大阪万博、赤字なら政治的責任 維新・馬場代表

 
維新の解散の準備しとおけ。それが責任の取り方だ!3千万人来場…って吉村は啖呵を切っている。しかし土壌の最悪な夢洲で杭を打つだけで莫大な予算が必要、であるからゼネコンは逃げ出している。上下水道処理能力不足で仮設トイレを並べるようだが入場者が予定通りに来場したら、汚物があふれ出す。あふれ出した汚物は穴を掘って貯める。入場料7500円、食事持ち込みダメとなったら、高い食事代金…。台風や大雨にぶつかったら橋とトンネルしかない夢洲は陸の孤島になる。そんな危険と隣り合わせのところに高い金を使って行くわけないじゃん。
 
お祭り騒ぎしか能のない維新では、こんな簡単な事さえ理解出来ないのか。赤字なら政治的責任」と言いきったな馬場。ある意味スッキリした。しかし維新の得意技は、以前言ったことを覆し平気で違うことを言い出す。そこを指摘したら「今日のが正しい」と居直る。そんな汚い姿勢だけはしないと約束してくれ。
 
 
 日本維新の会の馬場伸幸代表は16日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見し、2025年大阪・関西万博の運営で赤字が出た場合は、維新に政治的責任があると述べた。「責任の取り方は維新のメンバーで協議して決めたい」とした。

 仮に赤字が出た際は「国と大阪府・市、経済界が費用負担するルールが決まっているので、3者で話し合ってもらわなければならない」とも指摘した。
 
↓の記事は大阪の財界が維新にすっかり配下に置かれている状況が鮮明に出ている記事!維新の「恫喝・恐喝」がいかに怖いかが分かるのだ。誰も万博が大成功に終るなんて考えていない。
 

大阪関西万博の「空」安全運行目指して 空飛ぶクルマ実証実験

 
危険な「空飛ぶ車」吉村は「空飛ぶ車が会場(万博)の上を自転車みたいにぐるぐる回っています」と豪語したが、欧州では事故が多発するとして中止している危険な物。「いのち輝く」のスローガン万博が「危ない」地になるのだ。
 
 
万博の目玉とされている空飛ぶクルマ。その安全性を高めるための実証実験が行われました。

実証実験は三井物産や宇宙航空開発のJAXAなど開発を進める空飛ぶクルマの運行管理システムを使って実施。空飛ぶクルマに見立てたヘリコプターを実際に飛ばし、運行ルートや機体の状況をリアルタイムで管理できるか、確認しました。

地震などの気象情報もシステムに組み込まれていて、他の航空機と被らないようにルート変更。全て遠隔でおこうことができます。システムは今後、実証実験を重ねて、2030年以降の実用化を目指します。
 
 

MBSラジオ・浜田社長 大阪・関西万博を11社で盛り上げ「お金がないからやらないというのは違う」

 
この人バカじゃん!お金がないからやらないというのは違う…って、国民からの税金が湯水の如く使って今の残酷な成功しない万博状態。これをどう考えているんだい!維新と心中する気なのか?!
 
 
 株式会社MBSラジオ代表取締役社長の浜田尊弘氏が16日、大阪・毎日放送本社で開催した「MBSラジオ社長記者会見」に出席。2025年大阪・関西万博を関西のラジオ局11社で盛り上げるプロジェクトについて明かした。

 昨年夏ごろにABCラジオの社長と話した事が少しずつ規模拡大したという。「夏くらいかな。『そろそろみんな集まらなあきませんよね』っていうのを、ABCの岩田(潤)社長となんとなく話していて、2社で話しても仕方ないからみんなで集まります?」ということがあり、最終的に関西のラジオ局11社が集まったという。

 とんとん拍子に各局の担当者が決まり、昨年11月29日にキックオフミーティングを行ったと明かした。「機運醸成と言いますか、万博があるということをお伝えすることはやっていかなければならないテーマのひとつ。それが事前の事だと思う。(万博が)始まったら何をするのか、プロジェクトで話している最中」とし、浜田氏の個人的なイメージを語った。

「例えばMBSラジオが万博まであと何日ですよとか、小さな声をあげてもなかなか伝わらないのであれば、11社で声をあげようとかそういうイメージがプロジェクトにはある」と説明した。

 予算をどうするかが課題だという。「われわれは予算を国からいただいてるわけじゃなくて、それをやるにはどんな予算繰りをしていかなければならないのか、というのが、われわれの次のテーマ。お金がないからやらないんだというのは違うと思うし、そこは頭をひねりながら、ラジオ11社が集まったら何ができるんかなというのを、必死で考えている」と悩みを打ち明けた。
 
 

