ジャニー喜多川氏の性加害問題などをはじめ、芸能人や著名人から性被害を受けた過去を告白する人が続いている現状に、「きっと今、口を閉ざしていた人がしゃべっているっていうのは、やっぱり未来の人たちのために今自分たちができることをしないと同じ後悔を(繰り返してしまうと考えているのではないか)。自分たちが黙ってしまっていたことでこれが続いてしまったんだっていう後悔もあると思う」と推し量り、「だからこの先の人たちのために立ってくれているんじゃないかなと思ったりするから、それをちゃかしたりしないでほしいなって」と、SNS上などで一部からあがっている告発者に対する否定的な声を牽(けん)制した。

 

 

 

女優の小泉今日子(57)が、27日放送のJ-WAVE「TOKYO M.A.A.D SPIN」に出演し、ダウンタウン松本人志(60)をめぐる一連の報道を受け、私見を述べた。

小泉は、ダウンタウンについて「初期のネタをやっていたころとかは、すごい新しい人たち(だと感じた)。“誘拐ネタ”とか大好きだった。すごくおもしろかった」と同コンビの芸に対する思い入れを話すとともに、「週刊文春」が報じた松本の過去の一般女性に対する性的行為強要疑惑に言及。「まだはっきりしていないけども」と前置きした上で、「女性も男性も一緒だと思うんですけど、こういう経験をした人って、口に出さないだけですごくいっぱいいるんだと思う。例えば誘われて飲みに行って『部屋に寄って行かない?』とか『ホテルに部屋を取ってあるんだけど、もうちょっとお話ししない?』とかって言われて、拒否はしたけどやっぱりそういうことになってしまって、『でも自分もノコノコ来ちゃったしなぁ』とか、『自分も悪かったしなぁ』と思って終わってる人って女性も男性もいっぱいいるんだと思う」と推測した。

続けて「だけど、たとえば女性だってみんながみんな、そんなつもりで行っていないじゃない?そういう女性も男性もいるかもしれないけれど、『確かにもうちょっとお話ししたいかな』と純粋に思ったりもしたり、『ちゃんと恋愛が始まるのかな』って思うこともあると思う」と推察。「だけどそうじゃなくて終わってしまって、すごく傷ついたりモヤモヤしたり、『でももう連絡取れないし、しょうがなかったのかな』って、そういうのを経験している人はこの世にいっぱいいる気がする」と繰り返した。

ジャニー喜多川氏の性加害問題などをはじめ、芸能人や著名人から性被害を受けた過去を告白する人が続いている現状に、「きっと今、口を閉ざしていた人がしゃべっているっていうのは、やっぱり未来の人たちのために今自分たちができることをしないと同じ後悔を(繰り返してしまうと考えているのではないか)。自分たちが黙ってしまっていたことでこれが続いてしまったんだっていう後悔もあると思う」と推し量り、「だからこの先の人たちのために立ってくれているんじゃないかなと思ったりするから、それをちゃかしたりしないでほしいなって」と、SNS上などで一部からあがっている告発者に対する否定的な声を牽(けん)制した。

 

 

松本人志、“元マネージャー”吉本経営陣と深刻亀裂「操るは大﨑洋・前会長」で“一人ぼっち”の法廷闘争へ

 
 
「事実無根なので闘いまーす」

 ダウンタウンの松本人志がXで“宣戦布告”をしてから約3週間。闘いの場は司法へと移った。
 
「1月22日、『週刊文春』の一連の性加害報道に対し、松本人志が5億5000万円の訴訟を提起しました。松本にとって、タレント生命を懸けた裁判になるでしょう」(芸能記者)

 1982年に、浜田雅功とNSC大阪校1期生として入学してから約42年――。名実ともに“吉本の頂点”に君臨し続けてきた松本。当然、裁判に関しても吉本興業による強力なバックアップがあるのかと思いきや「松本さんは後ろから“刺される”かもしれません」と声を潜めて語るのは、吉本興業関係者だ。

「松本さんの代理人弁護士は、元東京地検特捜部の田代政弘氏で、吉本興業が契約している顧問弁護士ではありません。むしろ吉本興業が損害賠償を求めて、松本人志さんを訴える可能性があるんです。両者の間には、すでに深い亀裂が入っていますから……」(同前)

 松本は裁判に注力するため、1月8日時点で活動休止を発表している。レギュラー7本のほか、数多のCMに出演している。違約金などをあわせると、損害額は数十億円にも上るとされている。

