派閥云々が先走っているが、私達が知りたいのは安倍派の5人衆をも含めてそのキックバックした金をどうしたのか?そこの詳細が知りたいのだ。通常国会、26日召集でしっかり追究してもらおう!

 

 

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、自民党執行部が捜査対象となった安倍派幹部に対し、何らかの政治責任をとるよう求めたことが25日、分かった。党内には、塩谷立座長や事務総長の高木毅前国対委員長ら安倍派幹部の離党が必要との意見がある。自ら身を処さない場合は、党として処分を下すことも視野に入れる。

◆国民の不信増幅、党内の強硬意見も高まり
 関係者によると、党幹部は党内から厳しい意見が出ていることを受け、安倍派幹部数人に「政治責任を何も果たさないわけにはいかない」とくぎを刺し、「どうすべきかは自分自身で考えることだ」と伝えた。安倍派は26日に常任幹事会を開いて意見を交わす予定。

 安倍派の会計責任者は、パーティー収入還流分など約6億7000万円にのぼる不記載で在宅起訴されたが、安倍派運営の中心にいた「5人組」や塩谷氏らの立件は見送られた。すでに閣僚や党要職からは退いているが、秘書らに責任転嫁し、議員辞職や離党を否定する姿勢に、国民不信は高まっている。

 

  同党が25日に正式決定した中間取りまとめでは、派閥の全面解消に踏み込まず、カネとポストの役割をなくした「政策集団」としての存続を容認した。政治資金規正法違反などが明らかになった派閥については、活動休止や解散を党から求める。
 岸田文雄首相は25日、処分に関し、記者団に「まずは関係者に説明責任を促すのが第一。その上で党としてもできる限り事実関係を把握する努力をしなければいけない」と慎重に語った。自ら責任を取り辞任する考えを問われ「責任を果たしていきたい」と否定した。(山口哲人)

 

 

安倍派幹部 自民離党の可能性は?あす処分協議へ

 
 
安倍派幹部の顔ぶれですが、自民党内からは派閥の政治資金事件を受けて「離党」を求める声が上がっています。
 
■森山派 「政策集団」として存続へ
自民党 森山派・森山総務会長
「まさに断腸の思いでありますけれども、ここは解散をさせていただく」

立件されていない派閥としては初めて、森山派が解散を決定。これで6つの派閥のうち、4つが解散を決めました。

ただ、その森山派、いまのメンバーを中心に、改めて政策集団を作る考えです。どういうことなのか。

自民党は25日午後、臨時総務会を開き、政治刷新本部の「中間とりまとめ案」を了承しました。
派閥の政治資金パーティーの禁止、派閥を通じて議員に活動費を配る、いわゆる「もち代」「氷代」の廃止、閣僚や党役員人事の派閥推薦を禁止することなどが盛り込まれました。

ただ、これまでの派閥から、「お金」と「人事」の機能を排除した「政策集団」の存続は認めるため、派閥の枠組みは残ることに。麻生派と茂木派は、純粋な「政策集団」として存続するとみられます。

自民党 無派閥・石破元幹事長
「『これで了承できない』『これじゃ派閥を残すことに他ならんじゃないか』と言う方がおられましたね。私は『了承する』と」
「結局、派閥の本質というのは、権力獲得集団だからね。その道具がポストであり、金であり、論功行賞であり、(派閥の)掛け持ち禁止であり…ということだったわけだから、そこから金と人事というものを遮断するということになれば、相当に変わっていくんでしょう」

■安倍派幹部に“離党要求”
その自民党、党内からは安倍派については解散だけでなく、幹部の処分を求める声があがっています。
安倍派の幹部7人については、5人が閣僚や党の要職を辞任していますが、茂木幹事長は、さらなる責任について自発的に判断するよう求めています。

自民党執行部内には、応じない場合に「離党勧告」処分とする案も出ています。

自民党 閣僚経験者(岸田派)
「安倍派幹部の『離党』というのは、そうするかどうかは別として世論の受けは間違いなくいい」

政治部与党キャップ・岡香織 記者
「安倍派としては、大半の幹部は官房長官や党4役といった要職を辞任し、それで政治的責任はとっていると考えています」
「岸田総理は、一派閥の問題ではなく党全体の問題だと捉えていて、安倍派の幹部を切り捨てればいいとは思っていません。総裁選のことを考えても、安倍派解散といっても、かなりの人数から反発が予想される中で、敵にまわしたくはないというのが本音にはあると思います。党内の意見や世論を踏まえ、岸田総理としては、難しい判断を迫られています」

