松本人志の裁判休業で“松ちゃん頼り”だったテレビ界は大きな方向転換へ 「性の闇」のパンドラの箱が開く可能性も

 
TOKYO FMやフジテレビのような放送事業者には「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」(放送法第4条4項)が求められる。仮に松本氏がXポスト通りに「ワイドナショー」に出演して、彼の考える「事実無根」の根拠を一方的に述べていれば、BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会案件になる可能性があった。被害者とされる女性が申し立てさえすれば、放送人権委員会でも取り上げられたかもしれない。

Xポストが松本氏の独断だったとすれば、出演させなかったフジテレビは放送事業者の責務を全うしたといえるだろう。その場合、フジテレビは傲慢に過ぎる出演予告をポストした松本氏と吉本興業に厳重注意をあたえなければならないし、松本側は勝手な出演予告をした驕りを認めて詫びる必要がある。

折衝段階であってもXポストをフジテレビが是認していたのだとしたら、話はまた変わってくる。スキャンダルの渦中にある超大物タレントが、自ら古巣番組への出演予告までして戦闘開始を宣言するという「演出」だったことになるからだ。露骨かつ悪質な高視聴率狙いとも取られかねない。

芸能界の〈ムラ文化〉の終わりが始まった
ぼくもテレビやラジオに出演することがあるので、制作や編成のスタッフたちが番組内容の充実と放送倫理遵守の両立のために日々努力を重ねていることは知っているつもりだが、冒頭のXポストを演出とするならそれは一線を超えていると言わざるを得ないし、放送倫理を欠いたフジテレビの姿勢はきわめて不適切であり、猛省に値するはずだ。真相はどうなのか、はっきりしてほしいと思うのはぼくだけではあるまい。

そして、Xポストで大いにスベってしてしまった形の松本氏は、これをどうやって回収するのだろうか。それとも「ワイドナショー」出演が消えたことで有耶無耶(うやむや)になってしまうのか。


超ビッグネームである旧ジャニーズ事務所、歌舞伎、宝塚の不祥事が次々と明るみに出て、この国のエンターテインメントに大混乱が生じた2023年。その終わりに報じられた松本人志スキャンダル。今回のXポスト騒動ひとつをとっても、長らくメディアの主役を張りつづけた往年のスター〈テレビ様〉を中心に据えたフィクションが、いよいよ残照わずかなりと感じずにはいられない。

あるいはその先にあるムラ文化、ホモソーシャルなど、この国にずっと蔓延ってきた旧い体制やルールをも含めて、とうの昔に賞味期限が切れていたという現実が、いま一斉に顕在化しただけかもしれないが。

 
 
 一般女性への性加害疑惑を『週刊文春』に報じられた「ダウンタウン」の松本人志(60)が休業を発表した。
 
「MC番組をどうするか、コンビの番組は浜田だけで続けるかどうかなど、各局が対応に追われている。番組スタッフたちは大わらわです」(スポーツ紙デスク)

 現在、松本のレギュラー番組は『ガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)、『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)、『まつもtoなかい』(フジテレビ系)など計7本。ある番組制作会社の幹部は、「ほとんどの番組は松本がいないと成り立たない」と話す。

「コンプライアンス全盛のなか、松本がいるから攻めた企画が通っていた。『ガキ使』や『水曜日のダウンタウン』(TBS系)をはじめ、どこまでが笑いとして許容されるか、テレビマンは松本の番組で“検証”してきた節があったんです。

 例えば『水ダウ』のタバコ我慢大会とか、局側が喫煙シーン自体を避ける傾向が強まるなか、ああいう企画は松本のお墨付きがあってこそ成立してきた部分がある。『ガキ使』のケツバット復活も難しいでしょう。休業は数年単位とも報じられており、今後はバラエティ番組の萎縮が一層進む可能性がある」

 番組内容だけではなく、出演者への影響も避けられない。

「裁判が終わるまでは騒動に関わる他の芸人にも影響は及ぶでしょう。これをきっかけにテレビ界の“性の闇”が明るみになる可能性もある」(前出・スポーツ紙デスク)

