一生祖国に帰れず、家族や仲間とも会えない人生なんて辛すぎる。

いつの日か自由を勝ち取ってほしい。

 

 

 香港警察は6日、留学先のカナダで事実上の亡命の意思を示していた民主活動家、周庭氏を指名手配していると明らかにした。香港メディアが伝えた。周氏は香港警察に定期的に出頭するよう求められていたが、2023年12月末の期限までに香港に戻らなかった。

 香港警察幹部は6日の記者会見で「逃亡は恥ずべき行為だ」と周氏を非難。「刑事責任を逃れられるという幻想を抱くべきではない。出頭しない限り、彼女は一生追われることになる」と警告した。

 周氏は20年8月に香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で逮捕された。国安法違反とは別件で20年12月に実刑判決を受けて服役し、21年6月に出所。23年12月に留学先のカナダで香港には戻らない考えをインスタグラムを通じて明らかにしていた。【五十嵐朋子】

 

 

香港警察「一生追われる」と警告、周庭氏を指名手配 台湾にも影響「非常手段を取ったなら『反中一色』になる」石平氏

 
香港の民主活動家として日本でも知られ、カナダに留学中の周庭(アグネス・チョウ)氏(27)が香港当局に指名手配されていることが6日、分かった。香港メディアが伝えた。警察当局者は、周氏に対して「自首しない限り一生追われることになる」と警告を発した。だが、識者は、当局が強硬的手段に出れば、中国が統一を目指す台湾でも「反中」が広がる可能性を指摘する。

周氏は2020年8月に香港国家安全維持法違反の容疑で逮捕された後、保釈された。保釈条件には警察に定期的に出頭する義務があったが、周氏は昨年12月3日、交流サイト(SNS)で同年9月に香港を離れてカナダの大学院に留学していることを公表し、「恐らく香港には一生戻らない」と述べていた。
 
中国の習近平政権は、海外に滞在する民主活動家にも圧力を加えることで知られるが、香港の学生運動の象徴的存在である周氏に危害を加える事態となれば、国際的非難を招きかねず、「親中派」の立法院長(国会議長)が誕生したばかりの台湾世論にも影響を与える可能性がある。

評論家の石平氏は「国際的に圧倒的な知名度を持つ周氏に強硬手段を取ったら、国際社会は許さず、中国は苦しい立場に立たされかねない。今回の指名手配で台湾に大きな影響はないと思うが、周氏に非常手段を取った際には、台湾も『反中一色』になるだろう。香港政府が指名手配に踏み切ったのは、習政権が強硬姿勢を取るなか、それぐらいやらないと『習氏に怒られる』という心理が働いたのではないか」と話した。