「スマイルアップ」東山紀之社長は責任を果たさず

「タレント活動を引退し『スマイルアップ』の社長に就任した際、東山紀之さんは被害者の補償、救済に法を超えて全力で臨むと宣言していましたが、実際は『救済委員会』に丸投げ。誹謗中傷をやめるようキャンペーンを行ってもしかるべきところ、一切しないばかりか、自分たちは手を引くとしていたタレントのマネジメントに取り組み、被害者の声にも耳を貸さなくなっています。それを憂慮して石丸さんが連絡をとろうとしても、暖簾に腕押し。昨年、面会した際、東山社長は石丸さんがひとり暮らしする築30年、家賃3万7000円のアパートを訪れると約束したのですが、それも宙に浮いたままなのです」

 

昨年来日し、ジャニーズ性加害問題を調査した国連人権理事会の作業部会は、ことし6月にその調査結果や日本政府への提言、勧告をまとめた報告書を国連に提出する。創業者の連続性加害問題に頬かむりをはじめ、火消しに躍起という旧ジャニーズとの折衝は一致団結して私達が被害者と共に交渉が民主的に行われるよう厳しく監視し続ける必要がある。

 

 

《被災地に炊き出しに行っている場合ではない》

そんな声があがるのは、先月28日に能登半島地震で甚大な被害を受けた珠洲市を訪れた「SMILE-UP.」の東山紀之社長(57)に対してだ。東山は「STARTO ENTERTAINMENT」COOの井ノ原快彦(47)、TOKIO城島茂(53)らと被災地で炊き出しを行っている。

旧ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題は、ダウンタウンの松本人志(60)の性的トラブル報道に紛れて忘れ去られている感があるが、東山社長は「命がけで取り組む」と宣言していたにも関わらず、被害者への補償問題に特段の進展が見られない。

「1月末時点で被害を申告した948人のうち、補償内容を通知したのが242人、補償内容に合意したのが190人で、補償金を支払ったのは170人(支払金額は未公開)です。誹謗中傷や脅迫などの2次被害はいまだ止まず、それが被害者の身内にも広がっている。被災地での炊き出しは、ジャニーさんの時代からの伝統を引き継いでのことでしょうが、所属タレントはともかく、東山社長が炊き出しに行っている場合ではないでしょう」(大手芸能プロダクション幹部)

SMILE-UP.が設置した被害者救済委員会は昨年12月、補償金額の算定についての文書を公表。その中で「被害の程度・被害の凄惨さによる慰謝料を算定するとともに後遺障害等の影響についても、慰謝料を算定し、その合計額を補償金額として算定する」とし、国内の裁判例だけでなく海外の性加害事案の補償額なども参照しながら、「適正と考える金額の算定を試みた」と説明した。

「それに対して、ジャニーズ性加害問題当事者の会は補償内容について秘匿条項を付けないことや、補償基準を示すよう要望し話し合いを続けて来ましたが、拒否されています。現状、慰謝料の対象は精神的な損害だけなので、当事者の会は救済委員会に対して、被害者への補償について逸失利益や誹謗中傷を受けている被害者の近親者への損害、弁護士費用などを含めるように要望書を提出しました」(スポーツ紙記者)

実際、元タレントの被害者が勤務先を退職に追い込まれたり、補償金を受けとることで誹謗中傷に晒されたと報告されている。

■「あいつ、ジャニーにやられたんだって」

「昨年11月に被害を訴えていた元所属タレントが、性加害のトラウマに誹謗中傷などが重なり、自殺しています。その後も、元所属タレントが3人が誹謗中傷を受けたとして警察に被害届や告訴状を提出したにも関わらず、ネット上での誹謗中傷は止んでいません」と話す芸能ライターはこう続ける。

「今年に入って、近藤真彦主演映画『ハイティーン・ブギ』でマッチの弟役を務めたことのある、当事者の会の川井研一郎さんが”意を決して勤務先の直属の上司に報告した”と命がけの告白したにも関わらず、報告は社長から関係先まで瞬く間に広がって、”あいつ、ジャニーにやられたんだって“とか、行きつけのスナックのママに“ジャニーズから金をふんだくって、みんなで飲もう“といった2次被害に遭ったと告発。職場は退職に追い込まれたと語っています」

被害者の近親者が後ろ指をさされるという3次被害も出ているが、社長業に専念している東山社長はこの問題について会見どころか見解を表明していない。

「話題と言えば、能登半島地震の被災地に東山社長、STARTO役員の井ノ原、それに所属タレントが炊き出しに行ったというニュースだけ。会社のイメージアップには熱心だが、被害者に真摯に向き合っているとは思えません」(前出・大手芸能プロダクション幹部)

そんな中、民放キー局のTBSに動きが見られる。局の花形である編成局長で、自民党の選挙対策委員長の小渕優子議員(50)の夫として知られる瀬戸口克陽氏(50)が、1月1日付の人事異動でヒューマンリソース戦略担当の執行役員に任命されたというニュースが話題になった。