 自らテレビを去る芸人も現われるかもしれない。“松本チルドレン”を自称する芸人は多く、過去に「フットボールアワー」の後藤輝基は「松本さんの影響で多くの尖った芸人が生まれてきた」と力説した。

「攻めた表現を求めた芸人らが地上波から消えて、Amazonプライム・ビデオやNetflixなどの配信番組に活動の場を移すかもしれない。すでに松本自身、『ドキュメンタル』や『FREEZE』など配信番組に力を入れ始めていましたから」(前出・スポーツ紙デスク)

 テレビ解説者でコラムニストの木村隆志氏の話。

「平成以降のバラエティの歴史は、ダウンタウンの歴史とほぼイコールです。近年では『すべらない話』(フジテレビ系)や『IPPONグランプリ』(同)など、自身が回し役になって他事務所の芸人も活躍できる番組フォーマットを確立させた。

 近年は後輩芸人のために、狭まる一方のお笑い表現の幅を広げようと闘ってきました。配信番組に活路を見いだしたのもその延長でしょう。今後、“松ちゃん頼り”だったテレビ界は大きな方向転換が求められます」

 松本の活動休止は、バラエティ消滅の引き金となるのか。

※週刊ポスト2024年1月26日号

 

 

松本人志「ワイドナショー」出演取りやめでも露呈…フジ「バラエティー復権」の危うさ

 

 14日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)は、今月8日に活動休止を発表したダウンタウン・松本人志(60)を巡る週刊文春の「性的強要疑惑」報道を特集した。松本は8日に自身のXで、同番組に「出まーす」と投稿したが、結局取りやめになった。MCの東野幸治(56)はこの日、「ワイドナショーに出演する話も当初ありましたが、今回はフジテレビと吉本興業双方で協議し、総合的に判断した結果、最終的に出演はなしになりました、というところなんですけど」と、文面を読み上げて経緯を説明した。

 

 吉本興業を通じて活動休止を発表した松本が、「無実無根なので闘いまーす。それも含めてワイドナショー出まーす。」とXに投稿した直後から、SNSだけでなく、ロンドンブーツの田村淳(50)などからも疑問の声が出ていた。

「局内では、『どうやら松本さんが本当にワイドナショーに出るらしい』という話が広まっていました。さすがにそれはあり得ないだろうという声もありましたが、『バラエティー班だったら全然あり得る』という声が大半でした。もちろん、今の松本さんを出すなんてあり得ないと思うのがテレビ局で働く者の普通の感覚ですが、『出演する話が当初ありました』と認めるコメントを東野さんが読み上げたわけです。フジのバラエティー班は局内でも、独立部隊みたいな感じになっていて、他の部署の話に聞く耳を持たない。『ワイドナショーは、そもそも松本さんが立ち上げた番組だし、ぶっ壊すのも松本さんってことだろう』『バラエティー班は話題になればなんでもいいと思っているフシがある』という社内の空気があったのは確かです」(フジテレビ報道関係者)

■木下優樹菜、アンジャッシュ渡部建を『脱力!全力タイムズ』に起用

 どうやらフジテレビのバラエティー番組制作班は局内で少し浮いているようだ。同局では『オールナイトフジ』や『とんねるずのみなさんのおかげです』のディレクター、プロデューサーとして名を馳せた港浩一氏(71)が2022年6月に社長に就任し、"バラエティーの復権"を掲げている。この1年半で、改革を推し進めているが、決してうまくいっているとはいえない状態が続いている。

「港社長が就任すると局内に目安箱のようなものを設け、社員全員からバラエティー企画を募集したり、士気が上がるような取り組みを始めたまでは良かったのですが、採用される企画が良くない。どう考えても、最終判断が間違っている感じがします」(フジテレビ関連会社社員)

 港社長になって始まった代表的な番組といえば、お昼の情報番組『ぽかぽか』だが、視聴率はジリ貧状態が続いている。さらにここ最近目立ってきているのが、問題を起こしたタレントの復帰の窓口になっているという点だ。昨年末は深夜のバラエティー番組『脱力!全力タイムズ』に木下優樹菜(36)やアンジャッシュ渡部建(51)を立て続けに出演させ、SNSで大批判が巻き起こった。