明らかになった大阪F1誘致計画。既にシンガポールGPも視察「大阪が国際観光都市を目指す上で、絶好の起爆剤になると考えている」

 
おいおい、又維新の利権のために今度はF1誘致ときた。万博のドバイ視察同様、シンガポールGPも視察も終えている。万博で痛い目にあっているのに…。起爆剤になんてならないんだって!今年から大阪市は赤字転落。財政調整金を削らなくてはやっていけない状態で、又同じ間違いを起すのか。
 
維新に振り回される大阪府と市の職員と市民。黙っていたら「いいじゃないか、いいじゃないか」とお祭り騒ぎで維新に踊らされていたら大変な事になる。
 
 
 大阪観光局の溝畑宏理事長が、大阪でのF1開催を目指していると発言したことが報じられた。これについて大阪観光局に問い合わせると、「F1は、大阪が国際観光都市を目指す上で絶好の起爆剤になる」と考えている旨を明かした。なお正式ではないものの、既にF1側とのコンタクトも取っているようで、好意的な反応も返ってきているようだ。
 
「大阪が国際観光都市になるためには、欧米豪の富裕層を誘致することが重要です。そして高級ホテルの誘致やナイトタイムエコノミーの活性化には、F1が絶好の起爆剤になると考えています」

 大阪観光局の担当者は、motorsport.comの取材にそう説明する。そしてこの計画を前に進めるために、既にシンガポールGPを視察。そこでF1の可能性を確信したという。

「シンガポールGPを視察に行きましたが、それまで考えていたF1のイメージとは全然違いました。ライブイベントをやっていたり、周辺のホテルでは高級ブランドの商談会もやっていました」

 大阪のみならず、日本を観光立国とするためにはMISE(会議、研修、学会、展示会やイベント)の誘致が重要だと言われている。今のF1にはそのほとんどが含まれていると感じられたからこそ、溝畑理事長の「(F1が)総合エンターテインメントに変わってきている」という発言に繋がったのだろう。

 前出の担当者は、次のように続ける。

「サーキット単体では、(採算は)厳しいかもしれません。しかし周辺のホテルなども含めて考えると、可能性があると思っています。北海道のエスコンフィールドには、野球場だけではなく、様々なエンターテインメントが集まっています。それに近い考え方だと思っています」

 正式な交渉にはまだ入っていないものの、既にF1側ともコンタクト。好意的な反応も寄せられているようで、そのことも溝畑理事長が計画を公にする後押しになったという。

 大阪では2025年に夢洲で大阪万博が開催される予定となっている。その跡地が大阪でのF1開催地の候補となるという声もあるが、実際にはそれは決まっておらず、大阪府内全域で検討中だという。また公道コースでの開催だけが選択肢ではなく、常設サーキットを建設する可能性もゼロではないようだ。

 なおF1日本GPは現在、三重の鈴鹿サーキットで開催されており、大阪からはアクセスも至便。大阪がF1誘致を目指すこととなれば、ライバル関係になってしまう危惧もある。しかし大阪としては、鈴鹿と共存光栄していくことを目指したいとしている。

「鈴鹿とは共存共栄を目指したいです。自動車大国の日本で、2レース開催されてもいいんじゃないかと思います」

 大阪観光局の担当者はそう語った。

 なお近年では大都市でのレース開催を目指すとなれば、フォーミュラEの名前が真っ先に挙がることが多い。実際、東京では今年の3月にフォーミュラEの東京ePrixを初開催する予定である。

 大阪が誘致を目指すのは「フォーミュラEではなく、F1なんですよね?」と改めて確認すると、大阪観光局の担当者は「F1です」と断言した。

「正直、フォーミュラEが来てくれたとしても、大歓迎ですよ」

 そう前置きした上で、次のように続けた。

「私は、F1は音がエキサイティングだと感じましたし、それがエンターテインメントだと思っています。今のF1は、音楽ライブの方がうるさいくらいですが、それでもあの音はエンターテインメントです。だからF1を誘致します」

「ただ繰り返し言いますが、もちろんフォーミュラEも大歓迎です」

 気になるのは、その開催の財源をどう捻出するのかということだ。F1を開催するためには、巨額の開催権料を支払うことが求められるし、サーキットやピットビルはもちろん、観戦スタンドや交通インフラも整えなければいけない。

 その財源についてはこれから検討していくと語るにとどめたが、民間主導での動きになるという。

「現時点では何年後の実現を目指すというようなことは言えません。じっくり、長期的な計画になると思います。シンガポールも、初開催までには長い時間がかかったと聞いているので、簡単にいくとは考えていません」

