志位和夫さんお疲れさまでした。貴方の後輩がぶれる事なく共産党の目指す「平和で国民が主人公の政治を目出していくでしょう」。100強の老舗の党です。人が変わったからといって不安になる材料は何もありません。
「歴史的に紡いできたものを受け継ぎながら、党の新たな発展のために力を尽くしていきたい」田村智子さんの言葉です。
選挙戦略や党運営、重要政策を巡る方針と、さまざまな懸案に関する野党幹部らの発言を採録した「今週の野党」をお届けします。
単独過半数ではないが…
立憲民主党・泉健太代表
今年は明確に政権を目指す年だ。立憲民主党単独過半数ではないが、自民党過半数割れの環境はつくれる。
(15日の講演、次期衆院選を巡り)
微妙に違うところも
日本維新の会・馬場伸幸代表
政策が100%全く一緒かといえば、微妙に違うところもある。維新と教育無償化を実現する会との関係も、私は「是々非々」だと思う。
(15日の記者会見、教育無償化を実現する会との統一会派結成に関し)
共産党・田村智子委員長
本当に責任の大きい、重い役職だ。日々勉強しながら、そしてのびのび挑戦しながら、委員長という役割を果たしていきたい。
(18日の記者会見、志位和夫氏の後任の委員長に選出されたことを受けて)
悔いのないこと
共産党・志位和夫議長
自己評価は控えたい。評価は皆さんが行うものだ。ただ、自分としては、23年間、私の力を及ぶ限り使ってさまざまな問題に対応してきた。新しく切り開いてきたこともある。やり残してきた問題もある。23年間頑張ってきたことは悔いのないことだ。
(18日の記者会見、委員長を務めた23年間を振り返って)
「人選」よりも「内容」
国民民主党・玉木雄一郎代表
人選について何か申し上げることは控えるが、その分、本当に抜本的な改革を出さなければ「こういうメンバーだから中途半端なものしか出てこない」と言われる。刷新感のある内容になっているかどうかを厳しく見定めていきたい。
(16日の記者会見、自民党が設置した「政治刷新本部」について)
ともに政権交代目指す
教育無償化を実現する会・前原誠司代表
日本の抱える課題を放置し「目の前の選挙だけくぐり抜けたらいい」という政治を行ってきたのが自民党だ。しっかりとした野党が必要だ。改革政治を実現する勢力として、ともに政権交代を目指していく。
(15日の記者会見、日本維新の会との統一会派結成に関し)
希望ある党の政策伝えたい
田村委員長就任後メディア初出演
TBSラジオ
田村氏は、第29回党大会の報告や決議の策定にかかわった経験を紹介。102年の歴史を持つ党の活動や理論の到達を語るとともに、「歴史的に紡いできたものを受け継ぎながら、党の新たな発展のために力を尽くしていきたい」と抱負を述べました。
また、「国政の分野で日本共産党の代表を担うことになる。自民党政治が今、ここまで腐って、行き詰まっているところだから、国民に対し、日本共産党の政策には希望があるということをリアルに、具体的に伝えたい」と話しました。
田村氏は、日本社会のジェンダーギャップが依然大きく、日本共産党初の女性委員長への就任は、「党として、ジェンダー平等を一歩ずつ進めていくことを示すことになった」「日本社会のジェンダーギャップをなくしていくことと、党の会議のあり方を含め、女性も参加できるような活動の改革は両面でしていかなければならない」と語りました。
荻上氏が「政治資金のあり方についてどう向き合うか」と質問すると、田村氏は「腐敗の温床となっているのが、企業・団体献金だ。全面的禁止を国民の世論を背景に実現したい」と答えました。
「発言者の姿勢に根本的問題」 共産・田村智子新委員長、除名に異を唱えた党員糾弾 「民主集中制」維持も明言
「この意見に対して、代議員・評議員から、処分を受けた元党員の言動は党の綱領と規約の根幹を否定し、党の変質を狙った、明らかな攻撃であったこと。メディアを利用して地方選挙の前に攻撃をしかけたのは、元党員の側であること。わが党は異論を許さない党などでは決してないことなどが、この攻撃を打ち破る論戦を懸命に展開した経験に立って発言された」
「除名処分が規約に基づく当然の対応であったことは、すでに山下(芳生)副委員長から再審査請求の審査内容として明確に報告され、再審査請求を却下することに異議を唱える者はなく、党大会で承認を得たことは、党の最高決定機関による党への妨害者・攪乱(かくらん)者への断固とした回答を示したものとして重要だ(拍手)」
「党大会での発言は一般的に自由であり、自由な発言を保証している。しかし、この発言者の発言内容は極めて重大だ。私は『除名処分を行ったことが問題』という発言を行った発言者について、まず、発言者の姿勢に根本的な問題があることを厳しく指摘する」
■党員としての主体性欠く
「発言者は『問題は出版したことより除名処分ではないか』と発言しながら、除名処分のどこが問題なのかを何も示していない。発言者は、元党員が綱領と規約にどのような攻撃を行ったかを検証することも、公表している党の主張・見解の何が問題なのかも何一つ具体的に指摘していない。発言者が述べたのは、ただ、『党外の人がこう言っている』ということだけだ。党外の人が言っていることのみをもって処分が問題と断じるのは、あまりにも党員としての主体性を欠き、誠実さを欠く発言だと言わなければならない」
「発言者は、(旧)希望の党の小池百合子氏の『排除』発言を持ち出して、『あの時国民が感じた失意が、今、私たち共産党に向けられていると認識すべき』とまで発言した。反共分裂主義によって野党共闘を破壊した大逆流と並べて党の対応を批判するというのは、全く節度を欠いた乱暴な発言と言うほかありません(拍手)」
「発言者は『除名というのは対話の拒否だ』と述べ、包摂の論理を尊重することは政党運営にも求められていると述べた。しかし、対話を拒否したのは誰か。党を除名された元党員は、自分の意見を一度として党の正規の会議で述べたことはなく、一度として正規のルールにのっとって党に意見を提出したこともない。党内での一切の対話の努力をしないまま、党外からいきなり党攻撃を開始したというのが事実だ。ここでも発言者は批判の矛先を180度間違えていると言わなければならない」
「党を除名された元党員の問題は、山下副委員長の報告で詳しく解明したように、共産党の安保・自衛隊政策が野党共闘の障害になっている、安保容認・自衛隊合憲に政策を変えよ、民主集中制を放棄せよという支配勢力の攻撃に飲み込まれ、射落とされ、屈服したところに政治的本質がある(拍手)」
■多数者革命に責任
「党外から出版という形で党の綱領と規約を攻撃した者を除名処分にしたことは当然だ。問題のこの政治的本質を全く理解していないことに発言者の大きな問題があると言わなければなりません(拍手)」
「わが党は多数者革命に責任を持つ党として、組織と組織原則への攻撃を断固として打ち破り、党の統一と団結を固め合い、これからも民主集中制の組織原則に基づいて強く大きな党をつくり歴史を開く。この決意をここに表明するものだ(拍手)」