかに配達に行きたいから。たぶん給料も減ってくると思う」

 大阪市はコンテナターミナルの一時移転も検討していますが、ドライバーにとっては死活問題と言えます。

北海道から夢洲を見に…「大屋根リング」を見た感想は?
 1月20日、あるバスツアーが実施されました。目的地は夢洲。万博会場の予定地です。ジャーナリストらの呼びかけで企画された見学ツアーで、全国から約70人がこのために足を運びました。

 (北海道中標津町から)「北海道にいると本当に田舎の方なのでこういう情報が全く入らなくて、自分の目で見てみたいなと思って」
 
 敷地内には入れないため、参加者はフェンスの外から中の様子をうかがいます。みな興味津々。遠くには、あの大屋根リングも見えます。参加者の目にはどう映ったのでしょうか。

 (福岡市博多区から)「(Q写真を撮りたくなる?)そうですね、だだっ広いなという感じ。まだほとんど建っていない状況ですね。(Q大屋根リングは?)思っていたより木材が細い気がして、ちょっと安モノに見えた感じがします。そんなこと言ったら怒られるかもしれないけど」

 北海道からはるばるやってきた参加者は…

 (北海道中標津町から)「大屋根リングに350億円かけるとは聞いていますが、それほどのものではなかったのかなと。震災もあったので、そちら(復興)に人手や機械とか、まず向けて、万博は1、2年遅らせても。子どもたちに夢のある万博なので、それはやってほしいですけど、今やらなきゃいけないこととは感じなかったです」

 開幕まで430日。万博実現までの道のりは課題山積と言えそうです。
 
 

万博テーマ「いのち輝く」 さて、どうやって 経営者らの熱い議論

 
「いのち輝く」には到底届かない万博ですよ。先ず松井一郎、橋下徹の「利権絡み」から出発したカジノをどう進めるかという卑しい姿勢の中で「万博」が誕生した。大阪は維新の巣、「利権」のためなら「恫喝・恐喝・威嚇」で財界、マスメディアを全て配下に置き、異論を発するところは排除する。その志向で大阪は急速に「利権」が先ず第一の府になりさがった。夢洲は上下水道処理能力不足、地盤沈下にパビリオンを建てるならば杭を普通の地よりも版十倍も必要。万博会場は仮設トイレが並び、汚物処理は穴を掘って溜め、船で此花区の処理場まで運ぶ。交通手段はトンネルと橋だけ。大雨や台風が来ると帰れなくなってしまう陸の孤島。夢も希望もわかない万博だ。金だけが異常にかかってしまう。そんなところに「いのち輝く」などと言うペテン師みたいなスローガンは辞めていただきたい。もし本当に「いのち輝く」というなら、今すべき事は万博を中止して能登半島地震被災地の人たちに心を馳せ復興に税金を回すべきである。
 
 
 
 企業経営者らが議論を交わす第62回関西財界セミナーが8~9日、国立京都国際会館(京都市左京区)で開かれた。分科会の一つでは、開幕が2025年4月に迫った大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を踏まえ、参加者が今後の企業経営の在り方について自らの考えを述べた。

 この第6分科会には約60人が参加。まずは「いのち輝く」とはどういった状態なのか、各自が抱くイメージを語り合った。

 大阪ガスの桑原千香理事は「一人一人に居場所と役割があり、人生に価値を感じて成長できる」状態だと述べた。東洋テックの池田博之社長は、「輝く」ためには「社会が自分の存在を認めてくれる安定性」が必要だと指摘した。

 議論は「未来社会」を支える新しい企業の姿に広がりを見せた。

 関西電力の松村幹雄副社長は「多様な人に会社に入ってもらい、会社自体に社会の要素を入れることが必要」と述べ、エア・ウォーターの岸貞行顧問は「企業は従業員を支配するのではなく対等な関係を結ぶべきだ。そこから共感が生まれ(事業にも役立つ)」と語った。

 企業の未来像に触れる中でオシンテックの小田真人代表は「さまざまな背景を持つ多様な人たちが自由に対話をする文化が日本には薄い」と述べ、そうした文化の重要性を指摘した。

 「いのち輝く未来社会」の実現に向けて経済人は何をすべきか――。こうした問いに対して「哲学を持ち、答えの出ない事態に耐える力を備える」(岸氏)、「社員がやりたいことを成し遂げられるよう支援する」(大阪ターミナルビルの二階堂暢俊会長)といった声が上がった。アミタホールディングスの熊野英介会長は「商人こそが時代を切り開く。私たちが一丸となれば新時代をつくっていける」と力説した。