「でも、可能性があるんだったらチャレンジしてみよう。そう思っています」

田中健一
 
 
はたしてこのまま「ダメダメ万博」は強行されてしまうのか?
それは世論次第である。カジノ業者への談合資料、1200億円→1850億円→2350億円と、どんどん上振れする会場建設費。今後は万博から逃げるゼネコン、カジノから逃げる業者と、引き止めたい維新&政府の綱引きが始まるだろう。
この中に決定的に欠落しているものがる。それは国民の意思とその生活だ。株の世界に「損切り」という概念がある。「ここまでお金を突っ込んできたから、止められない。もう少し」と、ズルズルとお金を入れてしまい、結果、破産に追い込まれる。そしてそれを避けるための勇気ある撤退。戦争もカジノ(賭博)も始めるのは簡単だが、終らせるのは難しい。
しかしこの事態を指をくわえて傍観するわけにはいかない。ぜひこの本を拡散していただき、中止に追い込む世論を高めよう。そして次こそ、自民でも維新でもない、真っ当な政治を取り戻すのだ。
 

 

4つの工区のうち、万博は2区と1区の一部、カジノは3区に建てられてのだが、この地盤は関しては藤永さんが情報公開請求をかけていた。出てきたデーターによると、万博とカジノ予定地は地下57メーロルまで「N値5」だった。「N値」とは何か?重さ63,5キロの重りを高さ75センチメートルから自由落下させ、30センチ沈むまでに落下された回数をいう(図3)10回落として30センチ沈めばN値は10。柔らかいほど少ない回数沈む。

 

 

この場所はわずか5回で30センチ沈んだ。ちなみに2階建ての一般的家屋を建てる場合、最低でもN値20が必要で、高いビルやマンションはN値50以上ないと建たないのである。

 

つまりN値5というのは保育園の砂場レベル。こんな所に高層のカジノビルを建てようと思えば、海底のの岩盤まで届く長さ80メートルの杭を何百本も打たねばならない(図4)。そんな事になれば、杭は1本約1億円、数百億円に及ぶこの「杭打ち費」は誰が出すのか?

 

 

お金の問題と並んで深刻なのが「無理にビルを建てたら沈む」ということ。たとえば、新関西国際空港は、空港を作るために良質な山土で埋められた。それでも自重でズブズブ沈む。18年の台風直撃で空港島が水没し、旅行者が3日間も閉じ込められたことは記憶に新しい。」

 

一方、夢洲は上に物を建てようとして埋め立てられたわけではない。ゴミの処分場だ。ここに巨大なビルを建てれば不幸沈下を起す。つまり、ビルは傾いて沈んでいく。ピザの斜塔のようなカジノビル、ルーレットの玉が飛び出すかもしれない。ある意味「世界遺産」になるかもしれない。

 

さて万博である。パビリオンには3種類あって、各国が独自にお金を出して流麗なデザインで演出するのがタイプA。万博協会が建てたパビリオンを棟ごと間借りするのがタイプB。複数の国が共同で借りるのがタイプCである。当然、万博の華はタイプAで年配者は70年万博のアメリカ館、ソ連館をイメージする方も多いだろう。

でもこのタイプAが建たない。

 

資材と人件費の高騰が原因の一部であるが、真の問題は「杭を打たないと満足なものが建たない」「そうなれば建築費は爆上がりする」ということ。

 

この原稿を書いている時点(23年10月5日)で、建設申請を出したチェコのみで、出そうとしているのが韓国とモナコ。このままだと「大阪万国博覧会」ならぬ、「大阪4ヵ国博覧会(日本を含む)」。つまりは大阪四博だ。大阪に4泊5日か!とツッコミが入りそう。

 

パビリオンを下手に残すと、強風で飛んで行く、地震で倒壊するなどの恐れがあるので、万博が終れば総て撤去。杭は打つよち抜く方が難しい。つまり「大阪使い捨て万博」なので。杭抜きを含む解体工事にも金がかあkる。

 

「こんな条件ではできませんな!」

 

これが各国の本音。建設を請け負うはずのゼネコンも手を挙げないので入札不調が続く。

 

なぜか?「100億円で受けた仕事は、おそらく150億円に上振れする。上振れ分は誰が補償してくれるのか?」ゼネコンとしては、こんな危険な工事に付き合ってはいられないのだ。

悪条件の中で、あと1年半。図5に見るとおり、夢洲は橋とトンネルでしか行けない。仮に契約が成立し、いっせいに工事が始まると、資材を積んだトラックは渋滞する。2024年に働き方改革による残業規制が始まるので、労働者をこき使うことはできず、シフトを組んで工事にあたるので、大量の労働者を雇わねばならない。人件費はさらに高騰するだろう。だからゼネコンは逃げた。当然だ。

 

 

窮余の策として「パビリオンを浮かせる」ことにした。敷地内の埋め立て土砂を取り除き、その土砂より軽い建設物なら「浮く」。しかし2階建て以上は無理。高いものにすれば重くなって沈むし、下手に地下室を作れば、そこはぐじゃぐじゃのヘドロ層だ。だから軽いプレハムを置くしかない。このまま強行すれば「大阪プレハム万博」である。

 

維新が万博に夢中になるのは『利権」中止の声を!

