心から思う。二度と同じ犯罪を起さない為にもきっちりと、真摯に向かい合って欲しい。

 

松尾潔さんは人権としてのジャニーズ問題ときっぱる言いきる。生き地獄を生き切った性被害者にスマイル社は体温が伝わる誠実な姿勢が求められている。

 

旧ジャニーズ問題「相談窓口ほとんど機能していない」 当事者の会が憤り 「新会社も中身変わっていない」

 

 旧ジャニーズ事務所創業者の故ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡り、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」のメンバーら4人が15日、東京都内で記者会見した。事務所側は昨秋、性加害を認めて補償を開始したが、当事者の会の石丸志門副代表は「相談窓口はほとんど機能していない。被害者にもっときちんと向き合ってほしい」と求めた。

 石丸さんはタレントのマネジメントなどを引き継いだ「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」にも「史上最高のエンタメを目指す前に、被害者にメッセージをください」と訴えた。元ジャニーズJr.の岡田幸治(55)さんも「新会社になっても中身は変わっていない」と疑問を呈した。

◆事務所に所属しなかった男性も実名で被害訴え
 会見では、ジャニーズ事務所に所属せずに喜多川氏に呼び出されて被害に遭った川井研一郎さん(55)が初めて実名で証言。「ジャニー氏にはひどい目に遭わされた。所属していなかった人の被害も多くあることを、多くの人に知ってほしい」と述べた。

 「SMILE-U(スマイルアップ、旧ジャニーズ事務所)」は、15日時点の補償状況を公表。被害申告は計939人で、補償内容に合意したのは156人。うち125人に補償金を支払ったという。(望月衣塑子)

 

秘匿条項なしや補償基準公表を ジャニーズ性加害問題、当事者ら会見

 

記者会見をした被害当事者ら。右から、実名で被害を訴えた川井研一郎さん、倉田順一さん、石丸志門さん、岡田幸治さん、杉山和也弁護士=2024年1月15日午後2時36分、東京都千代田区、島崎周撮影

 

 旧ジャニーズ事務所(現SMILE―UP.=スマイルアップ)の創業者、故ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐり、被害を訴える当事者4人と弁護士が15日、東京都内で会見した。

 「ジャニーズ性加害問題当事者の会」副代表の石丸志門さん(56)はスマイル社が進める救済が適正か公平か一切判断できる材料がないとして「強く改善を訴えたい」と語った。

 当事者の会は昨年から、スマイル社に対して、補償の内容について秘匿条項をつけないことや補償の基準を示すことなどを要望し、話し合いを続けてきたが、拒否されたという。

 石丸さんは「スマイル社は(元裁判官3人による)被害者救済委員会を通してほしいの一辺倒」と話し「被害者に直接向き合っているとは言いがたい。しっかり責任を果たしてほしい」と繰り返した。

 

 

ジャニーズ所属実績なくても「性被害認めて」 "マッチの弟役"で映画出演の男性が急きょ実名告白

 
 
「ジャニーズ性加害問題当事者の会」は1月15日、東京・永田町で記者会見を開いて、旧ジャニーズ事務所のタレントをマネジメントする新会社「STARTO ENTERTAINMENT」(スタートエンターテイメント)の代表取締役CEO・福田淳氏との対話などを求めた。

ジャニーズ事務所への所属を確認できていない川井研一郎さん(55)も出席して、ジャニー喜多川氏から性被害を受けたと実名で訴えた。これまで大手メディアの取材に匿名で答えてきたが、会見の途中で「実名で顔を出します」とマスクを外した。

川井さんは中学生のころ、同名の主題歌もヒットした映画『ハイティーン・ブギ』(1982年公開)で主演した近藤真彦さんの「弟役」をつとめ、18歳のときに「合宿所」で被害にあったと明かす。

当事者の会によると、ほかにも所属が確認できず、補償の対象外とされてきた被害者が複数人いるという。一方、スマイルアップは昨年12月4日、在籍していない人も補償の対象とする考えを示している。

川井さんは「一度は対象外とされた私が、12月22日にスマイルアップとの面談に漕ぎ着けました。補償の対象となるジャニーズ外の被害者になるかもしれない1人目としてメッセージを発信することで、対象外とされた方にも希望を届けられたらと思います」と話した。

●在籍確認できなくても、スマイルアップ側との面談が実現した
スマイルアップの発表(2023年1月15日)では、補償受付窓口への申告者数は939人で、そのうち補償金が支払われたのは125人とされる。

「当事者の会」副代表の石丸志門さんは「この結果を見れば、被害者救済につとめている様相はうかがえるものの、被害にあった事実をもって補償申請をした挙句、対象外になったという数十人から『助けて』『どうしたら良いかわからない』とのメッセージが寄せられてきた」と話す。