■安倍派 26日に幹事会で処分協議へ
安倍派幹部はどんな処分を受けるのか。

政治部 与党キャップ・岡香織 記者
「安倍派の事実上のトップの塩谷座長に責任を取って離党してもらって、他の安倍派の幹部らは、役職停止といった形になる可能性もあります」

安倍派は、26日常任幹事会を開いて、幹部の処分の是非を協議する方針です。

 

通常国会、26日召集 「政治とカネ」焦点

 
 第213通常国会が26日に召集される。

 自民党派閥の政治資金規正法違反事件を受けた「政治とカネ」の問題が最大のテーマで、政治資金規正法改正で実効性のある再発防止策をまとめられるかが焦点。各党間で思惑の入り交じった駆け引きが展開されそうだ。能登半島地震への対応、賃上げや大規模金融緩和の「出口」を巡っても論戦が交わされる。会期は6月23日までの150日間。

 自民党は政治改革の「中間取りまとめ」で規正法改正の方針を打ち出したものの、企業・団体献金の禁止などには慎重。公明党は政党から議員に支給される「政策活動費」の使途公開などを盛り込んだ独自案を公表しており、山口那津男代表は25日の党会合で「改革をどう結実させるか、立法府の取り組みが重要になる」と強調した。

 一方、野党は政治改革論議と併せ、裏金を受け取った議員の政治責任を追及する構え。政治倫理審査会での弁明も要求する考えで、立憲民主党の長妻昭政調会長は25日の記者会見で「金に汚い自民党政治を終わらせる」と訴えた。

 政府・与党は当面、2024年度予算案の年度内成立に全力を挙げる。ただ、29日にまず衆参両院予算委員会で「政治とカネ」の問題に関する集中審議を行うため、岸田文雄首相の施政方針演説など政府4演説は30日にずれ込むことが決まっている。予算案の実質審議入りは、各党代表質問を挟んで2月5日となる見込みで、与党側は窮屈な日程の中、厳しい国会運営を強いられそうだ。 

 

【派閥パーティー資金問題】自民支持層はどう見ている?党の自浄作用に「期待薄」…「派閥解消」では不十分「厳罰化」「透明化」が最優先【FNN世論調査】

 
 
FNNの1月の世論調査は、岸田内閣の支持率は27.6%と、先月から5.1ポイント上昇したものの、“内閣の危険水域“と言われる3割を3カ月連続で割り込んだ。

さらに派閥パーティー収入事件の”本丸“自民党の支持率は27.1%と岸田政権で過去最低となった。

(※FNN世論調査:1月20・21日、全国の18歳以上の男女を対象に、電話世論調査・RDD方式 1019人調査)

【岸田内閣の内閣支持率】

支持する 27.6%
支持しない 66.4%

【自民党の政党支持率】

1月 12月 11月

27.1% 27.3% 29.0%

【自民支持層】派閥資金問題「厳罰化」「透明化」必要
自民党支持層は自民党の派閥のあり方についてどのように見ているのか?

【自民支持層:岸田首相「岸田派解散」への評価】

評価する 78.7%

評価しない 17.2%

まず、岸田首相が1月18日に“電撃表明”した「岸田派の解散」について、自民支持層の78.7%が「評価する」と答え、「評価しない」の17.2%を大きく上回った。

派閥パーティー資金事件で、岸田派の関係者も立件されることが明らかになった直後の、岸田首相の判断に対し、自民党支持者はこれを高く評価した。内閣支持率が5ポイント回復したのは、世論調査直前のこの判断がプラスに働いたことがうかがえる。

しかし、自民党支持層は、今回の派閥パーティー事件の再発防止に向けて「派閥解消」が解決策かと考えているかというと、必ずしもそうではないことが次の質問で明らかになる。


