共産党の“危険な体質”が浮き彫りに… 田村智子新委員長に「パワハラ問題」を直撃すると

 
この記事を読みながら作りあげていく「反共」記事が、一人の元党員の言葉から、そして最後の〆にパワハラでクビになった「筆坂」を出してくる。共産党は他党のように風見鶏の如く曖昧な点はない。何故か100年をこす老舗の党、その間一貫し平和を求め「戦争反対」「人権擁護・民主主義の発展」を追い求めてきた党である。そこには当時の政府の弾圧があり、言われなき批判が作為的に作られ、頑として闘い抜いた党である。そんな党が今も尚公安からは「危険分子」の如く扱われている。そこに他党のように派閥争いなど党内で言いたい放題をしていたら、先ずいまの共産党は存在しなかったはず。今回の自民党の出鱈目をいち早くスクープしたのは赤旗日曜版。もしあのスクープがなかったら…。今の自民党の醜態は表に出ないで、政治資金を更にため込む事態がすすんでいた。私の知っている限り、もの言えぬ共産党ではない。政治目標が決定するまでに何回も討議を重ね、そして地域に出て一丸となって奮闘する党である。今この時にこの記事が出る事に大きな疑念を持ちながら、日本の歩みがフラフラしながら又過去の亡霊に取り憑かれ過ちを犯す道にすすむのではないかという怖さを感じた。
 
裏返すなら、田村智子さんが代表になったのは権力闘争で委員長の座に就任したのではない。それを自宅まで押しかけて個人的に意見を聞く。そこが記者として共産党のあり方を知らない幼稚な行動。そして何回も言うが筆坂秀世はセクハラでくびになった人物。そんな低落な人間に「田村さんには荷は重すぎる」などという、田村智子さん一人で独裁的に党を運営するような印象発言をさせる。全くおかしな記事である。
 
 
 
 23年ぶりに日本共産党のトップである委員長が志位和夫氏(69)から交代した。新委員長は参院議員の田村智子氏(58)で、衰退著しい党のイメージを刷新する狙いがあるようだが、早速パワハラ問題を突き付けられている。そんな彼女を直撃してみると……。
 
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 自由と民主主義の擁護を掲げる共産党だが、実態は理想からほど遠い。

「昨年、現役党員だったジャーナリストの松竹伸幸さんが“党首公選制”を訴えて除名になりました。共産党は事実上、党首の委員長を民主的に選ぶ仕組みがない独裁的な組織です。また、その事実を批判したら除名されてしまう、異論を許さない強権的な組織でもあります」(政治部記者)

 この“松竹問題”は共産党の危険な体質を改めて浮き彫りにし、議席減が止まらない党勢をさらに衰退させたといわれる。

「今回、委員長に就任した“タムトモ”こと田村さんには党のイメージを回復させる役割が求められています。2019年に“桜を見る会”をめぐる問題を追及した彼女は、古臭いゴリゴリの共産党員とは毛色が違うとみられているからです」(同)

「あんなに怖い顔は初めて見た」
 彼女は早稲田大学第一文学部卒業後、共産党の青年組織、民青に就職した際に母親から“お前を殺して私も死ぬ”と泣かれたとか。

「2世や3世が多い共産党員の中で、彼女は両親が非党員でした。東大出身の幹部が主流を占めてきた党のエリート主義の中では、格落ちとされる私大出身者でもある。従来の共産党には足りなかった清新なキャラクターを備えているといえるでしょう」(同)

 だが、ふたを開けてみれば彼女も結局は“ゴリゴリ”だった。新委員長に選出された1月18日の党大会で地金を出したのだ。

「田村さんのあんなに怖い顔は初めて見ました。16日、すでに始まっていた党大会の中で共産党神奈川県議の大山奈々子さん(60)が“松竹問題”に触れ、党の体質に疑問を呈したのです。そうしたら田村さんは18日になってから突然、この発言に対して大山さんの真正面で鬼の形相で糾弾を始めたという流れです」(同)
 
取材への回答は…
 この時、大山氏には反論の機会がなかったにもかかわらず、田村氏は一方的に「節度を欠いた乱暴な発言」「政治的本質をまったく理解していない」などとあげつらった。以降党内外で、これがパワハラだとの指摘が相次いでいる。

 さて、そんな田村氏にパワハラ問題を尋ねるべく翌19日の夜、自宅前で直撃してみたところ、

「広報を通してください」

 と、繰り返すばかり。彼女は最後まで記者の名刺すら受け取らなかった。

 一緒に帰ってきた夫も、

「突撃はあんまり受けていない。ルールっていうかね、広報を通すのが正式な取材だと思います」

 と、家庭内の“同志”を助太刀。二人は一瞬で逃げるように自宅の中に入っていってしまった。

 党のトップが広報を盾にして、自らの責任で質問に答えられないとはどういうことなのか。

「荷が重すぎる」
 元共産党政策委員長の筆坂秀世氏(75)はこう語る。

「私は田村さんが学生だった頃から知っていますが、彼女は常識的な考え方ができる人です。今回の党大会での発言も本心ではなく、立場的に仕方がなかったのではないか。この先も実権は志位さんを始めとする他の党指導部の面々が手放さないでしょう。今の彼女には委員長はまだ荷が重すぎると思います」

 首をすげ替えただけでは、中身は何も変わらないというわけか。

「週刊新潮」2024年2月1日号 掲載