「バラエティー班は番組にバッシングが起きたら番組を終わらせればいい、そうすれば新番組を始められる…といった、イケイケとは少し違った行き当たりばったりの発想になってしまっている感じがします。コンプライアンスが厳しい時代なのに、もしかしたら、そこにあえて挑んでいく"昭和的"発想が格好いいと勘違いをしているのかもしれません」(前出のフジテレビ関連会社社員)

 昨年12月、港社長は『文春オンライン』の独占インタビューに応じ、「明るく楽しく元気なフジテレビ、『楽しくなければフジテレビじゃない』という雰囲気は戻ってきていると思います」と語っている。

「"明るく楽しい"のは、局内のバラエティー班だけじゃないでしょうか。その楽しさが視聴者にちゃんと伝わり、受け入れられているかどうかは全くの別問題ですよ」と、ある幹部は語った。フジテレビの「バラエティー復権」はまだまだ遠い道のりのようだ。

 

 

3人目女性が「福岡の一夜」を証言 バスローブの松本人志が「ちょっとエッチな気分になってきたんやけど」“5000円でバイバイ”女衒役のM-1王者「もう呼べる女の子いないよ」

 

 

〈 《活動休止発表の松本人志》告発者A子さんは「裁判になったら証言台で説明します」 松本 〈とうとう出たね。。。〉に専門家は「まさにセカンドレイプ」 3人の女性が新証言・恐怖のスイートルームは大阪、福岡でも行われていた! 〉から続く

 昨年12月27日発売の「週刊文春」が報じた「 松本人志と恐怖の一夜『俺の子ども産めや! 」。お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(60)が「スピードワゴン」の小沢一敬(50)に女性を集めさせ、東京・六本木にあるグランドハイアット東京のスイートルームで飲み会を開催。

 

福岡でも行われた松本への性接待
 参加者のA子さんに対し、松本が「俺の子ども産めや!」などと性行為を迫った様子を証言とともに詳報。さらに別の飲み会に参加し、同様の経験をしたB子さんの証言も掲載した。

 記事掲載後、松本と接点をもった女性たちの証言が続々と寄せられた。彼女たちの証言で浮かび上がるのは後輩芸人が松本に女性をあてがう“SEX上納システム”の全容だ。松本への性接待は東京だけで行われていたわけではなかった。 

 2015年11月14日から不定期に計9回、放送されたバラエティ番組「福岡人志、」(福岡放送)。福岡県を訪れた松本がお笑いコンビ「パンクブーブー」の黒瀬純らと共に、ノープランで街中を観光する人気番組である。

 2016年7月2日の第3回放送の収録が行われたのは、同年6月6日のことだった。松本が福岡を訪れる数日前、福岡市在住のC子さんは、友人女性から「黒瀬さんの後輩芸人と、みんなで飲み会をしよう。VIPも来る」と誘われたという。

 

「だから俺は素人と結婚したんや」
 当日、C子さんと友人、後輩芸人の3人で待ち合わせ、歓楽街の居酒屋に向かった。そこで彼女たちは初めて「VIP」が松本であることを知らされる。

「その日、松本さんは別の女性を宿泊先の部屋に招き、黒瀬さんが接待をしていたそうで、私たちは長時間待機させられました。2軒目に行った中洲のバーで後輩芸人が『今日はもう遅いから(松本との)飲み会はないかもしれんなぁ』と言っていたのですが、その矢先に彼が『黒瀬さんから連絡がきた!』と言い始めました」(C子さん)

 福岡屈指の高級ホテルであるグランドハイアット福岡。3人を出迎えたのは09年M-1王者の黒瀬である。上階にある1泊約20万円の「グランドエグゼクティブスイートキング」に向かう最中、彼らから「松本さんがいるとは知らない感じで部屋に入ってね」と念を押されたという。

「松本さんは私たちのような素人に『わー!』と驚かれるのが好きなのだそう。部屋に入ると、松本さんはTシャツにジーパン姿で『おう、入り』と。テーブルには缶チューハイや葡萄などが置いてありましたが、松本さんたちは酔っ払っていなかった」(C子さん)

