維新もそのうち自民から切られる? 国民民主党は与党との「トリガー条項」協議から離脱…第三極の行く末は

 
『玉木雄一郎
裏金問題であらゆる政策の推進力が低下している。トリガーだけでなく憲法改正も風前の灯。本日も与野党で打ち合わせをしたが、自民党のやる気が全く感じられない。政策の推進には政治への信頼が大前提だがその信頼が失われている。今国会での憲法発議は事実上不可能となった。』ここまで腐り切った玉木雄一郎国民民主党を立憲民主党は未だ擁護するのか?💢
 
維新は万博で政権(自公政権)と固い契りを結んでいる。国民民主党にしろ維新にしろ「野党」という範囲には全く入らない。「自公政権の補完勢力」の何ものでもない。
「国民民主も維新も政権与党入りしたいのだろうが、存在感の示し方が違う」と指摘。「国民民主は今回、協議のテーブルをひっくり返し、与党に揺さぶりを掛けているのでは。政治の世界では完全に敵対したと見せかけて裏で手を握っていることはよくある」
 
 
 国民民主党が、ガソリン税を一時的に引き下げる「トリガー条項」凍結解除を巡る自民、公明両党との協議離脱を正式決定した。予算案に2回賛成するなど与(よ)党に接近したが、結果を出せず、利用されたようにも見える結末だ。野(や)党共闘に背を向ける「ゆ党」には日本維新の会もあるが、今後の行く末は?(曽田晋太郎)

◆「一番の誤算」派閥の裏金問題
 「一番の誤算は自民党派閥の裏金問題。このことが自民党自身の政策推進力や調整力を著しく低下させ、難しい減税政策を進めることができなくなってしまったのは極めて残念で、悔しい思いだ」
 国民民主の玉木雄一郎代表は7日、自公国3党協議からの離脱を決めた両院議員総会後、記者団に述べた。前日の衆院予算委員会で、トリガー条項凍結解除の政治決断を迫ったが、岸田文雄首相は「至急検討する」と慎重姿勢を変えなかった。

◆衆院選公約に「トリガー条項凍結解除」
 国民民主は2021年、衆院選公約にトリガー条項凍結解除を明記。22年の通常国会で首相が解除を含めて検討する考えを表明したことを評価し、22年度予算案で主要野党としては異例の賛成に回った。昨秋の臨時国会でも、首相が3党間で解除を検討すると答弁したことを受け、23年度補正予算案に賛成した。

 昨年11月、首相が国民民主の意向を踏まえて与党に協議を指示。これを受け、3党実務者レベルで議論が進められてきた。
 
 
◆問題を抱える自民と組むより…
 だが、与党との距離を縮める執行部の姿勢に党内で亀裂も入り、前原誠司代表代行ら4人が離党する事態に。自民派閥の裏金事件を受け、岸田内閣不信任決議案に賛成したが、公明が反発。24年度の与党税制改正大綱にトリガー条項は記載されなかった。

 政治ジャーナリストの泉宏氏は国民民主について「党の生き残りを懸ける中で、問題を抱える自民と組むより、野党と一緒に動いた方が次の衆院選を見据えてプラスになると考えたのでは」と分析。一方で自民党の思惑をこう推し量る。

◆「裏金で国民民主どころではない」
 「そもそも改憲や防衛政策で距離がある公明をけん制するために国民民主に近づいた。だが、裏金問題で次の衆院選への影響が必至の中、公明との関係強化を重視し、国民民主どころではなくなったのだろう」

 与党でも野党でもない「ゆ党」は分裂や吸収で消えるケースが多いが、現在第三極で注目される維新はどうか。共同通信の2月の世論調査でも支持率が立憲民主党の9.0%を上回る9.4%で「野党第1党」を維持しているが、大阪万博の経費拡大で苦境に立たされている。

◆同じ「ゆ党」維新は万博次第で切られる?
 大阪の政治状況に詳しいジャーナリスト吉富有治氏は「国民民主も維新も政権与党入りしたいのだろうが、存在感の示し方が違う」と指摘。「国民民主は今回、協議のテーブルをひっくり返し、与党に揺さぶりを掛けているのでは。政治の世界では完全に敵対したと見せかけて裏で手を握っていることはよくある」と話す。

 一方、維新については「数で力を誇示する政党。次の衆院選で現有よりも多くの議席を取れば、自民が無視できなくなる。ただ、勢いが今後どうなるかは、万博が成功するか失敗するか次第だ」とみる。泉氏も「政局の運営を円滑にする思惑で、自民は万博開催を盾に抵抗できないように維新を引きつけている。だが万博で苦境に立ち、勢いがなくなれば切るだろう」と話している。