カネで政治をゆがめてはなりません。「市民の声で政治を動かす」。クリーンな政治で「京都に福を呼び込む」福山さんこそ、日本ばかりか世界から愛される古都・京都にふさわしい顔です。
 

 

 

任期満了に伴う京都市長選が21日告示され、新人5人が立候補を届け出た。現職の門川大作市長(73)の不出馬により、16年ぶりの新人対決となった。投開票は2月4日。立候補したのは届け出順にいずれも無所属で、弁護士の福山和人氏(62)、元市議の村山祥栄氏(45)、元京都府議の二之湯真士氏(44)、元内閣官房副長官の松井孝治氏(63)=自民、立民、公明、国民推薦=と、諸派で事業家の高家悠氏(35)。財政再建や若年層の人口流出などを巡り論戦を交わす。主な候補者の第一声は以下の通り(届け出順)。



 

「黒字財政、住民に還元を」福山和人氏(62)

この4年間、市民の暮らしはコロナ禍や物価の高騰で大変だった。だが市は逆に、財政難を理由に福祉を削ってきた。敬老乗車証は最大4・5倍の値上げ。民間保育園に対しては13億円もの補助金をカットした。

税金をハコモノ優先ではなく暮らしや子育ての支援に使う、まっとうな京都市政を作り上げたい。カットされた民間保育園への補助金は元に戻す。この2年間、市の財政は黒字だったのだから、住民に還元するのは当然だ。

市は今、子育て世代の流出という困難にも直面している。第2子以降の保育料無償化や18歳までの医療費無償化など、5つの無償化で徹底的に子育てを支援する。

これらの施策は、市の1兆円近い年間予算のわずか約1%、100億円ほどの使い道を変えるだけで実現可能な現実的政策だ。

立候補を表明してからこれまでに200回近いタウンミーティングを行い、たくさんの意見を頂戴してきた。市民の声で作る京都市政のため、全力で頑張り抜きたい。



「時計の針を前に進める」 村山祥栄氏(45)

京都を変えるのか、変えないのか、まさにこの変化が問われている。京都は財政もボロボロ、人口減少数も日本ワースト1位で明るい未来が見えない。変えるチャンスは今、目の前に来ている。時計の針を大きく前に進めるべく挑戦した。

日本維新の会、国民民主党、教育無償化を実現する会、京都党4党で練り上げた素晴らしいマニフェストがある。推薦はなくなったが、マニフェストは京都の未来を救う処方箋になる。

4年間で2千億円近く財源を確保する。財政再建をして、子育て支援や教育に予算を捻出する。そのためにトップが腹をくくらないといけない。私は皆がやりたくないことを、一生懸命引き受けるつもりで市会議員をしてきた。

市長の退職金廃止、給与の3割カット。しがらみを取っ払って、今までなかった発想でいろんなものを作り替えていく。3%の事業の圧縮と効率化で財政再建をやり切る。これは20年間の政治生活の中で考えた京都の最適解だと思う。政策でしっかりと選んでもらいたい。



「有権者の怒りを力に」 二之湯真士氏(44)

この選挙は京都が大きく変わるか、変わらないか、天下分け目の天王山だ。

門川市政が評価できない大きな理由は財政危機を招いたこと。将来の世代の財産を食いつぶし、財政危機に陥ってしまった。その中にあって、北陸新幹線を延伸する。それに京都が1兆円も負担していくことになれば、間違いなく京都市は破綻してしまう。止めなければならない。

京都市は大変苦しい。苦しんでいる人が多いが、税金は上げられる。一つは上限千円の宿泊税の引き上げだ。(京都には)観光客がたくさん来る。宿泊者は1割、他の9割の方からもお金をいただく。拝観料を取るお寺からも昔の古都税のようにお金をもらう。なぜ今までの京都の政治はできなかったのか。タブーが多すぎる。

塾や習い事に依存しない、質の高い、学びたい人が学べる、子供たちのいろいろな能力を伸ばせる義務教育を実現していきたいと思う。しがらみのない完全無所属の立場で、皆さまが怒っていることを力に変えて京都市を変えていく。



