自民党に清廉潔白な人間はいるのだろうか?政治を出世街道のように目一杯の悪さをして闊歩する。許されませんよ!この5人衆の議員辞職は元論、辞職する前にきっちり誤魔化した金の使い道説明してもらいましょう。私達がこんな犯罪を犯したら「お詫びします」では、到底済まされない。
自民党派閥の裏金事件で、立件されずに逃げ切ったはずの安倍派幹部が窮地だ。
茂木幹事長が安倍派幹部に対し、「責任の取り方を安倍派として考えて自ら提案してほしい」と伝えたという。ケジメのつけ方は自分で考えろと迫るのは、まるでヤクザの手法だが、何らかの処分を下さないと党内が収まりそうにないのだ。
25日、党の政治刷新本部が中間とりまとめを発表。裏金議員の引責について「明確な説明責任に加え、あるべき政治責任についても結論を得る」と記されたが、部会合では党としての厳しい処分を求める声が相次いだ。安倍派内でも、中堅若手から「情報が一切共有されない」などと、派閥幹部に対する不満が高まっている。
念頭にあるのは座長の塩谷立・元文科相や「5人衆」と呼ばれる西村康稔・前経産相、萩生田光一・前党政調会長、高木毅・前党国対委員長、松野博一・前官房長官、世耕弘成・前党参院幹事長、そして事務総長経験者である下村博文・元文科相の幹部7人だ。全員が東京地検特捜部の捜査対象になり、任意聴取を受けた。
自民の党則で定める党紀委員会の処分には、重い順に①除名②離党の勧告③党員資格の停止④選挙における非公認⑤国会および政府の役職の辞任勧告⑥党の役職停止⑦戒告⑧党則遵守勧告の8段階がある。
「新型コロナ禍で緊急事態宣言発令中の2021年1月に銀座のクラブに行っていたことがバレた松本純・元国対委員長代理ら“銀座3兄弟”は、離党勧告処分を受けて離党しました。裏金事件で説明責任を果たさず、党の信用を失墜させた安倍派幹部も離党勧告以上の重い処分でなければ整合性がつきません」(自民党閣僚経験者)
岸田派と二階派にも飛び火か
二階派も岸田派も立件されたのに、安倍派だけが処分されるのは納得いかない(「志帥会」解散を発表する二階俊博会長)/
通常国会召集日の26日、安倍派は常任幹事会を開いて対応を協議するというが、外堀が埋められつつある。国会審議への影響を考慮して、各委員会の委員長や筆頭理事も安倍派所属議員から差し替える方針だ。
「安倍派幹部は、すでに閣僚や党幹部を辞任して処分は十分に受けたと反発している。二階派と岸田派も立件されたのに、安倍派だけが処分されることに納得がいかないのです。安倍派幹部に離党を迫るなら、事務所秘書が起訴された二階元幹事長や岸田派会長だった総理も離党しなければおかしいという理屈で、徹底抗戦を訴える声もあります」(安倍派関係者)
安倍派内で自発的な対応がなければ、党執行部が「離党」や「除名」に踏み切る可能性が高い。安倍派幹部7人が離党に追い込まれて、次の選挙に無所属で出馬した場合は大苦戦が予想される。
「本来なら、裏金議員は全員、議員辞職すべきです。離党や除名で済ませるのは自民党が生き延びるための方策で、トカゲの尻尾切りに過ぎません。穏便な処分では、国民世論は納得しませんよ。議員辞職しないなら、選挙で落とすしかないと怒りをたぎらせている有権者は少なくないでしょう。銀座クラブ遊びで離党した松本純氏も落選の憂き目にあった。安倍派幹部も次の選挙で全員落選してもおかしくありません」(政治評論家・本澤二郎氏)
離党で議員バッジにしがみついても、安倍派幹部には検察審査会の審議が待っている。そこで強制起訴される前に、自ら議員辞職した方が少しは男を上げて復権の目も出てくるのではないか。
松野前官房長官が記者会見 「心からおわび」 議員辞職や離党は否定
松野氏は会見冒頭、「国民に大きな政治不信を招いたことに心からおわびを申し上げる」と陳謝した。他の安倍派幹部と比べ、会見が遅れたことについては、派閥の収支報告書の訂正とともに自身の政治団体の報告書を訂正した上で「詳細を説明するつもりだった」と説明。「清和会の訂正自体が来週以降にずれ込むようなので、本日このような場を設けた」と釈明した。
派閥事務局から秘書が受領した現金は事務所内で保管し、国会議員や有識者との会合などに使ったと明らかにした上で「不正な目的や私的な目的で使用された還付金はないことを確認した」と語った。また、パーティー券の販売や管理は「事務所スタッフが担当していた」と説明し、収支報告書への不記載については「寄付として記載がなされていると認識していた」として関与を否定した。
松野氏は2019~21年の約2年間、安倍派の実務を取り仕切る事務総長を務めた。【遠藤修平】
「安倍派5人衆」の離党処分阻止へ遮二無二…森喜朗氏が麻生太郎・自民副総裁に直談判か
「森元首相は、麻生さんに対して『どういうつもりだ』と抗議したとも、『穏便にお願いしたい』と懇請したとも言われています。森元首相は、可愛がっている5人衆に重い処分が下されることは耐えがたいのでしょう。本来、軽い処分をお願いするなら、自民党副総裁の麻生さんではなく、幹事長の茂木さんです。安倍派幹部の処分を主導しているのも茂木さんですからね。でも、森元首相と茂木さんは関係がよくなく、森元首相は茂木さんに頭を下げたくなかったのではないか。そこで、茂木さんを抑えられる麻生さんに直談判したのでしょう」(自民党関係者)
しかし、はたして麻生氏が安倍派5人衆の“救済”に積極的に動くのかどうか。5人衆が離党処分となっても、麻生氏はほとんど困らないからだ。むしろ、幹部を失った安倍派が「馬糞の川流れ」のようにバラバラになった方が好都合ということもある。
「いままで森元首相が永田町で影響力を維持してこられたのは、党内最大派閥の安倍派(98人)を抑えてきたからです。岸田首相も森元首相を頼ってきた。しかし、安倍派5人衆が離党処分となったら森元首相の影響力は一気に低下してしまうでしょう。だから、5人衆の離党だけは避けたいはずです。たとえ、いったん派閥が解散しても、5人衆さえ残っていれば、いずれ派閥を復活させられますが、全員、自民党から追放となったら、派閥の復活は難しくなりますからね」(政界関係者)
自民党内では、安倍派5人衆は「役職停止」といった軽い処分で済ませ、安倍派の座長だった塩谷立氏を「離党」させるというプランが急浮上している。しかし、5人衆が党に残り、森元首相も影響力を維持ーーという結論に国民は納得しないのではないか。