上下水道の処理能力不足で立ち並ぶ仮設トイレ

 

 

2023年8月6日、広島に原爆を落とされた78年目に吉村知事は関西コレクション、つまりファッションショーに出演した。大阪にも被爆者はたくさんいる。知事は犠牲になった方々を追悼し、核兵器禁止を願う人々の声を真摯に聞くべき責任があるはず。もうこの事実だけで吉村がどんな人物かを物語っている。照れ笑いを浮かべ、モデルとして会場を一回りした後、司会者の質問に答えて「万博はには3千万人がやってきます」「空飛ぶ車が会場の上を自転車みたいにグルグル回っています」と、のたまった。

 

本当に3千万人来たとすれば、1日あたり約16万人、土日や3連休は30万人が押し寄せる日もあるだろう。もし本当にやって来たら水道、下水、電気はどうなるのか?

 

藤永さんが港湾局に粘り強く情報開示を求めていたが、その貴重なデーターが2023年8月31日に公表された。私も(西谷文和)大阪南湾(咲洲)の港湾局について行ってそのデーターを受取った。港湾局の説明によると、今から上下水道を夢洲に通して、上水は1万8千㎡で1日約8万人分、下水も1万9千㎡で1日2万7千世帯分、1世帯3人とすれば約8万人分、上下水の処理能力はきれいにそろっている。

 

「吉村さんは3千万人来るって言っていましたよ。1日30万人来たらどうするんです?」

私の質問に港湾局は「超えた分は自家処理にあんります」

 

そう、夢洲のどこかに穴を掘っておき、あふれたウンチは溜めていく、溜まった汚水水をポンプで圧送するというが、容量を超えた汚水はどうするのか????バキュームカーならぬ「バキューム船」がやってきて、此花区の下水処理場に運ばざるを得ないのではないか。

 

「バキューム船」が予定どおり来れば「大阪くみ取り万博」になる。この事態を避けるためには、受付で万博来場者にペットボトルを手渡し「ちょとずつ飲んでね」とお願いする一方、会場に仮設トイレを林立させる。工場現場や村祭りで並んでいるボックス型の簡易トイレである。営業時間を夜に限って、できるだけトイレに行かないようにお願いしつつ、短時間で帰ってもらう。もうここまで来たら、「万博盆踊り大会」にすればどうか?

 

夏の3日ほど、夢洲で一晩中踊り倒して、隣の売店では吉本の芸人さんがたこ焼きを焼いている。3日だけならそれほど沈まないし、金もそれほどかからない。冗談ではなく、それほど危険な場所で、税金を湯水のように使いながら無理矢理強行しようとするから、こんな対案を出さざる得ないのだ。

 

橋下徹はよくテレビで「批判するなら対案を出せ!」と吠えていたが、真の対案は「万博中止」だ。そして「こんな事態になった責任を明らかにせよ」と迫ること。残念ながら在阪メディアが維新と吉本興業の側にいて追究が大甘。大手メディアがやらないので、万博問題はミニコミラジオで引き続き追究していくつもりだ。

 

 

ドリフのコントレベルで万博はすすんでいく。

 

 

いかに大阪万博がいいかげんで、チンケな世界から笑いものになってしまう「学芸会」であるかが今から鮮明だ。真面目に中止の方向に政府も真剣に検討するとき。維新の利権漁りに加担しているときでない!

 

大阪渋滞が予想される、会場に向かう橋とトンネル

 

港湾局にデーターをもらいに行った帰りに、夢洲を上空から撮影しようと隣のWTCビルに上がった。ここは10年以上前に橋下が大阪府庁を強引に移転させ、今では咲洲庁舎と呼ばれているようになり、さらに万博誘致が決定してからは高層階に万博協会が入っている。

 

46階でエレベーターを降りると「ちょっと、ちょっと。何で入って来るのですか?」

私のビデオカメラを見て、職員が抗議してくる。えっ、ここは庁舎やん。誰でも入っていいのと違うの?驚く私に「45階に降りましょ、上から言われてるんやわ。変なヤツらが来るから撮影させるなって」