「テレビ局や広告代理店は、吉本興業と契約しているので、同社に違約金などの支払いを求めるでしょう。通常は、事務所と不祥事を起こしたタレントで話し合い、一定の割合でお互いが負担します。裁判沙汰になるほど関係がこじれるのは、よほどのことですが……」(芸能記者)

 松本と吉本興業の間で何があったのか。“関係悪化”の萌芽は、ダウンタウンのデビュー時まで遡る。キーマンは、吉本の“天皇”と呼ばれた男、大﨑洋前会長だ。

「大﨑氏は、NSC卒業後大阪でくすぶっていたダウンタウンを“発掘”し、自らマネージャーを買って出ました。解散危機に至るほど喧嘩する2人をなだめ、東京進出の足がかりとなった人気番組『4時ですよ~だ』(毎日放送)のプロデューサーを自ら務めるなどしてダウンタウンを売り出しました。松本さんにとってまさに恩人。いまでも“兄貴”と慕っています」(吉本興業幹部)

 ところが大﨑氏は「大阪・関西万博催事検討会議」の共同座長に就任するため、2023年4月に吉本興業ホールディングスの会長職を退任した。

「現在の吉本興業ホールディングスのトップは、岡本昭彦社長です。岡本社長もダウンタウンのマネージャーを経験していますが、1993年からです。当時『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)が放送中で、すでに松本さんは超売れっコ。松本さんが『たばこ買ってこい』と岡本社長を使い走りにするような関係だったわけです。さらに、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない』(日本テレビ系)でお馴染みの藤原寛氏も現在、子会社の吉本興業の副社長を務めているように、現経営陣の一部はダウンタウンの元マネージャーが占めています。それゆえ、明らかに上下関係は松本さんが上。経営陣は言うことを聞くしかないんです」(同前)

 2019年に発覚した宮迫博之を中心とする闇営業問題でも、松本の“経営陣の軽視”は如実だったという。

「松本さんは記者会見で矢面に立っていた岡本社長について、『岡本、アレでええんすか?』と、大﨑会長に愚痴っていたそうです。陰でこんなふうに言われては、岡本社長としても内心たまったものじゃない。松本さんは、目の上のたんこぶなんです」(同前)

 そして、今回の性加害報道で決定的な亀裂が入る。冒頭の「事実無根」発言に続く、『ワイドナショー』(フジテレビ系)への出演宣言は、すべて経営陣の意向を無視した松本の“暴走”だったのだ。

「岡本社長はあきれ返っていましたね。その後の休業や裁判も、松本さんの独断です。これは、吉本始まって以来の事態ですよ。横山やすしや島田紳助、次長課長・河本など、過去に多くの所属芸人の不祥事がありましたが、その処遇は会社が決めてきました。まずは、関係各所に本人を連れて謝罪行脚に行く。タレントが訴訟を起こしたり、被告になったりした場合は、吉本で弁護士を用意する。そして、中長期的な復帰計画を一緒に練る――。これが本来の姿なんです。今回、松本さんを裏で操っているのは、大﨑前会長ですよ。『一人で裁判しろ、吉本の言うことは聞かなくていい』と言ったのでしょう。弁護士すら、顔の広い大﨑前会長が用意した可能性があります」(前出・吉本興業関係者)

 実際、吉本興業は1月24日になって、記事は「真摯に対応すべき問題であると認識しております」と発表。報道直後の「当該事実は一切なく」というコメントからトーンダウンした。つまり、松本の主張を追認する姿勢を一転させたというわけだ。

 はたして、松本と経営陣の対立は事実なのか。吉本興業に確認したが、期日までに返答はなかった。一方、大﨑前会長に松本への“指示”を確認すべく電話を鳴らしたところ、ショートメッセージで「今回はご勘弁を」との返答があった。

 松本は会社だけでなく、吉本興業の後輩芸人とも袂を分かちつつある。

「いわゆる“松本軍団”といわれる芸人たちの間で、松本さんを救おうという運動は起きていませんね。一方、面識のない若手芸人たちからは『キモい』という感想ばかり。いまのコらは、テレビに出続ける“ザ・芸能人”になりたいわけではなく、劇場や賞レースで、自分のお笑いを磨きたいというストイックなタイプが多い。やっぱり松本さんは、“過去の人”なんですよ」(同前)

“ごっつ寂しい感じ”の闘争が幕を開ける。

週刊FLASH 2024年2月13日号