今さらながら思う。この問題の発端は赤旗のスクープから始まった!

 

 

 自民党安倍派(清和政策研究会)は19日、派閥を解散する方針を固めた。派閥幹部が明らかにした。

 安倍派は衆参98人が所属する党内最大派閥。安倍晋三元首相が2022年7月に銃撃事件で死去した後も会長を置かず、座長を務める塩谷立元文部科学相と、「5人衆」と呼ばれる西村康稔前経済産業相、萩生田光一前党政調会長、松野博一前官房長官、世耕弘成前党参院幹事長、高木毅前党国対委員長らが中心となって派閥運営を続けてきた。

 政治資金パーティーを巡る事件では、所属議員から逮捕者を出し、19日には安倍派の会計責任者が政治資金規正法違反で在宅起訴されていた。

 

 

萩生田光一氏は笑顔で握手…でも裏金問題の問いかけには無言で立ち去る 地元市長選の街頭演説会に姿

 
 19日夕、東京・八王子市長選で自民党が推薦する候補者の街頭演説に姿を現した地元選出の萩生田光一衆院議員は、冒頭の来賓紹介で名前を呼ばれたのみで、マイクを握ることはなかった。終了後は有権者との握手に笑顔で応じた。
 
 この日は、自民党の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、安倍派の会計責任者らが東京地検特捜部に立件された。報道陣から「派閥の会計責任者が立件されたことについてどう思うか」と質問が飛んだが、一切答えず、無言で車に乗り込んで立ち去った。 

 夕方には、党本部で安倍派の会合が開かれていたが、萩生田氏は欠席。「清和政策研究会執行部と相談した結果、地元・八王子市長選の対応に全力を挙げるため、本日の臨時幹事会、臨時議員総会を欠席することとした。私自身の政治資金については後日、説明する機会を設けたい」とのコメントを発表した。(昆野夏子)
 
 

萩生田光一氏は“わきまえない男” 安倍派幹部「立件断念」報道で早くも裏金を演説ネタに

 
 
「東京地検に連れていかれることはございません」──裏金捜査をネタに「つかみはOK」だ。自民党の派閥パーティー裏金捜査を巡り、刑事告発された安倍派幹部7人全員の「立件断念」報道を受け、萩生田前政調会長が堂々と勝利宣言。支援者に軽口を叩き、悦に入っても、まだまだ「無罪放免」とはいかない。

 ◇  ◇  ◇

 萩生田氏の地元・八王子市は現在、市長選の真っ最中だ。21日の投開票に向け、萩生田氏は自公推薦の元都庁職員・初宿和夫氏(59)を猛プッシュ。萩生田氏の大放言は16日夜、初宿陣営が寺の集会所で開いた個人演説会で飛び出した。


 応援弁士として「政治資金問題で地元の皆さまにご心配をかけて申し訳ない」と自ら裏金ネタを前振り。「しっかり襟を正して、やり直していく」と決意を語ったが、神妙な顔つきはここまで。

「そうは言ってもワイドショーを見ていると、だんだん私の写真が(疑惑議員の)真ん中に寄ってきて」

 悪びれもせず言ってのけ、会場の笑いを誘うとニンマリ。「『大丈夫か』と街の中でみんなが話していたのだろうと思いますが、そういう問題ではなくて『修正をきちんとする』ということになっております」と、東京地検特捜部との「手打ち」までにおわせ、冒頭のように断言したのだ。

 現場を取材したジャーナリストの横田一氏が言う。

「萩生田氏の支援者30~40人が参加した『ミニ集会』の雰囲気でした。身内だらけで気を許したとはいえ、反省ゼロです」

 捜査対象者にここまで軽口を叩かれるとは特捜部もナメられたものだが、「今週に入り、安倍派幹部が次々と検察が作成した供述調書に署名しているようです」とは政界関係者だ。萩生田氏も「一件落着」と安堵しているのだろう。目下の懸念の地元市長選でも心強い援軍が現れた。小池都知事が19日、初宿氏の応援演説に駆け付ける。

「対立候補で立憲や共産などが支持する滝田泰彦氏(41)は、小池知事が特別顧問を務める『都民ファーストの会』の元都議。小池知事の裏切りは、昨年の江東区長選で子飼い候補を自公に推薦してもらったバーターともっぱら。自民党都連会長の萩生田さんが裏で糸を引いたとも言われています」(都政関係者)

 政敵だった“女帝”と握り、萩生田氏は「勝ったも同然」と思っているかも知れないが、裏金事件の逆風は収まっていない。不起訴になっても検察審査会の「市民感覚」による判断が待ち受け、加えて萩生田氏は他の幹部とは立場が大いに異なる。
 
都連会長として新たに政治告発された身
 
都連の手口は安倍派とソックリ(萩生田自民党都連会長)/(C)日刊ゲンダイ

   自民党都連でも政治資金パーティー収入の不記載が発覚。今月2日には都連会長の萩生田氏ら3人が、政治資金規正法違反容疑(不記載など)で東京地検に刑事告発された。都連の手口は安倍派とソックリで、告発した神戸学院大教授の上脇博之氏は〈大胆な不記載は代表者抜きに行えるものではない〉と告発状で萩生田氏と会計責任者らとの共謀の可能性を指摘。