スマイルアップが、在籍実績を確認できない人や、在籍していなかった人も補償の対象とする考えを示したのは、2023年12月4日のこと。

ジャニーズ事務所に在籍していなかった川井さんは複数回、事務所側と掛け合ったが、対応してもらえなかったと説明する。

「問題が大きく取り扱われた直後から、自ら被害を訴えるため、ジャニーズ事務所に電話をかけたり、事務所が設置した心のケア相談窓口にも何度も連絡したが、回答を得られることはありませんでした。

自分の被害や存在が認められないのは非常に厳しい。何度かけあっても何もすすまない。生きている意味もわからなくなり、PTSDの診断結果が出るほどになった」(川井さん)

当事者会の支えもあり、ようやく12月22日にスマイルアップ側との面談が実現したという。

約2時間の面談では、弁護士2人を相手に被害を説明したという。「スマイルアップの方は来ていなかった。それでびっくりした」(川井さん)。まだ被害救済は受けておらず、連絡を待つ身だ。

●喜多川氏からの電話…その当日には「被害」
中学のころに劇団に所属していた川井さんは、映画『ハイティーン・ブギ』のオーディションを受けて、主役をつとめた近藤真彦さんの弟役を得た。

その後、ジャニーズ事務所に履歴書を送ったところ、経歴に興味をもったという喜多川氏から電話で連絡があったという。

当時18歳。その日のうちにタレントの収録などに同行してから、車で「合宿所」に向かった。

そこには東山紀之さんのほか、ジャニーズのタレントが複数人いたという。あるタレントが事故を起こしたとして、喜多川氏は途中で外出。川井さんがベッドで寝ていたところ、戻ってきた喜多川氏から性加害にあったという。

翌朝、喜多川氏は「シャワー入って」と川井さんに何度もすすめたという。また、合宿所から出ていく際には、喜多川氏が3000円を渡そうとしてきたという。

「『なんだ、ここは』と思いましたよ。その帰り、つらくて死のうと思った。頭にきて悲しくて涙が出てきた。親にも何も言わなかった。ずっと泣いてた」

川井さんは、ジャニーズ事務所に所属していない人の被害も多くあるという事実を知ってほしいという思いから、大手メディアの取材にこれまで匿名で応じてきた。

「人に伝えるために取材対応してきたが、いつまでも匿名でやっていると、本当に人に届いているのかな」。そう考えて、今回の実名告白を決意したという。

この日の会見では、「この記者会見から実名で話させていただきます」とマスクを外した川井さんを気遣って、石丸さんが「大丈夫か」と声をかける一幕もあった。

●二次被害も発生していると主張する
川井さんは現在、勤め先を休業しているという。

川井さんによると、被害によるフラッシュバックに襲われ、仕事に支障をきたして迷惑をかけるかもしれないと考え、直属の上司に被害を告白したところ、まったく意図せぬ形で社内外に情報が広まったという。

二次被害だと考えて、すでに警察に相談したという。

なお、当事者の会によると、平本淳也代表は強迫性障害やうつなどと診断され、この会見への出席を控えたという。

会見には、当事者の会メンバーの岡田幸治さんと、倉田順一さんも出席。岡田さんもまた会社に被害を報告したが、川井さんのケースとは対照的に「会社の代表は『岡田くんは会社が守る。安心しなさい』と言ってくれました」と話した。

当事者の会のメンバーを含め、喜多川氏による性被害を訴え出る人に対して、ネット上の誹謗中傷も大きな問題とされてきた。

石丸さんは「この会見でも誹謗中傷が起こることでしょう。卑怯極まりない匿名の誹謗中傷。適当なものでも、それは犯罪です。刑事告訴を持って対処しますので覚悟してください」と強調する。

そのほか当事者の会は、被害補償の算出方法が不明瞭で、納得できない場合に申し出ができないと指摘。せめて補償のモデルケースだけでも提示してほしいと求めている。
 
 

「安心感もって対話できる環境を」ジャニーズ性加害・当事者の会要望

 
 
 旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP.、スマイルアップ)の創業者、ジャニー喜多川氏による性加害問題をめぐり、被害を訴える元ジャニーズJr.らでつくる「ジャニーズ性加害問題当事者の会」は15日、東京都内で記者会見を開き、「(補償を担当している)被害者救済委員会やスマイルアップは被害者が安心感をもって対話できる環境を整えてほしい」と要望した。

 同会の石丸志門副代表は、当初「在籍確認がとれない」として補償対象外になっていた被害申告者数十人から相談が寄せられたと明らかにした。スマイルアップは昨年12月、こうしたケースには個別対応を進めると公表しており、石丸副代表はこの姿勢に「面談が実現しているのは歓迎すべきだ」と一定の評価を示した。

 一方、在籍確認がとれなかった人には救済委員会ではなく、スマイルアップの弁護士が面会しているという。石丸副代表は「メンタルケアの専門家が不在の場で被害を申告するのはつらく、面談後にひどく落ち込むケースがある」と対応の改善を求めた。

 スマイルアップは15日、同日付の補償進捗(しんちょく)状況を公表した。補償受付窓口には939人から申告があり、合意に至ったのは156人、うち補償金を支払ったのは125人と明らかにした。【伊藤遥】