「瀬戸口氏は嵐の松本潤主演『花より男子』や、木村拓哉主演の日曜劇場ドラマ『華麗なる一族』で高視聴率をマークしてきた敏腕プロデューサー。旧ジャニーズ事務所と近いといわれてきた瀬戸口氏を、編成局長から他部署に異動させたのはジャニーズ離れの一環という声も」(民放関係者)

TBSは昨年、ドラマのメインキャストに多くの旧ジャニーズタレントを起用しているが、今期はゼロという事態に。TBSにジャニーズ離れが見られる一方で、肝心の旧ジャニーズ事務所の体質は何も変わっていないように見える。東山社長が率先して一日も早く補償問題を解決させなければ、被害者の辛い日々は続くことになるだろう。

(本多圭/芸能ジャーナリスト)

 

 

「当事者の会」石丸志門副代表が同級生と婚約も…止まない誹謗中傷、東山紀之社長は暖簾に腕押し状態

 


「性加害問題当事者の会」の副代表・石丸志門氏

 元ジャニーズJr.で、「性加害問題当事者の会」副代表の石丸志門氏(56)がこのほど婚約したことがわかった。

 

 関係者によると、相手は小学校でクラスメートだった同窓生のAさん。ジャニー喜多川氏による連続児童性加害で石丸氏がこれまで隠していた被害を語り、記者会見でメディアの矢面に立つ姿を見て「こんな目に遭っていたなんて」と驚き、Aさんから連絡してきたのがはじまりらしい。

 40余年ぶりの再会だったが、すぐに打ち解け、旧交を温めるうちに距離が縮まっていったようだ。

「石丸さんは公の席では堂々と振る舞っていますけど、それはカメラが回っているような公の場での話。本人はあまり語っていませんが、昨年から、自ら封印していたジャニー氏の毒牙にかけられた過去を何度も詳細に語るうちに体調を崩し、PTSDと診断されています。鬱で障害者認定され、薬を服用しているのですが、それでも朝、起き上がることもできなかったりしている。そんな彼の心の支えとなったのがAさんで、Aさんの存在なしに、当事者の会の活動を続けるのは難しかったと内々に言っていますよ」と、「当事者の会」関係者は言う。

 1月に開いた記者会見でも、「怖くて電車にも乗れない」「このまま日本に住めるのかな」などと親しい記者に打ち明け、外を出歩く際は変装していることを打ち明けていた。

「スマイルアップ」東山紀之社長は責任を果たさず

 

 

 実際、誹謗中傷や脅迫などの2次被害も深刻だ。被害を打ち明けた元所属タレントのうち、すでに5人が警察に告訴状や被害届を提出。石丸氏もそのひとりだが、それでも「虚偽だ」といった誹謗中傷は止まってはいない。紀藤正樹弁護士はそれらのうち1件が侮辱罪にあたるとして、被害届が受理された件を挙げて「いよいよ刑事事件に」とSNSでコメントした。

「タレント活動を引退し『スマイルアップ』の社長に就任した際、東山紀之さんは被害者の補償、救済に法を超えて全力で臨むと宣言していましたが、実際は『救済委員会』に丸投げ。誹謗中傷をやめるようキャンペーンを行ってもしかるべきところ、一切しないばかりか、自分たちは手を引くとしていたタレントのマネジメントに取り組み、被害者の声にも耳を貸さなくなっています。それを憂慮して石丸さんが連絡をとろうとしても、暖簾に腕押し。昨年、面会した際、東山社長は石丸さんがひとり暮らしする築30年、家賃3万7000円のアパートを訪れると約束したのですが、それも宙に浮いたままなのです」

 そう前出の関係者は続けた。

 昨年来日し、ジャニーズ性加害問題を調査した国連人権理事会の作業部会は、ことし6月にその調査結果や日本政府への提言、勧告をまとめた報告書を国連に提出する。創業者の連続性加害問題に頬かむりをはじめ、火消しに躍起という旧ジャニーズとの折衝、メディアでの発信役をそれまで石丸氏は続けられるか。周辺も心配しはじめたところ、結婚という吉報があったようだ。

 そんななか、石丸氏はユーチューブ番組「河田町姉妹のおしゃべりワイドショー」に招かれ、このほど行われた収録で結婚についても語ったという。2日の配信を前に、インタビュアーを務めた芸能リポーター、平野早苗氏はこう言う。

「おめでたいことですので、祝福しましたら、恐縮されていました。ただ、もろ手を挙げて万歳とばかりも言えない事情も抱えられているようです。生活保護下ということもあって、現在住んでいるアパートは同居ができない。通い婚でも、幸せそうな一方、Aさんと石丸さんは同じ病を抱える者どうし、将来への不安が払拭できるわけでもないようです。また彼女との結婚やプライベートが明るみに出ることで、大切な彼女に何かあったらと、心配も尽きないのでしょう」

 それでも夜、目をつぶるとジャニー氏の魔の手が足に触れる感覚が蘇ると打ち明けた石丸氏はこう胸中を語ったそうだ。

「思い出すたびに体がゾワゾワして眠れなかったのですが、彼女のあたたかい足に触れて、ようやくおさまるようになりました」と。近日、入籍する予定だというが、石丸氏の苦悶の日々は今もなお続いている。