藤永さん機転で、「変やヤツ」は階下に降りる。45階のトイレの窓から夢洲を望遠で撮影。改めて「更地万博」を確認。通路を歩いているとき、開いた扉から「入場券課」「輸送課」の標識があり、職員が黙々とパソコンを操作しているのが見えた。「前売り券をどうさばくか」「期間中の移送をどうするのか」で、今から戦略を練っているのだ。

 

問題はこの「前売り券」。報道によれば経済界に700万枚、自冶体に700万枚が強制的に割り当てられるという(図6)。大人6千円の前売り券を「大企業1社で約20万枚、10億円以上を負担せよ」

円安で潤っている企業はまだしも、この不況下で関西経済はどん底。おそらく受け持たされたチケットを下請け、孫請けの中小企業に押し付けていくのではないか?物価高と少子高齢化による消費不況で、ただでさえ中小企業は倒産の危機。町工場の社長を泣かせてでも万博を強行するつもりだ。

 

さらに問題は自冶体への700万枚。大阪府をはじめ、神戸、京都、奈良、大津市などにチケットを買い取らせる。自冶体側はどうするのか?おそらく小中高校生を遠足で連れていく。滋賀県の三日月大造知事はすでに全国へ向けて「修学旅行で来てほしい」と述べている。大阪・関西万博なので関西の知事、首長たちも「割当分」を消化せねばならない。しかしこの前売り券は自由に使えない。前もって万博協会に連絡して、いつ行くのか、シャトルバスを使うのか、地下鉄で行くのか、を報告して許可を得なければならない。「今日、晴れているから、行こう」とはならないのだ。なぜか?

 

それは「たくさん来たらパンクするから」

前に書いたように夢洲に行くには橋とトンネルしかない。大勢来たら大渋滞。さらに上下水の処理能力は」8万人だ。あらかじめ「来場者をコントロールしてパニックを避ける」必要がある。

だから「入場料課」の隣に「輸送課」がある。いわば綱渡りのような万博。地震や台風がきたら、いや、ちょっとした線状降水帯が来てもトンネルは水没し、橋は強風で渡れない。おそらく万博協会は神頼みするしかない。「地震も台風も、半年間だけは大阪を避けてくれ」

 

ここで輸送状況について見てみよう。吉村が言うように、もし3千万人きたら、1日30万人のひがある」。万博協会によれば半分は地下鉄で、残り半分はシャトルバスで輸送する。だから今、地下鉄中央を延伸させて夢洲新駅を造っている。この中央線は6両しかなく、とても1日15万人を輸送できないが、問題はバスの方だ。

大阪梅田駅や新大阪駅からバスで運ぶと言うが、夢洲は橋とトンネルだけ、大渋滞にあんる。万博期間中も物流は止められないから、トラックターミナルは動いている。更に期間中に3区のカジノ工事が始まるので、その工事車両もやってくる。本当に30万人来れば、御堂筋やなにわ筋はバスだらけになり、おそらくJR弁天町駅あたりから夢洲までバス、バス、トラック、バス、工事車両、バス…。万博会場に着くのに数時間はかかる。こんな事態が予想される。

新幹線を降りて新大阪駅からバスに揺られること4時間、夢洲でしょぼい万博を1時間見学して、新大阪までの帰路にまた4時間。これで1日が終了する。万博に行きたいという人に忠告しておく。

「トイレ付きのバスにしたほうがいいですよ」

 

それでも維新はへこたれない。市営地下鉄にこんな広告が掲載されている。「万博関連バス運転手募集(写真4)時給2千円、雇用期間半年」。

 

日本城タクシーの坂元篤紀社長によれば、今や空前の運転手不足で、タクシーも観光バスも運転手は引く手あまた。年収400~500万円を稼ぐ熟練の運転手は、各社が取り合いをしているそうだ。実際に大阪南部の金剛バスは運転手不足のため廃業を決めたばかり。

そんな状況を知ってか知らずか、万博協会は強気の戦略。「時給2千円半年間雇用」。さて何人応募したか?坂元社長によれば、3人。ダメだこりゃ。ドリフのコントレベルで万博はすすんでいく。

 

アホかお前ら、というレベルの税金の無駄使い。維新

 

「いのち輝く」はずなのに、人命にかかわる危険と隣り合わせ

 

バスと並んで「地下鉄のその後」も大問題を抱えている。仮に万博が成功裏に終ったとしてもカジノができるのは2030年以降だ。万博終了後から5年間、もしくはそれ以上、この電車には誰が乗るの?

無人島の夢洲にトラック運転手はトラックで来る。その運転手のためにセブンイレブンがポツンと一軒。夢洲新駅を利用するのは、おそらくこのセブンイレブンの従業員だけ。行きに5名、帰りに5名、一日の乗降10名というとんでもない赤字路線。花洲のコスモスクェア駅からわざわざ海底トンネルを通して新駅を作り、車両を走らせて一日10名!