 つまり、萩生田氏だけは立件の判断が、まだ残っているのだ。

「安倍派内では裏金の使途として先輩議員への上納疑惑がくすぶっている。唯一、逮捕された衆院議員の池田佳隆容疑者は萩生田氏の弟分。彼の供述内容から、より大きな事件に発展する可能性もあり得ます」(横田一氏)

 自分の立場をわきまえれば、萩生田氏は笑っている場合ではない。
 
 

自民・安倍派が解散へ…派閥が方針決定 塩谷座長「信頼を裏切った」 立件逃れた「5人組」は何語る

 
 
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件を受け、派閥の会計責任者や所属議員が立件された安倍派(清和政策研究会)は19日午後6時から臨時総会を開き、派閥を解散する方針を決定した。
 
同じく立件された二階派、岸田派でも派閥解散の動きが出ている。
 
塩谷座長は総会の冒頭、「収支報告への多額の不記載により国民、党員含む自民党関係者の信頼を裏切ったことに対して心より深くお詫び申し上げる」と陳謝した。
 
総会には所属議員の3分の2に当たる66人が出席。20人から発言があり、派閥幹部の責任や派閥の在り方に発言が多く集まったという。
 
総会後に記者会見を開いた塩谷氏は「(総会では)今後のわれわれ幹部の責任の取り方、あるいは派閥の今後について十分に意見をいただいた。結果的に、清和研を解消するということを決定した」と説明した。
 
◆立件を逃れた安倍派幹部らは…
責任論が浮上している「5人組」ら安倍派幹部らは、この日、何を語ったのか。
 
東京地検特捜部が一連の裏金事件の刑事処分を発表してから2時間余り。
 
渦中の安倍派では、総会前の臨時幹事会のため、午後5時前から東京・永田町の自民党本部に、塩谷立座長や、安倍派の有力者「5人組」の松野博一前官房長官や西村康稔(やすとし)前経産相、高木毅前国対委員長、世耕弘成前参院幹事長が姿を見せた。
 
立件を逃れた安倍派幹部らは、いずれも硬い表情を浮かべていた。
 
総会後、記者団に答えることなく党本部を後にした松野氏は、事務所を通じてコメントを発表。派閥からキックバックを受けたパーティー券収入を自身の政治団体に記載していなかったことについて「清和会事務局から各政治団体での計上は必要なしとの教示があり、それに従ったとの報告を(事務所から)受けた」と説明した。
 
記載せず裏金になっていた収入については「すべて政治活動費等として政治資金収支報告書に記載できる性質のものであり、不正な目的や私的な目的でなされた支出は確認されていない」としている。
 
高木氏は、総会後の派閥の会見に塩谷氏とともに出席。議員辞職や離党について問われ、「今のところその考えはない。責任の取り方はそれぞれが判断すること」と否定した。
 
◆萩生田光一氏は欠席「地元選挙に全力」
この日、「5人組」の中で唯一、姿を見せなかったのは、萩生田光一前政調会長。
萩生田氏は「清和政策研究会執行部と相談した結果、地元・八王子市長選の対応に全力を挙げるため、本日の臨時幹事会、臨時議員総会を欠席することとした。私自身の政治資金については後日、説明する機会を設けたい」と、会を欠席するコメントを発表した。
 
◆塩谷座長「誤った処理、深く反省」
午後6時から始まった総会は冒頭、報道陣にも公開された。
あいさつに立った塩谷座長は、神妙な表情で「誤った説明など長年にわたるミスリードで所属議員事務所に誤った処理させたことについても深くお詫び申し上げる。私自身が座長として、もっとできることがあったんだろうと大変深く反省している」と頭を下げた。
 
 
派閥から裏金事件への説明がないことについては、「事務所関係者も捜査されている中、総会を開催し、事件について話題にすることも証拠隠滅の疑念招きかねないことから総会を控えてきた。事件がどうなっているのかという不安や、地元に説明したいという思いの先生方もいたと承知しているが、その点について重ねてお詫びする」と釈明した。
 
 

自民党安倍派 派閥解散の方針を決定 政治資金めぐる事件で

 
 
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受けて「清和政策研究会」=安倍派は派閥の解散を決めたと発表しました。

安倍派は19日夜、党本部で座長を務める塩谷 元文部科学大臣や「5人衆」と呼ばれる有力議員で事務総長の高木 前国会対策委員長、常任幹事会のメンバーの松野 前官房長官らが出席しておよそ1時間半、議員総会を開き、派閥を解散する方針を決めました。

このあと塩谷氏と高木氏が記者会見し塩谷氏は「長年にわたる事務的なミスリードにより、議員の所属事務所に誤った処理をさせたことに対して幹部としておわびする。あたかも違法な支出のために、裏金づくりをしたと報道されていることに対し、議員たちは心を痛めているが、決して不正な使い方をしたわけではないと思う」と述べました。

その上で「清和政策研究会の総会を開き、今回の経緯について説明をする中で、われわれ幹部の責任のとり方や派閥の今後について十分に意見をいただき、結果的に清和政策研究会を解消することを決定した。発言したほとんどの議員が派閥解消を主張した」と述べました。