 太鼓持ちに徹し、場を盛り上げていたのは、黒瀬と後輩芸人。夜が更けるにつれ、場の雰囲気は妖しくなっていった。

 女性陣に自慢の大胸筋を触らせた後、松本は結婚について次のような持論を展開した。

「有名人と結婚して不倫すると奥さんや相手の事務所にも迷惑がかかる。だから俺は素人と結婚したんや。有名人と結婚したら遊べへん。有名人と結婚する人は凄いわ」

 深夜12時を過ぎた頃、声を張り上げたのは黒瀬だった。

 

寝室でバスローブに着替えた松本に迫られ…
「松本さん、そろそろ決めましょう!」

 黒瀬はC子さんを隣の寝室に呼び出し、彼女の腰にしつこく手を這わせながら迫った。

「松本さんが2人きりになりたいって言ってるんだけど、どうかな」

 C子さんが振り返る。

「その瞬間、私は心の中で『あぁ、やっぱりそういうことってあるんだ』と思い知った。でも、ここまで来てしまった以上、後戻りはできない雰囲気でした。2人きりになることを了承すると、私と松本さん以外のメンバーは『じゃあ、僕らはいったん出ますね』と部屋から出て行きました」

 寝室でバスローブに着替えた松本は、「ちょっとエッチな気分になってきたんやけど……」と、C子さんに迫って来るのだった。

「キスの後、抱き寄せられて性行為に。30分ほどの行為の後は、別々にシャワーを浴びて、リビングで5分ほど談笑しました。(松本は)黒瀬さんに連絡を入れたのか、彼らも部屋に戻ってきた。それから間もなく、黒瀬さんはチャックの付いた小さなポーチの中から『タクシー代』と言って、5000円を差し出してきました。それを受け取ると、松本さんたちは『じゃあバイバイ』と。それを聞いたとき『松本さんって、いつもこんなことしてるんだ』と、心底、虚しくなりました」(C子さん)

 福岡における性接待は、これが初めてではない。2015年11月の第1回放送の収録後、黒瀬は知り合いの女性を手配し、松本に“上納”している。地元の会社経営者が証言する。

 

「あの日、うちで働いている複数の女性が黒瀬さんに呼ばれ、松本さんが泊まっていたスイートルームに行きました。その際、彼女たちは黒瀬さんの後輩芸人から『松ちゃんに選ばれたら性の接待があるよ』と伝えられていた。厳戒態勢で『携帯電話の電源を切れ』とか『携帯は持ち込むな』と言われたそう。最終的に松本さんは大勢の女性の中から一人の子を選び、肉体関係を結んでいた」

直撃取材に黒瀬は…
 約3カ月ごとに訪れる「福岡人志、」の収録。当日夜に行われていたのは、黒瀬ら後輩芸人たちによる選り取り見取りの性接待である。彼らは周囲に、アテンドの苦労を次のように口にしている。

「松本さんが福岡に来るたび“接待”をしなきゃいけない。しかも、毎回新しい女の子を集めなくちゃいけないんだけど、正直もう呼べる女の子いないよ」

 1月7日、「沼津ラクーンよしもと劇場」のライブに出演するため、沼津駅を訪れた黒瀬を直撃取材した。

――黒瀬さんすみません。週刊文春ですけど。

「はいはいはい」

――福岡で「福岡人志、」の収録後に、黒瀬さんが女性たちをアテンドして、性接待をさせていたという話があります。

「ああいや、そんな全然」

――女性たちと松本さんと飲み会はされましたか?

「ああいや、全く。全然そんなんやってない」

――2016年6月、グランドハイアット福岡に松本さんが泊まっている際、後輩芸人が女の子を連れてきて、黒瀬さんが迎えに行った?

「ちょっと劇場の出番なんで、ちょっと」

――松本さんがいるベッドルームに行くように女性を促した?

「出番があるんで」

――女性を紹介したことは?