「カジノできるまで、地下鉄を止めるしかないのかなあ?」私(西谷文和)の質疑に「空気しか運ばへんけど、走らせるそうよ。線路が錆びてしまうから」。藤永さんの答えに失笑する。アホかお前ら、というレベルの税金の無駄使い。

 

万博の目玉は「空飛ぶ車」だ。8月6日の関西コレクションで、吉村知事は「会場の上空には空飛ぶ車が飛来する」「自転車のようにグルグル回っているのが見える」と予言。本当だろうか?いや、そもそもそんなことをしていいのか?

「空飛ぶ車」と呼ぶのは、簡単にいえば巨大なドローンである。人が乗って浮んび上がるには強力な揚力が必要で、プロペラが止まればすぐに落ちる。小さなドローンでも墜落したら危険なので、今でも飛ばせるところは法律で限られている。

これ、万博会場で飛ばせるの?

運転手がアクセルとブレーキを間違えれば?何かに接触すれば?エンジントラブルはないのか?そもそも今の空港法で可能なのか?実用化はまだまだ先では?墜落したら搭乗者はもちろん、下で歩いている来場者も犠牲に?次々と疑問が浮ぶ。

そんなことを考えていたら2023年8月、実際にイギリスで墜落した(図7)。幸い無人飛行だったので死傷者はなかった。この事故で「絶対に飛ばすべきではない」と確信した。

 

 

さらに問題なのは空飛ぶ飛行機の着陸場およびシャトルバスの駐車場。これはゴミの焼却灰で埋め立てた1区にできる。1区は特に危険でダイオキシン、アスベストなどが充満し、ゴミからは今でもメタンガスが出てくるので、79本の煙突でガスを排出させている。ガスが溜まると爆発するからだ。

 

前参議院議員のたつみコータローさん、藤永たちが1区を視察したとき、なんとPCBの袋が1万袋!野積みされていた(写真5)。この上にわずかな土をかぶせてコンクリートで舗装して駐車場にする。駐車場の周囲には簡易レストランが出店する。来場者はPCBの上で食事をすることになる。ほんとうにこれでいいのだろうか?

ちなみにシドニーオリンピックでは会場の下にダイオキシンが埋まっていたので、豪州政府は日本円で120億円かけて除去している。

 

※PCB ポリ塩化ビフェニルの略称、人工的に作られた化学物質で、水に溶けにくく、熱でも分解しにくいため、生物の体内に蓄積されると排出されにくい。極めて毒性が高く、発がん性を有し、また内臓障害やホルモン異常を引き起こす。

 

大阪万博

東京オリンピックと同様、見え隠れするどす黒い構造

 

万博のもう一つの目玉は「人間洗濯機」。これは1970年の大阪万博でサンヨーが出展していたのだが、これを「いのち輝く未来デザイン」をコンセプトに、(株)サイエンスが改良版を出展する。人のお肌に優しいアンチェイジングの泡で全身を洗ってもらえるそうだ。

洗いたいか?前述の坂本社長は「皮がむけるで」と評していた。この(株)サイエンスとつながっていると噂されているのが、大阪大学の森下竜一教授。森下教授はアンジェンス(株)というベンチャー企業を立ち上げて「大阪ワクチン」ができると豪語していた人。2020年4月に吉村知事が「7月に治験し、9月には実用化します」と大阪ワクチンを大々的に取り上げた。直後にアンジェンスの株は急騰。政府からの補助金もついたが、大阪ワクチンはできなかった。

 

「ワクチンできるできる詐欺」というべきこの一件で巨額の富を築いたであろう森下教授は、あの安倍アッキー、加計孝太郎と一緒にゴルフをする仲で、ずっとアベスガ、維新の側にいた。万博の旗振り役の一人で、なんとパビリオン選定の責任者でもある。

もし(株)サイエンスに口を利いて、パビリオンへの出展を実現させていたとしたら、東京オリンピック、電通の高橋冶之被告と同じしているのではないか(図8)。そもそも「アンチェイジング」と「大阪ワクチン」って、基本から怪しくないか?この一件は週間現代「なんだか黒いぞ、大阪万博」に詳しい。

 

大阪大学の森下竜一教授(維新と共に利権漁りの人間)

 