「すべての経験、京都にささげる」 松井孝治氏(63)

京都は府市協調でよくなっているが、まだまだ課題は山積している。若い人が卒業後に京都を選ばず、ほかの街に就職して住む。この人口流出の問題にどう対応するのか。140万人の人口の街に5千万人以上の観光客が押し寄せ、いろんなひずみが起こっている。そうしたオーバーツーリズムの問題、若い人々を中心に京都に住む人たちが心ならずも京都の街の外に出ざるを得ない状況。このことを真剣に受け止めている。

国会議員の先生方、そして西脇隆俊知事とも府市協調で連携し、たくさんの京都の課題に取り組む。これまでの役人としての20年弱の人生、政治家としての12年の人生、そして若い学生たちとともにキャンパスで過ごした10年間。それら自分の経験のすべてを愛する京都の街にささげ、先人たちが苦労しながら作り上げてきた京都市政を、前に進めなければいけない。

決して時計の針を何十年か前に戻してしまってはいけない。その責任の重さを感じながら、これから2週間、戦い抜く。

 

 

京都市長選 きょう告示

暮らし寄り添う市政へ

山添政策委員長が福山候補応援

 
 
 京都市長選は21日告示(2月4日投開票)です。日本共産党の山添拓政策委員長・参院議員は20日、「つなぐ京都2024」の無所属新人で弁護士の福山和人候補=日本共産党も参加する「民主市政の会」推薦=必勝へ市内を巡り「福山さんで暮らしに徹底的に寄り添う市政を」と訴えました。山科(やましな)駅前には堀川あきこ衆院近畿比例候補も駆け付けました。

 山添氏は、京都市が「行財政改革」で暮らしの施策を次々と削減したことに触れ「地方政治は、住民福祉の増進のためにあると法律に書いてある。カットするのが仕事じゃない」と指摘。「福山さんは同じ弁護士の大先輩。国や大企業相手に自由と権利の回復・獲得のために先頭に立ち、役所や他の弁護士が断った相談を断らず、徹底して市民に寄り添ってきた。解決しないからと泣き寝入りせず、ならば政治を変えようと今回も挑戦を決意したのが福山さん」だと話しました。

 福山氏は、子育て支援・五つの無償化政策を紹介し「財政再建といえば多くの人は削減の話ばかりするが、社会保障充実で市民の懐を温め消費を活性化、地域経済を元気にして税収もアップするのが王道だ」と訴えました。
 
 
きょうの潮流
 
 「福ちゃん」と親しみをこめて呼ばれる弁護士の福山和人さん。きょう告示される京都市長選の候補者です。「つなぐ京都2024」の無所属新人。日本共産党も参加する「民主市政の会」が推薦し全力応援しています
 
▼庶民の痛みがわかる福山さん。裁判事例にふれ、涙ぐみながら「政治の責任」を問います。スローガンは「くらし。ここから京都再生」▼公約にも熱がこもります。返さなくてもいい奨学金の創設、学校調理方式の全員制中学校給食、子ども医療費の高校卒業までの無償化など「すぐやるパッケージ」は市の年間予算のわずか1%でできます
 
▼なのに、これまでの「オール与党」市政を支えてきた陣営の候補者は財源に疑問を呈します。地元負担がいくらになるかもわからない北陸新幹線京都延伸計画は必要というのですから驚きです。「行財政改革」の名で削減した住民サービスを元に戻す気はまったくなさそうです
 
▼もっと驚きは「政治とカネ」。裏金疑惑に揺れる自民党丸抱え候補は「自治体の首長(候補)がどうこういう話ではない」と逃げ。政治資金集めパーティーを9回開き、8回が参加者ゼロという「架空パーティー」が発覚しさすがに擁立した日本維新の会も推薦取り消しをせざるを得なかった候補者まで出馬の構えです
 
▼カネで政治をゆがめてはなりません。「市民の声で政治を動かす」。クリーンな政治で「京都に福を呼び込む」福山さんこそ、日本ばかりか世界から愛される古都・京都にふさわしい顔です。