【政治改革に実効性のある措置】

自民支持層 非自民支持層

連座制などの罰則強化 33.7% 43.8%

政策活動費の透明化 31.0% 31.6%

派閥の解消 13.5% 8.1%

政治資金パーティー禁止 9.4% 11.7%

収入の公開基準引き下げ 9.5% 4.5%

調査では「政治改革に実効性のある最も必要な措置」について質問した。

自民党支持者の回答で最も多かったのは「連座制などの罰則強化」33.7%、続いて「政策活動費の透明化」31.0%、となった。「派閥の解消」が必要との答えは、半減以下の13.5%にとどまった。

自民党支持層が再発防止に最も必要と求めているのは、政治資金を不適切に扱った場合の国会議員への「罰則強化」、さらにその大前提として政治資金の使い道を「透明化」することだという調査結果となった。

【自民支持層】派閥解散「それぞれ判断」が半数
【自民支持層:派閥の解散について】

全て解散するべき 32%

それぞれ判断すればよい 55.4%

解散する必要はない 11.9%

この回答と連動するように、自民党支持層は、今回の派閥パーティー資金の裏金問題に対して、派閥の解散について、「全て解散するべき」が32%、最も多かったのが「それぞれ判断すれば良い」55.4%、「解散する必要は無い」11.9%となった。

自民党で長年当然視されていた派閥の存在に自民支持層の9割近くが、派閥解散に言及するというのは、自民党発足以来、異例の状況で「派閥解散」を求める意見が、かつてなく高まっているといえる。

ただし、派閥パーティー問題については、自民支持層の中で、派閥解消だけで再発防止が図られると考えるのは1割強で、「罰則強化」「透明化」が最優先との考えが約65%いるということが言える。
 
この傾向は、自民支持層に限ったものではないことも調査で明らかになった。

主要6政党の自民党を除く、非自民支持層(立憲・維新・公明・共産・国民)でも、最も多かったのは「連座制などの罰則強化」43.8%、続いて「政策活動費の透明化」31.6%が必要な措置として答えが多く、「派閥パーティーの禁止」11.7%「派閥の解消」8.1%、「政策活動費の使途の公開」4.5%となった。

政治課題の評価を問う世論調査では、自民支持層と非自民支持層の意見で賛否が大きく分かれることが通例だが、派閥パーティー収入の裏金問題については、自民党支持層も非自民支持層と同じく厳しい見方をしている、自民党にとっては深刻な現状であると言える。

【自民党支持層】党の自浄作用に“半信半疑”
ここで自民党の出直しに、“暗雲”ともいえる事態が、調査から明らかになった。それが自民支持層は、自民党の自浄作用に“期待薄”という状況だ。

派閥パーティー資金の事件への対処として、自民党は政治刷新本部で中間とりまとめ案を了承した。岸田首相は「派閥ありきの自民党から完全に脱却する」として、中間案では、派閥から金と人事を切り離すことを了承した。

さらに、収支報告書の提出に際して外部監査を義務づけるとして「透明化」を打ち出すとともに、会計責任者が逮捕・起訴された場合には国会議員も処分できるよう党則改正を行うとして「厳罰化」にも言及する内容となった。

【自民支持層:政治刷新本部への期待】

期待する 48.7%

期待しない 48.7%

自民党の中間とりまとめ案に先立つ世論調査では、政治資金問題について、自民党の政治刷新本部が再発防止に有効であるかどうかを質問した。

これについて自民党支持層では「期待する」48.7%、「期待しない」48.7%と評価は半分に分かれ、文字通り自民党の自浄作用には“半信半疑”という結果となった。

政治刷新本部の中間とりまとめ案に対しては、自民党議員内でも、小泉進次郎元環境相は「自民党が結党以来できなかった、派閥と人事の切り離しが明記された」と評価する一方、石破元幹事長は「派閥が金と人事を扱わない、ということをどう担保するのか」と実効性に懐疑的な見方を示すなど、賛否は分かれている。

中間案に基づいて自民党が具体的にどう実行しているのか、自民党支持層も見極めはこれからとなりそうだ。

【自民党支持層】政治資金規正法改正「必要」85%
【自民支持層:政治資金規正法の改正】

必要 85.5%

必要ない 11.2%

党の自浄作用に“半信半疑”の中、調査では、実効的な措置として政治資金規正法の改正を求める声が高いことが明らかになった。

自民支持層での法改正が「必要」との意見は85.5%、「必要ない」は11.2%にとどまり、自民党の党則改正にとどまらず、今国会で政治資金規正法を改正して「厳罰化」や「透明化」が必要との声が圧倒的な多数を占めた。