さて次に「夢洲はどこまで沈むのか」について見てみよう。これも藤永さんの情報公開請求で判明したデータなのだが、夢洲は埋め立て開始から約30年で5メートル沈んでいる。川底の土砂は、簡単にいえばヘドロなので含水率約50%、つまり半分が水で半分はPCB、六価クロム、水銀などの有害物質を含んだ汚泥だ。ドロドロの土地にパイプを突っ込んで浸透圧で水を抜く。「圧密」と呼ばれる工法で夢洲が固められていった。埋めては固め、埋めては固める。繰り返しの作業のなかで自重で沈んだのが5メートル。つまり30年前に夢洲に家を建てたとすると、家が一件丸ごと沈んで屋根だけが見えている、雪国の家状態。港湾局は真面目にコツコツとデータを取ってくれていた。

 

ビックリするのが2区、万博の予定地。データの最後に「R4年2月1日『亡夫』」とある。令和4年2月、つまり1年半前に沈下を測る機械が沈んでしまって測れなくなったということだろう。こんな所で万博をするのだ。

 

大阪湾の埋め立ては、咲洲、舞洲、夢洲の順番にすすんだ。夢洲は最後、つまり一番深いところを埋め立てている。「まだ舞洲はよかったのよ、バブル時代に埋め立てから」。藤永さんの説明によると、バブルの頃はビルを壊したコンクリートガラや、地上げで立ち退かせて更地にしたときの建設資材がたくさんゴミとして出ていた。つまり「固いもの」が混じる浚渫土砂だったので、地盤はまだ強いのだ。夢洲は90年代、バブルが弾けてから埋め立てているので、ほとんどヘドロ。ユルユルなのだ。

 

2度目の大阪万博は必ずこける。

関係者もマスコミも感じ始めている万博の失敗

 

さて、今までの考察を簡単にまとめると、このまま巨額」の税金を突っ込んで万博を強行すれば更地万博、おおさか4(万じゃなく)博、プレハブ使い捨て万博、前売り綱渡り万博、くみ取り式万博になる。

しかし、実際は3千万人の来場者は絵に描いた餅になる。前著「打倒維新へ。あきらめへん大阪!」にも書いたのだが、私は翌22年2月にドバイ万博に行った。日本からアフガニスタンへの直行便がないのでドバイで乗り換える。その時間を利用して万博へ。会場はガラガラ、アメリカ館の待ち時間はわずか5分、ドバイ中心街で満席だった地下鉄は会場が近くにつれ乗客がどんどん減っていき、終点の万博駅で降りたのは私とスタッフ数人だけ。

 

なぜこんなことに?それは「万博がオワコン」だから。

 

70年代はまだ外国が珍しく、アポロが月に飛んで石を持って返ってきた。冷戦中なのでソ連も頑張ってカッコいいパピリオンを建てる。インターネットがないので、月の石は現地までいかないと見られない。娯楽の少ない社会、みんな若くてエネルギッシュ。ウワサがウワサを呼び、大挙して訪れた。

あれから50年、大阪は少子高齢化し、物価高と低賃金にあえぐ中でも、スマホだけは持っている。展示物はネットで見られる。酷暑の中、高い交通費と入場料7500円を払って誰が行くのか?

今や外国人は珍しくもなんともなく、難波や梅田にあふれている。2度目の万博は必ずこける。

逆に言えば「上下水は8万人デモ大丈夫」なのだ。前売り券1400万枚を空売りするので書類上はすでに来場者1400万人である。さらに企業や自冶体、維新の支持者たちを動員して「2800万人達成しました!」と胸を張るのではないか。実際の来場者は誰もカウントできないではないか。

名古屋で維新から立候補を予定していた田中孝博、名古屋市市長の河村たかし、高須クリニックの高須須克弥たちが知事リコール署名を37万人分も偽装し、水増ししていた。あれは選挙管理委員会が署名の中身を調べることができたから発覚したが、「来場者の水増し」は誰も地チェックできない。本当の来場者数を把握できているのは万博協会のみ。東京オリンピックの組織委員会は資料を非公開のまま早々に解散して真相を曖昧にしてしまった。万博協会も同じことをするんではないか。

 

とはいえ今や「大阪万博、かなり怪しぞ」という事実がばれ始めている。在阪マスコミも、ゆるーく追究し始めた。2023年4月の統一選挙では「万博を成功させることができるのは俺だけ」と叫んでいた吉村知事は「万博は国の事業ですから」と言い始めている。そう、今から国と維新で責任のなすりつけ合いが始まる。これは最近までの万博ポスター。ミャクミャクの下に堂々と「大阪・関西万博」と書いてあったが、いつの間にか「日本万国博覧会」になり、カッコ付きで(大阪・関西万博)になっている。

 

問題だらけの万博をなぜ開催することになってしまったのか?その答えは「アベ・スガ・松井(一郎)・橋下(徹)の飲み会」だ。

 

2013年、14年頃から年末とお盆にこの4人で会食をくり返していた。アベ、スガ側は平和憲法を改悪し、9条に自衛隊を書き込みたい。維新は全面的に協力する。その代わり、大阪にカジノを誘致したい。民間のカジノだけを目的にしたインフラ整備はさすができないので万博を持ってきましょう。カジノの隠れ蓑としての万博。強引に推し進めたのが松井で、「アベさんのおちょこに、松井さんが酒を注ぎまくって決まったんです」。後に橋下自身が内部の者しか知らない事実を得意げに述懐している。でも、そんな大事なことが酒の席で決まるの????