 2日間の議論を踏まえ、共同でモデレーター(司会者)を務めた上野信子・ジャトー顧問は、目指すべき「いのち輝く未来社会」とは、対話によるつながりから希望が見いだされる社会だと考えられると述べた。その実現には倫理・哲学のある経営が求められ、経済人は「あらゆる主体との対話を重ねていく」べきだと総括した。【宇都宮裕一】
 
 
大阪が目指す、新しいF1開催のカタチ。大阪観光局の溝畑宏理事長「鈴鹿はリスペクトしつつ、ファンの皆さんに『すごい』と思ってもらえるモノを作る」
 
いらんって💢利権漁りは維新と大阪財界が企む。万博で懲りていいはずなのに。こいつらは悪代官悪徳地主の大昔の構造と同じだ!
 
 
 F1を誘致することを正式に発表した大阪観光局の溝畑宏理事長に話を訊いた。彼らは、これまで長く日本でF1を開催してきた鈴鹿市と鈴鹿サーキットをリスペクトしつつ、日本での新しいF1の姿を描こうとしている。そして鈴鹿から開催権を奪い取るつもりは一切ないとも語った。
 
 大阪でのF1誘致計画があるのが明らかになったのは、1月15日のことだった。この計画の存在が明らかになると、「鈴鹿でのF1開催が奪われてしまうのではないか」といった不安の声が、多くのF1ファンから上がった。
 しかし大阪がどんなものを目指し、どんな計画が進んでいるのか、その真意がなかなか伝えられていないのも事実である。
 
 そこでmotorsport.comは、大阪観光局の溝畑宏理事長に単独インタビューを実施。計画の詳細を尋ねた。
 
■他のグランプリに負けないモノができる可能性
「実は観光庁の長官をやっている時から、F1に関心を持っていたんです」
 
 溝畑理事長はこれまで、Jリーグの大分トリニータの運営会社社長や観光庁の長官など、様々な役職を歴任してきた。その観光庁長官時代、小林可夢偉らが来庁したことでF1の可能性を意識するようになったのだという。
 
「F1についての会議をやったことがあります。その時一緒に来てくれたのが、小林可夢偉選手だったんです。その時、F1は国際的なインパクトがあるし、富裕層の方もたくさん観戦に訪れる、合わせて色々なイベントもできる凄まじいイベントだと実感しました。経済への波及効果もあると思いました。それでF1に興味を持ったんです」
 
 溝畑理事長はそう語る。
「そして大阪(観光局)にやってきました。大阪は、周囲に京都・奈良・神戸という素晴らしい都市もある立地ですから、日本の観光を変えるトップランナーになることが大事だと思いました。そこにF1は活きると思ったんです」
 
「万博を開催し、IRを開業する中で、交通体系も出来上がっていきます。しかもインバウンドで多い時は1200万人の観光客を受け入れており、そのキャパシティも大きくなっています。その上で周りの都市も巻き込んでいけば、他の開催地に負けない魅力的なF1が開催できると考えています。そして世界のF1市場に対して、これまでのF1にはなかった素晴らしいサービスと会場を提供すること、それが我々の目指すところです」
 
 正式に誘致計画が発表されたのは今年になってからだが、実は1年前から計画はスタートしていたのだと、溝畑理事長は明かす。
 
「これまでも府知事などがF1への興味について発言してきたことがありました。しかし、あくまで情報収集をするだけに留まっていました。私も大阪にやってきた当初は、IRを実現するのが最大のミッションでしたから、F1について具体的に動いていたわけではありませんでした」
 
「でも実は今から1年ほど前、大阪にF1を誘致できるものなのか、しっかり調査してみようということになりました。ある時はシンガポール、ある時はヨーロッパに行き、関係者と接触を重ねていきました。それで分かったのは『100%できない』という状況ではないということでした。今は一国一開催という大原則はないということも分かりました。ですから、FOMにとって魅力的な体制をつくれば、誘致は可能だと判断したんです」
 
■公道なのか? それとも常設サーキットなのか?
 しかし海外のグランプリで多い、自治体主体のビジネスモデルが考えられているわけではない。民間主導のプロジェクトとして、この大阪でのF1計画を構築していくつもりだと溝畑理事長は断言する。すでに興味を示している企業もあるようだ。
 