岸田首相は、新年最初の1月4日の会見で「政治資金規正法の改正など法改正な必要な議論も、必要性が指摘されることはありうることだと思う」と述べたが、その後、資金パーティー問題は、現職自民党議員が逮捕、略式起訴、在宅起訴される事件に発展した。

今国会で自民党が政治資金規正法で「厳罰化」「透明化」にどこまで自主的に踏み込んでいけるかが問われる。

(執筆:フジテレビ政治部 西垣壮一郎)
 
 

醜態晒す安倍派5人衆

 
 
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政治・行政醜態晒す安倍派5人衆

醜態晒す安倍派5人衆
2024/1/25政治・行政5人衆, 安倍派, 宏池会, 岸田の乱, 岸田文雄, 派閥解散, 自民党
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自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー裏金事件を巡る東京地検特捜部の捜査が終結し、それを待っていたかのように岸田文雄首相が出身母体である「宏池会」の解散を表明。押される形で、会計責任者が在宅起訴された安倍派と二階派も解散を余儀なくされた。安倍派の衆議院議員が肩を落としてこう話す。
「『岸田のせいでこうなった』と責任を押し付けるやつもいれば、『派閥の会長がいないからだ』と嘆く議員もいる。いずれにしても、うちの派は解散。6億円もの政治資金をごまかしていたのだからしょうがない」

消滅することになった「安倍派」の現状を取材した。

◆   ◆   ◆

安倍派では、4,800万円もの不記載が確認された衆議院議員の池田佳隆容疑者が政治資金規正法違反の容疑で逮捕され、不記載5,000万円超の大野泰正参議院議員が在宅起訴。4,000万円超の谷川弥一衆議院議員が略式起訴となり議員辞職した。

しかし、2,700万円超の萩生田光一前政調会長、1,500万円超の世耕弘成前参院幹事長、1,000万円超の松野博一前官房長官はお咎めなし。約100万円のキックバックを受けていた西村康稔前経産相はも立件されていない。いずれも安倍派5人衆として派を率いてきたが、収支報告書の訂正だけで責任は問われていない。ふざけた話だが、それぞれの政治家の言い訳が、これまた見苦しい。

「秘書が私に報告せず、簿外で管理していた」――世耕氏

「事務所の机の引き出しに管理していた」――萩生田氏

政治家の逃げ口上としては最低の「秘書が 秘書が」を連発した世耕氏。2,700万円を超える現金を「机の引き出しに置いていた」というバカげた話を公言した萩生田氏。こんな連中が大臣経験者だというのだから、呆れるしかない。

萩生田氏は特に悪質で、2,700万円超という裏金の額を公表したのは八王子市長選で勝利した翌日。選挙のためにダンマリを決め込んでいた。

◆   ◆   ◆

国民をコケにしているのは5人衆だけではない。派閥解散が形だけに終わることは確実で、福田赳夫元首相を祖父に、福田康夫元首相を父に持つ福田達夫元総務会長は、早くも「新しい集団をつくる」と明言し、動き出した。安倍派解散の当日に飛び出した再構築宣言に、唖然とした国民は少なくあるまい。

派閥再編を狙ってるのは福田氏だけではない。派内で参議院議員だけの「清風会」を結成している世耕氏についても、「安倍派の参議院議員の結束をやたら確認している。おそらく清風会のメンバーをまとめて派閥を作るつもりでしょう」(安倍派の衆院議員)とみられている。

劣勢が伝えられながら、地元・八王子の市長選で支援した候補が当選して上機嫌だとされるのは次期会長の最有力候補とされていた萩生田氏。この人の反省もうわべだけのことで、前出の安倍派議員は呆れ顔に話す。
「萩生田さんは、『(安倍派の)会長は俺がやるからついてこい』と威張り散らしてきた。一時は殊勝な姿を見せていたが、八王子市長選で勝ったとたん、不遜な態度が復活した。萩生田さんは従う衆議院議員を集めて派閥再結成でしょう」