そして「誠に残念で断腸の思いだ。しかし国民に対して政治の信頼を大きく失った責任などを考えたとき、派閥を解散することが再スタートになるのではないかという多くの意見があった。区切りとしてけじめをつけなければならない」と強調しました。

また、議員へのキックバックについては「いつ、どういう形で始まったかはまったく分かっていない。収支報告書への不記載もまったく知らなかった。派閥内で具体的に問題にしたことも一切なかった」と述べました。

このほか塩谷氏と高木氏はみずからの議員辞職や離党については否定しました。

下村 元政調会長「国民の不信増長 派閥解散は当然」 
安倍派の下村元政務調査会長は記者団に対し「多くの同志の議員がいるが、国民の大きな失望とともに、不信を増長させた責任をとらなければならない。派閥の解散は当然で、きょう決めるべきだと私も話をした。国民の信頼を回復できるよう、派閥を解散して終わりではなく、私自身も説明責任を果たしていきたい」と述べました。

柴山 元文部科学相「残念だがやむをえない」
安倍派の柴山元文部科学大臣は、記者団に対し「解散は非常に残念だがやむをえない。私自身も『解散はやむをえない』と発言した。きょう派閥の存続を訴えた議員は皆無だったと思う。政治のあり方を抜本的に改めなければならず、私自身も含めてしっかりと肝に銘じたい」と述べました。

宮下 前農林水産相「『解散すべし』が圧倒的」
安倍派の宮下前農林水産大臣は記者団に対し「解散が決まったことは大変残念だが、いたしかたない。多くの議員が『解散すべし』と発言し、反対意見はなかった。検察による捜査も踏まえたうえで、『解散すべし』という意見が圧倒的になったのだと思う」と述べました。

衛藤征士郎 元衆議院副議長「もっと早く説明すべきだった」
安倍派の最高顧問を務める衛藤征士郎 元衆議院副議長は、記者団に対し「解散は当然だ。ほぼ全員が解散すべしという意見だった。まず解散して、国民に政治不信を引き起こしたことに心からおわびと反省をし、政治の信頼を取り戻すために出直そうということだ」と述べました。

また「今夜の会合では派閥幹部から『大変責任を感じている』とおわびがあったが、もっと早く事実を説明し、対応しておくべきだった。派閥からの資金の還流を知らない議員もいるし、それに対する説明が全くないままきょうを迎えたので、みんな大変、困っている」と指摘しました。

宮沢博行 前防衛副大臣「解散は当然のこと」
パーティー券収入のキックバックについて、かつて派閥から「収支報告書に記載しなくてもよい」と指示があったことを明らかにしていた、安倍派の宮沢博行・前防衛副大臣は記者団に対し「派閥の解散は、国民のみなさんへのけじめとして必要で、当然のことだと思っている。国民のみなさんに改めておわび申し上げる」と述べました。

また、総会での議論について「還流が始まったことへの説明はほとんどなく『慣行だった』という言い方だった。幹部に対して『経緯について、自分の口で話すことが国民に対する説明責任ではないか』と申し上げた」と述べました。

杉田水脈 衆院議員「非常に悲しく寂しいような気持ち」
安倍派の杉田水脈 衆議院議員は「当選以来、お世話になった派閥なので、解散と聞くと非常に悲しく寂しいような気持ちだが、国民が不信を抱いてしまっている以上、信頼回復に向けてまずはゼロからやり直すという意味で、これがいちばんではないか」と述べました。

その上で、自身についても、派閥からパーティー券収入のキックバックを受け政治資金収支報告書に記載していなかった可能性があるとして、派閥側での確認が終わり次第、説明する考えを示しました。
 
 

<速報>前北海道知事 高橋はるみ参議院議員 キックバック「受けた事実はある」金額は精査中

 
 
参院北海道選挙区選出で自民党安倍派の高橋はるみ参院議員が安倍派の政治資金パーティーのキックバックについて、「還付を受けた事実はある」と明らかにしました。

高橋議員は党女性局長として、岸田総理と面会後に取材に応じ、「派閥のパーティー券の販売について、一定の目標設定されたもの以上に我々が集めたものについて還付を受けた。この事実はある」と述べました。

具体的な額については「精査をしている」とし、詳細がわかり次第、公表する考えを示しました。

高橋議員は、道知事を4期16年務めた後に、2019年の参院選で初当選。

現在は党女性局長のほか、党政治刷新本部の事務局次長を務めています。
 
 

橋本聖子元五輪相、還流額は2000万円超 自民パー券問題

 
 
 自民党安倍派の橋本聖子元五輪担当相は19日、記者団に、派閥から橋本氏側への政治資金パーティー収入のキックバック(還流)が2000万円超だったと明らかにした。

 橋本氏は「政策活動費」として支出を受け、政治活動に使用したと説明。「非常に深く反省している」と陳謝し、今後、収支報告書を訂正する考えを示した。

 議員辞職については否定し、「しっかりと議員を続けていく中で責任を果たしていく」と語った。【岡村崇】