「ルール犯す人がルール決める」初会合前から批判集中の自民「政治刷新本部」小泉進次郎氏起用も国民は酷評

 
2023年の内閣改造で河野太郎・高市早苗を留任させたのは、デジタルで失敗、放送法で失敗した悪いイメージを継続させ、次の総裁選選挙に出られないようにするため。逆に林芳正を外したのは、次の総理として人気が上がるのを恐れた。茂木敏充に対しても「ドリル優子」ならぬ小渕優子を抜擢して、茂木派から小渕派へ移行させようと下岸田の思惑があったとのこと。長い権力闘争の中で政治的な計算で人事をやってしまうのが岸田だ。ビジョンもメッセージもない。
今回の「政治刷新本部」も、岸田の思惑が見え隠れする。安倍派のエッフェル姉さんを使ったのも、徹底的にアベ派を潰す目的。批判が出るのは想定済みの事だ。
 
真面目の政治の刷新なんて考えていない。麻生・茂木・木原誠二、曰く付きのどう見ても刷新どころか、どう誤魔化すか国民を嘲笑う能力しか持ち合わせていない人材ばかりだ。だから国民大多数が期待しないのは当り前なのだ。
 
 
 派閥の政治資金パーティー裏金問題を受けて、自民党は1月10日午後に臨時総務会を開いて「政治刷新本部」を立ち上げ、11日に初会合を開くことで調整を始めた。
 
 本部立ち上げ前に、岸田文雄首相は「私自身が先頭に立って、この問題に取り組む」と周辺に決意を語っていたが、本部長が岸田首相、最高顧問に麻生太郎副総裁と菅義偉前首相、事務総長に木原誠二幹事長代理の名前があがると、国民から「派閥のボスが最高顧問?」「やった感を見せているだけ」と、酷評の声が広がった。

 ほかの顔ぶれも気になるところだ。1月9日付の「朝日新聞DIGITAL」は、追加メンバーとして茂木敏充幹事長、森山裕総務会長、小渕優子選挙対策委員長、小泉進次郎元環境相、小倉将信前こども制作担当相などの名前が上がっていると報じた。外部の有識者も加わるという。

「この面々を見ると、派閥にどっぷり浸かり恩恵を受けてきた人ばかり。茂木幹事長は『茂木派(平成研究会)』のボスですからね。そして小渕氏の父は、平成研の会長だった故・小渕恵三元首相です。いまでも派内のベテラン議員は小渕氏を『姫』と呼び、『夢は姫を首相にすること』と言います。派閥解消に積極的な菅氏に近く、無派閥の小泉氏を起用したのはそうした批判をかわすためでしょう。

 しかし、小泉氏は国民ウケする政策をぶち上げても、最終的には年長の族議員にからめ取られることが多い。2016年、小泉氏は農林部会に所属して、全国農業協同組合連合会(JA全農)の組織改革に臨みましたが、利権に手を突っ込んだことからベテラン農林族議員から猛烈な巻き返しにあい、押し切られました。今回も『看板に利用されるだけ』という見方が強いですね」(永田町関係者)

「政治刷新本部」への期待の薄さは、ニュースサイトのコメント欄からもうかがえる。《さすがに茶番でため息もつかん》《政治刷新本部とは笑わせるわ。誰一人裏金問題の説明責任を果たしてない自民党体質で何が出来るのか?》《岸田の発想は本当に乏しいな。小泉をメンバーにすれば、国民ウケすると思っているのだろう》《本気ならば完全に外部から招聘するはず なんでルール犯してる人たちがルール決めるんだよ》《岸田、麻生、菅、小泉… この面子で私達が期待する改革ができますかね? 麻生なんて会議初日から欠席して外遊》など、辛らつな意見が書き込まれていた。

 刷新本部は、1月下旬に召集予定の通常国会開会前に、中間取りまとめをおこなう予定だという。再発防止策として「党が派閥パーティー収支の監査をする」「収入の原則振り込み化」などを掲げているが、岸田首相のかけ声倒れに終わらないことを祈るばかりだ。
 
 

自民の政治刷新本部メンバーにネット怒りの声「エッフェル姉さんがいる時点で…」「国民に喧嘩売ってる?」

 
 
 自民党は10日、臨時総務会を開き、派閥の政治資金パーティー裏金問題を受けて「政治刷新本部」の設置を決定。本部長の岸田文雄首相は「国民の信頼回復に向けて努力しなければならない」としたが、そのメンバーが報じられるとSNSでは疑問の声が続出した。
 
 麻生派会長の麻生太郎副総裁と無派閥の菅義偉前首相が最高顧問に就任。関係者によると、刷新本部の本部長代行に茂木敏充幹事長、幹事長に木原誠二幹事長代理、事務局長に小倉将信前こども政策担当相が内定した。ほかに小泉進次郎元環境相、松川るい参院議員も選ばれているという。

 兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏は自身のSNSでこのニュースを引用し、「『政治刷新本部に小泉進次郎氏、三原じゅん子氏、松川るい氏ら 自民新組織の布陣固まる。安倍派からも9人起用』とのこと。安倍派から9人とは、これって刷新されてしかるべきメンバーを、あえて選んだということなんだろうか・・・」とコメント。政治資金規正法違反の疑いで逮捕された衆院議員池田佳隆容疑者が所属した安倍派から大量に起用されたことを皮肉った。

 SNSでも「刷新する気ゼロ」「冗談にもほどがある」「一体どこまで国民をバカにすれば気が済むのか」「誰でもOKってこと?やる気ないのね」「どこまで人事オンチなんだ」と厳しい声が続出。昨年8月、フランス研修中の写真などがSNSで「観光旅行のようだ」と批判され、党女性局長を事実上更迭された松川議員が入っていることにも「エッフェル姉さんがいる時点で刷新になってない」「支持率を自ら下げに行っているのが凄い」「国民に喧嘩売ってるの?」などの声が上がった。

 11日に初会合を開き、今月中の中間取りまとめを目指す。
 
 

政治刷新本部メンバー、安倍派が最多10人 首相「党挙げ取り組む」

 
 
 自民党は10日、臨時の総務会を開き、派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受けた「政治刷新本部」の設置を正式に決めた。岸田文雄首相(党総裁)が本部長を務め、11日に初会合を開く。26日からの通常国会までに中間報告をとりまとめる。
 
 総務会に出席した首相は冒頭、刷新本部にかける意気込みを語った。「政策集団(派閥)、党の政治資金に大変厳しい目、疑念の目が注がれている」「党を挙げて最大、最優先の課題として取り組んでいきたい」

 首相は刷新本部で議論する論点として、再発防止▽政治資金の透明性の拡大▽派閥のあり方に関わるルール作り、の3点を例示し、月内に「中間とりまとめ」として考え方を整理するよう指示した。

 内定した38人のメンバーを派閥別にみると、裏金作りの疑惑の渦中にある安倍派の議員が最も多く10人だった。最高顧問には首相経験者の麻生太郎副総裁と菅義偉氏が就く。茂木敏充幹事長、渡海紀三朗政調会長、森山裕総務会長ら「党7役」、首相側近の木原誠二幹事長代理らが中核となる。「外部の有識者にも議論に参加してもらい、透明性を高めていく」(首相)という。

朝日新聞社