 

決まるのだ。2020年4月、コロナ禍で国民生活が劇的に困窮化したときに、「首相、マスク2枚配れば、国民の不安はパーッと吹き飛びますよ」。側近官僚の「助言」を鵜呑みにし、260億円もの税金を突っ込んで、アベノマスクが配られた。しかしこれは布製でウイルスの侵入を防げるわけではなく、面積も小さかった。「給食当番みたい」と揶揄されながら、安倍首相だけが着用していた(写真8)。外出禁止が続く中、これまた首相側近官僚が「音楽を聴いてくつろぐ動画を発信しましょう。そうすればスティホームしてもらえますよ」。星野源の音楽にあわせて、首相がワンコを抱いて紅茶を飲む動画が配信された(写真9)。これでなぜスティホーム?逆に「お前は高級貴族か!」と突っ込まれていたのは記憶に新しい。

 

 

 

夢洲を決定づけた松井一郎元大阪市長も万博から逃走?

 

そう、安倍政権と維新は想像以上にチャラいのだ。2021年8月、吉村と松井が並んで記者会見。冒頭吉村が「今からウソのような本当の話をします」「このイソジンでうがいをすれば治ります」

 

お前はマルチ商法か!

 

松井もやらかす。「みなさん、医療現場が大変です。雨ガッパをください」

 

しかし、雨ガッパはしょせん雨ガッパで、コロナの防護服にはならない。結果、行き場を失った大量の雨ガッパが大阪市役所の玄関ホールに積み上げられた(写真10)。カッパは燃えやすいので、一ヵ所に集めると消防法にひっかかる。あわてて雨ガッパを倉庫にに隠したようだが、保管費がかかるのでおそらく最後は焼却処分。つまり、みんなの好意で集まった雨ガッパを税金で燃やすのだ。ちなみにアベノマスクも保管費がかかるので同様にの運命をたどる。

 

 

イソジン吉村と雨ガッパ松井。この漫才コンビのような2人のどちらが重罪か。間違いなく松井だ。万博が決まったとき、吹田の万博跡地や、鶴見緑地、泉佐野市りんくうタウンなど、候補地は6ヶ所だった。夢洲を強引に7ヶ所目の候補地にし「松井市長の思い」で、有無を言わさず夢洲に決定。2014年にカジノが決定し、カジノだけではインパクトが薄いので、万博とセットにしてすすめる。

 

これが松井の戦略だったが、想像以上に夢洲がダメだと判明したので、逃げた。松井はまだ60歳そこそこで、本来ならあと1,2期は市長を続けることがで4きたはず。そして維新の会は議席を確実に伸している。なぜ、こんな「黄金期」に市長、維新の会代表を同時に辞める必要があるのか?それは夢洲開発が大失敗になるのが確実で、莫大な税金を無駄にしてしまった責任を追及される。「吉村と横山、お前らがドロをかぶれ」ということだ。

 

はたしてこのまま「ダメダメ万博」は強行されてしまうのか?

 

それは世論次第である。カジノ業者への談合資料、1200億円→1850億円→2350億円と、どんどん上振れする会場建設費。今後は万博から逃げるゼネコン、カジノから逃げる業者と、引き止めたい維新&政府の綱引きが始まるだろう。

 

この中に決定的に欠落しているものがる。それは国民の意思とその生活だ。株の世界に「損切り」という概念がある。「ここまでお金を突っ込んできたから、止められない。もう少し」と、ズルズルとお金を入れてしまい、結果、破産に追い込まれる。そしてそれを避けるための勇気ある撤退。戦争もカジノ(賭博)も始めるのは簡単だが、終らせるのは難しい。

 

しかしこの事態を指をくわえて傍観するわけにはいかない。ぜひこの本を拡散していただき、中止に追い込む世論を高めよう。そして次こそ、自民でも維新でもない、真っ当な政治を取り戻すのだ。そんな気持ちを込めて語り合ったのが、以下の対談(たつみコータロー氏・内田樹氏・金子勝氏)である。引き続き最後までお読みいただきたい。