「そういうことはない。ちょっと、僕からこういうことをどうのこうの言うことっていうのはできないと思うんで。すごい大きな問題なんで、僕がここで個人的なことは……」

 吉本興業に対し、松本の“性接待”について改めて質問状を送ると、回答はなく、次のような連絡があっただけだった。

「貴誌前号に対して名誉棄損による訴訟提議を予定しております。本質問状にあるような事実を記載して、新たに名誉を棄損する記事を発売されるのであれば当然に法的措置を講じるので、その旨予告します」

◇◇◇

 現在発売中の「週刊文春」および配信中の「 週刊文春 電子版 」では、後輩芸人による松本への“SEX上納システム”について3人の女性が新たに証言。大阪のリッツカールトンで開かれた飲み会、芸人・たむらけんじによる「たむけんタイム」、A子さんの松本への反論なども報じている。

(「週刊文春」編集部/週刊文春)

 

 

「女を集めろ!」博多大吉がテレビで暴露した松本人志の「圧力とドケチぶり」

 
 
 
東京で1万円、福岡では5千円、大阪では3千円……。

長年にわたりお笑い界のトップに君臨する“億万長者”の『ダウンタウン』松本人志が、後輩芸人を使ってホテルに集めた女性に払った金額と報じられている。
 
週刊文春に報じられた、大阪のホテルで松本とともに飲み会をしたと認めたたむらけんじは、3000円という金額は終電を逃した女性に対するタクシー代だったと話している。

「長年にわたり、後輩が女性を集めさせられ、松本さんに“献上”させられる。拒否する女性に密室で迫り、性加害したのではないかと報じられたことに関しては今後裁判で争うことになる可能性はあります。

その部分は認めるわけにはいかないのでしょうが、たむらさんはホテルでの飲み会自体は認めた。吉本興業の“当該事実は一切なく”というスタンスは崩れ落ちたと言ってもいいでしょう」(スポーツ紙記者)

松本のために女性を集めなければならない。このプレッシャーは後輩にとって凄まじいものだったようだ。

‘15年2月に福岡で行われた公開収録イベント『人志松本のすべらない話プレミアムライブin 福岡』ではお笑いコンビ『博多華丸大吉』の大吉が、松本が初めて福岡に来た際の話をしていた。

松本は今田耕司らほか5人で福岡に来るということで、大吉は“わかってるな 女の子を用意するように”と命じられたと話す。

大吉は福岡に詳しいため、他の先輩らが来ても店や飲み会をセッティングしていたそうだが、有名な松本なら“余裕で集まるだろう”と高を括っていたという。しかし声をかけていくと、松本軍団が全国での悪評が福岡の女性らに広まっており

「飲み会に行ったら何をされるか分からない」

「“笑いよりも後に与えられる暴力の方が上回る」

などと言われたようで、全く女性が集まらなかったというのだ。

困った大吉は福岡吉本の芸人らに協力を求め電話をかけまくったが、みんなが“嫌だ”といい、松本がやってくる2日前になっても女性は1人しか集まらなかったと暴露した。その話を初めて聞いた松本も驚きを隠せない様子だ。

というのも直前になって“松本さんと次会えるのがいつになるか分からないのでやっぱり行きたい”という連絡が相次いだため、蓋を開ければ結局50人の女性が来ることになったというのだ。

芸人5人に対し、女性50人ということで2部制の飲み会にしたようだが、松本はテレビでも見せないほどの笑顔で女性らとコミュニケーションを取っていたと大吉は明かす。割烹料理の店を貸し切ったようだが、お会計になり、大吉が

「33万6000円」

という伝票を松本に見せると一瞬で笑顔が消えて青ざめ、か細い声で

「今田呼んできて……」

と言った、というエピソードを披露。会場はそのオチで爆笑となった。

松本も振り返り「ダッサ!」と自虐を言ったが、

「そのあと今田と(会計を)割った気がする」

と自白。女性関係だけでなく、松本の“ケチっぷり”も如実に表したエピソードだった。

「後輩に女性を集めさせていたという点とドケチという点を報じられましたが、過去の放送から、それらが真実だったことが分かります。芸人の中の縦社会は存在するでしょうし、飲み会だけなら何の問題もない。