◆   ◆   ◆

解散を表明した安倍派の記者会見は、岸田の乱が起きた翌日の議員総会を経て行われた。ここでも安倍派5人衆が、もめにもめたという。記者会見に出席したのは、写真にある通り、塩谷立座長と高木氏の2人だけ。実は当初、世耕氏ら幹部の出席も予定されていた。ある安倍派の参院議員が、苦々しげに振り返る。
「世耕さんは参議院議員のまとめ役。西村さんと松野さんは事務総長経験者。いずれも会見への出席を求められたが、『自分で会見をやる』と逃げた。そのせいで、しゃべりの下手な塩谷さんと高木さんが醜態をみせることになった。本当はうちの派が岸田派より先に派閥解散を言わなきゃいけないのに、先を越された上、会見の二人はしどろもどろ。ひどい内容の記者会見だった」

塩谷氏は“脱税か?”、“議員辞職は?”と聞かれ「脱税ではなく還付金という認識で寄付を受けた」、「議員辞職の意思はない」と悪あがき。高木氏は「安倍元首相を慕い、亡くなった後も安倍派を名乗らせていただいきありがたかった。安倍さんに大変申し訳ない」と涙ながらに語って記者団を呆れさせた。

二人とは別に記者会見した西村氏も同様に、「安倍総理には申し訳ない」。安倍派の政治家がまず謝罪すべきは安倍晋首相ではなく国民のはずだが、最後まで本当の意味の「反省」はなかった。

◆   ◆   ◆

その後、西村氏は周囲を呆れさせる行動に出る。同氏の選挙区(兵庫9区)洲本市に住む関係者の話だ。
「21日の午後、地元で能登半島地震の募金活動をしていたところ、終わり頃になって『西村が来ている。待っててくれ』と連絡がありました。相変わらず自分勝手。その傲慢さに苛立ちながら待っていたら西村が来ました。そして記念撮影。彼は『自分は裏金はやっていない』と繰り返し言っていましたが、どうせ口先だけ。周囲も『はい、はい』という感じでしたね。何しにやって来たのか……」

◆   ◆   ◆

議員辞職を表明した谷川氏は、「力を付けたかった、大臣並みにカネを集めてやろうと思った。カネを集めることは政治家にとって偉くなることと思った」と「動機」を説明。大臣になるにはカネ次第と明かし、安倍派と自民党の裏側を暴露した格好となった。

「萩生田、世耕、高木ら5人衆は、もてはやされて調子にのり、『俺が会長だ』『総裁選に出るぞ』などと吹聴してきた。ところが裏金事件が表面化したとたん、雲隠れ。特捜部が捜査終結を会見すると、急に元気になって会見だ。しかし、多額の裏金をもらっていたことはバレバレ。西村や世耕は、影で『みんな、今こそまとまるべき』などとほざいていた。要は、『派閥を続けていこう』という意味ですよ。裏金を反省する気持なんて、これっぽっちもない」(前出・安倍派の衆院議員)

安倍派の内輪もめにほくそ笑むのは岸田首相だ。首相は、麻生太郎氏の麻生派、茂木敏充幹事長の茂木派、そして安倍派という3派の神輿になる形で政権を維持してきた。ある自民党の大臣経験者は、「岸田の乱」についてこう解説している。
「岸田総理は麻生派や茂木派が解散しないと拒絶するのも想定済みで、わざと岸田派の解散を根回ししなかったのでしょう。(総理は)麻生派や茂木派が存続する場合、人事とカネについての派閥の権限を取り上げるつもりじゃないか。存続の道を選ぶ2つの派閥は世論から叩かれ、大きくイメージダウン。麻生さんと茂木幹事長は守旧派とみなされ、抵抗勢力のレッテルを貼られる。つまり、茂木さんは、次期総理を目指すレースからから脱落するということ。カネとポストが得られないとなれば、派閥のうまみがなくなり、離れる議員も多くなるはず。そうなると総理候補となれる派閥の領袖が不在となり、今年秋の自民党総裁選で岸田再選が見えてくる。すでに安倍派は葬った。支持率が超低空飛行の岸田首相が、これしかないという手に打って出た、それが真相だ」