「国内外の企業に水面化でアプローチして、F1に興味あるかどうかということを尋ねました。すでに興味があるという企業も何社かいます」
 
 そう語る溝畑理事長は、現在検討されているビジネスモデルについて明かしてくれた。
「まずは大阪観光局が誘致の主体となりますが、しっかりと民設民営のスキームを作ります。大阪府や大阪市に赤字を補填してもらうような、そんな形にはしません。そんなイベントをやっても長続きしませんし、そんなイベントならやらない方がいいと思います」
 
「ただ、観戦券収入とスポンサー収入だけの従来のビジネスモデルとは違った視点でできないか、それにチャレンジしたいと思っています。サーキットを作るのであれば、そこが365日稼働してF1以外のレースも誘致し、様々なイベントや会員から収入を得る……さらに周囲のホテルなどからの収益も得る。関連するビジネスを集積させ、全体で稼働させる形を考えています。そのビジネスモデルをどう大きくできるかということが鍵になると思いますし、この1年でそれを作れるかが勝負だと思います」
 
 多くの報道では、レースは公道で行なう計画であるとされているが、溝畑理事長は新しい常設サーキットを建設する可能性を排除したわけではないと説明する。
 
「公道でやると決めたわけではないので、幅広い議論をしていきたいと思います。FOMと交渉するにあたって、その決定までにそれほど長くかけられるわけではありませんが、公道でやるならどこなら可能なのか、それはAパターンとして考えています」
 
「もうひとつ、新しいサーキットを作り、ビジネスを構築していくというパターンも想定しています。そうなると、ビジネスの仕方がまったく違ってくると思います」
 
「ただ、具体的に検証が終わったわけではないので、データを基にしっかり検証して、判断したいと思っています。決めた時には、データを基に説明します」
 
「このプロジェクトは、1~2年で勝負をつけるものではありません。成功するには長い時間が必要になります。でもまずやらなければいけないのは、公道なのか常設サーキットなのかを決めるということ。そしてどちらがリスクが少ないかということを見極めることです。1年くらいで全体の概要を皆さんにお示しして、そして絵姿をFOMに提出しなければいけないと思います」
 
「とにかく今は、我々が誘致の中心になるということをハッキリさせたという段階です。それで大阪府も大阪市も応援してくれて、正式に誘致を目指せるようになったのは大きいです。これで関係当局とより踏み込んだ議論ができる。そういう次の段階に移ってきたということです」
 
■鈴鹿は大先輩。リスペクトしかない
 サーキットと周辺の施設で収益を上げる……これはサーキットと遊園地、そしてホテルなどが一体となった鈴鹿サーキットのビジネスモデルによく似ているように思える。そう尋ねると、溝畑理事長は「その通りだ」と語るとともに、これまでF1を開催してきた鈴鹿サーキットへのリスペクトは忘れてはいけないと語った。
 
「公道でやらないということになれば、野球で言うボールパークとかそういう発想になると思います。サーキットを中心とした、自動車のテーマパークということになると思います」
 
「私がJリーグの仕事をしていた時には、スタジアムの周りに小動物園を作ったり、温泉に入れるようにしたり、様々な選択肢を与えられるようにしました。試合がなくても遊びに行ける……そうじゃないとスタジアムが死んでしまうんですよね」
 
「でもとにかく、今までやってきた人たちをリスペクトすることは忘れてはいけないと言い続けています。ホンダの関係者、モビリティランドや鈴鹿の関係者の皆さんは、我々にとっては大先輩。リスペクトしかないです。ですから、鈴鹿からF1を奪おうなんてとんでもないです。共存共栄して、一緒に頑張って、世界的に見ても質の高い開催地になれればいいと思っています」
 
■F1ファンが「すごい」と思えるグランプリを
 そしてもちろん、既存のファンのことを忘れているわけではない。多くの声を聞き入れ、F1のファンにも「すごいな」と言ってもらえるグランプリを作り上げたいと、溝畑理事長は言う。
 
「今のF1を好きな皆さんが何を求めているか、それを徹底的に調べていかなきゃいけないと思っています。ファンの皆さんと対話していくのは、すごく大事だと思っています」
 
「鈴鹿はリスペクトしつつも、大阪でしかできないことを目指したい。そして、皆さんの意見を聞いて、F1好きの人たちにも『すごいな』と思ってもらえるモノ、ファンの皆さんに愛される施設を作らなければ、成功はないと思っています」
 
「Jリーグの時にも、お客様が何を求めていて、何に満足しているかということを徹底的に調べました。ですから、F1についてもファンの皆さんの意見を直接聞く場を設けようと思っています」
田中健一