要するに結婚後の不倫の有無と性加害の有無が復帰へのカギとなるでしょう。そこが明らかにならないとスポンサーはCMを出さないため復帰できない。宮迫博之さんのようにユーチューバーにでもなるほかないのでは……」(テレビ局関係者)

女性を集めろというプレッシャーもあり、成果を出す後輩は可愛がりテレビでも共演する。では期待に応えられなかった芸人は……。

芸能界は異常な不文律が存在していたようだ。

FRIDAYデジタル

 

 

博多大吉、キム兄もSNSでは《全員アウト》…掘り起こされた吉本芸人の“ドン引き”過去

 
「ダウンタウン」松本人志(60)の性的スキャンダル報道後、松本と周辺の吉本芸人の素行を笑いにしていた過去の発言がネット上で、掘り起こされている。いずれも、「週刊文春」で告発されていたような女性の扱いが分かるエピソードだけに多くのユーザーがドン引きしている。

2015年に福岡で行われた公開収録イベント『人志松本のすべらない話プレミアムライブin 福岡』で、「博多華丸大吉」の博多大吉(52)が、「10何年も前ですが、福岡吉本で僕ら先輩の接待ばかりやっていた」「女の子もブッキングして」と話していた。

そして、初めて松本が福岡にやって来た時のエピソードで、今田耕司や後輩芸人5人で来るため、『分かっているか、女の子をちゃんと用意するように』と命じられたという。

大吉は、人気芸人の松本だから、余裕で女性が集まると思って高を括っていたら、「当時の松本軍団が全国でいろいろ飲み歩いている噂が変な感じで福岡に伝わっていて、みんな凄いと言ってくれるけど飲み会は行きたくないという方が多かった。なぜなら何されるかわからないと……」「笑いよりも後に与えられる暴力の方が上回る」などと言われたと話していた。

また、10年の『人志松本のすべらない話 お前ら、やれんのか!!史上最多!初参戦9人!!スペシャル』では、千原ジュニア(49)が「木村祐一兄さん」と題し、“冷凍鶏肉”のエピソードを語っている。

千原は、何度も『10数年前ですよ』『時効です』『お互い大人ですよ』と前置きし、ある時、木村祐一(60)と女性も一緒に食事をした流れで、当時の木村の一人暮らしのマンションへ向かったと話し出した。だが、“いい感じ”と思われた木村の部屋にいた女性が出てきたという。

千原は「どうやら、『私はそんなつもりで来たわけじゃない』と。夜中の1時2時ですよ。そんなつもりじゃないって、それ以外何があるんですかと。お互い大人で、これはキム兄切れてるぞ」と感じたと振り返っている。

そこに真顔の木村が出てきて、「冷凍室をあけ、ガチガチの鶏肉を出してきて、『これな、いらん鶏肉やから今から捨てんねん』と帰ろうとしてハイヒールを履いている女性の足にガーと投げて」と、部屋を出た女性をエレベーターまで追いかけて冷凍鶏肉を足元に投げ続けたと、参加芸人らと大爆笑していた。

これらのエピソードには《売れる為に先輩芸人アテンドせなあかん業界厳しいよな》《関係者全員アウト》《冷凍鶏肉投げるとか普通に加害行為なのに笑ってんのマジでキモい 家に来たんだから~みたいなのもキモい》《面白さがわからない。女の子怖かっただろな》などの声があがっている。

「いずれも、松本さんがMCを務めるテレビ番組内で放送された内容でDVDに収録されていますし、現在もYouTubeなどにあがっています。芸人が笑いながら、互いにフォローを入れ合っていました。10~20年前近く前とはいえ、放送するテレビ局側への倫理感に疑問の声も多い。松本さん本人が指示したかは分からないですが、松本さんに対する接待への“圧力”が伺えるエピソード。また、当時の芸人たちの女性に対する扱いとそれを身内の笑いにする文化は悪い意味で再注目されてしまっています」(女性誌ライター)

次は自分が炎上するかも……と恐れている芸人は少なくないだろう。